コメディ・ライト小説(新)

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パティシエロード☆*『コメント募集中♪』
日時: 2018/04/03 10:24
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

こんにちはこんばんは、ましゅです。なぜかおはようございますとは言わない←←

のんびりゆったりの更新です~ヾ(;´▽`A
ラブコメ要素はあまりないかな…?そういう系が良かった人はブラウザバックを……<(_ _)>



**episode**

**character**>>1
**prologue**>>2

第1章:私たちの夢
>>6-8>>11-14>>17-19

第2章:友情
>>21-25>>28-30>>33

第3章:姉の存在
>>34-35>>37-38>>42-43>>46>>49-55>>58




なんとなくプロフィールを…
新中3です。受験生。いやです←
私がお菓子作りなのがこの小説のきっかけ。

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Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.48 )
日時: 2018/02/20 23:53
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

>>47 みかんちゃん

一応過去ログ見てみたけど、みかんちゃんがここ離れたときくらいから来てないからなぁ…。汗

Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.49 )
日時: 2018/03/04 00:00
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

○*もかside*○

**25**



「もかが大丈夫かって言ってんの!」

 夜ごはんは置き去りに、突然叫びだした美麻ちゃん。彼女はどうやら怒っているようだが、私には理由がよく分からない。ごはんを作ったのだから手間がかからないのでは、と思ったのだが、どうやら逆効果だったようだ。

「熱出してるんだよ?安静にしておいてよ!ごはんくらい私たちで作るから、早く治してよっ!」
「……もう治ったよ?」
「1日で治るわけないじゃん!風邪、ぶり返してくるかもしれないのに……!」

 美麻ちゃんは過保護だ。葉月ちゃんは割と「好きにしといてー」という感じの性格だが、美麻ちゃんはことあるごとに私たちに気を遣っているような気がする。美麻ちゃんは冷静さが取り柄だったはずなのに、ここ最近何か張り詰めすぎだ。
 私が複雑な表情になっていることに気付いたのか、葉月ちゃんが、

「美麻、やめてよね……私だって心配したけど、大丈夫そうよ?」
「葉月は何を証拠にそんな断言をするの……!?私はもかに聞いてる!」

 止めようとしてくれたけれど、美麻ちゃんの怒りは収まらない。

「私が……夜ごはん作ったのが悪いってこと?」
「違う!自分のことを考えずに人のことばっかり考えてるでしょ?昔からあんただけは全く怒らないし、全然自分の感情とかも出してなかった……。それが駄目なの!」
「なんで…?」

 私が問いかけると、美麻ちゃんはその先の言葉を考えていなかったのか、突然黙り込んだ。


「……私が感情を抑え込んでいるのは、ちゃんと理由があるんだよ」


 よく分からないけれど、ぽつりと私の口からはそんな言葉が出た。

「毎日毎日家族から疎外されて。私が何か良いことをしたときも褒めて貰えなくて。どうしても褒めて貰いたかったから……例えば『テストでいい点取ったよ!』なんて言ったらそんなの当たり前、って罵られる毎日だよ?嬉しい感情とか悲しい感情とか出す度に何か言われるんだよ?そんなことになるんだったら、全部何も言わない方がマシだよ」

 それからはぽんぽんと言葉が出てきて。こういうのを感情を出すって言うはずなのに、私は気付かないうちに感情を出していた。怒りと悲しみ、私がずっと溜めてきたものを初めてはき出したような気がした。

「……だから、美麻ちゃん。私のこと、少しくらいは放っておいて…。その方が気が楽だよ」

 今度は、美麻ちゃんと葉月ちゃんが複雑な表情をする番だった。

Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.50 )
日時: 2018/03/21 10:37
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

○*葉月side*○

**26**



 全て言い終えた、と言うような表情のもかを見て――多分今、私と美麻の顔は同じ顔だと思う。同じ、複雑な表情。もかの家庭関係を聞くのは初めてで、私よりも重いような状況。同じ、家族に対する気持ちだが……私の悩みともかの悩みは全然違って。

 テストでよい点を取っても当たり前、と言われてしまうのは、何となく彼女の姉が関連しているのだろうと思った。姉と比べられる――おそらくそう言うことなのだろう。大抵の親は、よっぽどのことがない限りテストでよい点を取ったら褒めてくれるものだ。それを考慮すると姉の成績がもかと同じくらい良かった、ということが考えられる。

「ごめんね、聞きたくもない話を聞かせちゃって……」
「………っ」

 もかの切なさを帯びた声に私も美麻も「そんなことないよ」と言いたかったのだが、美麻はさっきもかに怒鳴りつけたばかり。私はただただ声が出なかった。
 口をぱくぱくさせるしかなく、その間にもかは部屋へ帰っていった。

 机に置かれた夜ごはん。私たちの気持ちとは裏腹に、それはとても豪華だった。


○*


 朝。部屋の中から音が聞こえるくらい土砂降りの雨だ。

「おはよ…葉月」
「おはよう」

 少し低い美麻の声。そんな美麻とダイニングまで行くと、メモ書きがあった。

『先にバイト行ってきます』

 そんな文字が特徴のあるハネのない文字で。名前はなかったが一瞬でもかの字だと判断する。私と美麻は顔を見合わせたが、何も言うことが無く朝ご飯の準備を始めた。

「……どうしよう……」

 ぽつりと呟いた美麻に、当たり前だが「もかのこと?」と聞くとうん、と返ってきた。

「どうするも何も家族がらみなのよね?お姉さんを見て固まってたし……」
「私たちじゃどうすることもできないのかな?そんなこともないと思うんだよ、私は…」

 美麻の思うままに綴られた言葉は的を射ているような気がした。私たちがもかを元気づけてあげることは、中学からの友達、親友として不可能ではないはず。


「……3人でパティシエになるって、決めたもんね」


 私たちの決心の言葉。私たちは少しだけ前向きになれたような気がした。






最近更新できてなくてすみませんでした……!
春休みも結構不定期です…。

Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.51 )
日時: 2018/03/25 10:28
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

**27**



 それから何日か経って――会話はできているものの、もかの元気はなさそうで。けれど私たちはどうしてあげることもできなかった。私たちが勝手に踏み込んではいけない事情に、突進していくわけにもいかない。

 今日は、「magnifique」は休みだ。

『ちょっと、散歩でもしてくるね』

 数分前、もかは散歩といってどこかへ行ってしまった。1人が欠けてしまったこの部屋――私が出て行った時、もかと美麻はこの空虚感を感じていたのだろうか。……そんな余計なことを考えてしまう。

 と、その時。ピンポン、とインターホンが鳴った。

「誰だろ……」
「こんな朝に、来客なんて中々ないわね?」

 不思議だったが、もう一度インターホンが鳴ったためピンポンダッシュの類ではないだろう。私たちは一緒に玄関へ行って、ドアを開けた。

 ――そこには、見たことある人が居た。

「あ、おはようっ!」
「ごめんね、変な時間に」

 ……もかから一緒にグループ作ろうよ、という誘いを受けて作ったライングループ。それに一緒に入っている「magnifique」の常連さん、水崎愛良さんと谷原琴乃さんだ。

「家、知ってましたっけ……?」

 美麻が私も思っていたことを言ってくれた。

「あぁ、もかちゃんに教えてもらったんだよ。……もかちゃんは?」

 谷原さんが痛いところを突いてきた。……ただの散歩です、と言いたいのだが、上手く言葉が出てこない。ただの散歩――それでもし帰ってこなかったら。そのまま別れることになってしまったら。そんな余計な心配だと思いたいものがどんどんこみ上げてくる。

「……テレビでやってたよね、もかちゃんのお姉さん」

 私たちが何も返答しない様子で何かを察したのか、谷原さんが畳みかけるように言ってきた。この人とはあまり関わったことがなかったのだが、かなり鋭い感覚の持ち主だと言うことは分かった。

「ね、もかちゃんと……何かあったの?」

 水崎さんも、谷原さんの様子を見て何となく雰囲気が分かったのか。神妙な表情で、私たちにそう問うのであった。

Re: パティシエロード☆*『コメント募集中♪』 ( No.52 )
日時: 2018/03/25 10:46
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

**28**



 もかのことをすぐに彼女らに話すわけにもいかず、私たちはとりあえず2人を家に上げた。家に上げたからといって話しやすくなるわけではないが、玄関でいつまでも話しているのは不自然だ。
 いつも私たちがごはんを食べたり、3人で話し合ったりするときに使うダイニングテーブル。来客用に1つ椅子が余分にあるので、丁度4つの椅子がある。とりあえず、私と美麻、水崎さんと谷原さんが隣同士で、それぞれ向かい合わせになるように座った。

「……何か飲み物……」
「大丈夫。気遣わなくて良いから」

 それよりも早くもかの様子を知りたい、というような目で私を見た。言いにくいけれど、2人が何か力になってくれるなら――正直言って私たちだけでは何か変えられるとは思えないのだ。いくら中学の時から友達だと言っても、踏み込んではいけないものはある。
 ……誰かを頼るしかない。

「あの……言いにくい話なんですが」

 中々決心ができなかった。本心を言うなら、このまま前振りだけ長くして言わずにはぐらかしたいくらいだった。けれど2人は真剣に私たちの目を見ていて、言い逃れもできない状況になってしまった。
 一呼吸置いて、決心をつける。

「……もかは……テレビに出てた姉の関係で、家庭内でも下に見られてたみたいなんです」
「毎日毎日姉と比べられるって、そう言ってました…」

 短い言葉だったが、何となく2人は理解してくれたようだった。「そっか…」という言葉がしんとした部屋の中に溶ける。
 本当に言ってしまってよかったのだろうか、という思いと、頼らないと解決できない、という思いが混ざる。

「……もかちゃん、今どこにいるの?……知ってる?」
「……散歩に行くと言って……だから分かりません…」
「お金とかは持って行ってた?」
「かばんは持っていませんでしたけど……」

 私たちがそう言うと、水崎さんと谷原さんは小声で何かを話し、突然立ち上がった。

「……探しに行こう」
「え!?どこか分からないって言ったじゃないですか…!」
「そんなの、虱潰しに探したら見つかるよ!絶対っ!」

 水崎さんは、そう言って私の手を握った。困惑しながら美麻の方を見ると、美麻も谷原さんに手を握られていた。そのまま引っ張られるように玄関へ連れて行かれて、早く靴履いて、と促された。……何だか立場が違う気がする。

「ほら、早く!」
「そんな……電車でどっか行ってたらどうするんですか…?」
「考えるより先に行動しようよ。私たちは、皆3人が仲良くお菓子作ってるところを見たいからさ」

 谷原さんの言葉に、私たちははっとする。

「私も!一昨日、またmagnifiqueに行ったんだけどね。何というか……3人とも、元気なかったから。バイトさんと常連って関係でもあるけど、もう……友達でしょ?私たち」
「そうよ、3人がたどたどしく喋ってるのは私たちも見ていられない」

 だから行こう、と2人が促した。2人の新しい「友達」。私たちにはもう、迷いはなかった。


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