コメディ・ライト小説(新)

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サテライト
日時: 2016/04/10 19:03
名前: 左右りと
参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm28576934

■ ごあいさつ

こんにちは、はじめまして、左右りとです。
最近高校生になりました、カキコ歴が4年半くらいでしょうか(爆笑)
ときが経つのが速すぎて困りますね。

今回はとある曲に感銘を受けて、創りました。(URL先へどうぞ)
本家様は違いますが、大好きな方が歌っていますのでよかったら(←ただの宣伝w)

また、今回は本当に勢いで書いたので、本当に本当に意味不明です。ごめんなさい、意味不明です(←超重要)。そこ解って読んでください<(_ _)>


■ 概要

・恒星と衛星の話
・終わりが意味不明(←重要)
・衛星sideの話


■ 登場人物

  星 あかり
衛の幼馴染

  衛 まもる
星の幼馴染


■ 目次

ごあいさつ  >>0
1話     >>1
2話     >>2
3話     >>3
4話     >>4
5話      >>5


■ いろいろ

Open 2016/04/10
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サテライト…意味…衛星
よろしくどうぞ

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Re: サテライト ( No.2 )
日時: 2016/04/10 18:34
名前: 左右りと
参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm28576934



* 2話


 昔、といっても3年前のことを思い返した。
 まだ星が高校に通っていて、僕の隣の家で生活していたときの頃。




 「まーもるっ!! おはよ、寝癖がツノみたくなってるよ」

 僕の部屋の窓から勝手に入ってきた星は、無邪気な笑顔を僕に向けた。僕はこの笑顔が好きだ。嬉しい、楽しい、そんな感情が顔に真っ直ぐに表れている星の笑顔が。
僕はワイシャツに袖を通しながら、おはよ、と応える。

「いつも言うけど、いくらとなりだからって窓から行き来するのはどうかと思うよ。危ないし、やめた方が――」

 僕の部屋は2階にあって、星の家の両親の寝室の窓と向い合っている。毎朝、星はそこから行き来するのだが、落ちたりしたらひとたまりもない。そう思って注意しようとしたのも空しく、遮られてしまった。

「いーの、いーのだいじょぶ!! それより、今日の朝ごはんは何かなぁ?」


 星の両親は離婚調停中で家に居ない。2人とも愛人のところで生活しているらしい。星は家で、ひとりぼっちだ。なので、朝と夜のご飯は僕の家で食べる。

「待って、僕も行く」

 ボタンの掛け違えを直しつつ、慌てて後をついていく。
 慣れた様子で階段を下りて、リビングのドアを開く。

「おはよーございまーす!! おっ、今日はオムレツ! おばさんのオムレツ大好きっ」

 ちなみに僕の両親は健在で、今日も暑苦しいほどに仲が良い。
 三人家族ということを忘れるくらいに、星は僕の家に溶け親しんでいた。専用の茶碗と箸、歯ブラシと洋服タンスまである始末だ。

「おはよう、星ちゃん。今日も窓から入ったのね?」

 母さんが怪しんだ目で、笑う。決して若くはないが、時折僕と同い年のような表情をみせる、若々しい母親だ。料理が上手で、毎食とても美味しい。

「あっ……へへっ、バレちゃった?」

「星、危ないからやめなさいと何度言ったらわかるんだ」

 これは僕の父さん。自分の娘のように星を可愛がっていて、最近なんかは僕より星の心配ばかりしている。厳しいけれど、家族思いの良い父さんだ。

「でも、大丈夫だって。ほら、脚長いし!!」

「……星」

 冗談を軽くスルーされて、しょげた顔をするが、突然顔に笑顔が咲いた。

「やっぱり、大丈夫だよ、お父さん」

 どこからそんな自信がくるのだ、と思いつつオムレツを頬張る。ん、今日はちょっと甘いかも。

「だって、衛が責任とってくれるから!!」

「まあ!!」

「ブッ……。なんで僕……?」

 突然名前が出た驚きと、怪我した星の責任を僕が取らなきゃいけないことへの驚きで吹き出してしまう。

「ちょっと、衛……汚いわよ」

「なんでって、だってわたし衛しか男友達いないし。てか、え……ずっとそのつもりでいたんだけど、え、衛は違うの?」


 違うの、って何が違うんだ。僕がなんだって、責任取るって? 

「いやだよ、小学生じゃないから保険効かなくて、治療費高いし。大腿骨なんか折っちゃったら、一生介護でしょ? 介護はしたくないし……」

「………………」
「………………」
「………………」



「…………ん、え? なんか変なこと言った、僕?」








「衛の馬鹿……」

 星が呆れたようにぼそっとつぶやく。僕はショックを受けて、両親に同意を求める。

「えっ……だってそうじゃん、ねぇ?」

 ぼーっとした顔をした二人は、顔を見合わせて、それから

「馬鹿よ」
「馬鹿だな」


 今日は朝から散々だ。

Re: サテライト ( No.3 )
日時: 2016/04/10 18:36
名前: 左右りと
参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm28576934



* 3話


 そんな毎日をむさぼるように、何気なく過ごしていたある日。僕らが16歳、高校2年生になったばかりの頃の、本当に何気ない日だった。
星が夕飯までに帰って来なかった。携帯電話に電話をかけるが、留守番電話サービスに繋がれてしまう。メールの返信もない。
僕はもちろん、両親も心配して取り乱していた。今までにそんなことは一度としてない。

「どうして……」


 でも誰か友達の家にお泊りをしているとか、ファストフード店でしゃべり込んでしまっているだけかもしれない。それに星は、少し抜けているところはあるけど、高校生だ。自分の管理はできるだろう、携帯電話は充電が切れているだけだろう、と思い込んで、いや言い聞かせてその日を終わらせようとした。


*  *  *


 玄関が開く音に、体を勢いよく起こした。
 少し経って、すぐ隣の部屋のドアが開くのが薄闇の向こうに見える。

 僕は窓を開けて、もっと中を見ようとする。


「星……!!」


 星は閉めたドアに寄りかかって、うつむいていた。その表情は見えない。
 僕は居てもたってもいられなくなり、窓から窓へと渡った。幸い星のいる部屋の窓は開いていた。

「星、どうしたんだよ。こんなに遅く帰ってきて……」

 ドアにもたれてしゃがみこんだ星の肩に手をのばしかけて、引っ込める。今、触れたら。星が居なくなるような気がした。

「………………」

「母さんも父さんも、心配してたよ」

「…………」

 うん、と掠れた吐息のような返事がやっと聞こえる。

「何か……あったの?」




「…………」

 少しの間があってから、否定を表すように力なく首が横に振られた。

「じゃあ、なんで……こんな遅くに……」

「…………だいじょぶ、だから……」

 言葉とは裏腹に、腕や脚は床に垂れている。
 どこが、大丈夫なんだよ……。

「……星、僕さ、星のことえのない家族だと、思ってる。だからさ、何も言わないでいなくならないでくれよ……。もっと、頼って、信用してく――」


 嗚咽と、微かな吐息が首元で聞こえた。全身に掛かるのは、星の体重と、大きな悲しみ。星の背中に、手を回す。小学校低学年以来に触れるその体は、いつの間にか柔らかく、大きく、そして――小さくなっていた。

 どうすることも、どうしてあげることも、できなくて。僕はただ、星の背中をさすり続けた。





 気が付けば、部屋が明るくなっていた。だが、太陽はまだ地平から覗き始めたばかりで、部屋にはまだ薄闇が漂っている。
 拭っても拭いきれない不安感を、振り払うように僕は深呼吸をした。

Re: サテライト ( No.4 )
日時: 2016/04/10 18:38
名前: 左右りと
参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm28576934



* 4話


 その日以来、いつものように毎日が過ぎていった。もちろん、星はその次の日母さんや父さんに怒られていたが、明るく笑っていた。昨日の夜のことが、嘘のように。


「ねえ、衛」

通学路を歩いていると、星が明るい声で言う。その元気な声を聞くと、不安になってしまう。笑顔を見ると、悲しくなってしまう。あの日から、僕の感覚は狂ってしまったようだ。

「わたしさ、あの家……出ようと思うの。もっと言うと、外国にでも行こうかなぁ……なんて、思ってるの」

「えっ!? なんで……」

 あまりにも驚きすぎて、むせてしまう。何回か咳き込んで、星に背中をさすられてしまう始末だ。それにしても、突然、なんで?

「……大丈夫? ハハッ、そんなに、驚かないでよ」

 悲しみが混じった、変な笑顔。ほら、また。なにかが違うような、気がする。

「冗談だからさ、忘れて」



 星は空を見上げた。清澄な青い空を。

Re: サテライト ( No.5 )
日時: 2016/04/10 18:41
名前: 左右りと
参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm28576934



* 5話


 今、僕の見上げる空もあの日の空のように澄み渡っている。ただ、隣に星が居ないだけ。
 あの日星は冗談だ、と言った。でも、それは冗談じゃなかった。




 出て行った家は、取り壊されて、新しい家ができた。新婚の夫婦がすぐに引っ越してきて、挨拶をされた。円満な新婚生活をしているようで、赤ちゃんの泣く声が夜に聞こえたりする。

 星の消息は分からぬまま、ぽっかりと空いた隙間に触れないように過ごしていると、電話が鳴った。母さんが出て、いつもは穏やかな声が荒く、焦ったようになった。そして告げられた。

『意識不明で病院に入院した』と――。



 意識不明の状態は続いていたが、半年ほど経って、目を覚ました。奇跡的な回復だと医師は言っていた。目を覚ました星に、母さんと父さんは泣いて怒った。そして、抱きしめた。

 僕は、涙も怒りの言葉も、出なかった。ただ、おかえり、とつぶやいた。





 そして、今に至る。
 昔はそりゃあ大変だった。捜索届を出したが、一向に見つからない。母さんはノイローゼ気味になり、父さんはやつれた。僕たちを照らす恒星あかりがなくなってしまったのだから。

 今は病院という離れた場所でだが、僕たちの手の届くところにいる。








「…………っ!」


 世界中から、光が消えた。








 遠くで、星の声が聞こえた―――気がした。
【もしも、わたしが死んだら世界から、光がなくなりますように】



終わりは、光がなくなったというところ。


 Fin.



Re: サテライト ( No.6 )
日時: 2016/04/10 18:48
名前: 左右りと
参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm28576934

※最後の"光"は比喩の表現です
※"世界中"は衛の世界中です

いろいろ意味不明ですが、完結です
気が向いたら恒星sideも書くので、そのときはまた!!


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