コメディ・ライト小説(新)

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生物世界
日時: 2017/08/27 14:36
名前: 夢いちご

『なんとなく』
僕はこの言葉が大好きだ。
特別魅力があるわけでも無ければ空っぽでもなくて何も考えずに普通以上でも以下でもなく生きる。
なんとなくご飯を食べてなんとなく授業を受ける。
なんとなくテレビを見てなんとなく寝る。
何も考えなくてもいつの間にか行動し、 知らぬ間に1日が終わっていた。
でも、 それで良い、 
それが自分にとって一番生き甲斐のある生き方なんだ。
楽しく無くても悲しく無ければ良い。
だから、 これ以上の事が無くても良いからこれ以下の事が起きませんようにといつも願っていた。
けれどそんな願いもずっと続くわけも無くなんとなく答えた一言で僕の人生がひっくり返った。
 

 
「おはよー」
教室に入るといつも騒がしい教室の騒がしさがいっそうましていた。
「あっ、 月原~」
「おはよ、 東雲、 この騒ぎ何?」
男子数人と輪になって話していた東雲はこちらへ走ってくるなり満面の笑みで話始めた。
「東京から転校生が来るんだってよ」
「へぇ~、 東京…凄いね」
「そうだよ、 東京という素晴らしい所から来るんだよ」
「う、 うん…」
東雲はとにかく都会に憧れがあってずつと前から東京に行きたいと言っていた。
なので東京の事となると恐ろしいほど人が変わる。
ここは田舎だ。
店が無いとかそこまで田舎では無いけれど服とか靴が売ってるような店は1つも無くて見渡す限り畑か田んぼが広がる。
クラスも7人、 転校生が来たら8人しかいない。
「あっほら、 もう授業始まるよ」
子供みたいにはしゃいでいる東雲はもう誰にも止められない。
「は?授業?そんなのやってられるかよ」
「いや、 普通にやらなきゃダメだろ…」
「無理無理~」
東雲は急に大声で笑いだした。
クラス中にひかれて友達がいなくなるのではと心配になるほどだ。
その時教室のドアがガラガラと開く音がした。
「あっやべ、 じゃーな」
「え、 あっうん…」
さっきまで授業なんて受けないと言っていたのにいざ先生が来るとさすがに机へ戻るらしい。
そして東雲が机へ戻ると同時に教室がざわめき始めた。
そこには制服を来た恐らく転校生と全く見覚えの無い人がいた。 
 「皆さん初めまして、 私は防衛省からの命令を伝えに来ました、 大竹 大和と申します。 」
 「防衛省…?」 
防衛省、 そんな人達が僕達に何の用があるのだろうか。
確か防衛省と言うのは国を守る人?みたいなのを聞いた事がある。
そして大竹大和と言う人は黒いスーツに眼鏡をかけていてとても身長が高くていかにも難しそうな仕事をしてそうだ。
「取り合えず、 説明無しでは意味が分からないかもしれませんし私の事は置いておいて転校生を紹介しましょう。 挨拶をお願いします。 」
大竹さん?は、 もう一人一緒に来た男の子にそう言うとその男の子は前に出て話始めた。
「東京から来た霧生 玲音です、 よろしくお願いします。 」
霧生 玲音、 その人は髪色は金で前髪が目にかかっていた。
肌は真っ白で僕のクラスにいる生徒達とは比べ物にならないほどかっこいい。
東雲と違って真面目で大人しくてそんな感じがする。
そしてクラス中がさすが東京だなぁという目で見ている。
「では、 霧生君も挨拶が終わった所で防衛省から皆さんへのミッションを伝えます、霧生君はあそこの席に。 」
大竹さんがそう言うと霧生君は一番後ろの一番端の席に座った。
きっとこのクラスの人達は同じ事を考えている。
まずは霧生君に東京の事を聞きたい、 そして防衛省からのミッションとは何だろうかだろう。
クラス中がまたざわめき始めた。
すると静かにと言う代わりに大竹さんが口を開いた。
「急に言われても何が何だか分からないかもしれませんが落ち着いて聞いてください。 今回地球上にいない生物の研究のため、 非常に地球に条件の似た星へ研究に向ったところ地球上に存在しない生物が存在しました。 そこに向かった人達はその生物を捕まえ、 地球へ上陸し、 その生物を研究室へ連れていこうとしました。 けれどその生物は移動途中に檻を壊し外に逃走してしまいました。 しかしその生物は人に害を及ぼすため一刻も早く捕まえなければいけません。 そのためこのクラスの皆さんに捕まえるのを手伝っていただきたいのです。 」
大竹さんが口を閉じると東雲が手を挙げた。
「質問良いでしょうか?」
「はい、 どうぞ。 」
「何故僕たちがその生き物の捕獲作業を行わなければいけないのでしょうか?他にも人は居るはずです。 」
さっきまでばか騒ぎしていた東雲が大人しくなり、 少し不満そうに言った。
けれど僕もその気持ちは分かる。 
僕達以外にも人はたくさんいるはずだ。
すると大竹さんは残念そうな顔をして言った。
「我々は運動能力が高い学校からまわっていたのですが皆さんに断られてしまいこちらに来ました。 」
「つまり僕達は本命では無いと?」
「えぇ…残念ながら、 」
東雲はもちろんクラス中が真剣な顔になった。
大竹さんが言った事をまとめると何処かの星から来た生物が地球上で逃げ出し、 運動神経の良い人達に捕獲作業の手伝いを頼んだものの断られてしまったため僕達のクラスに来たと言うことだ。
これに関しては僕たちが捕まえる事によって平和が戻るなら協力すべき事なのかもしれないが本命では無く、 多分期待すらされていないのだろう。
地球のために捕獲作業をするか、 運動神経の悪い僕らが命をかけてまで地球を守る必要は無いのか。
僕達が黙り混んでいると霧生君が立ち上がった。
「僕は捕獲作業を手伝うべきだと思います。 」
霧生君は真っ直ぐな瞳で自分の気持ちを伝えた。
「で、 でもさぁ…命がけでやる必要あるかな?他にも人はいるわけでしょ?」
霧生君に続けて有栖川も立ち上がり反論した。
「でも僕達がやったら平和になるかもしれないし…」
僕も立ち上がり霧生君の元へ行った。
別にどちらでも正直良かったけれどなんとなく面白そうだし平和になるなら良いのではと思った。
これからもなんとなくな生活を続けられるならなんでも良かった。
「月原まで…、 でも皆はどう思うの?」
有栖川はやはり反対なようで周りに語りかけたけれど皆が向かった先は霧生君の方だった。
有栖川は不満そうな顔をしてどうして?と訴えるような顔をした。
そんな有栖川をどう説得するか困っていたとき東雲が喋りだした。
「なぁ、 有栖川、 なんかこれ面白そうじゃない?」
「面白い…?」
「そう、 俺達ヒーローになれるんだぜ?地球を守ったなんて一生の自慢になるしよ」
東雲はまるでおもちゃを買ってもらった子供の用に夢が詰まった目で有栖川に伝えた。
東雲は今は東京なんて忘れているのだろう。
平和の為に自分が戦うべきだと強く思ったのかいつも以上に真面目だ。
「んー、 …まぁしょうがないから良いよ、 」
有栖川は少し考え込んで納得はしていないけれど、 しょうがないと言うようにこちら側へ来た。
「ありがとうございます。 」
大竹さんは頭が地面についてしまうのではというくらい頭を下げた。
僕達は最初は本当に出来るのかなという風に心配だったけれど今は希望に満ちている。
僕達なら絶対に出来る、と確信を持てた…、訳では無いけれど出来る限り頑張ろうとクラスの気持ちが1つになった。
今日から僕達、

月原 優
霧生 玲音
東雲 海音
流川 龍
 
有栖川 花怜
綾瀬  華
姫柊  茜
間宮  愛花
 
は、 謎の生物の捕獲作業に、 時には一人で時には協力しながら進んで行く。失敗を恐れずに成功だけを信じてこの地球を守り抜く。

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