コメディ・ライト小説(新)

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ヘタレクエスト 魔王討伐編
日時: 2017/04/27 20:52
名前: ハチクマともふみ

プロローグ


とある緑の豊かな土地
夜の山に雷が落ちる

怯える村の住民たち


屈強な男「魔王が、魔王が力を欲しがっている、我々の村もいずれ狙われてしまう」

老人「勇敢な若いものたちは皆魔王によって殺されてしまった、残ったものたちでも敵う相手かどうか」


すると一人の若い金髪の男が現れる
名はリュウ


リュウ「じいさん、俺にやらせてくれ、きっと魔王を倒すことができる」

老人「馬鹿者、お前のような欲にかまけるものはすぐに精神を支配されてしまう、そうなれば益々世界は滅びへと近づいていく」

リュウ「くだらない理由だ、村も出たことないじじいが、何にも知らないくせによ、他のやつは大丈夫でどうして俺はダメなんだよ!」

屈強な男「お前は人間としてもそして生き物としても半人前じゃないか、それにお前の目的は世界平和じゃないだろう」

リュウ「うるせー!俺は魔王を倒して、エレスと結婚するのさ、そのためには世界平和が第一だろ!」

屈強な男「お前にエレスは相応しくない、まず髪の色が気にくわない」

リュウ「なんと言われようが関係ないね、俺はもう大人なんだ、お前らが止めるっていうなら、勝手にさせてもらう」

老人「序盤の罠で仕留められて終いじゃ」

リュウ「ふん、好きにしな見てろよ」


リュウはどこかへ去っていった

老人「困ったやつだ」


一方村の奥にある小さな民家で青いローブの少女が鍋を目の前にし何かの呪文を唱えているようだった、彼女の名はエレス、若いながらもれっきとした魔法使いである

ガタンッ

民家の扉が開きリュウが入ってきた

エレス「リュウ」

リュウ「俺、魔王倒しにいくよ、お前のためにこの世界の平和を取り戻してやる、だからもし魔王を倒せたときは、その時はけっ、、」

エレス「ごめん、今集中してるから」

リュウ「何だよ、また錬金術か、そういう陰湿なことしてないで花嫁修行でもしろってのによ」

エレス「錬金術じゃなくて、召喚術」

リュウ「召喚?」


エレス「魔王を倒すにはこの世界の人間では無理、別世界にいる新しい力を持った人間が必要よ、私はその選ばれし人間を召喚しようとしているの」

リュウ「俺がいるぜ!」

エレス「貴方では、ダメ、絶対よくないことが起きる」


リュウ「何でどいつもこいつも口揃えて俺のこと否定するんだよ、俺のどこがダメなんだよ」

エレス「・・・あ、光」


鍋の奥がうっすらと光っているのが見えた
この奥に何かがある、エレスは手をかざしてその正体を探る

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魔王の一撃 ( No.66 )
日時: 2017/04/26 05:27
名前: ハチクマともふみ

ガキンッ、ガキンッ!!!


グランとスフェルの戦いが繰り広げられていた
両者一歩も引かず戦い続けている

グラン「貴様前よりも少し強くなったんじゃないか?」

スフェル「この間は手を抜いたからな」

グラン「そうか、じゃあこれでどうだ!!!」


そういうとグランは巨大な剣を振り下ろして地面に叩きつける、すると地面は大きく揺れて地鳴りが起きると地面のヒビから炎が噴き上がる

グラン「か弱い人間め灼熱の地獄を味わうがいい!!!」


スフェル「こいつ!」

トトン「スフェルさん避けて!!」

スフェル「ん?」


うしろを見るとアークが転覆した船から必死になって取り出した巨大な砲台を構えていた、するとそこから砲丸が発射されてグランめがけ飛んでいく

グラン「砲丸か、そんなものがこの俺に」


ドゴオオォン!!!

グランの腹部にクリーンヒットした砲丸、グランは受け止めるも、その破壊力は凄まじい、いつもと違うその感覚に驚くグランはのけぞってすぐにその砲丸の軌道を変えた

アーク「自慢のコンゴウ砲丸だ、どうだ!!」

グラン「なるほど地上世界にある新種の鉱物か、だがそれだけで俺にかなうと思うか」


トトン「よっしゃ!今だスフェル行け!!」

スフェル「お、おう!」


そういうとトトンはぶるぶると体を震えさせて、静電気を帯びるとスフェルの持つ剣にしがみついた、スフェルはそのしがみついたトトンをそのままに剣を思いっきり降り回すと同時に自分も回転し巨大な電動ノコギリのような姿に変わると上空へ飛び上がった

アーク「もう一発いくぞ!!」


グラン「小癪な!」

アークが再び砲丸を発射しかし、グランはその砲丸を巨大な剣で受け止め火花を散らす
さすがの破壊力だがグランの怪力とほぼ互角といっていいくらいだった

グラン「ぬおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


スフェル「敵は一人じゃねぇぞ!くらえっグラン!」

グラン「ん?」


そういうと先程まで上空にいた回転するスフェルは真っ直ぐにグランの脳天に落ちてきて、グランの顔面に突き刺さった、まるで鋼鉄をノコギリで斬り付けているようだった

グラン「その程度か!ん?」


ふと頭部に違和感が、先程ケンジから受けた銃弾の傷の部分が薄くなっていたのか、そこからゆっくりと顔に亀裂が入っていく

グラン「な、何なんだこれは!!」

スフェル「お前の悪行もここまでだ、死んでいった仲間たちの分まで苦しめ!!!!地獄へ落ちろ!!グラン!!!」


スフェルの腕からは無理をしたせいか血がにじみ、傷口が今にも開きそうになっていたがスフェルはそれもお構いなしにひたすら回転し続ける、グランの顔は次第に砕けていきゆっくりと刃が入っていく

グラン「お、己!人間の分際でぇぇええああああ・・・」

刃が口まで通過するともうグランの罵声は聞こえなくなった
スフェルの剣はそのままゆっくりとグランの体を通過していき、真っ二つにした

アーク「よぉーし!!やったぞ!!」


回転し終えたスフェルはふらふらで、その場に倒れ込む、トトンもまた頭をくらくらさせている、ただその顔はどこか満足気で達成感に満ちていた

スフェル「・・・はぁ、やったぞ、あとは魔王だけだ・・・はぁ、はぁ、頼んだぞ新米!!」




ところ変わってケンジたちは、なんやかんやで何とか魔王のいる部屋の前まで到着する
エレスと共にたどり着いた最後の場所、追い求めた世界を救うための最後の壁

ケンジ「よし、行こう!」

エレス「え!ええ!!ちょっと待ってよ、そんなすんなり入っていっちゃうの?」

ケンジ「え?」

エレス「待ってよ・・・もうこれで最後なんだよ、もしこれでケンジくんが、それか私が死んだら、もう会えなくなるんだよ・・・」

ケンジ「・・・あぁ、そっか、でもさ、きっと大丈夫、だってここまで来れたんだから、戦う前から負けることなんて考えちゃダメだよ」

エレス「でも心配じゃない」

ケンジ「大丈夫・・・前にも言ったでしょ、エレスは俺が守る・・・死なないさ、いや死んでたまるか!絶対に勝つ」

エレス「わかった・・・でも待って、じゃあ、その前に・・・」


というとエレスは目を閉じる、ケンジはこの時思った
あ、このパターンはよくある王道ファンタジー系の主人公が一番羨まけしからん名場面じゃないか、まさか死ぬまでにこれを味わえるとは・・・と



しかし


ケンジ「全部・・・」

エレス「ん?」

ケンジ「全部終わってからだよ、エレス・・・」


ケンジはヘタレだった、目の前のチャンスを棒に振るってしまった
どうせあとあと後悔するんだろうとケンジ自身思っていたが
一度堪えてしまってはもう後戻りはできない・・・


ケンジ「や、やっぱり」

エレス「行こう!ケンジくん!!全部終わらせよう!!」

ケンジ「あぁ・・・はい!よっしゃああああああ!!!!!」




ガタンッ



巨大な扉を開く、そこは紫の炎がたぎる楼台がいくつも並ぶ広い空間だった、奥にひっそりと見える小さな玉座、魔王は不在か?そう思い進むと突如開いた扉が閉まる

ケンジ「ん?」


魔王「ようこそ、勇者よ」

エレス「どこ?あ!」


見るとケンジの足元に小さな悪魔のような子供がいた、若干ケンジに踏まれている
眉なしの無愛想で色白のその子供はケンジの足を持ち上げて立つ

魔王「はぁ、はぁ、初対面で顔を踏みつけるとはさすが勇者だ、やることが違う」

ケンジ「まさか、お前が?」

魔王「そう私が魔王タマ、この世界を支配する神!貴様を倒す最後の相手だ」


ケンジ「・・・随分小さいんですね」

魔王「触れるな、気にしているのだ、こう見えて神は容姿を選べない人間と同じ宿命を背負っている、いくらやっても大きくなれん、それでも私は最強の魔力を持ち、これまで数々の戦いを制覇してきた、世界のあらゆる強者を全てこの手で消してきた、言っておくが今までの連中は皆私にとっては見習いもしくはそれ以下だ、私の魔力の前では全て無力なのさ」

ケンジ「魔王だったらまず人に踏まれないように注意した方がいいんじゃないのか」

魔王「お前が勝手に踏みつけてきたんだろ、私は扉の向こうでずっとぐちぐちぐちぐち言ってるのを、まだかなぁ~まだかなぁ~って待ってたんだぞ!っていうかああいう時は素直にキスするのが常識だろ!男らしくない奴め!」

ケンジ「余計なお世話だ!俺はお前を倒して世界に平和が戻ったあとに・・・その・・・」

エレス「ケンジくん、やめて恥ずかしい」

ケンジ「あ、ごめん」


魔王「ともかくだ、もう後戻りはできんぞ、私の力思い知るがいい!」



その時魔王から今までにない強力なオーラが涌き出てきた、ふざけているようでいざ戦うとなるとかなりの力を持っているのは見るだけでわかった、油断させる策なのかとケンジは気を引き締めて剣を構える

エレス「ケンジくん、魔王からスゴい力を感じるわ」

ケンジ「うん、なんて力だ」

魔王「さぁどこからでもかかってこい!」


どこからでもしかし魔王には隙があるように見えない、下手にかかっていけば返り討ちに合いそうな気がしてならなかった

魔王「来ないなら私からいくぞ!」


ビユブボボボボボボボボボボボボボオオオオオオオオオ!!!

魔王の手から放出される禍々しい色の怪光線、その大きさ、ケンジは驚き剣を前に出して防ぐが圧倒的力に押されすぐに壁に飛ばされ激突


魔王「ハッハッハッ!お次はこれだ!!」

というと魔王は巨大な竜巻を手から出すとケンジに向かってその竜巻を投げつける、するとケンジそしてエレスは竜巻に巻き込まれてぐるぐると風に吹かれ回る


ケンジ「ぐあああああああ!!!」

エレス「きゃああああああああ!!!」


竜巻がおさまり床に落ちる二人、痛みに耐えすぐに立ち上がると魔王は今度体から黒い煙を出し何かを溜めている

魔王「炎、氷、電気、魔法攻撃の基本3種を知っているか?これを最初につくり出したのはこの私だ!!!!!」



ゴロゴロピシャーンバリバリドゴゴゴバリバリダダダダン!!!

聞いたこともない激しい爆発音と雷鳴が轟き、魔王の体から凄まじい勢いで雷が放出される、地面はおろか天井も壁も砕け、ケンジたちは太刀打ちできない、エレスの放つ防御魔法も一切通用しない

そうしてまたしばらくすると攻撃はおさまる、そこは既は廃墟と化していた
エレスは放たれた攻撃により煙が充満した空間で必死に起き上がろうとするが、竜巻の時に片方足をくじいてしまった、すぐに回復魔法を施すも、辺りを見るとケンジの姿がない

エレス「ケンジくん?」

魔王「おーい!ケンジくんならここだよ、ここ!!」


エレス「え!?」

煙でよく見えなかった全貌、魔王が石化して動かなくなってしまったケンジを掴んでこちらを見つめている

エレス「ケンジくん!!」

魔王「ハハハハハハハハハハハ!!あまりの暴走魔法に石と化してしまったか、こいつは驚いた部屋のどこにでも飾ろうか・・・でもこんな汚い像置いても景観が崩れる!」


そういうと魔王は片方の手を前に出して、魔方陣を出現させると、床に丸い穴を空けた
穴は城にまるで筒上の何かを刺したかのように綺麗に穴を空ける、下は暗く何も見えない

魔王「海のもくずになればいい」

エレス「待って!やめて!!」


魔王は石化したケンジをそのまま空いた床から落としてしまう
ケンジはまっ逆さまに穴へ落ちていった
一瞬の出来事、エレスの願いも届かず、ケンジの姿はもうそこには無かった


魔王「一本も指を触れられず終わったな、全く期待はずれな勇者だ、さてと世界征服の計画でも建て直すか、大分戦力が減ったからな」

自分の不甲斐なさに嘆くエレス、悔しさのあまり拳をつくって地面をどんどんと叩く、そんな姿に冷たい視線を向けて魔王はそそくさと玉座に戻ろうとする



エレス「待ちなさい・・・待ちなさいよ!!!!」

魔王「ん?」



エレス「許さない、ケンジくん、よくもケンジくんを!!!!」

巨神 ( No.67 )
日時: 2017/04/26 19:46
名前: ハチクマともふみ

無謀にも魔王の前に立ちはだかるエレス、しかし相手とのあまりの力の差、敵うはずがない
魔王はおもむろにエレスの首を謎の光の輪のようなもので締め上げる

エレス「うっ・・・げほっげほっ」

魔王「そんな力でよくこの私に立ち向かうおうなどと思ったな、あのガキもそうだ、目の前の目的を達成するだけで全く現状を理解できていない、力とは長期に渡り付けていくものなのだ、お前たちと私ではその経験の差がある、どうやったって勝つのは無理だ」

エレス「無理なんかじゃない・・・私もケンジくんもそして皆もこれまで強くなるために必死に戦ってきた、それも魔王であるあなたを倒すため、経験じゃない、強い意思と絆で可能性は切り開かれるのよ」

魔王「お前の言っている言葉には説得力はない!このまま首ごと爆発して吹き飛べ、大丈夫だ安心しろ死体は飛んだ首と一緒にあの世に送ってやる、お前の相棒ケンジもそこで待っているだろう、ハッハッハッハッハ!!!」


絶体絶命のその時だった
城内が突如激しい揺れに襲われる、城だけではなく魔王城の島全体が大きく揺れている
天井が崩れ、壁にもヒビが、魔王はすぐに辺りに巨大な結界を張り自分の身を守った

エレス「あ、ずるい、自分だけ」

魔王「貴様も魔法使いならそれくらいしてみろ」


すると突然、巨大な岩の塊が城の中に突っ込んできた、魔王の部屋は半分以上が砕けちり、魔王もそれの巻き沿いをくらい、部屋から少し離れた屋根に激突、結界は破壊され身動きがとれない

魔王「くそっ・・・」

巨大な岩の正体は、大きな親指だった、そしてその奥にはその親指を持つ巨岩の男


エレス「え!」

巨岩の男の肩に乗っているのはわずかに見えるがケンジであった、ケンジはこっちに手を振っている、どうやら無事のようだ

エレス「ケンジくん!」

ケンジ「ちょうどロック王国の真下だったんだ、イワンさんからもらった指輪を島に叩きつけたら、こんなでかい奴が出てきたんだよ!!」


手を振るケンジの左義手にはイワンからもらった岩の兵士を呼び覚ます指輪がつけてあった


エレス「でも石みたいになっちゃってたのは?」

ケンジ「魔力が暴走して石が体から出てきたみたいなんだ、前に岩食ってたときあったでしょ?とりあえず何ともないから、ロック王国のみんなも来てくれたよ!!」


ケンジが乗る巨岩の男はもう片方の手の上にたくさんの岩の兵士を連れてきていた


魔王「小癪な!!」

ケンジ「そうはいくかよ、さっきのお返しだ、くらえっ!!」


そういうとケンジは剣を前に突きだし先ほど受けた魔王の攻撃分の魔力を放出する、魔王はそれに対抗するために怪光線を再び発射、ほとばしる激しい閃光、両者一歩も引かず次第に力は増していく

魔王「どんなものを使っても本物には敵うまい!!」

ケンジ「やっぱりすごい力だな・・・」


そんな一騎討ちを見かねた巨岩の男は巨大な拳で魔王を城もろとも叩き潰した
瓦礫が飛びまるで何かが激しく爆発したのでは言うくらいの破壊力、魔王はその大きな一撃を食らい目を回して落ちていった

ケンジ「よっしゃー!!でかした巨岩くん!」

黒幕 ( No.68 )
日時: 2017/04/27 20:02
名前: ハチクマともふみ

城はほぼ倒壊、巨岩の男に地上へ降ろしてもらったケンジは、他の仲間たちと再会する


とトン「ケンジだ!」

スフェル「新米!!!なんだいたのか、あまりにスゴい衝撃だったもんだから、瓦礫の下敷きになってるかと思ったぞ」

ケンジ「下敷きになったのは俺じゃなくて、こいつだよ!」


とケンジは近くの瓦礫を指差すとそこには巨大な城の瓦礫に下敷きになって顔だけ出している魔王がいた、もがくも全く動けず、手が使えないため魔法も出せない

魔王「己、運だけで追い詰め勝った気でいるな、このままで済むと思うなよ!」

ケンジ「運も実力の内って言葉がある、負け犬の遠吠えはもう十分だ、お前みたいな悪の権化は必ずそれ相応の報いを受けなくちゃいけない、お前のふざけた野望はここで終わりだ!」



エレス「魔王をどうする気?」

ケンジ「勿論、ここで仕留めるよ」


そういうと剣を立てて、魔王の顔に向ける
魔王は先ほどまでもがいていたものの、動きを止め緊張する


アーク「何だか呆気なかったな、魔王もそこまで強そうじゃなかったし」

エレス「そうでも無かったわよ」

スフェル「まぁでもこれで世界の平和が戻るんだ、一件落着じゃねぇか!」

トトン「うん!」







リュウ「勝手に終わらせてんじゃねぇよ」

ケンジ「ん?」


ふとケンジの後ろの瓦礫をよじ登り、城から落ちて死んだはずのリュウが現れた、魔王はにやりと笑い、周りの人間はすぐに攻撃態勢となる

スフェル「お前・・・また何か良からぬことを」

リュウ「その通り、俺は今からお前ら全員をぶち殺す、そしてこの荒廃した城の復活の第一歩を踏むのさ、覚悟しろ・・・」


アーク「なんだ、こいつ・・・まるで人間じゃねぇような雰囲気を感じるぞ」

スフェル「リュウはもう魔王の幹部だ、人間を辞めて魔物同然の存在さ」

リュウ「おっとそれは聞き捨てならないなぁ、まるで俺が魔王様から力を授かったと言わんばかりの発言じゃないか」

スフェル「何?」

リュウ「言っておくが俺はエレスと出会う前、もっと言えばスフェル、貴様と出会うずっと前から人間ではない・・・」


ケンジ「人間じゃない・・・じゃあお前は一体」



不適な笑みを浮かべるリュウは前屈みになるぐっと身体に力を込める、すると巨大な暗雲がリュウの周りに発生し大きな嵐となっていく、周りの者はその嵐に吹き飛ばされないように瓦礫にしがみつき必死に耐える



ケンジ「な、なんだこれは」

エレス「ケンジくん、離れて、危ないっ!!」


嵐が徐々に収まるとそこに現れたのは、鋭い3本の爪に黄色くギラついた目、無数の牙に覆われた巨大な口に、黒い翼、グランを超える巨体のドラゴンだった








リュウ「はぁ~、ずっと隠してきていたが、やっとお前たちに見せる時が来たな」


スフェル「ドラゴン・・・お前はドラゴンだったのか」

トトン「ああああ・・・こんなにでかいドラゴン見たことないよ」


エレス「・・・これがリュウの本当の姿」

悲劇の始まり ( No.69 )
日時: 2017/04/27 20:44
名前: ハチクマともふみ

巨大なドラゴンと化したリュウ、そこにいる全ての人間たちを圧倒するその巨体、瓦礫の下敷きとなった魔王も思わぬ加勢に喜んでいる


魔王「ハッハッハッハッハ!!!どうだ、これが魔王の幹部リュウの真の姿だ、私を生き埋めにして安心していたか、このバカ共めがっ!」

ケンジ「お前は何にもしてないだろ!!」



するとリュウはゆっくりと瓦礫を踏み潰しながら魔王の前に行き、首を近づける


リュウ「ん?魔王の幹部だと?この俺がか・・・はっ何を言っているんだ貴様は」

魔王「な、何だと!」

リュウ「そんなもの最初から興味なんかねぇさ、俺は自分の意思で望みを叶えるためにお前の傘下に一旦加入しただけだ、貴様のようなチビ野郎如き敬うわけがないだろう」

魔王「な!」

ケンジ「リュウ・・・お前は本当に何がしたいんだ」


リュウ「俺の望みはただ一つ、最強になること、ただそれだけさ、だがそれには自分自身以外の力も必要だった、だから俺はあらゆる手段を使って様々な場所に潜入し自分には持ち得ない力を探し求めてきた、そして到達したのは、この世界を牛耳る最強の魔力を誇る者、魔王タマの力だった」

スフェル「傭兵本部や、他の村を行き来していたのはそのためか」

リュウ「まだ見つけてない場所もある、それに少し遠回りもした、だが今となってはもうどうでも良い、くだらない記憶さ」


エレス「どこまでも野心家ね」

ケンジ「俺が魔王と戦うことも見越して、あの時敢えてやられたフリを・・・」


リュウ「悪いが、あれは真剣勝負だ、本当に殺しにいった、だがそれもお前たちの実力を確認したかっただけだ、魔王を弱らせるのに十分な力を持っているかどうか・・・まぁ、あまり期待してはいなかったが」

魔王「ふざけるな、貴様この私を利用していたと言うのか!このままでは済まさんぞっ!!」


リュウ「うるさい餌だ・・・」

魔王「なにっ!」



バクッ!!!

そういうとリュウは瓦礫を崩し、魔王を掴み上げると瞬時に頭に食らいつき、補食した、バリバリとかみ砕き、あとかたもなく食い尽くすリュウ、そして自分の肉と骨になった魔王が喉元を通過したその時


リュウ「ふぅ~、さぁ来たぞ・・・うおおおおおおおおおおおおおおあああああ!!!」


身体から染み出す真紫の禍々しい模様先程よりも腕や足の筋肉が増え、顔の掘りも深くなり益々狂暴な見ためとかす、すると今まで魔王の城で渦を巻いていた雷が突如となくリュウの頭上に落下し、激しく閃光する

スフェル「ぐっ・・・」

ケンジ「すごい、光だ」


気づけばリュウはさらに巨大化し、頭から背中まで無数の黒く太い角で覆われた紫色のドラゴンに変身した


リュウ「はぁ、はぁ、力が皆切る、凄まじいパワーを感じるぞ・・・ははははは!!!ついに手にいれた、これこそが最強の力・・・俺様の天下だぁあああああああああ!!!!!!!!」



グォォオオオオオオオオオオオ!!!!!

激しい雄叫びを轟かせるリュウ、それは今まで世界を滅ぼそうとしていた魔王を遥かにしのぐ恐ろしい姿だった


ケンジ「何だ、あの姿」

エレス「魔王を補食してそのものの力を得たのよ、今のリュウはもう今までのリュウじゃない」



リュウ「ケンジ・・・お前は神から力を授かったんだったな・・・ハッハッハ、俺は神そのものの力を得て、神となった!もう貴様など脅威ではない、全世界を支配する新たな神、そう俺の名は”竜魔王”だ!!!!」

ケンジ「竜魔王・・・(何か痛い名前だな)」



リュウ「手始めに貴様らを世界の果てまで吹き飛ばしてやろう・・・」

そう言うとリュウは巨大な翼を畳んで力を溜める
周りの人間はすぐに攻撃を防ぐため周りの大きな瓦礫に身を隠す
しかし


リュウ「はぁああああ!!!」


とてつもない波動がケンジたちを襲う、瓦礫ものとも吹き飛ぶ、船は木っ端微塵となり、船員含めアークもまた島の外へ、ケンジ、そしてエレスとスフェル、トトンも、その攻撃を受けきれずに島の外まで投げ出され散り散りとなってしまった

第一部 エピローグ ( No.70 )
日時: 2017/04/27 20:52
名前: ハチクマともふみ

魔王の力を得たリュウは新たな支配者”竜魔王”となりケンジたちを襲った
激しい波動でケンジたちは散り散りとなり互いの居場所そして消息も掴めなくなってしまった


勇者ケンジにとって今までにない絶体絶命のピンチを迎えた、果たしてケンジは再び仲間の元へ戻ることができるのか、そして新たな敵”竜魔王”を倒すことができるのか


つづく


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