コメディ・ライト小説(新)

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私の後ろの不良執事【二枚目】
日時: 2017/03/24 20:28
名前: 紅色ゆりは


 はじめまして、またはお久しぶりです。紅色ゆりはです。

 このお話『私の後ろの不良執事』は、中学2年の名家のご令嬢・柚穂ゆずほと、柚穂に仕える執事のラブ?コメディーです。

 元から書いていた板の方が倉庫ログになってしまったので、心機一転こちらの方で続きを書かせていただくことに決めました。URLを張りたいところですが、利用規約上色々ありますので、最初から読んでいただけるということでしたら、お手数ですが検索エンジンの方からお願いいたします。

 中学のころから書いているという事もあって、第一章などの最初の方の文は、今にもまして読みにくいものとなっているかと思いますが(汗、文章の極わずかな進歩を含めて楽しんでいただけたらと思います……。

 ★コメントいただけるととてもうれしいです!
 ★豆腐メンタルながら、いただいたアドバイス等々はできる限り反映してゆく所存です!
 ★ただ、荒らしなどそれに類するコメントはご遠慮ください。

 よろしくお願いします!

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Re: 私の後ろの不良執事【二枚目】 ( No.1 )
日時: 2017/03/27 19:21
名前: 紅色ゆりは


 第三章 4

 濃霧の中にひとり、私はぼうっと突っ立っていた。
 足の感覚も手の感覚も取り払われて、頭の片隅に残った冷静な部分だけが、これは夢なのだと訴えてくる。きっとこの夢に入る前に何か重大なことがあったはずなのに、いつの間にか霧は頭の中に入ってきて、ゆっくり、じっくり、私から思考力を奪っていった。
 何かを感じることも考えることもできなくなった頭は、ぽっかりと大きな空洞を作り、聞き覚えのある声をよく響かせた。

 ――――ゆづほちゃんはおじょうさまだから
 ――――『まだ』おじょうさまだから
 ――――だから、わたしの気持ちなんてわからないでしょう

 『まだ』。彼女はそう言って、私を真正面からまっすぐ見ていた。いっそのことその幼さに任せて、殴るだの蹴るだの叩くだのしてくれた方がよかった。いつも優しい言葉をかけてくれたその声で、冷ややかな言葉を言ってほしくなかった。いつも私といて楽しそうにしてくれていたその瞳で、思い出を揺るがすような視線を送ってほしくなかった。
 彼女の親の会社が倒産したことに、私のお父様が一枚かんでいたとしても。それを幼いながらに理解していたとしても。私自身がそれに口出しできるような年齢でも立場でもないことを、どうにかしてわかってほしかった。
 私のせいではないという事を、わかってほしかった。

 ああ、思い出した。
 原因を忘れていたのは、些細な事だったからじゃなかった――――。


 「――――さま。柚穂様」
 低い声に名前を呼ばれて、はっとして目を開けた。目の前が思った以上に深い暗闇で、一瞬もう一度目を閉じてしまいそうになる。
 意識が途絶えてからの状況がわからない。谷崎の声かとも思ったけど……違う。うっすらと見えるシルエットも、何となく谷崎よりも背が高い気がする。
 「目を開けてください、柚穂様。さすがに宮門家のお嬢さんを置いてゆくわけにはいきませんから、あなたにもここからの脱出方法を考えていただきますよ」
 「……脱出方法?」
 暗闇に慣れてきた私の眼に映ったのは、見知らぬ茶髪の青年だった。

 第三章 4 おわり                      つづく


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