コメディ・ライト小説(新)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

目録代わりに、教科書を燃やす
日時: 2016/06/28 13:04
名前: リンダ

ノベルスクはパンチ力が強い。敵のババンダの2倍は細いその腕をしなやかに繰り出し、ババンダの顔面に勢いよく当たった。ババンダは5メートルほど吹き飛び、エネルギーがもう赤く点滅するほど弱まった。あと少し必殺技を繰り出せばラスボス戦へ突入できそうだ。ノベルスクの腰にある真剣を握らせ、ブレイブタイプの技をババンダに繰り出そうとした、その瞬間・・・。電話が鳴った。


雨が降り出しそうとまではいかないほどのどんよりとした曇り空が、どこまでも広がる。外の空気を吸ったのはおおよそ2日ぶりだったが、そんなに新鮮な感じはしなかった。
自宅から歩いて10分にある駅から、電車で5分のところにある、市街地の中にある一軒のコンビニまでたどり着くと、自動ドアを「いらっしゃいませ」という声とともにくぐった。
急用が入ったので、代わりに店に出てくれないか、というのはよくある話だが、今回、自分が代わったのは初めてだった。特に今日は夏休みのど真ん中ということ以外はいつもと変わりのない日常であり、差支えなかったので、代わった。2日連続でゲームというのにも飽きていたので、気晴らしにはちょうどいい。レジの前に立ち、スイスイと業務をこなしていった。


夕方になり、店の外の灯りが強く見えるほどに辺りが暗くなってきたころ、腕時計で18時になったのを確認すると、須田さんという大学生の人とバトンタッチをして、更衣室に入り、簡単に身支度を済ませると、コンビニを出た。
夏休み。8月17日。
特に何もするわけでもない、という毎年の恒例イベント、夏休みが今年もまた終焉を迎えようとしている。高校2年生ということもあり、中学生のときとはちがって、何か、このままで果たしていいのだろうか?という思いが何故か芽生えていた。このまま、友達と青春を謳歌するとうこともなく、彼女と海へ行くでもなく、海外へ旅行に行くわけでもない。ただ、毎日ゲームとたまにあるバイトをするだけで、本当にいいのだろうか、と。深く考えてはみたが、やはり、友達もいない、彼女なんているわけない、海外になんて行く相手もいない自分からすれば、これがオレのサマーだな、と意味不明な思考を携えるだけの高校生の日常を送ることしかできないのだなと改めて思えた。

Page:1




スレッドをトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


E-Mail


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。