コメディ・ライト小説(新)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【”好き”って言って!】
日時: 2017/08/09 02:57
名前: おれんじじゅーす

#登場人物①

朝霧あさぎり ヒナ
茅間かやま高校の2年C組16番女子。誰もが釘付けになる美貌と、スタイルを持つ。「無敵の女」。

木崎きざき 大和やまと
☆茅間高校の2年C組10番男子。クールで、端正な顔立ちなのに恋愛経験ゼロ。色々と謎が多い「無敵の男」。

Page:1



Re: 【”好き”って言って!】 ( No.1 )
日時: 2017/08/09 02:58
名前: おれんじじゅーす

#1『その女、無敵である』


自分が女だと実感できること。それには、いくつかの条件がある。
まず、身体的・精神的に、男よりも大人であること。常に自分を磨き、着飾り、主張できること。そして…

多数の男から、好意を持たれること。


茅間高校2年C組、朝霧 ヒナという女は、高校入学2日目にして「学年一の美少女」と謳われ、大多数の男子の心を掴んでしまった。
当然のように、彼女は告白の嵐を受け、下駄箱にはラブレターが、溢れるくらいに詰まっていた。普通ならば嬉しくてたまらないし、毎日がドキドキの連続だろう。

しかし、彼女は違った。
まるで、モテていることが当たり前のことのように振る舞う。私が可愛くないはずが無い、と。周りが勝手に、優しくしてくれる。彼女は幼い時から、ずっとそうだったのだ。
勿論、そんな彼女の美貌は圧倒的なものであった。

「朝霧さーん!手紙読んでくれた?」
「読んだけど、お断りしまーす」
「えぇッ!!?」
気軽に手を振ってくる隣のクラスの男子に、私は笑顔で答えた。男子はしょんぼりと肩を落として、クラスに帰っていく。…面白い。

言い寄ってくる男子の対応には、もう慣れっこだった。言い寄ってこない男子でも、少し目が合うと、すぐ真っ赤になって逸らす。私に照れなかったヤツは、今までの一人も居ない。そう。まさに無敵なのだ。



無敵だと、思っていたのに。

Re: 【”好き”って言って!】 ( No.2 )
日時: 2017/08/09 02:59
名前: おれんじじゅーす

#2『その男、無敵である』



初めてだった。私を見ても、無反応な男に出会ったのは。1年生の時はクラスが違かったのだろうか。私は、この高校3年間を今まで通り、勝ち組として快く過ごそうと思っていた。

2年生になってクラスが変わり、周りの友達も担任の先生も変わった。それでも、男子の目は変わらずだった。また、忙しい日々が始まるな〜と余裕だった。
ふと左のほうに目をやった。黒い短髪の見知らぬ男子が、男友達と喋っていた。なかなかのルックス。しばらく見ていると、そいつと喋っていた男子が、私の視線に気付き、黒髪の男子を小突く。
目が合った。
私はニコッと微笑んだ。





…あれ?何か変だ。そいつの友達は、真っ赤になってニコニコしていた。
それなのに。肝心のそいつは、顔色一つ変えずに
「…おす」
と呟いていた。私は、ショックだった。今まで、男子にそんな対応をされたことが無かったから。沈黙が流れた。
すると、そいつはまた友達と喋り始めた。何事も無かったかのように。


私はそれからずっと、頭に、煮えたぎる何かが上り詰めていくような感覚に襲われていた。怒りが込み上げてくる。
「ヒナ、大丈夫?」
一人の友達が聞いてきた。おそらく、酷い顔で怒りのオーラを放っていたのかもしれない。一旦落ち着こう、私。
「大丈夫。ありがと」
そう言って、大きく深呼吸をした。


それにしても…この男、木崎 大和の存在は相当厄介だ。このままだと、私の勝ち組JKライフが…いやプライドが…!
私に見つめられて、微笑まれて、嬉しくないヤツなどいるのか。いや、いないはずだ。木崎もきっと、内心ではデレデレしていたに違いない。絶対そう!もう一度、確かめよう。


「木崎くん、初めまして…だね!」
今度は話しかけた。もちろん笑顔で。
「あー…初めまして」
木崎は、軽く頭を下げた。無表情だった。
どういう事だ。感情を表に出さないやつなんだろうか。
「木崎くん、クールなんだね〜。いつもあんま喋らないし」
「あぁ、まあ…」
「ね、タイプの女の子とかいたりする?」
どうだ!これで、もう逃げられまい。
「それって、学校でってこと?」
「そう」
ふふ…終わったな。こんな美少女が目の前にいて、しかもこっちから誘っているのだ。こんなチャンス滅多に無いぞ。さあ、言ってごらん。『お前が好きだ』と。
木崎は少し考えたあと、口を開いた。
「いない」
「え?」
「いない。お前でも無いし、他でも無い」

ちょっと待て、おかしいぞ。
「それって、私に興味ないってこと…?」
「まあ、そうだな」

















無敵の女と、無敵の男の出会いだった。

Re: 【”好き”って言って!】 ( No.3 )
日時: 2017/08/09 23:15
名前: おれんじじゅーす

#3 「無敵vs無敵」


なんだか頭が痛む朝。私は、重い身体を起こし、洗面台へ向かう。
冷たい水が、顔に染み渡っていく。顔を洗い終わり、鏡を見る。
「よし、今日も可愛い。」
いつも通り確認した後、ふと脳裏にやつ(・・)の顔が浮かんだ。
“それって、私に興味ないってこと…?”
”まあ、そうだな”
怒りが湧き上がる。


「あんた朝から、なんて顔でご飯食べてんの。」
母が怪訝な顔で、聞いてきた。
「別に。」
とだけ答え、頭では今日どうやってやつを崩そうかとばかり、考えている。
昨日のことは一生忘れない。この私が受けた屈辱、倍にしてあいつに返してやる。
「絶対に、惚れさせてやるんだから!!」
勢いよく箸を置き、椅子から立つ。
母は、
「だ、誰を…?」
と目を丸めた。



騒がしい教室。いつも通りの顔ぶれ。
しかし、私の目は木崎大和、やつだけを追っていた。注意深く観察し、隙があれば崩していこうと、常にチャンスをうかがった。
だが…やつは、なかなかの曲者だった。一日中、本を読むか、携帯をいじっているかの二つだけ。
つまり、全く席から離れない男だった。そして、無表情。死んだ魚の目とは、やつの目のことだ。何度か女子に声をかけられていたが、無愛想な態度のせいで、途中から女子は寄っていかなくなった。
あいつの弱点が分からないと、簡単に落とすことはできない。
やはり、一筋縄では駄目なようだ。

「き〜ざっきくん!」
綺麗に作り上げた笑顔で、やつに近づく。
やつは私に気づき、顔を上げる。
「ちょっと数学で分からないとこがあって」
ノートを出し、前の椅子に座る。よーし、完璧な配置についた。
「木崎くん、頭いいでしょ?教えてよ。」
ここで必殺、上目遣い。男は皆、可愛い子からの上目遣いには敵わない。そうやって何人も、落としてきたのだ。さあ、木崎。『可愛い』と思え!
やつは首を傾げながら、こう答えた。
「いや、俺も分かんねーわ。そこ。」
うッ…。やはりそうきたか。まあ、いい。想定内の答えだ。ここからが、本領発揮よ!

「そっかぁ。でも私、木崎くんしか頼れる人いないの。…ダメかな?」
決まった!”あなたしかいない”発言。男心をくすぐられる、この言葉。それも、学年一の美少女に。

「俺じゃ無くて、先生に聞いた方が早いと思うよ」
そんな無表情で言わないでー!
今まで培った、私の恋愛必勝法が見事に打ち砕けた。何なのこいつ。普通なら、イチコロなのにぃ〜!!
私は爆発しそうな怒りを抑えて、自然な笑顔を作る。
「うん、あとで聞いてみるよ。ありがと〜」
ニコニコしながら、席を離れた。
が、自分の席に着いた途端、怒りを顔に出しまくった。
悔しい…!今まで、どんな男も手の上で転がしてきた私が。作り上げた笑顔で、魅了してきた私が。どこの女子よりもモテる、この私が!こんなアホ面な一人の男を惚れさせることもできないなんて…!!


許せない…
今に見てなさい。
絶対にあの男を虜にしてみせる!
























Re: 【”好き”って言って!】 ( No.4 )
日時: 2017/08/09 23:25
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2

こんばんは、四季といいます。お話読ませていただきました。
無敵VS無敵、展開が興味深いですね!ヒナちゃんの心の声が面白いです!
これからも頑張って下さい。応援しています。

Re: 【”好き”って言って!】 ( No.5 )
日時: 2017/08/10 10:32
名前: おれんじじゅーす

四季さん、コメント有難うございます!
まだ始めたばかりで、文も所々おかしいですが…w
最後まで書ききれるように頑張ります。


Page:1



スレッドをトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


E-Mail


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。