コメディ・ライト小説(新)

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罪恋***好きでいてもいいですか?***
日時: 2017/08/17 02:39
名前: Aika

+:*;.・。prologue。・.;*:+



最初は見ているだけで幸せだった。

結ばれなくてもいい。
遠くから貴方の笑顔を見られるだけで充分だった。
それ以上は何も望まなかった。


なのに。



いつからだろう。
こんなにも、 あふれ出すぐらい。
抑えきれないぐらいに。
貴方を好きだと思い始めたのは――――。



罪恋***好きでいてもいいですか?***

更新start→2017.4.2


***目次***

登場人物紹介>>1

*.・1章・.*
第1話>>2第2話>>5第3話>>6第4話>>7
第5話>>10第6話>>11第7話>>12第8話>>13
第9話>>14第10話>>15第11話>>16第12話>>17
第13話>>18

*.・2章・.*
第14話>>19第15話>>20第16話>>21第17話>>24

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Re: 罪恋***好きでいてもいいですか?*** ( No.20 )
日時: 2017/08/02 01:57
名前: Aika

Episode15:友達。





「ええっ!智也とデート!?」

お昼休み。
屋上で志穂と二人でお弁当をつまみながら、この間の話をしていた。
志穂は目を見開いて驚いたような顔でわたしを見つめていた。

「それで…あんた、OKしたんだ」

そんな志穂の言葉に。
わたしは、力なく頷く。
それから、言葉を紡いだ。

「まっ…賭けに負けたし、仕方ないよね」

あっさりした様子でそう言うと。
志穂が不意に真剣な眼差しでわたしを見つめながら聞いてくる。

「ぶっちゃけさ…桜って智也のこと、どう思ってんの?」

予想外の台詞に。
わたしは、飲んでいた苺牛乳を吹き出しそうになる。
それからムキになって志穂に突っかかる。

「なっ…いきなり、なに言ってるの!??」
「いやー…なんとなく?桜の恋バナってあんまり聞かないからさ」

たしかに。
志穂とは、親友だけどこういう話をしたことがないのは事実だ。

わたしは、少しの間をあけたあと。
志穂に向き合って答える。

「智也は…ただの友達だよ。それ以上に思ったことは一度もない」

嘘偽りない思いを。
はっきりと答えると。
志穂は顔色を変えずに言う。

「―――そっか。分かった。まっ…日曜は楽しんできてよね!」

それから志穂はにっこりと笑った。
わたしも笑顔で言葉を返した。

「うん!ありがと」
「それで映画、何みんの?」
「それが、まだ決まってなくてさー」


志穂と会話をしながらも。
このときのわたしは、何となく上の空の状態だった。

――智也を…どう、思っているのか…か。

考えたこともなかったな。今まで――。




そんなことをぼんやりと感じながら。
雲1つない澄みきった青空をぼんやりと眺めていた。



Re: 罪恋***好きでいてもいいですか?*** ( No.21 )
日時: 2017/08/13 23:46
名前: Aika

Episode16:戸惑い。





貴方が向けてくれてた視線に。
わたしは、 何一つ気づいてなんかいなかった―――。


************************************************************




「まだ9時50分かぁ…ちょっと早かったかな」

今日は日曜日。
つまり、 智也と約束していた映画を見に行く日。
―――そうだよ、 単純に友達と遊びにいくだけだし。
深い意味なんかない。
緊張をほぐすためにデート、 という単語は考えずに頭のなかで何度もそう言い返してわたしは、約束した駅前の時計前に向かっている。

「あっ…桜っ!」

時計前の手前までいくと。
智也は既に着いていて待っていたみたいで、 こちらに気づき手を振っていた。

わたしも手を振り替えして小走りで駆け寄る。

「ごめん…待たせちゃったかな?」
「別に。…俺も今来たところだし」

そんな会話をしていてふと、思う。
―――あれ?…これ、カップルの会話っぽくない?
頭をブンブンと横に振って一人で否定する。

いやいや!違う!
普通の友達とでも普通にするよ、こんな会話!多分!

そんなわたしを見て不審そうな顔をしている智也。

「桜ー。どーした?」
「別に!ただ考え事をしていただけだからお構い無く!さぁ、映画館行こう!」
「ああ…。そーだな…行くか」

そう言って。
智也は。



―――自然な流れでわたしの手を握って歩き出す。



わたしは、 そんな予想外の行動にビックリして。
顔を上げて智也を見つめる。


「ちょっ…!なんで、手…!」


言葉にならず、口をパクパクしてると。
智也がぶっきらぼうに言う。


「っ…別にいいだろ。デート、 なんだし?」
「ええっ!!?…そう、だけど」


たしかに。
表向きはデート、 と言うことになってはいるけれど。

でも、 なんていうか。
恥ずかしい。

「賭けに負けたのはお前なんだから、桜は黙って俺の言うこと、聞いてればいいの」

図星を指されて。
それ以上は何も言い返すことができず。
わたしは、 智也の手を握り返した。

心なしか。
智也の頬は…ほんの少しだけ。
赤かった気がした―――。




■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □



「映画の上映時間まで少しだけ時間あるなー。どーするか」

映画のチケットを買ったあと。
智也が腕時計を眺めがらそう口走った。
たしかに上映時間まで30分程度余裕がある。

「そーだなー…志穂と来たときはいつもプリクラ撮ってたけどね」

そんなことを、さらっと言うと。
智也がまた、予想外のことを言い出す。

「じゃあ…俺と撮るか」
「はぁ!??」

思わず裏返った声を出してしまった。

「何だよ、その反応。俺と撮りたくねーのかよ」
「いや…そーいうんじゃないけど!男の子は嫌なんじゃないのかなーって…それに、こういうのは、カップルがすることだと思うし―――」
「あぁ、もう!ごちゃごちゃうるせぇなぁ!ほら、行こうぜ」

わたしの言葉を遮って。
智也がまたわたしの手を握ってゲーセンの方へと足を進めている。
――まぁ、智也が乗り気なら…いっか。

嫌がってるようには見えなかったから。
わたしは、拒まずに着いていくことにした。


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■


「何これ!智也、めっちゃ変な顔!ウケる」
「うっせぇな!桜だってこの写真ひどくね?」
「これは、智也が変なこと言うからでしょーが!」

二人で言い合いながらプリクラの写真に落書きしている。
―――わたし、 最低だ。



先生が好きなのに。




他の男の子と一緒にいて…いま、 楽しいって感じてる。





「おっ!写真、出てきた」

隣で智也が嬉しそうにそう言っていて。
わたしは、何も言わずに写真を取り出してハサミで半分に切る。


「はい、半分は智也の分ね」


笑顔で渡すと。智也も笑い返して。


「うん、 ありがと」


一言。そう言った。
その笑顔に、 不覚にも。






ドキドキしてしまったのは…君には内緒――。





Re: 罪恋***好きでいてもいいですか?*** ( No.22 )
日時: 2017/08/14 01:14
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o
参照: http://From iPad@

ふおおおおおおおお←
……深夜テンションでおかしいですm(*_ _)m

こんばんは! お久しぶりです~(*゚▽゚)ノ
あがっていたので今まで読めてなかった分を一気に読ませて頂きました!

まだ私がコメントした時は、智也くんが出てきたばっかりだったのにこんなにも進展が……!!
毎話、どきどきしてます(ノ)゚∀゚(ヾ)

本当にAikaさんの文章好きです(* ॑꒳ ॑* )


裕樹さんのところどころ出るかっこよさとか、可愛さとか、桜ちゃんを思いやる気持ちとか本当にいいです!!(*´▽`*)

本当にこういう幼馴染がいたらいいなぁって思うのですが、ただ良いだけじゃなくて苦しいんだろうな(´;ω;`)


今すごいいい感じのところで終わってますね!|´-`)チラッ
すごい続き気になります笑(´◉ω◉)←

無理ない程度に頑張ってください!
応援しています( ̄^ ̄ゞ

byてるてる522

Re: 罪恋***好きでいてもいいですか?*** ( No.23 )
日時: 2017/08/17 01:47
名前: Aika

→*てるてる522様*

わぁ!お久しぶりです~(’-’*)
なんと!一気に読んだのですか!wありがとうございます(´・ω・`)駄文で読みにくいのに(笑)

はいー!裕樹さんとの距離、智也との関係にも少しずつ変化が起きております!
桜の気持ちが今後、 どちらに傾いていくのかわたしも気になります←えw
うんうん!裕樹さんみたいな歳上の幼なじみ良いですよね!わたしも裕樹さんみたいな人が傍にいたら絶対に桜みたいに恋に落ちてますw

のろしゃん更新ですが、 地道に頑張ります(^^)/
今後とも応援よろしくお願いします(>_<)


Re: 罪恋***好きでいてもいいですか?*** ( No.24 )
日時: 2017/08/17 10:59
名前: Aika

Episode17:喧嘩するほど仲が良い。




「意外に映画、 面白かったな」
「うんうん!特に後半のシーンがめっちゃ良かった」

映画を見終わって。
今は二人で他愛のない会話をしながら、ショッピングモールのなかを歩いている。

「マジで?俺もそう思ったんだけど!」
「えー!やっぱり?智也、わかってるじゃーん!」

智也とそんな風に話ながらも。
頭の片隅では別のことを考えていた。

―――ぶっちゃけ。
智也とは中学時代からの長い付き合いなだけあって話が合うし一緒にいて苦ではない間柄だ。

だけど。





男の子としてどう思うかって聞かれると。






途端に分からなくなる。






そりゃあ、 顔も悪くないし。軽音部でギターボーカルを努めるだけあって歌は上手だし。
性格だって…口は悪いことはあるかもしれないけど、さりげなく助けてくれる。そういう優しさを持ち合わせてる人だって、 わたしは知ってる―――。




なのに。





「―――桜?…聞いてる?」

そこでハッと我に返り智也に向き合う。

「あ…ごめん、 何?」
「昼飯、 どーするかって話。なんか食いたい物とかある?」

そう聞かれ。 少し間を開けたあと。
わたしは、 口を開いた。

「えーっと…パンケーキ、 食べたいかな」
「よし!オッケー!行こうぜ。俺、良い店知ってるし」

そう言って彼はわたしの手を引っ張って歩き出す。
わたしは、 智也の広い背中を眺めながら黙って彼に着いていくだけだった。



■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □


「うわぁ!かわいい!」

智也に連れてこられたのは。
店内がファンシーなイメージの内装のパンケーキのお店だった。
わたしがはしゃいでいると。
智也が得意気に言う。

「だろ?ぜってぇ、桜が気に入ると思った!」

その表情に。
かすかに鼓動が鳴り響いて―――。
苦しくなった。

そんな顔してそんな事言うの…ずるい。

わたしは耐えきれず智也から目を背けた。
思わず…好きって、 錯覚しそうになるから―――。


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □


「お待たせいたしました、 ウサギの生クリームたっぷりのパンケーキとくまさんの小豆と抹茶のパンケーキでございます」

店員さんが頼んだメニューと伝票を置いていく。
わたしはというと。

「おい!いつまで笑ってるんだよ、お前」

―――智也が頼んだメニューがツボに入ってしまい笑いに陥っていた。

「だって…その顔で可愛いうさぎのパンケーキって…あはははっ!」
「うっせぇな!仕方ねぇだろ!チョコは苦手だし抹茶だって、食えねぇんだから!」
「生クリームは平気なのに?」
「だから、うっせぇっての!」

赤く頬を染めながら。ムキになって怒る智也がなんだか可愛く見えて。
からかうのが、楽しくなる。
本人には不愉快なだけかもしれないけど。

ひとしきり、 笑って。
からかったあと。

不意に智也が真剣な顔でわたしの瞳を真っ直ぐに見据えながら問いかけてくる。

「桜。…一口、 いる?」

一瞬。
何のことだかよく分からなくって。
わたしがポカーンと固まっていると。

智也がフォークにささったパンケーキをわたしの口元に持ってきた。
わたしは、 顔が熱くなって。

「え!え!いいよ!もらうけど自分で食べれるか、らぁ!!」

捲し立てて異論を立てているうちに智也がわたしの口に生クリームのパンケーキを突っ込んできて。

何も言えなくなる。
だまって赤い顔のまま、口をモグモグしていると。

「―――さっき、 バカにした仕返し」

そう智也が言って。ふっと、薄く笑う。

わたしは、その表情にカチンとなって。
自分のフォークに小豆と抹茶のパンケーキを刺して同じように智也の口元に突っ込んだ。

智也はパンケーキを飲み込んだあと。
わたしに向かって言い返す。

「おまっ!…俺、抹茶食えねぇって言ったばかりなんすけど!吐きそうになったわ!」

そんな智也に対して。
わたしも、負けじと言い返した。

「やられたら、倍にして返すのがわたしの信条なので」
「ムカつく~!」

そんな風にくだらない言い争いをしながらわたしたちは食べ進めていき、お昼の時間を過ごした。



口喧嘩をしてても。





心なしか。






わたしを見つめる、 智也の瞳は。
気のせいかもしれないけど、 ほんの少しだけ優しくって、 暖かい瞳をしているかのように思えた―――。


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