コメディ・ライト小説(新)

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パティシエロード☆*『コメント募集中♪』
日時: 2018/04/03 10:24
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

こんにちはこんばんは、ましゅです。なぜかおはようございますとは言わない←←

のんびりゆったりの更新です~ヾ(;´▽`A
ラブコメ要素はあまりないかな…?そういう系が良かった人はブラウザバックを……<(_ _)>



**episode**

**character**>>1
**prologue**>>2

第1章:私たちの夢
>>6-8>>11-14>>17-19

第2章:友情
>>21-25>>28-30>>33

第3章:姉の存在
>>34-35>>37-38>>42-43>>46>>49-55>>58




なんとなくプロフィールを…
新中3です。受験生。いやです←
私がお菓子作りなのがこの小説のきっかけ。

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Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.52 )
日時: 2018/03/25 10:46
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

**28**



 もかのことをすぐに彼女らに話すわけにもいかず、私たちはとりあえず2人を家に上げた。家に上げたからといって話しやすくなるわけではないが、玄関でいつまでも話しているのは不自然だ。
 いつも私たちがごはんを食べたり、3人で話し合ったりするときに使うダイニングテーブル。来客用に1つ椅子が余分にあるので、丁度4つの椅子がある。とりあえず、私と美麻、水崎さんと谷原さんが隣同士で、それぞれ向かい合わせになるように座った。

「……何か飲み物……」
「大丈夫。気遣わなくて良いから」

 それよりも早くもかの様子を知りたい、というような目で私を見た。言いにくいけれど、2人が何か力になってくれるなら――正直言って私たちだけでは何か変えられるとは思えないのだ。いくら中学の時から友達だと言っても、踏み込んではいけないものはある。
 ……誰かを頼るしかない。

「あの……言いにくい話なんですが」

 中々決心ができなかった。本心を言うなら、このまま前振りだけ長くして言わずにはぐらかしたいくらいだった。けれど2人は真剣に私たちの目を見ていて、言い逃れもできない状況になってしまった。
 一呼吸置いて、決心をつける。

「……もかは……テレビに出てた姉の関係で、家庭内でも下に見られてたみたいなんです」
「毎日毎日姉と比べられるって、そう言ってました…」

 短い言葉だったが、何となく2人は理解してくれたようだった。「そっか…」という言葉がしんとした部屋の中に溶ける。
 本当に言ってしまってよかったのだろうか、という思いと、頼らないと解決できない、という思いが混ざる。

「……もかちゃん、今どこにいるの?……知ってる?」
「……散歩に行くと言って……だから分かりません…」
「お金とかは持って行ってた?」
「かばんは持っていませんでしたけど……」

 私たちがそう言うと、水崎さんと谷原さんは小声で何かを話し、突然立ち上がった。

「……探しに行こう」
「え!?どこか分からないって言ったじゃないですか…!」
「そんなの、虱潰しに探したら見つかるよ!絶対っ!」

 水崎さんは、そう言って私の手を握った。困惑しながら美麻の方を見ると、美麻も谷原さんに手を握られていた。そのまま引っ張られるように玄関へ連れて行かれて、早く靴履いて、と促された。……何だか立場が違う気がする。

「ほら、早く!」
「そんな……電車でどっか行ってたらどうするんですか…?」
「考えるより先に行動しようよ。私たちは、皆3人が仲良くお菓子作ってるところを見たいからさ」

 谷原さんの言葉に、私たちははっとする。

「私も!一昨日、またmagnifiqueに行ったんだけどね。何というか……3人とも、元気なかったから。バイトさんと常連って関係でもあるけど、もう……友達でしょ?私たち」
「そうよ、3人がたどたどしく喋ってるのは私たちも見ていられない」

 だから行こう、と2人が促した。2人の新しい「友達」。私たちにはもう、迷いはなかった。

Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.53 )
日時: 2018/03/27 10:57
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c
参照: 12月後半~。

○*もかside*○

**29**



 ちょっと散歩行ってくるね、と言ってから2時間が過ぎた。私は、隣町にある私の母校――料理専門高校だ。本格的にパティシエを目指すために勉強したところ。ある意味、かなり思い出に残っている場所だろう。
 この高校で一番印象に残っていることと言えば、美麻ちゃんとの喧嘩の一件だ。成績関連で亀裂が走り、2ヶ月くらい仲直りできなかった記憶が今でもはっきり残っている。

 ――今の私たちは、喧嘩をしているのだろうか。
 曖昧なまま家を出てきてしまったから、よく分からない。

「にぎやかだなぁ…」

 世間はもうそろそろクリスマスの時期を迎える。あの高校にはクリスマス前の実習がある。市販のケーキの上によく乗っている砂糖菓子を作ることもできる。
 私たちはブッシュドノエルを作ったっけ……。

「……楽しかったなー」

 唯一、家族との関係を忘れられる場所だった。この高校は……。


○*


『ちょっと、もか!なんて点数取ってるのよっ!』
『え?9割……だけど……』
『こんな簡単なテストで!?……みかだったら、満点取れるわよね?』
『………多分』
『ほら!』

 テストの点数を見せなさい、と小学生のように言われ、私は言われるがままにいつも見せていた。どうせ怒られると分かっていながら。どうせ、「みかだったら」、「みかと比べて」と言われることを分かっていながら。

 お姉ちゃんはお姉ちゃんで、私のことを認めてくれることはなかった。お姉ちゃんが満点を取れるとしても、私が心の中で欲しがっていた言葉は「よく頑張ったね」という言葉だった。それがいくらお世辞でも、私は喜ぶだろう。
 けれど、お姉ちゃんは何も言ってくれなかった。

『もかだって、お母さんに認められたいならもっと頑張れば?』

 極めつけにこんなことを言われて、私はそれから勢いで家を飛び出した。情けないなぁ、と思う。はっきり言って、認められなかった私が勝手に家を飛び出した――全てから逃げた、ということなのだ。
 努力しなかった私が悪い、とは心の中で分かっているけれど。我慢できなかった。

 
 良い思い出と悪い思い出が沢山詰まった高校。それを見上げていると、ふと誰かに声を掛けられた。


「……もか?だよね?」


 作られた柔らかみを帯びた声。私が、できればもう顔も見たくなかった人――。









時系列を忘れそうなので、そう言う描写が出てきたときはプロフィールURLの所にメモ書きしておきます。すごくどうでもいいので無視してください(

Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.54 )
日時: 2018/03/31 21:30
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

**30**



 ――心臓が、飛び出すかと思った。


「もかだ!久しぶりだね、もか!」

 4年前、「上京する」と言ってそれっきり。つい最近テレビで見た、真宮みか――私のお姉ちゃんが、目の前に現れたからだ。

 久しぶりに見た姉は、やっぱり整った顔をしていて。笑った顔は、私の大嫌いな母に似ていた。笑顔を見て、私は彼女をテレビで見たときの悪寒がまた走ってきた。私はその感情から無意識に姉を睨み付けていたのか、「そんな怖い顔しないでよ~」と冗談交じりに言ってきた。

 ――私を助けてくれなかったお姉ちゃんが、そんなこと言える資格はある?

「もかも早くお店出してね~、楽しみにしてるんだよ」

 ――それ、本心で言ってるの?
 
「……もか?どうしたの?」

 何も返答しない私に姉は困惑の色を浮かべ、私に近づいてきた。身長の高い彼女の影は、はっきり言って怖かった。背筋に冷や汗が流れる。

「……やだ……やめて」

 彼女の手が私の肩に触れようとしたところで、私は彼女の手を自身の右手でパン、と払った。これが4年ぶりに再開した姉に対する態度か――自分でも不思議に思う。それくらい私は、姉のことを尊敬していた。
 だから、差がついたことを実感したとき。見下されたとき……本当に辛かった。

「もか………」
「……ほんとはお店なんて出せないって思ってるんでしょ。お母さんからも見放された私には」
「え?何言ってるの、もか……?」

 言葉がすらすらと出てくる度、心の中の黒いもやもやが溜まっていく。言いながらどんどん悲しい気持ちになっていく。
 顔も見たくないし、話したくもない――本当にこう思っているのなら、こんな気持ちにはならないのに。

 未だに認めて欲しいと思っているなんて、私は何て情けない人間なんだろう――。

「私……もかのこと、本当に凄い妹だと思ってるよ?」

 ――そう言われて、嬉しくなってしまうのは。

「自慢できる家族だよ」

 ――そう言われて、「私も」と言いたい気持ちになってしまうのは。


 心のどこかで、お姉ちゃんが大好きだって言う気持ちが残っていると言うこと――。










心情描写がんばった←だが上手く書けない

Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.55 )
日時: 2018/04/01 16:25
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

**31**



 それでもまだ気持ちが素直になれずに、「そんなの嘘なんでしょ」……そう言おうとした瞬間。

「もかちゃんっ!!」

 美麻ちゃんや葉月ちゃん――ではない、声だった。聞いたことがあったけれど、聞き慣れてはいない声。私は開きかけた口を閉じて、声のする方を振り返った。……あの人は――水崎さん、それに谷原さんだ。その後ろに美麻ちゃんと葉月ちゃんも居た。

 水崎さんと谷原さんは、私に向けて走ってきていたが……明らかに目線は、私の姉の方へと向いていた。誰だろう、と反射的に思ったのだろうか。

「………この人……お姉さん?」

 美麻ちゃんと葉月ちゃんはテレビで見た姿と一致したのか、私を気遣うように俯いていた。水崎さんと谷原さんも、あの番組を見ていたのだろうか。
 いくら、顔が多少似ていたとしてもそんなすぐには気付かないはずだから。

「………う……ん」

 尊敬していて、大好きで、……許せない、姉。どうしても許せない――その感情が勝ってしまい、歯切れの悪い返事になってしまった。
 お客様なんだから、敬語を使わなければならない――そんなことを考える余裕はなかった。

 常連さんにも迷惑を掛けてしまうなんて。


「………もかちゃん、私たちにはよく分からない。けど……言いたいことはあるんじゃないの?お姉さんに」


 私の表情をよく見て、谷原さんが言った。鋭いなぁ……。
 言いたいことがない、そんなわけがない。

「お姉ちゃん……」

 ――彼女ら4人の優しい表情で、私はついに決心を固めた。声を絞り出して、姉を真っ直ぐ見据える。これまでの流れから、姉も何か思い出してくれたのだろうか。神妙な表情をしていた。
 
「私……お姉ちゃんのこと、大嫌い……っ」
「……まぁ、そうだろうね」

 私が絞り出して放った言葉。嘘のような、嘘ではないような――。そんな面倒くさいことは考えずに、私は言ったのだが。
 姉は意外に、その言葉に納得していた。

「……え?」

 私も驚いたし、何となくどんな因縁か分かっているであろう美麻ちゃん達も驚いているのが横目で確認できた。

「私……もかがあんなに罵られてるのに、お母さんにあわせなきゃいけないのが辛かった」

 驚いている私に向かって、姉はそう言ってそのまま続けた。

「きっと私がもかの味方したら、お母さんは逆ギレして暴力にまで至ってたと思う。……もかにとっては私は自分のことしか考えない最低な姉に見えちゃうんだろうけど………だから、あんなに拒絶されたのは今となっては納得したよ」

 姉は、切なそうな目で。けれど、全然偽りのない澄んだ目をしていた。

 ――そんな気持ちだったの?
 ――私のことも、ちゃんと考えてくれていたの?


 ……そっか。やっぱりお姉ちゃんは、優しいんだ――。


「もか?……泣いてる……」

 不思議と涙が溢れてきて、私は一瞬堪えようかと思ったけれど、どんどん涙は溢れてくる。懐かしいなぁ、こんなに人前で感情を出したのはいつ以来だろう。
 特に、お姉ちゃんの前で感情を出したのは。

「けど……私が出て行く前、"認めてもらいたいならもっと頑張れば"って言葉は……?」
「あぁ、あれね……テストのストレスってのもあってあんなきつい言い方になっちゃったんだけど、どうにかしてその時の状況を変えたくて。それで変な言葉になったの……ごめんね」
「……そっか……」

 何だか、今まで意地を張ってたのがばからしくなってきた。
 私は、感情の赴くままにお姉ちゃんに抱きついた――。そのまましばらく、涙を流していた。

Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.56 )
日時: 2018/04/01 22:30
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2

こんばんは。いつも更新お疲れ様です。

心理描写がしっかりしていて良かったです。繊細さが感じられます。
そして最新話は感動的ですね.°(ಗдಗ。)°. 愛を感じます。

これからも楽しんで執筆なさって下さいね!
応援しています(*´∀`)♪


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