コメディ・ライト小説(新)

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本当の君を。
日時: 2017/05/18 20:34
名前: 萌菜

ご存知の方もいらっしゃると思います、萌菜もえなです。
今回掛け持ちの様になりましたが、ちょっと事情があります。

親のかけた機能制限で、今まで書いていた小説が見れなくなってしまったので、当分の間は書けないと思っています。
その間、この小説を書いて行きたいと思います。

ここでもよろしくお願いします。


今回も、恋愛物に挑戦します。
苦手ですが読んでくださるとありがたいです...。
アドバイスや感想、待っています。


>>1        登場人物

Page:1 2



Re: 本当の君を。 ( No.4 )
日時: 2017/05/21 20:10
名前: 萌菜

今日も同じように、私たちは桜ヶ丘公園に向かった。
私が、みんなと混じってサッカーするのは、ほんの少しの間だけ。
何しろ、運動が得意というだけなのだ。
そんなに長くやっていたら毎日筋肉痛になっている。

そのあとは、サッカー観戦だ。
ブランコに乗りながら、翼たちのサッカーを眺める。

「よし、今日は渚月がキーパーな。」

琉海が振り分けをする。
私も言われたポジションについた。

みんなのおかげで、サッカーを見るのが楽しくなった。
アマでもプロでも、日本代表でも地域代表でも。

20分ぐらい、経ったあと。
私はみんなから抜け、ブランコに飛び乗る。

空中を、足で蹴る。
髪の毛が風になびき、夜の冷たい空気が頬を撫でる。
サッカー観戦もしながら、空気中を蹴る。

翼、琉海、渚月の3人でやるサッカーは、格別だった。
ゴールめがけてボールを颯爽と追いかける姿。

私も男子だったら、あんな風に走り回れるのになぁ_____。

ふと、そんなことを思った。


「今日は帰るか。また明日な!」

「おう!じゃあな。」

「じゃな、また明日。」

「また明日、ね。」

私たちは、それぞれ別れた。
高校は同じといえども、帰り道は全く違うのだ。
夜の女の一人歩きは危ないと翼に言われたけど、私はへっちゃらだ。

鞄からスマートフォンとイヤホンを出し、お気に入りの曲を耳に流す。
今日も、終わったな。

「また明日。」

その言葉を、あと何回口にできるか。
考えたくなかった。

Re: 本当の君を。 ( No.5 )
日時: 2017/05/23 19:46
名前: 萌菜

次の日も、また次の日も、同じような日々が続いた。

事件が起こったのは、一週間後。
クラスの中でも目立つ女子、大隅おおすみ夏琳かりんが、放課後、私に問い詰めてきたのだ。

「ねぇあんた、なんでいつも男子ばっかといるの?」

『なんで?』
そう聞かれると、わかるようでわからなかった。

「なんとなく....かな。」

曖昧に答える。
夏琳さんは、納得しなかったみたいだ。

「はぁ?じゃあつまりは、男好きってこと?」

「そうじゃなくて.....。」

「じゃあ何なのよ⁉︎」

夏琳さんは怒りをあらわにしながら言う。

「わかんないんだって...!そんなこと、あんたに関係ないやろ⁉︎」

自分でも出てしまってから慌てた。

『関西弁』。

ずっと封じ込めた来たはずの言葉が、出てしまった。

夏琳さんは驚き、あたふためいて帰って行った。

「雫?いんのか?」

琉海の声がした。
多分、私の声がすごく大きかったからだと思う。

教室のドアから、ひょっこりと琉海が顔を出した。

「部活、終わったんだろ?行こうぜ。」

「うん.....。」

目を伏せながら、琉海の後をゆっくり付いていく。

Re: 本当の君を。 ( No.6 )
日時: 2017/05/29 09:39
名前: 萌菜

そのあと、いつものようにサッカーをしたのだけれど、なんとなく気分が乗らなかった。

落ち着けない。
嫌でも頭に蘇ってくる。

どうしよう。
明日から、学校でなんて言われるだろう。

それを聞いて、翼、琉海、渚月はどう思うだろう。

考えただけで頭が痛くなる。

消えたい。

ここから。
自分を消し去りたい。

全て。

「雫っ!」

不意に、渚月の声がした。
その瞬間。

目の前にボールが飛んできた。
それとほぼ同時に、渚月がボールを蹴り飛ばした。

「何やってんだよ、琉海。」

翼が駆け寄ってくる。

「悪りぃ。いやさ、さっきから雫の様子がおかしいから、ボールを見れば元気出るかと思って。」

あぁそうか。
琉海は、教室も一緒に出てきたのだった。

「確かに雫、元気ないよな。」

翼も汗を拭いながら私の顔を覗き込む。

「大丈夫か?」

渚月も、心配してくれているのがわかる。

でも、素直に言えなかった。
夏琳さんのことなんか、言いたくなかった。

関西弁のことなんか_____。

「なんでもないから。ただちょっと、考え事してただけ。」

笑いながら言った。
けれどそれが、作り笑いだということは、すぐにばれてしまった。

「雫。絶対なんかあったよね?いつもの雫じゃない。」

渚月が、語気を強めた。
ごめんね。ごめんなさい。

言えない。

「ごめん、雫。俺、知ってる。大隅、だろ?」

翼だった。

「実はさ、部室に忘れ物して取りに行くとこだったんだ。そこで、見た。」

琉海と渚月は、息を呑んで見つめている。
翼は、微笑んだ。

「言えよ、俺たちに。力になるから。」

涙が、溢れた。

Re: 本当の君を。 ( No.7 )
日時: 2017/06/03 16:01
名前: 萌菜

私が崩れ落ちるのを渚月が見計らい、腕を掴んだ。

「泣くなよ。大丈夫だからさ。」

私が必死で涙を拭っている間、翼は、放課後起きた出来事をみんなに話していた。
涙を拭い切り、やっと嗚咽も治った頃、話し終えた翼たちが来た。

琉海が、私を見る。

「確かにどうして雫は俺らといんの?女子なんてそこらじゅうにいるだろ。まぁ雫は男好きって訳じゃなさそうだけどさ。」

『どうして?』

『なんで?』

話したくなかった。
答は、とっくに見つかっていたけれど_____。

話したくないよ。

なんでかなぁ。

「言いたくなかったら、言わなくても良いんだよ。」

翼の声が、何処かでした。

話したくない。言いたくないけど。
でも、思い返せば_____、私を受け入れてくれたのは、紛れもなくこの人たちなんだ。
そう思えば、話しても良かった。

話したかった。

「私は、実は大阪出身なの。でも小学校4年生の時に、東京に引っ越してきて、それで関西弁を笑われた。しかもそれは女子だった。光景を見てて、男子って自由で良いなって、そんな風に思った。その時から内気気味になってきて......。でも、高校に入って変わりたいって思った。だから蒼葉にした。そこで翼たちに出会えた。それで変われた気がした。関西弁なんて二度と話したくなかった。でも_____。」

そこまで言ってから、口を噤んだ。

Re: 本当の君を。 ( No.8 )
日時: 2017/06/06 20:13
名前: 萌菜

「つまり雫は、女子とつるむのが好きじゃないから俺たちといるってこと?」

渚月が言った。

「うん。多分、そういうことだと思う。」

私は、全てを投げ出したかった。
何もかも、この世の全てを。
拳にした掌に、爪が食い込む。

「じゃあさ、それを大隅に言えば良いんじゃね?」

琉海が髪を搔き上げた。

「わざわざ言うの?別に私が誰といたって大隅さんに口出しされる理由はないと思うんだけど。」

言ってしまってから口を抑えた。
そんなこと、ただの自分勝手なのに。
大隅さんが疑問に思っただけのことを、答えるぐらい簡単なのに。

でも、やっぱり.....。

私の心の中で、言い争いを起こす二人の私がいた。

「言いたくないのもあるけど、言えない。女子の前に出ると、殻を被っちゃう。本当の気持ちなんか言えない。翼とか、琉海とか、渚月とかなら本当の私が出せるけど_____。」

独り言だったのに、だいぶ大きな声で言ってしまったらしい。

「同性なのに?」

「同性だから余計、じゃねぇの?」

「ちょ、よくわからん。」

3人は近づきあって話している。

私って、おかしいのかな。
変わってるのかな。

わからないや。


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