コメディ・ライト小説(新)

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地味子の恋嫌い
日時: 2017/09/18 14:43
名前: アンジュ

昔から、恋だの愛だのしろって言われてあーうるさい。
恋愛のない世界に生まれたかったなぁ。
そしたら、あんなことに巻き込まれずにすんだのに。

建物などなく、自然豊かな野原で寝そべって本を読んでいる私。
私の名前は雨宮千里あめみや・ちさと15歳の高校1年生。
地味で中学の時はイジメにあって人間不信になっている。
なぜ、地味かって?今に分かる。
私は今家に居るのが嫌でここで優雅に読書を嗜んでいるところだ。
風が気持ちいい。
今は秋、4月から泉水高校に通い始めた。
でも、友達とかが出来ず不登校になった。
まぁ、いずれはまた通うから今は休憩というところかな。
自己紹介はさておき。
また、読書をし始めようとしたとき、
「なぁ、ここで何してんの?」

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Re: 地味子の恋嫌い ( No.29 )
日時: 2019/01/13 00:53
名前: アンジュ

笹ヶ峰は私の手を握ったまま廊下を走り出そうとしたが、
「待って!」
私は止めてしまった。
笹ヶ峰は私の方を向いて首を傾げた。
「どうしたん?」
「私、職員室に行く用事がある。ごめん、先に生徒玄関で待ってて。」
「嫌よ!あたしを1人にしないでよね!」
「無理。私あんたとそこまで仲良くないから。私が用事あるだけであんたには職員室に行く用事はない。」
「冷たい!いいもん!あたしも千里について行く!」
「あっそ、好きにすれば?」
私は笹ヶ峰の手を離し、1人でスタスタと歩き出した。
職員室は、今私と笹ヶ峰がいる渡り廊下を出てすぐ近くに階段があり、階段を3階まで上がり、右に曲がり、ずっと奥にあるのだ。
3年生の教室前を通らなければ行けないから少し苦痛だ。
職員室に着くと、ガラガラガラガラ
「お、雨宮じゃないか!どうした?」
偶然にも私の担任の先生、熊谷堅之助くまがい・けんのすけが職員室を出て私に声をかけた。
「いえ、その、私ずっと休んでいたので、それで、、」
私は言いたいことが言えず黙ってしまった。
すると、熊谷先生は笑って私の頭を撫でた。
「言いたいことは分かった。雨宮は、ずっと休んでいたせいで勉強がついていけなくていい困っているんだな。」
「それもありますが、何か課題があるのかと思ったのです。」
「課題か、山ほどある。今すぐ取りに行きたいが、どれくらいあるか分からん。明日の朝に取りに来てくれ。それとだが、あ?雨宮、今日授業に出てないらしいな、午後から早退すると笹ヶ峰が言ってたぞ。どうした?」
「いえ、体調が悪いので休もうと思いました。」
「ダメだぞ、お前はこれ以上休んだら強制留年になるぞ!」
突然先生が怒った顔を私に向けてきた。
そう言えば、先生は気分が悪いときと良いときの差が激しいんだっけ。
怖くて、声が震えながらも、
「私、午後から授業受けま、「ちょっと待ったー!!」
私が震えながらも答えいる最中に、笹ヶ峰らしき人が止めに入った。
後ろを振り返ると案の定笹ヶ峰だった。
「笹ヶ峰じゃないか!早退するならさっさと保護者を呼んで帰れ!雨宮は残れ!」
「嫌です!」笹ヶ峰は私の隣まできて、
「あたしが千里を無理矢理学校に行かせたんです!あたしが新しい学校を1人で行くのは嫌だからって。千里本当は体調悪いんです!お願い先生!千里が残るんならあたしも学校に残ります!」と強く先生に当たった。
先生はため息をついて、「仕方ない、お前らの事情は深く掘らないがそこまで言われちゃ俺が困る。今回だけだ、早退しろ。」
笹ヶ峰は嬉しくなって私の手を取ってジャンプをした。
「ありがとうございます!」
「だが、明日からは放課後まで授業を受けてもらう。課題も多く与える。分かったか?」
2人ははいと返事をし、その場から歩いて去った。

Re: 地味子の恋嫌い ( No.30 )
日時: 2019/02/02 12:02
名前: アンジュ

私たちは無言のまま廊下を歩き、いつの間にか生徒玄関にいた。
私と笹ヶ峰の下駄箱の場所は違う。
反対側だ。
互いに靴を履き替えて、私が先に終えてさっさと歩くと後ろから笹ヶ峰が追いかけてきた。
そして、2人の歩く距離が縮まらないままバス停に着いた。
天気が良いのに、私の心の天気は真っ黒。
私は即座にバス停のベンチに座り、上着のポケットからウォークマンとイヤホンを取り出し、音楽を聴きながら本を読み始めた。
何秒後かに笹ヶ峰が来た。
そして私の隣に座った。
私は無視して本に集中した。
「あのさ、」
笹ヶ峰の口が開いた。
私はイヤホン越しから微かに聞こえた笹ヶ峰の声を聞いた。
「なに?」
「ごめんな。俺のせいで。」
さっきのことをまだ気にしているのか、この人は。
「気にしてない。」
「そうか、そうだよな。」
笹ヶ峰は頭をかきながら笑った。
「ヴィッグ、ズレる。無意味に頭をかくな。」
「あ、ご、ごめん。」
それから私たちは沈黙の時間を過ごした。






Re: 地味子の恋嫌い ( No.31 )
日時: 2019/02/08 16:47
名前: アンジュ

何分経ったのか。
沈黙の時間が長いと感じた。でもその分15ページほどめくってしまった。
バスが来る音が聞こえると私は本を閉じた。
「笹ヶ峰、バス、来る。」
笹ヶ峰ははどうやら眠ってたようだ。
綺麗に長いまつ毛が上下している。
横顔はとても綺麗でつい見とれてしまった。
笹ヶ峰の、目をこすりながら私の顔を見た。
「もう来たん?ヤバ!寝てた。」
「酷い顔して寝てたわね。」
「あたしどんな顔で寝てたの!」とまた笹ヶ峰は女口調に戻った。
「知らない。酷いって言ったら酷い顔だったの。」
私が言ったあと笹ヶ峰は黙って悩んでいた。
少ししてからバスが来た。
それから私たちは私から先にバスに乗った。
バスの中はガラリとしていて、横長の椅子が目の前にあった。
私はそれの端っこに座った。
笹ヶ峰は私の隣に座った。
「どうして私の隣に座るの。」と私が冷たく言うと、「寂しい。今日だけ隣にいさせて。」と女口調で返してきた。
私は呆れた様子で「好きにして。」と言った。
バスはすぐに出発した。
私たちはいつの間にか寝てしまった。私は寝るつもりなかったのに、隣に座った笹ヶ峰の眠気が移ったのだろう。そして、いつの間に私たちは手を繋いでいた。
私はその感覚はなくただ眠たくて寝てしまった。
私たちの降りるところは瑞ヶ丘みずがおかというところだ。そこで降りるとすぐ近くにシルビアモールスという大型ショッピングモールが建っている
服や本、アニメやゲーム、漫画などが売っている。
加えて、恋人や家族、友達が何回も行く定番のお出かけスポットなのだ。




「次はー瑞ヶ丘ー瑞ヶ丘ーお降りの際は1番前に来てくださいー」
私はこのアナウンスの音で目が覚めた。
「笹ヶ峰、もう着く。」と私が言うが、笹ヶ峰は起きる気配がない。
私は少しムッとして、手を使って笹ヶ峰の背中を揺さぶった。
片方の手はそうでも、もう片方の手はなぜか笹ヶ峰の手を握っている。
私は不思議に思った。でも、今思ったことは、
あぁ、どんなに女装しても中身は男か。
肩は私よりも少し広くて何かしらゴツゴツしている。
そんなことは置いといて、笹ヶ峰を起こさなければならない。
「早く起きて!じゃないと置いていく。」
私が言ったあと笹ヶ峰の顔が笑った。
すぐに笹ヶ峰は起きて、私たちはバスの1番前に行った。
瑞ヶ丘のバス停に着き、私たちはお金を払って降りた。

Re: 地味子の恋嫌い ( No.32 )
日時: 2019/02/19 22:06
名前: アンジュ


「全く、どうして寝たのよ。それに、私まで寝ちゃったし。」
「仕方ないじゃん!学校内であんなに走ったのは久しぶりなんだから疲れてしまったの!」
「走らなければよかったじゃない。」
「あたしがあのとき走って追いかけなかったらあの熊みたいな先生に千里ビンタされてたわよ!」
「そうであったとしても私なんともないし。」
私たちは口喧嘩しながらシルビアモールスの正面入り口に来た。
入り口から入ると、平日なのに休日のように人がたくさん通路を行き来している。端から端までいろんなお店がずらりと並んでいる。
上を見ると、電気はいつも以上にギラギラと明るく照らされていて長くは上を向いて歩けない。少し下を向いて歩かないとダメな気がした。
私はこの人が賑わっている場所はあまり行ったことないから好まない。
しかし笹ヶ峰は、
「ねぇ!千里!ここすごいね!周りがキラキラしてる!」
とても興奮しているようだ。
「よかったじゃない。」
「千里はここ嫌い?」
「好きか嫌いか分からない。」
「ふーん、じゃあこの際あたしと一緒に好きになろうよ!その方がきっと楽しいよ!」
「なにも根拠のないことを言って、笹ヶ峰が言っても私はそう思わないから。」
と私は言ったものの、笹ヶ峰は私が 言ったことを聞かず、私の手をまた握って早歩きをし始めた。
「ちょっとーどこに行くつもり?」
私の前を歩いていた笹ヶ峰はさっと後ろを向いて、
「お腹空いた!2階のフードコートに行こ!」とニコリとしながら言ってまた前を向いた。
そう言えば、お腹空いたままなんだった。
2階に 行くために近くにあったエスカレーターに乗った。
2階に着くと、まず目に止まったのは「ユキノ堂」と看板に書かれた本屋さんである。手前に新刊や、今人気の本などが並んでいる興味あるが、私がそこに少し立ち止まると笹ヶ峰は、
「早くしないと席が埋まっちゃうってば!」と言って私の手を引っ張った。
私たちは通路の中心の曲がり角をグルリと曲がるとフードコートが見えた。
クレープ屋さん、すき家の牛丼屋、オムライス屋さんなど、一列に沢山のお店が並んでいる。
それぞれの看板に個性があって大変見やすく、選びがいがあると言うところからここの町では人気らしい。
「あたしオムライス食べたい!」
ここに来てまだオムライスを食べたいのか、いくらオムライス好きでも飽きるだろ!とつっこみたいところだ。
「私は、弁当あるから。笹ヶ峰は1人で並んで注文してきなよ。私はその間席を取って本読みながら待ってるから。」
「えー!嫌だ!千里も一緒に並ぼうよ!」

Re: 地味子の恋嫌い ( No.33 )
日時: 2019/02/20 00:02
名前: アンジュ

「無理。」
笹ヶ峰は頰を膨らませて、「いいもん、あたし1人で並んでるから。そのかわり、オムライスは千里に一口もあげないからね!」
と言った。
私は何にも思わずさっさと空いている席を探した。
ちょうどオープンテラスが一部空いていた。私はそこに行き、隅っこの方を座って鞄の中から本を取り出た。
何分かた経ってオープンテラスの近くにある扉が開いた。
私は笹ヶ峰かと思って後ろを向かずに「笹ヶ峰?もう来たんだ。」と言ったが笹ヶ峰の返事がない。
サッと後ろを振り返ると冷たい水が私の頭の上から落ちてきた。
何がなんだか、一体何が起きたのか全く分からなかった。
ただ1つだけ分かったのは、全身、制服や髪の毛、靴、それに読みかけの本までもがビチャビチャに濡れていた。
秋で少しだけ肌寒いのに、冷たい水に全体が濡れていて凍えるようにとても寒い。
私の視界から外れて何人かの女子が爆笑しているのが聞こえる。
「見てよあれ!かわいそー!」
「インスタに撮っておこうぜ!」
「まぁ!それがいいアイデアですわ!」
聞き覚えのある声たち。
声のある方に顔を向けた。
向けた方向は私が本を読んでいた真っ正面であった。
そこにいたのは、私の敵。3人組と、その近くに少し大きなバケツが落ちていた。
「どうかしら、今日は暑いですわ。だから涼しくしてあげたのですわ。」
最初に話し出したのは長谷川珠理奈
「見ろよ!お前の汚れた格好をインスタに載せたら学校のみんないいねしてくれたぜ!私らに感謝しな!インキャ根暗野郎!」
男勝りな性格、須藤美影。
「まだ物足りなーいー!派手にやりたいな。」
悪魔的な性格、橘立華。
この人たちに反対する者はいない。
反撃したらその倍何かされる。
おそるべし3人組。

須藤が私のところに来て頭をわしづかみし
「なぁ、私らに楽しさをくれよ。毎日お前がいねぇとつまんねーんだよ!なぁ派手にやらせてくれよ!」
私は何も言わず黙った
チェッ
須藤は舌打ちをして、私から離れた。
そして何やら3人でコソコソと話している。
少しして、
バシッ
何かに頭を叩かれたような感覚がして椅子から崩れて落ちた。
「キャハハハハ!」
まだ笑い声が聞こえる。
ドカッ、バシッ
お腹を蹴られたり、顔を叩かれたり、そして私は気を失った。





気づくと私は笹ヶ峰の腕の中にいた。
多分これは笹ヶ峰に抱き抱えていると言う状況である。
何かが違った。
それは、笹ヶ峰が女装をしていなくて、男のものの服を着ていた。
「笹ヶ峰?」
私は笹ヶ峰の顔を見ると険しい顔をしていた。
「笹ヶ峰!」
ようやく笹ヶ峰は私の声に気がついた。
「千里!大丈夫か!痛いところない?今ここの医務室に向かってるから!」
「痛いところ、、、、」
私はまた気を失ってしまった。






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