コメディ・ライト小説(新)

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かいぞく姫
日時: 2017/07/20 00:08
名前: あず

 少女は昔から海賊に強く憧れていた。

 腕っぷしの強さがものをいう世界
 ぴんと強く張られた帆
 まばゆいばかりの黄金や宝物
 そしてなにより、色っぽい男たち――

 親も友達もいない一人ぼっちの少女は、
たった一人大海原へと飛び出して行く。

恐ろしい海賊たち、誘拐された海の女神に孤独な少年。
十六歳の少女の、初めての冒険が幕を開けようとしていたーー。

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Re: かいぞく姫 ( No.1 )
日時: 2017/07/20 12:27
名前: あず

第一話

 イギリスの平和な町、コゼティにある一番大きなお屋敷・メンドン邸に住む召し使い、エフィー・ラチェットは昔から、海賊に憧れていた。

 腕っぷしの強さがものをいう世界、ぴんと強く張られた帆、まばゆいばかりの黄金や宝物、そしてなにより、色っぽい男たち――。海を自由に旅するため、彼女は努力した。

 スペイン語にフランス語、中国語も話せるようになった。ハードなトレーニングを重ね、きゅっと締まったウエストに豊かなバストを手に入れた彼女は、セクシーな女海賊として完璧だった。がしかし、勿論所詮召し使いの彼女が海賊になれるわけもなく――


 「ちょっと、ぼうっとしてないで手を動かしなさいよ」

 皿洗いに朝飯作りに洗濯に大忙しの日々だった。十六歳だっていうのに色恋沙汰のひとつやふたつ、それから冒険のひとつだってない。
 そして皿洗いを終えたエフィーは召し使いの寝部屋で毛布をかぶり、朝が来ると朝飯作りに、また再び励むはずだった。

 
 「海賊だ!」
 「海賊よ!」


 ――平和なコゼティに海賊だって?
 誰かの悪戯か不幸な勘違いか、エフィーの素晴らしく幸せな夢か。可能性なんてその三つだけなのに、エフィーは自然とカーテンを開け、窓の外を見ていた。他の召使も同じようにしている。
 本来だったら大急ぎで逃げるはずだけど、コゼティに海賊なんて、にわかには皆信じられないらしい。


 「ねえリズ、本当なの?」
 「ええ本当みたい――きっと金を求めてやってきたのね」


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