コメディ・ライト小説(新)

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【 死にたがり少女シリーズ 】
日時: 2016/04/30 09:29
名前: 梓和

覚える人などいないと思うので、初めまして。
梓和です。あずさわと読みます。
いろいろネタが貯まったので書きたいと思います。
宜しくお願いします。
基本的にハッピーエンドです。



【 STORY 】
Part1『自殺少女と屋上少年』>>1
Part2『不死少女と白衣少年』

Page:1



Re: 【 死にたがり少女シリーズ 】 ( No.1 )
日時: 2016/04/29 17:15
名前: 梓和

 青、青、青。
 綺麗というか、ここまで来るともう私を嘲っているようにしか見えない。
 まあ、端的に言えば絶好の自殺日和。

「っと、ここか。」

 錆び付いた柵。緩やかな風に当てられただけで、ギギ、と音が鳴る。
 軽く力を入れて、こちら側へ引っ張ったら、いとも容易く外れた。

 走馬灯の予行練習でもしとくか。

 思い出すのは、私を蹴り飛ばすクラスメイト、私に水をぶちまけるクラスメイト、私を閉じ込めるクラスメイト。

 段々と鼓動が早くなる。この辺にして、さっさと死ぬか。

「どーせなら____」

 あいつら一発殴りたかった。そう、呟こうとした。

 ぐん、と視界が反転する。後ろに、引っ張られた。
 傍迷惑な教師か、と思わず顔を顰める。

 派手に尻餅をつく。ズキズキと痛んだ。

拳を握りしめ、睨みつけようとして、失敗した。

予想外。


「晴嶺ッ……!」

 心底面倒臭そうに、こちらを見下ろしていたのは不良の晴嶺 昊空(ハルミネ ソラ)だった。長めの鬱陶しそうな前髪に不良らしくない黒髪。ハーフらしく、瞳は丁度__この空と同じだった。それなりに顔は整っていて、不良だというのにファンクラブもあるらしい。

「邪魔、しないでくれる? それともなに? あんたも教師クズと同じ偽善者なの?」

 キッ、と睨み付けると、晴嶺は予想外の言葉を口にした。

「……面倒くせえ。」
「……は?」


「あのなあ、テメーがそっから落ちようが死にようがどうでもいいが、ここで自殺すれば俺の憩いの場がなくなるだろ? 死ぬなら人様に迷惑かけねーとこでやれ。」

予想外。

ただ、私は、その時から_____


***


「鳴海。またお前ここに当然のように__」
「今日も死のうかと思っただけ。それと、あんたがウザいから折角ならここで死んでやる。」
「は!? 子供かよ!」
「どうせ子供だし。大人様から見りゃね。」

ふい、とそっぽを向くと、晴嶺は呆れたようにため息を吐いた。
自分でも、随分子供じみてるってことはわかってる。
ただ、言い・・・が思いつかなかっただけ。

最近わかったことだが、こいつは甘いものが好きだ。愛していると言っても過言ではないくらい。だから一応餌は持ってきた。

「はい、『駅前のケーキ屋』のショートケーキ。」
「ああ!? 鳴海、お前それ激レアの……!」

ほら、晴嶺だって子供だ。

「おとーさんに頼んで作ってもらった。あそこ私の家だから。」
「本当か!?」

ぐ、と肩を掴まれた。こくこく、と頷く。

なんか、安心する。

当たり前の日常じみたことが、どうしても__安心する。


死ぬのは、また、今度にしよーかな。


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