コメディ・ライト小説(新)

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飛び立つ直前、君は。
日時: 2016/11/06 22:01
名前: 魔珠

どうも、はじめまして。
魔珠まじゅです。
コメライでは普段は別の名で執筆させていただいております(全く更新してませんが)


受験勉強のちょっとした気分転換ということでかかせてもらいます故、更新は亀ですが、よろしくお願いします。





*


私はあのとき気づいていなかった。

何故。どうして。

私が気づいていたら何か変わっただろうか。
けど、彼は彼の意志でそうした。ならば仕方がない。
ずっとずっとそう思っていた。そう信じていた、いや思いたかった。

結局は怖がりな私がいけない。

真実を知らなければならない。やっとそう思った。

許してほしい。お願い。10年たった今気づいた。
10年たってやっと君の言葉を理解した。
逃げていた、ずっと。
「原因はいつも自分の内側こころのなかにある」

かえないと、かえなきゃ______





立花実優たちばなみゆう

青木秋あおきしゅう


No,1  >>1

Page:1



1 ( No.1 )
日時: 2016/11/06 22:04
名前: 魔珠






「君はいつも同じをしているね」





独り言だと思いスルーしようとしたが、この無駄に広い2人きりの教室でそんな言葉を発するのは、頭がおかしいか、私へ向けて言ってるのか、なんとなく前者もまじっている気がするが、きっと後者だと察した私は少しため息をついた。


「うん、そうだね。眼球はかえられないからね」


いっていることがさっぱり、というように私は言う。
すると、「何それ屁理屈?」とわはは、と笑いだした彼はやはり変人でしかないのだと察する。



「あ、今なにいってるのコイツ、って思ったでしょ」



______残念ながら、

彼の予想は、はずれている。
私は彼が最初にいった言葉の意味を理解しているし、彼がソレを見抜いていることもわかっている。

そして、ソレは私が必死に隠してきたことであり、他人に知られたくないことだということを彼が理解しているということもわかっている。



「ねぇ、立花実優ちゃん、聞いてる?」



その質問すらも無視すると、ねえねぇ無視しないでよ~、と彼はかまってくるのでしょうがなく返事をしてやろうと思った。
が、はっきりいって私は彼に何も用はない。話すこともないしできれば話したくもない。



「聞いてたけど、なに?」



それだけいって教室の扉を閉めた。
ガラガラピシャ、むなしく廊下に響いたその音は、私の記憶をはげしくふるいたたせる。







また____思い出してしまった。

Re: 星々の願い-change- ( No.2 )
日時: 2016/11/06 16:14
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

こんにちは、初めまして!
ましゅと申します。

続きが気になる書き方に出来るのがすごく羨ましいです・・・。
お忙しいとは思いますが更新楽しみにしています!頑張ってください。
何か馴れ馴れしくすみません・・・。

Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.3 )
日時: 2016/11/12 00:21
名前: ことり




「何それ!!私は関係無いって言うの?!」


「関係無いじゃん!!くちつっこまないでよ!!」


「だいたいあんたは......!!」


「もういい!!ほっといてよ!!」





黒髪の少女が教室に一言おきざりにしていく。



          『大嫌い!!』



              ガラガラピシャッ____
 

*





嫌だ、やめて。

嫌だ嫌だ嫌だ。やめて。



思い出したくない。

いや。







(私のせい.....?)(なんで、なんで........?)





いや。もういや。








いや_________











「あれ、立花実優ちゃん、まだいたの?」













はっと急に現実にもどされた、彼の声で。




「あ、なに?僕のことまっててくれたの?紳士だね。あ、けど女性は紳士っていわないか。なんていうんだろう」



そんなどうでもいいことを一人でぶつぶつ呟いている。
もう昔の記憶は既に頭の奥へひっこんだらしく今は、やはり彼はおかしい、と思うほかない。




「ねぇ、せっかくだから一緒にかえらない?
いいよね?はい、決定ね」


私の意見をなにも聞かないまますたすた歩いてく。て、おい。


私は彼と一緒になんて帰りたくない。



「私と君の家の方向は違うよ、だから残念だけど、君とは帰れない」



そう彼に伝えるとわはは、と笑った。


「え、なに、帰り道同じ方向だよ?むしろバラバラで歩く方が不自然だから。はい、残念」


ざまあみろ、という顔で見てくる。
つくづくむかつくやつだ。


けど、これは方向が違うことにかけた、情報なしでものをいった私の不覚だ。


仕方ない。


「今日だけね」


そういうと、彼はまた嬉しそうに、次はにひひっと笑った。

Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.5 )
日時: 2016/11/13 19:16
名前: ことり





「駅、どこまで?」



彼は私にそう言うが、答える必要はなかった。というか、答えたくなかった。
けれど、私はやさしいので良心というものを発動させ、彼に答えてあげる。


どんなに嫌いな嫌な奴でも無視だけはしていけない。無視という最も卑怯で最低な方法で相手を傷つけてはいけない。
私は両親にそう教えられた。だから、どれだけ怒っていても、嫌でも既読無視や未読無視はしない。





まあ、彼ならきっと無視しても心など傷つかないだろうが。





「青川だけど」



「そっか、僕その一つ向こうの駅。駅でおりるまで僕といれるなんて君はラッキーだね」





言わなければよかった。言ってしまったら、早く彼がおりるのを楽しみに待てないではないか。畜生。



ラッキー、どこがだよ、アンラッキーだよ。むしろソレ以下だよ。




『次は~青川~青川~お出口は右側です』





沈黙をつきとおしていた私の耳へはいったその言葉はいつもその言葉を聞いたときより、100倍くらい嬉しく感じた。





「じゃ、私ここで」


「うん、またあしたね~」



彼はそう言うが、それは社交辞令みたいなもので、その言葉が意味をもっているなんて一切知らなかった私は、首をたてにふった。

この彼と話す、というイレギュラーな出来事は、今日で終わりだと思ったのだ。





彼のその言葉に(またあしたもこの電車で)なんていう意味があることをしらずに。


Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.6 )
日時: 2016/11/15 17:32
名前: ことり(魔珠)



「おはよう」


「おはよ、、、、って、え?」


「え?」



驚いた。

すごく驚いた。
どのくらいかというと、心臓が飛び出てしまうくらい。そいてもっというなら、驚きとともに嫌な予感しかしなかった。

彼が、昨日の彼が私に話しかけてきたのだ。なんということだろう。

彼と私は同じクラスだけれども、昨日のイレギュラーな会話で私ははじめてきちんと彼の存在を認識した___つまり、今まで一度も話したことなかった彼が、だ。

2日連続同じ人と話すことなど珍しい私は、驚きと困惑と若干の怒りで胸がいっぱいだった。


私にそんな感情をあたえさせる彼。
その彼が、今私の目の前で、俺なんか悪いこと言った?、という顔で私の前に立っているのだ。


僕、ではなく俺、の彼が。




「ああ、うん。おはよう」


それだけいうと彼は満足そうに立ち去っていった。




私がクラスのみんなのいたい視線を受けていることを知らずに。
なんてむかつく野郎だ。



『なんで立花さんが....』『秋が女子と、、なんで、、、』


後ろで女子がざわざわしているが、そんなものはこっちが聞きたい。







何故、クラスの人気者の彼が私なんかに。
何故、女子嫌いのクラスの人気者の彼が人との関わりを嫌う私なんかに、話しかけたりするのだろうか。




Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.7 )
日時: 2016/11/17 18:01
名前: 魔珠(ことり)



クラスの女子がざわざわしている。



どうして人気者の彼が私なんかにあいさつをするのか、そんな話題だろう。

そんな話題、どうせ彼の気まぐれ、でおさまると思ってた。


おさまると。



だが、どうやら事態はそう簡単ではないらしい、彼、青木秋のせいで。

それは私の目の前に仁王立ちしているクラスでもうるさいきゃぴきゃぴ女子3人組の様子を見ていればわかる。


うん。『私の前で仁王立ちしている』女子3人を見てれば。

重要だからもう一度。『私の前で』仁王立ちしている女子を見れば。


なんと、彼、青木秋が私との関係をこの女子3人組に聞かれたとき、帰りに2人で帰るくらい仲がいい、といった、というなんとも迷惑な話だ。

そしてその出来事がおこった理由を彼女たちは知りたいという。

このメルヘンやろうが。彼を好く要素がわからない。



「で、なんで?」


答えをせがんでくるクラスメイトは、まるで鬼のような顔をしていた。そんな顔で見られたらなおさら答えにくいじゃないか。



「別にたまたま帰りがかぶっただけだよ。彼は一緒に帰ったなんていうけど、きっと私のことをからかっているだけだよ」



「だよねーそうだよねー」




さっきの鬼のような顔はどこかにきえ、だよね?というあきらかに私を見下しているような顔で見てくる。

そんな顔面してるから、彼に好かれないのではないか。


そう思うが口にはださない。
ほら、私紳士だから。

あれ、でも紳士は男性だから.......



そこまで思ってはっとした。
彼の言葉ではないか。

彼が教室で、いや廊下でいった言葉では。











いや、違う。偶然だ。



私のなかに彼はいない。


私はもう______誰ともまざりたくないから。





Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.8 )
日時: 2016/11/19 12:21
名前: 魔珠(ことり)




「ねぇ、立花実優ちゃん、まだ怒ってるの?」



もうなにも言いたくない、本当に。

怒るとかそういうことではないのだ。

何故、彼はちっぽけな嘘をつくのか。彼に聞いたらどうせ、だって本当じゃん、という類の答えが返ってくることはわかっているから聞かない。


それに私はその嘘に怒っているわけではない。



今。青川行きの電車で彼と私が隣どおしに座っている、ということに若干の怒りと若干のあきれを抱いているのだ。


何故。



何故また。



何故どうして。


彼のことを嫌っている私なんかと一緒に。彼もわかっているはずだ、自分が私に嫌われていると。


私なんかより、彼を好くうるさい彼女等といればいい。
そのほうが彼女等も喜び、私も嫌な気持ちにならず、彼も私といるよりかはいいだろう。







解せない、彼の意図が。














そこまで考えて気づく。


私は何を考えているのだ、と。




別に彼の気持ちを知る必要はないし、彼のことをしりたくもない。


なのに何故。


ここ数日でいつもんらありえないイレギュラーな出来事がおきすぎたせいで私の頭はパンク寸前だ。



だめだ。思い出してしまうではないか。


こんなに頻繁に思い出してしまうのはあの頃以来だ。


私は決めたんだ。もう誰も傷つけたくない。





だから私は_______

Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.9 )
日時: 2016/11/23 16:19
名前: 魔珠(ことり)




~青川~~青川~お出口は··········~


席をたち、扉へ向かおうとする。すると、彼はこちらをみて、じゃあね、立花実優ちゃん、と言った。

彼は今日は(また明日)とは言わない。


これで私達の関係は終わりだろう。少し安心した。

彼を無視しようかとも思ったが、これからもう話すこともないと思うと、それは少し気がひけたので、かるく会釈だけして扉を出る。



扉がしまり、電車の方をふりかえると彼はまだ手をふっていた。
私が返すと思っているのか、彼は。
でも、目があってしまったので仕方がない。私は手をふる代わりにさようならの意味を込めて、また軽く会釈をする。


さようなら、青木秋くん。


心のなかで一人勝手に彼へのお別れ会をすませ、ホームを出ると、たくさんの人の中から見覚えのある顔を見つけた。





「中野先輩?!」




そこには私が唯一信頼しているといっても過言ではない、中野先輩がいた。彼は中学時代の部活の先輩だ。



「あ、きたきた。実優ちゃんのこと待ってたんだ」


そんな嬉しいことを中野先輩はさらっという。こんな私でも中野先輩の言葉には少し照れる。


「え、どうして?」


「何だか久しぶりに実優ちゃんが見たくてさ。家いったらまだ帰ってきてないっていうから。今からご飯いかない?実優ちゃんのお母さんの許可はとったんだけど·····」


返事はきまっていた。



「はい、もちろん!!」


さっきまでの暗い気持ちは消え、心の中には明るいものが宿った。

中野先輩、私の初恋の人であったりする。この私の。



Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.10 )
日時: 2016/11/26 11:44
名前: 魔珠(ことり)



私たちはチェーン店のファミレスへはいった。

人と2人で向き合って外食をするのは久しぶりだ。最後にファミレスにきたのも、もう何年も前。確かその時も中野先輩と一緒だった気がする。

中野先輩とは、中学を卒業してから2度ほどしかあっていない。1度はたまたま。もう1度は、部活のOB会で。



優しい中野先輩はいつも私を気遣ってくれる、きっと私を理解してくれている。けど、先輩からしたら私は妹のようなものだ。

それがわかっていて、私は中野先輩を好きになった。すごくすごく苦しい、そして時に甘い、それが恋。私の初恋は苦いだけだった。




OB会の時、先輩は彼女さんを連れてきた。





中野先輩に彼女ができたのだ。




やさしくてかっこよくて人気のある先輩だったから、彼女がいつできてもおかしくないし、それは覚悟していた。


けど、先輩の彼女さんは髪の毛がふわふわで笑った顔がすっごいかわいくて、まるで砂糖菓子のような人だった。


つまり、私とは正反対の人。あぁ、先輩はこんな人がタイプなのか。そう思うとやっぱり私は恋愛対象外なんだな、と悲しくなる。


その後、何度かOB会はあったが、私は1度も行かなかった。
「部活が忙しい」と部活なんかはいっていないのに、むなしい嘘をつきながら何度も誘いを断った。



「実優ちゃん、なに頼む?」

はっと我にかえる。


「あ、えっとクリームパスタで」

「じゃあ俺もーっ」





先輩、何で私の前にまた現れるんですか。

先輩は何度も何度も私の話を聞いてくれましたね。今でもはっきり覚えています。

先輩にね、会いたくなかった理由は彼女さんのことだけじゃないんです。

わかったんです、先輩を見てると思い出しちゃうって。嫌でも嫌でも思い出す。

これ以上思い出させないでくださいよ。

これ以上、私を苦しめないでください。

Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.11 )
日時: 2016/12/04 13:58
名前: ことり(魔珠)

どうもことりです。
お久しぶりです。

この度、受験生ということで12月から活動停止させていただます。
3月にはまた戻ります。

申し訳ありません。

Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.12 )
日時: 2016/12/15 23:34
名前: ナナちゃん

ナナちゃんです!
すごいお話じょうずだとおもいました。
これからも頑張ってください!
4月に更新していただくのを待ってます!

Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.13 )
日時: 2017/05/19 17:50
名前: 魔珠(ことり)




「先輩、彼女さんは大丈夫なんですか?」


ふと思い口に出す。すると中野先輩は少し困ったような顔をした。しまった、地雷踏んだかな、もしかして。



「あーうん、実は喧嘩中でさ今。別れの危機だったりして」


あ、やっぱりか。地雷に片足のせたなこりゃ。しまった。


「え、あの、なんかすみません」

「誘ったのこっちだから気にしないでね」

「はい」


あとはカチャカチャと食器とフォークがぶつかる音だけがする。沈黙が辛い。




「実優ちゃんさ、三年前のこと覚えてる?」





はっとした。

顔を上げ中野先輩の顔を見る。そこには真剣な顔をした中野先輩がいた。



三年前。




私は自分の犯した罪を思い出す。



思い出すだけで頭がわれそうになる。



だめだ。



中野先輩、私は思い出すのが嫌であなたを避けていました。彼女さんを見るのは辛かったけど、それ以上に辛いものがあったんです。
耐えられなかったんです。


私はあなたを見たくないです。

思い出しちゃいます。










「先輩、私思い出したくないんです。ごめんなさいその話はしないでください」




私は喉の奥から声を絞り、先輩にそうつげた。


Re: 飛び立つ直前、君は。 ( No.14 )
日時: 2017/05/22 08:02
名前: 魔珠(ことり)



「そっか」


ガタンっと音を鳴らして先輩は立ち上がった。

「え、、、、?」


いきなりで訳が分からない。


「そんなふうに思ってたんだね。もういいよ帰るわおれ」



「え、先輩、、、、?」



「はい、これお会計ね。じゃあね」



さらさらっと手を振って先輩は外に出ていった。


訳わかんない、、、、。

もう追いかける気力もなかった。



なんで。なんで、先輩。


私はただ、ただ思い出すと頭が割れそうで、思い出したくなくて。

だから、いやで。

先輩とその話をするのがいやで。




もうわけわからない。













今日は最悪な日だ。


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