コメディ・ライト小説(新)

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鈴森高校合唱部…夢ノ雫…
日時: 2016/10/22 19:41
名前: ΩredisΩ

温かい私たちの歌声が流れてくる。



ライトが眩しい。



まぶしずぎて、貴方を見つけられそうにない。



精一杯の気持ちを込めて。




貴方に





届けます。




★★★★★★


人物紹介


安桜あさくら依茉いま

高校3年。内向的な性格。大人しく、皆のお姉さん的ポジション。
藍色の髪を三つ編みおさげにしている。切れ長の瞳。


神奈木かんなぎりん

高校2年。元気で独特の感性を持っている。おてんば。大食い。妹ポジション。
小柄で華奢。橙色のショートカットに、まん丸の瞳。


攻城こうじょう寿ひさ

高校3年。男らしい優しい性格。涙もろく、我慢強い。
黒髪の無造作な髪型。美青年。涙ボクロアリ。かっこいい瞳。


関在かんざいまこと

高校1年。穏やかで感情的。神経質だが、表情に出さない。
20歳くらいに見える。茶髪をカチューシャでまとめている。
夏輝と幼馴染。


汐口せきぐち夏輝なつき

高校1年。ガハハ、と言う独特の笑い方をする。おっさん臭い。
坊主頭にパッチリとした瞳。
真と幼馴染。


山西やまにし勝占かつら

高校2年。凛に密かに恋心を抱いている。負けず嫌いで、単純。
短い茶髪に細い瞳。


小鳥遊たかなし真夏まなつ

高校2年。数少ない苗字の一人。名前の通り真夏のような性格で、熱血でうるさい。
ピンクの髪をポニーテールにし、タレ目。


露里つゆり海斗かいと

高校2年。存在感が薄く、いつもにこにこしている特筆すべき事のない普遍的な性格。
青緑のボサボサの頭に切れ長の瞳。


端山はやま唯衣子ゆいこ

顧問。厳しい。すごく厳しい。けど、合唱以外のことについては甘い。
ベージュ色のおかっぱにつり目。



追加あります。詳しくは本編で。

Page:1



Re: 鈴森高校合唱部…夢ノ雫… ( No.1 )
日時: 2016/10/23 11:30
名前: ΩredisΩ

****第一章・春****


**1話・3日目に遅刻**関在真視点


―――


「うわー。どーしよ、遅刻だ、やっば」


私、関在真。身長163cm高校1年生。穏やかなのが長所、ちょっと神経質なのが短所。


あーあ。今日、やっと鈴森高校に慣れてきたとこなのに。


遅刻とか、やだなー。


「うーん、今日はお茶漬けにすっかな…時間めっちゃやばいし。でも、食べないという選択肢は私にはない!」


誰に言っているのか、私は自分の信念を叫ぶ。


すると、ちょうどお父さんの弁当を包み終えたらしい我が家のお母さんが、はあ。とため息を付いて、


「まったく。食べないも体に良くないけれど、お茶漬けはいいんじゃない?時間がすごいわよ。漫画の主人公みたいに、それこそパンを加えて走ってったら?」


ふふ、と最後に笑ってから、はい。と私にさっきの弁当を渡してきた。


あれ、これお父さんの弁当じゃないのか。


「お母さん。これ、お父さんの弁当じゃないの?」


私が率直な言葉を投げかけ、身長が高いお母さんに上目遣いをしながら言うと、


「あら。ごめんね、これ、お父さんのお弁当と真ちゃんのお弁当、間違えちゃった…今日は、このお弁当で我慢してくれるかしら?」


テヘッ、と舌を出すお母さん。こら、母よ。いい年してなにやっとるんじゃ。


お母さんって、そういううっかりが時々…いや頻繁にあるんだよね。


でも私は神経質だから、やっぱり自分のじゃなきゃ嫌なんだよね。


だけど穏やかっていう性格だから、苦笑いしながらも受け取る。


「あ、そういえば几帳面な真ちゃんが遅刻するのって、勉強するのを忘れていた中学校の期末テスト以来よね?あのときは本当私遅刻してでも期末テスト受けさせる事を後悔したわー。」


ヴッ。嫌なところを突かれて私はげんなりする。まったく。あのせいで成績ガタ落ちしたし。


って、それよりも


「夏輝は?どこで待ってるの?確か、当分の間一緒に登校するんだよね?」


私が当然の疑問を投げかけると、お母さんはあらまあ。と言って、


「そうね。夏輝くんなら外で待ってるわ。中に入って、と言ったんだけど、外で待ってるって聞かなかったから…うふふ。真ちゃん、早く行きなさい。」


お母さんが女神の微笑みで私を半強制的に追い出す。私は秒速でいつもの赤いカチューシャをバッグのサイドポケットから出す。


つけようと、するけれど。


「ちょちょちょお母さん!揺れてる揺れてるうわアブネ、ちょっとやめてよ!」


お母さんがゆーらゆーら押しながら玄関へ行くので、揺れてカチューシャを付けられそうにない。


しょうがない、カチューシャは諦めるか―――


あれ、そういえば朝ごはん―――


いいかけて、私は気づいた。もうお母さんの手によって靴が履かされていることに。


「ああもう、お母さん!もう子供じゃないんだから、やめてよ!もー、まったく」


私はプンスカしながら、玄関のドアを開ける。お母さんが「ごめんなさいね~」だとか、「真ちゃんは十分子供よ~」だとか聞こえてくる。子供じゃないっての。


ガラッとドアを勢い良く開けると、そこには朝日を浴びていつも以上にキラキラした坊主頭を光らせながら、夏輝は「おっせーぞ、真ぅ」と顔をしかめながら喚いた。


いつもあんたが待たせてんじゃん、と言い返してから、私は赤いカチューシャをつけて、自転車にまたがった。


「よっしゃ、行くぞ。…ではではぁ、只今からぁ、汐口夏輝列車、運行開始でぇす」


「いやあんた、そーゆーのどうでもいいでしょ。もうすぐ始業じか…え待って、あと5分だよ、始業時間まで!」


私は時計を見て驚愕する。そんなに時間が経っていたなんて。ひー。と小さく呻いてから、全速力で自転車を漕ぎ始める。


「お、おい真、そういや部活はどぉぉぉするんだぁぁぁぁ!?」


こんな危機的状況のときに、そんなくだらない事をいえる夏輝は、凄いと思う。


――――――――――――――――――――


「くぁ…あーあ、もう皆居ないぜ…」


とあくびをしながら言う夏輝に、ちょっとだけ殺意を覚えたのはヒ・ミ・ツ(ハァト)


とにかく、もう既に遅刻しているので、まずは急いで行かなければならない。


成績下がんないかなぁ…?初日3日めから遅刻なんて、そうそう無いし。


「とにかく夏輝、走るわよ。この際『廊下は走りません』っていう約束は無視して。」


私が守って当然の約束を堂々破る宣言をして走り出すと、夏輝はガハハ、と笑って、


「なーに言ってんだ、真。『廊下は走りません』は、ほとんど皆破ってるぜ?守るのは3流だ、1流は美しい走りで更に先生を魅了するのさ。2流はただ単に走るだけ。それじゃダメなんだ。まあ、まさに今の真は1流だな。」


夏輝はこのときに見合わない変なトリビアを言って、更に私を苛つかせると、それじゃ飽き足らず、「ひゅううううう!」とか「あほおおおい!」だとか言って、私に頭突きをくらわせた。


ふう。とやっとこさ体育館に着くと、そこにはもう皆がいて、校長先生がなっがーい「学校のルール」とか言うのを話していた。


私は(鈴森高校は並ぶとき、背の順なのです)クラスで3番目に背が高いので、まあごまかせるだろう。と列に割り込もうとすると。


「お、おい真。ほらあそこ、あの厳しい生徒指導のセンセーがいるぜ。端山唯衣子だっけ、あいつやべぇぞ、不良を総投げして全滅させたとか噂の…」


ああ。生徒指導の端山先生ね。まあ、訳を話せばいいでしょう。


まともな訳ないけど。


「まあ、見つかったら見つかったでいいでしょう。あんたは身長何センチ?」


「な、何めんどくせぇ事聞いてんだよ馬鹿。…162cmだバカヤロー。」


私は「ひっく」とちょっと笑ってから、身を屈めて列に割り込もうとする。


「ごめんな。そうなんだ、遅刻。」「あ、ごめんな。まったく、背が低いから困るぜ。」と夏輝は背が低いのを言い訳にくるりくるりとかいくぐっていく。


一方私は、「ちょっと入らせてくれる?」「ごめんね、唯ちゃん。」


と3番目に割り込ませてもらった。幸い、先生には見つからなかったので、ちょっと安心。


――――――――――――


「で、あるからして――――――――」


只今、数学の勉強中。これが終わったら、念願の初★家庭科!


私、小・中学生共に料理部で、家でもお菓子作り・料理が趣味だったから、そこそこ器用で、美味しいって定評があった。だから、鈴森高校の部活も料理部にしようかなって思ってるんだ。


だから、初★家庭科の時間は、もう至福の時間。


お菓子作れるし、食べれるし、皆に美味しいって言ってもらえるし。しかも、今日の家庭科は、上級生の2年c組の人たちも来るから、その人達にもごちそうしてあげよう。


今から今日の「プレーン蒸しパン」を作る工程を頭のなかでシュミレーションしていると、数学なんてもう全然頭に入ってこない。


あーあ、早く家庭科になってほしいなぁ…


そういえば、夏輝から入手した情報で、2年c組には私と同じくらい料理が得意な「安桜依茉」さんっているんだって。その人の腕さばきも見て、勉強したい!


にひひ…と私はいつの間にかニヤニヤしていたらしく、見事、先生にノックアウトされてしまった。


理由はと言うと。


私のクラスの担任が、あの厳しい生徒指導の端山先生だったからだ。


チョークが額に飛んで来ると同時に、「おいそこの遅刻女子!」と怒号が飛んできた。


私はシュミレーションを中断せざるを得なくなり、代わりにいつの間にか真ん前に来ていた先生のお顔を拝む事になった。


「ぁぃたっ…せ、先生…??」



「いいか、そこの関在とか言う女子生徒。アタシは合唱と規則違反以外のことについては無頓着だ。頭のなかで次の家庭科の授業のシュミレーションをしているなら、アタシの合唱部の安桜と妄想しろ。いいか、今は残念ながら数学の授業中だ。せめてそこは聞いておきなさい。」


と、先生は厳しいのか甘いのかわからないお説教をしてから、「放課後音楽室な」と告げて、黒板前に戻ってきた。


こっ、これって…生徒指導??


どうしよ、死ぬかも。


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