コメディ・ライト小説(新)

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光をくれた君へ『コメント募集中』
日時: 2018/03/28 11:13
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

こんにちはこんばんは、ましゅです。
おはようございますとは言わn(略

かなりタイトルは変更しましたが、コメライ旧の方で執筆していた「粉雪」のリメイク版です!
ゆる~く更新していきます。
(覚えている人居ますかね……執筆していた頃が懐かしいです。更新停止、すみませんでした)


**Episode**

**character**>>1

○第1章○
>>4-5>>11-12>>15

○第2章○
>>18>>21-22

Page:1 2 3 4 5



Re: 光をくれた君へ『コメント募集中』 ( No.18 )
日時: 2018/03/11 11:47
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c
参照: 2章突入!

**06**



「焼きそば?」

 校外学習があと1週間に迫ったある日、私は波留ちゃん、来美ちゃん、千帆ちゃん、香里ちゃん、美乃李ちゃんの6人で集まっていた。
 この学校の伝統的行事で、2年生の校友を深めようと言うことで夜ごはんを協力して作るのだ。ガスなどは宿泊先で借りられるらしい。…変わった校外学習だ。

「うん。作るもの自由だから、焼きそばが良いなぁ」

 千帆ちゃんはどうやら焼きそばが好きなようだ。

「皆、焼きそばでも良いかな…?」
「あたし達はいいけど」

 数秒で反応したのは来美ちゃん。波留ちゃんも頷いていた。それを聞いて香里ちゃん達もいいよ、と言う。その途端千帆ちゃんがあからさまに嬉しそうな顔をした。

「やったー!じゃあ、焼きそばに決定だね!」

 千帆ちゃんがシャーペンを持ってウキウキとプリントに「焼きそば」と書く。


「カレーライスとか在り来たりすぎる」
「なんでだよ!美味しいじゃん」

 と、その時。友達と楽しそうに話す室川の姿が目に入った。目が合ってしまいそうで不安になり、私は慌てて千帆ちゃん達の方に目線を移す。……そもそも私、なんで室川の方なんて気になったんだろう。

 ……未だに、室川が私のことを好きだというあの言葉が信じられない。慰めただけなんじゃないか、と思ってしまうけれど、あれを本気だと捉えるのは自意識過剰だろうか。……とにかく、私は気にしないようにしようと必死に心の中のもやもやとした気持ちを振り払った。


○*


 校外学習当日。大きめのリュックを持った84人の生徒達がバスの周りに集まっていた。私たちの学年は全4組あり、1クラス21人。少し寂しい気もするけれど、居心地がよいのは確かだ。

「バス乗ろう」

 波留ちゃんに促され、私はうんと返事をしてからバスに乗り込む。波留ちゃんと隣の席だ。ちなみにじゃんけんで決まった。


「せんせーい、バスの中でお菓子を食べたいでーす:
「そうだそうだ!お菓子食べたいー」
「先生だったら許してくれるよねー?」

 バスが出発し始めると突然響き出すお菓子許可コール。「おーかーし!おーかーし!」と皆が一斉に声を揃えて言うものだから、私もそれに合わせて小さい声で「おーかーし」と言っておいた。
 すると先生は困ったように笑いを浮かべ、

「……じゃあ、お菓子食べなさい!運転手さんすみません!」
「いえ」

 先生と運転手さんが了承してくれた途端、「ヒュー!」とか「いえーい!」とか、そんな声が聞こえる。

 私がリュックからグミを取り出すと、

「あ、蒼空。それちょうだい」
「それ?ってどれ」
「それ。……グミ」
「あ、いいよー」

 波留ちゃんがグミをねだってきた。……あとで波留ちゃんのお菓子何かもらおう。
 それと、彼女はかなりこそあど言葉が多い。たまにそれで何も通じていないときがある。

「宮瀬ー、俺もグミほしい」

 近くの席に座っていた室川が私にそう言った。

「……いいけど……あとで室川のお菓子もらうからね」
「いいよ。さんきゅ」

 袋からグミを取り出し、室川の手のひらに載せる。少しだけ、指先が手のひらに触れた。

Re: 光をくれた君へ『コメント募集中』 ( No.19 )
日時: 2018/03/13 16:08
名前: みかんさいだーくろーばー ◆EJ0MB3jlw2

やっほー、ましゅ〜!
やっぱましゅの小説は格別だわ。
更新とかテストとか、色々頑張ってね(*^o^*)

Re: 光をくれた君へ『コメント募集中』 ( No.20 )
日時: 2018/03/14 00:04
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

>>19
やっほ~♪
こんな更新亀より遅い人にコメントをありがとう(泣

テストとかは一段落したんだけど、もう塾が……orz
格別なんてそんなことないよ、でもありがとう(*´∇`*)

Re: 光をくれた君へ『コメント募集中』 ( No.21 )
日時: 2018/03/22 12:31
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

**07**


 ホテルに着いた。このホテルの中には、学校の調理室がかなり大規模になったような大部屋があるらしく、私たちはそこで夕食を作るらしい。
 私たちはそれぞれ自分が泊まる部屋に荷物を置き、ホテルの入り口へと向かった。今から近くのショッピングモールに買い出しに行くらしい。……友好を深めるとはいえ、おかしな学校だ。まず校外学習で夕食を作ろうと言うところからおかしい。普通、「昼ご飯にカレー」というのが一般的ではないだろうか。……まぁ、楽しそうだから良いけれど。

 ショッピングモールにはジャージではなく私服。学校行事なのに制服以外を身に纏っている気分はとても良い。こんなこと滅多にないから、気分が高揚する。

「焼きそばの具、何が良い?」
「麺」
「当たり前だよ!」

 千帆ちゃんが聞くと、来美ちゃんが返した。……麺。確かに当たり前だ。
 けれど、こんな軽口をたたけるくらいこの数週間で仲良くなったと言うこと――。

「麺以外、で何が良い?」

 麺以外、を強調して千帆ちゃんが言うと、今度こそは真面目になった来美ちゃんが、

「人参」
「はーい!他には?」
「もやしとかかな~」
「ピーマン」
「え、あたしピーマン嫌い」
「うっそ!ピーマン嫌いとか有り得ない」
「しょうがないじゃん」

 来美ちゃんのピーマン嫌いは昔からだ。どうやら香里ちゃんはピーマンが大好きらしく2人で変な言い争いをしていた。ずばり題は「ピーマン好きか嫌いか選手権」といったところだろうか……。とにかくすごくどうでもいい。来美ちゃんがピーマンを取らなかったら済むことだ。

「そばは……私焼きそば好きだし9玉くらい買おうかな」
「私も焼きそば大好き!」

 そろそろ話に入らなければ、多分置いて行かれる。私は結構無理矢理会話に入るようにしたけれど、なんだか恥ずかしいことを言ってしまった。

「………蒼空ってなんか、面白いよね」
「私も思った~」

 思い返して少し顔が熱くなってしまった私に、香里ちゃんと美野里ちゃんが言った。……面白い?褒め言葉な気がしない。

「……いや、悪い意味じゃないけど?なんかね……」
「要するに、蒼空ちゃん達と友達になって良かったってことだよ~」
「……そういうこと」

 私の心を読んだかのように2人が言う。

「私も、みんなと友達になって良かったよっ」

 いつまでもお喋りしてる時間はないよ、と私は嬉しさを抑えて皆を促した――。

Re: 光をくれた君へ『コメント募集中』 ( No.22 )
日時: 2018/03/28 11:07
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

**08**



「……上手く皮むけないよー」

 左手に人参、右手にピーラーを持ちながら試行錯誤してみるが、どうもピーラーの使い方がよく分からない。なんだこの変な形の道具は。持ちにくいし。
 それに、人参の食べる部分もいっぱいむいちゃってる気がする。

「……蒼空ちゃんは料理苦手?」
「すっごい苦手!」

 美乃李ちゃんに聞かれ、開き直った私は笑顔で答えた。美野里ちゃんが緩い調子で「ちょっと貸して~」と言ったので、そのまま人参とピーラーを渡した。すると、私がむいたでこぽこの人参が見違えるほど綺麗に皮がむかれた。美乃李ちゃん、料理得意なのかな。

「すごい…!料理好き?」
「うん。私、お母さんとお父さんが共働きだから……作らなきゃいけないから、好きになった~」
「へぇ……」

 そのあとも、美乃李ちゃんは手際よく具材を切っていた。皆の様子を見て察するに、千帆ちゃんも料理が苦手そうだ。

「みんな料理上手いね!」
「そうだねー…私が手伝ったらバランス崩れそう」
「私も…」

 それからは美乃李ちゃんや波留ちゃんたちの指示通りに動き、かなり裏方作業だった。ホットプレートに油をひくとか、麺をほぐすとか。

「蒼空、炒めてみる?」

 と、突然香里ちゃんが私に言ってフライ返しを差し出してきた。私がつまらなさそうな顔をしていたのだろうか。

「いいの?」
「どーぞ」
「ありがとう!気が利く~」
「まあね」

 香里ちゃんは周りのことをよく見ていて、口調は少しきついところがあるけれどとても優しい人だ。

 ――気が利くと言えば、室川もこんな雰囲気だなぁ。…一瞬、心臓がはねる音が聞こえたような気がした。


○*


「おー!!できたー!!」

 千帆ちゃんの元気な声が室内に響く。他の班の何人かが千帆ちゃんの方をじっと見ていて、彼女は気恥ずかしそうに俯いていた。……元気な人って、素で大きな声を出してしまうことがあるんだ。てっきり、少しはわざとなのかと思った。

「さすがに9玉は疲れた……」

 ホットプレートから出る蒸気を真っ向から受けていた香里ちゃんが袖で汗を拭っている。……あれ、私汗かいてない。

「じゃ、早速!いただきまーす!」

 先生から、「作り終わった班から食べてください」と言われたので、早速お皿に盛りつけて食べることにした。長めの机に6人で座る。割と私たちの班は早く終わった方。買い出しで買っておいたジュースを入れて、皆で手を合わせる。

「おいひい」

 ……と、手を合わせている途中にもう千帆ちゃんは食べていた。もぐもぐしながら……何を言っているのかよく分からないけれど幸せそうだ。

「ほんとだねー、食べるの早いけど」

 さすがに波留ちゃんも呆れていた。

 ――幼馴染み2人と、最近出会った3人。この6人で作って食べる焼きそばは、家で作るものより何倍も美味しく感じた。


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