コメディ・ライト小説(新)

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君は隣人
日時: 2018/08/03 14:25
名前: 雪うさぎ
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=11517

今回も長編小説です。
のんびりの投稿になります。ご了承ください!!

コメント・アドバイス等はどんどん送ってくださいm(_ _)m

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Re: 君は隣人 ( No.30 )
日時: 2017/06/30 07:13
名前: 雪うさぎ

四季さん

コメントありがとうございます!

龍清くんがいよいよ動き出したな。って感じしますよね。
萌衣奈ちゃんは気付いていないようですが……(^^;)

この先もしっかり書いていきたいと思ってるのでぜひ読んでください。

Re: 君は隣人 ( No.31 )
日時: 2018/02/16 18:28
名前: 雪うさぎ

13章  明かされた真実


「萌衣奈ちゃん、最近学校どう?」
今日、私はすごく久しぶりに雛と遊んでいる。まあ、言ってしまえばただの雑談会なのだが……。
「んー、それなりに充実してるよ。」
雛は質問に合わない暗い顔をしている。しかし、なんとなくその理由を聞いてはいけない気がした。理由を直接は聞かず、メールで雛の友達に少し聞いてみることにした。そこに書かれていたのは、たいして驚かないようなことだった。
「好きな人のことで悩んでるんだって。よかったら話聞いてあげて?」
そんなメールを見ると、私は早速、雛に聞いてみた。
「そいえば……雛って好きな人いるの?」
分かりやすく雛の頬が赤く染まる。少し焦ったような様子だったが、ふうっとため息をついた後、
「うん。いるよ。」
と答えてくれた。雛の好きな人、もちろん気になる。
「誰?」
「うーん、同じクラスの男子なんだけど、すごく優しいからもてるんだ。しかも本人、好きな人いるんだって。」
同じクラスとなればさらに気になる。もちろん私は応援するつもりだ。大切な親友だから。
「誰であっても応援するよ!」
力強く言い張った私の言葉に押されたように、雛が小さな声でボソッと教えてくれた。
「龍清……。」
言葉が一瞬にして消えた。雛も好きだなんて知らなかった。私も好きなのに、応援するって言ってしまった。このままじゃ、親友を裏切ることになる。という気持ちだけではない。雛の言った、好きな人いるんだって。という言葉が脳裏をよぎる。龍清の好きな人……。誰だろうか。知っている人なのだろうか。頭がもうグチャグチャで、思考がしっかりとたもてない。周りの音が聞こえなくなっていた。
「へー、龍清なんだ!応援してるね!」
せめて雛に悟られないよう、私は痛む気持ちを抑えてとっさに返事をした。雛は嬉しそうに笑って龍清の話をしてくる。が、私の頭には入ってこなかった。空返事を繰り返しているうちに、もう帰る時間になってしまった。雛に本当のことを言える日はくるのだろうか。もう龍清と話しちゃダメなのだろうか。帰り道、私はそんな不安を抱えていた。

Re: 君は隣人 ( No.32 )
日時: 2018/04/27 17:20
名前: 雪うさぎ

14章  悩み


「おはよー。」
実に気まずい。雛が龍清を好きと知ったから。それだけでなく、自分で応援すると言い切ってしまったからだ。まだ気持ちの整理がついていないのに、なぜか今日に限って、龍清が目の前にいる。しかも話しかけてきている。頭の思考が停止しているのか、返す言葉が見つからない。私はやりきれない気持ちを胸に、何も聞こえなかったフリをして席を立った。周りではクラスメイトが騒いでいる。
「龍清と萌衣奈ちゃん、喧嘩したのかな?」
「珍しいね。」
ヒソヒソと噂話が回りだした教室を背にして、静かにオープンスペースに置いてあるベンチに座った。涼しい風が、窓から吹き付けてくるのが気持ちいい。龍清のことが好きなことを、雛に言うのには抵抗があった。雛は龍清にとっての幼なじみだ。つまり、もっと前から好きなんだろう。断言したことを撤回するのも、なんか嫌だ。いっそ龍清が私を好きになってくれたら……。なんて縁起でもないことを考えたが、やはり雛を傷つけそうなので名案ではない。雛には嘘をつきたくない。しかし傷つけたくもない。その時、私は思いついた。本人に遠回しで聞けばいいのだということに。
「俺なんかした?」
龍清のことは今日一日中、無視していた。家に帰ってからもメールが来たが、それも無視した。とても返事ができるような心境ではない。はっきり言って、世界が明日消滅すると言われた時と同じくらいの危機だと感じでいる気がする。すぐさま雛にメールを打つ。
「あのさ、友達から相談事されてるんだけど……雛の方が得意そうだし、聞いてもいい?」
誤魔化すしかなかった。反応を見て決めることにした。返事はすぐ返ってきて、
「いいよ。」
というので何回も打ち直しながら、なんとかメールを送る。
「その子ね、好きな人がいるんだって。でも好きな人、別の子と被っちゃってて……しかも、応援してたらしいの。傷つけたくないから、なかなか言い出せないらしいんだけど、どうしたらいいのかなぁって聞かれてるんだけど……。」
やはり悩んだのだろうか。しばらく経ってから短い文章が送られてきた。
「私はだけど、隠し事されるのは嫌なんじゃないかな?正々堂々と言った方がいいと思う。」
雛のメールに後押しされる。言わなきゃいけないんだ。このままでは逆に傷つけるんだ。そう思った。
「そっか。あのさ、友達なんて嘘。ホントはね、私自身の事だったの。ごめんね。……私、龍清のこと好き。」
送ってから電話がなった。電話をかけてきたのは雛だった。
「知ってたよ。萌衣奈ちゃんが龍清好きなこと。だから言ってくれて嬉しかった。ありがとう。後、頑張ろうね!!」
私が予想しているより、はるかに明るい声でありがとうを言ってくれた。ありがとうを言うのは私なのに……と思ったが、もうすでに電話は切れていて言い出せなかった。雛はどんな風に感じていたのだろうか。そう思いながら長い悩みに終わりを告げるため、龍清のメールに返事を返す。今までならきっとできなかった言葉を伝える。
「今日、無視してごめんね。明日はちゃんとおしゃべりしよーね!」

Re: 君は隣人 ( No.33 )
日時: 2018/05/11 20:47
名前: 雪うさぎ

15章  見せない涙

「じゃあ席を前にしておいてなー。」
塚村先生が声をかけると、私たちはざわつきながらも言われた通りに席を動かした。すると、先生の指示で後ろに座るよう言われた。
「この1年間、このクラスで過ごせて本当に良かった。そこで、DVDを作った。終了式まであまり時間がないから、急いで見るぞ!」
大きな歓声。すぐさま始まったDVDを見ながら、笑ったり話したり大騒ぎだ。映った自分のことを見たくなくて、そっぽを向こうとした。が、向かなかった。そこには、あのボランティア活動の時に取られていたらしい……准と龍清。それから私の3人だけが映っていた。
「あ……。」
思わず画面に釘付けになっていた時、後ろから頭をコンコンされた。振り向くと龍清だった。
「萌衣奈、すげー楽しそう。」
いつもの笑顔。その笑顔の理由が私だと思うと、なんとも言えない胸騒ぎがする。このクラスも今日で最後だ。春休みが終われば2年生となるが、同じクラスになることはないだろう。仲がいい人は離されるのが基本だ。
「 お別れかぁ。さみしいな。」
思いもしなかったのか、驚いたように目を見開いていたが、しばらくして一言返ってきた。簡単な言葉。しかし、私にとってとても嬉しい言葉。
「また始業式の日、会えるだろ?」
龍清の言う通りだ。始業式の日、クラス替えの前は、旧クラスで集まることが先生から説明されている。周りから見たらラッキーな一回。私からしたらたった一回だ。
「その日だけ?」
珍しくすねたような口調で分かったのだろう。
「春休みも……だな。」
太陽よりも眩しい笑顔。少なくとも私はそう思った。それと同時に、その優しさに泣きそうにもなる。ずっと隣にいたい。そんなワガママが、涙となって抑えきれなくなりそうだ。
「そうだね。メールする。」
そっぽを向いた。溢れる涙を見られたくなかった。強がりだなんて分かってるが、構わない。龍清には笑顔で答えたいから。

Re: 君は隣人 ( No.34 )
日時: 2019/02/06 20:31
名前: 雪うさぎ

16章 思わせぶり

「もうつくよ。」
携帯がなると同時に、目の前にバスが止まる。春休みが始まって、2週間。唯一の遊び場である駅行きのバスに乗り込む。今日は、龍清と出かけるのだ。バスでは、龍清が前もって席をとっておいてくれていた。手招きされている。が、それどころではなかった。少し合わないだけで、大人っぽくなったと思った、そのドキドキを抑えることに必死だ。胸が苦しい。けれど、そこに確かに、龍清がいるという嬉しさでワクワクが止まらない。何がなんだか分からない感情に追いつけず、困っていると、それを見透かしたかのように、いたって普通に龍清が話しかけてくる。そう、龍清はいたって普通なのだ。どう考えたって、どう見たって、こんなに感情を忙しく巡らせているのは、私だけなのだ。今度はそれに落ち込みそうになる。しかし、龍清に話しかけられ、またテンションが上がっていく。自分で言うのもなんだが、とにかく忙しい人だな。っと思った。そうして心を落ち着かせると、それもつかの間に、その横で笑っている龍清を意識してしまう。また隣人だ。今、私はまた龍清を独り占めできる位置にいる。今日はふたりで遊ぶのだから、独り占めしてしまってもよいのだろうか。どこからか、勇気が出てきて、私の背中を押してくれている気がしていた。気づかれない程度に深呼吸をすると、誰にも聞こえないような小さな声でつぶやいた。
「駅、ついたらさ、ぷ、プリクラとりたい。」
他にもやりたいことはある。でもこれだけは譲れなかった。形に残るもので、隣にいたかった。私のそんな気持ちを知ってか、知らないでか、龍清は
「いいよ。だって形に残るものないしな、ほしいよな!」
などと思わせぶりな発言をしている。勝手に期待する自分を抑えると、コクリと頷いた。そもそも、春休みに会ってくれたこと自体、私からしたらドキドキが止まらないのだ。その勝手な期待は、どんなに振り払っても戻ってきて、止められない。ただ、何よりも幸せだと思っているのは、龍清の隣人でいれることだ。何もなくてもいい。だから、せめて、今日くらいはそばにいたい。それが私の1番の願い事で、思わせぶりな龍清の態度のせいで出た、勝手な期待だった。


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