コメディ・ライト小説(新)

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妖戯れ
日時: 2018/09/17 10:55
名前: 天使のような悪魔
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12331

                 妖探偵社活動記録

最初に断っておくが『妖探偵社活動』だなんて格好つけて書き出しているが探偵社公認というわけでわない
(春夏秋冬部長に提案してみたがあっさり却下された)
ただ僕が個人的にたらたらと不思議な世界について、いやっ僕がただ妖と戯れるだけだ
それでも僕の話を聞いてくれるのであれば僕は嬉々として語ろうと思っている

第1話
春夏秋冬ひととせ 一年ひととせの平常運転】
>>12

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Re: 妖戯れ ( No.8 )
日時: 2018/08/16 10:03
名前: 天使のような悪魔

『ひっ、きゃああああぁぁぁぁぁああああぁああ』

その鋭い声の主は妖探偵社の正面玄関で蹲っていた

蛍光グリーンのジャージに身を包み長い髪を後ろで一括りにしている

彼女は犬神駒理...性別女性、年齢春夏秋冬部長と同じく17歳

朝のランニングから帰ったばかりなのか素肌は汗で湿っている

いやっ違う...運動後にかくような汗ではなくどちらかと言うと冷や汗をかいているように見える

『ひ、ひ一年、はぁ、はぁ、腕が、はぁ私の腕が...無くなってる』

犬神先輩は途切れ途切れ、必死にそう叫んだ

呼びかけられた春夏秋冬部長はお腹を抱えて笑いを堪えている

え?これそうゆう状況なの?

『ちょっと、春夏秋冬部長っ何笑ってるんですか』

『えぇ?ふふふっ柏崎〜おまえこれ見て滑稽だなぁとか思わないの?腕はしっかりあるのに《腕がなくなったぁ》って泣き叫んでんだぜ』

そうなんだけど そうなんだけど!でも犬神先輩泣いてますよ!

とそのとき、春夏秋冬部長の頭に棒のようなものが振り下ろされた

危ない!と言う暇も無く春夏秋冬部長の脳天に棒のようなものが直撃する

『ふにゃあ』

と情けない声を上げて倒れた

『あっ!しまったやり過ぎた』

いやっ絶対気絶させるつもりだったろと心の中で突っ込みつつ声のした方見る

そこにいたのは棒のようなもの、もとい竹刀を片手に持った胴着姿の札切先輩だった



Re: 妖戯れ ( No.9 )
日時: 2018/08/18 10:34
名前: 天使のような悪魔

『ふーん成程ねぇ…』

ここは妖探偵社の住居スペース、二階にあるダイニングだ

四脚ある 椅子のうち二脚埋まっている

片方は札切先輩、片方は僕

空いている席は、軽く脳震盪を起こし気絶中の春夏秋冬部長、そして腕を失くした(錯覚)ショックでそのまま気絶してしまった犬神先輩だ

妖探偵社にいる内の二人が気絶しているので僕が消去法で札切先輩に状況説明することになったのだ

全く…僕は初日から何をしているんだろう

『いや〜ごめんね柏崎くん 初日から一年が迷惑かけて』

『い、いえっ それに春夏秋冬部長のせいではありませんし 恐らく視覚を狂わせる妖だと思います』

『妖のせいじゃない、一年のせいだ』

札切先輩ははっきりと断言した

『え? それってどういうことですか?』

推理担当は春夏秋冬部長であって、札切先輩ではない

そんな僕の大雑把な説明でそこまで分かるのだろうか?

『別に推理でもなんでもないんだけどね ただの経験則だよ』

札切先輩は朝食を食べながら言う

『それに昨日、一年が死神グループのセールスマンからなにか受け取っていたからね』

『?』

「しにのかみぐるーぷ」?なんだそれ

『ん? ああ、死神グループってのは妖界のジャパネットだと思えばいいよ』

なんだ、その例え…

『楽天の方が良かったかな』

『いえ、続けてください』

『で、その死神グループってのはあまり信用なくてね パチもんばっかし売ってるんだ』

『......成程、つまりその春夏秋冬部長が死神グループから受け取った「なにか」が今回の騒動の原因というわけですね』

『うん、多分そういうことだと思うよ』

結局、春夏秋冬部長が犯人だったのか…

さっきまで「探偵はぼくなんだ」って主張していたくせになにやってんですか!

そこまで会話が進んだとき、

『ふぁ〜、おはよ みんな』

という春夏秋冬部長の寝ぼけた声が聴こえた

Re: 妖戯れ ( No.10 )
日時: 2018/08/21 10:35
名前: 天使のような悪魔

『ふぁ〜、おはよ みんな』

瞬間、札切先輩が目にも留まらぬスピードで自室から出てきた春夏秋冬部長の両手足を太い縄で拘束した

というか、そんな太い縄を何処に隠し持っていたのか

『ふぬ〜〜、何をすんだよ 優人!ぼくは一年様だぞ!偉いんだぞ!早く縄を解け!』

そんな春夏秋冬部長の抵抗(といっても固く縛られた縄が解けるわけがなくただダイニングで暴れまわっただけだが)を無視し札切先輩は、

『一年...昨日死神グループのセールスマンから受け取っていたものは何だ』

春夏秋冬部長は数秒逡巡した後、拗ねたように言った

『…別に、ただの防犯グッズだよ』

『嘘だ 死神グループが《ただの》防犯グッズを販売している訳がない 一年、どんな効果のある防犯グッズだ』

『...どんな効果ってそんまんまだよ さっきからずっと柏崎が視覚を狂わせる、視覚を狂わせるって言っていただろ』

『はぁ、一年、この事は佐藤さんに報告しておくからな』

『報告できるモンならやってみろよ』

なんだろう…春夏秋冬部長の小物臭が半端じゃないんだけど

札切先輩はテーブルの上に置いてあったスマホを手に取り、耳元にあて言った

『もしもし佐藤さん、一年が今度一緒にお洒落したいそうです』

その瞬間、春夏秋冬部長が絶望するのが分かった

Re: 妖戯れ ( No.11 )
日時: 2018/08/23 11:12
名前: 天使のような悪魔

付記 後日談 エピローグ...恐らくこの3つの内のどれか

あの後春夏秋冬部長は、放心状態だったので防犯グッズの設置場所を聞き出せなかった

仕方なく、札切先輩と一緒に僕と犬神先輩が被害のあった正面玄関の辺りを探した

やっぱり、というか当然ドアにがっつり「それ」はついていた

眼球の様な形...否、そのまんま充血した眼球だった

こんな派手なものなのに見つけるのにおよそ一時間かかった

僕たちの目は節穴か!と思ったが札切先輩が言うには春夏秋冬部長オリジナルの幻術がかかっていたらしい

幻術ってすごい便利なんだな〜

そしてその眼球は、札切先輩が処理した

眼球が処理されたからか、僕の左腕は元に戻っていた

気絶した犬神先輩は眼球の処理が終わった後、目を覚まし

『寝坊しちゃった! 朝のランニングに早く行かなきゃ!』

と、自身が腕を失くしたことを忘れた様だった

そして、何より嬉しいことは、この後のこと

処理が終わり、ダイニングで一服中、札切先輩が口を開き

『柏崎君、今日は本当に一年が迷惑を掛けたね ただ...あれが一年の平常運転なんだ だから、今回のお詫びとこれからのお詫びとしてお代の300万から100万減らさせてもらうよ』

『え? 本当に良いんですか?』

『うん まぁ、あれが一年の普通だから...これからの分も含めてね』

というわけで、僕はアルバイト初日にして100万円の返済(?)に成功したのだった

Re: 妖戯れ ( No.12 )
日時: 2018/08/27 18:19
名前: 天使のような悪魔
参照: https://goo.gl/mPimB5

第1話
【春夏秋冬 一年の平常運転】URL

第1話【春夏秋冬 一年の平常運転】は妖戯れNo.1〜No.11をまとめたものです
多少、話が変更されているのでそちらもお読み頂ければと思います
尚、続きは変更後の物語をベースに進めていきます


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