コメディ・ライト小説(新)

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妖戯れ
日時: 2019/04/05 09:20
名前: 天使のような悪魔
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12331

                 妖探偵事務所活動記録

最初に断っておくが『妖探偵事務所活動記録』だなんて格好つけて書き出しているが探偵事務所公認というわけでわない
(春夏秋冬部長に提案してみたがあっさり却下された)
ただ僕が個人的にたらたらと不思議な世界について 否、僕がただ妖と戯れるだけだ
それでも僕の話を聞いてくれるのであれば僕は嬉々として語ろうと思っている

第1話
札切ふだぎり 璃空りくの妖戯れ】
未公開

第2話
春夏秋冬ひととせ 一年ひととせの妖戯れ】
>>12

第3話
犬神いぬがみ 駒理こまりの妖戯れ】
投稿中

第4話
霧野きりの 切子きりこの妖戯れない】
未完成

第5話
柏崎かしわざき 波戯なぎの戯れ】
未構成

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Re: 妖戯れ ( No.15 )
日時: 2018/09/04 18:38
名前: 天使のような悪魔

『どうしたも、こうしたもない! 柏崎!おまえ、ぼくのコーヒーに砂糖と間違えて粉末洗剤を入れただろ!』

『へ?』

あれ?
いやまぁ確かに僕はうっかり屋だけれども、其処までのミスは犯さないと思うのだが...
あっ!
そういや洗濯しながらコーヒーを淹れていたんだっけ
あ〜多分それが原因だな〜
あれ?
コーヒーに粉末洗剤を入れたってことは洗濯機には砂糖を入れているのか?
それは無い、と言いたい所だが究極のうっかり屋、うっかり界の王子と呼ばれるこの僕が言うのでは説得力が無い
恐らく今頃札切先輩の胴着が洗濯機の中で甘くなっていることだろう

『チッ、柏崎、おまえはぼくになんの恨みがあってこんなことをするんだよ ああん?』

恨みならアルバイト初日からありますが...

『もういい、おまえは雑用仕事なんてしなくて良い ぼくは近くのファミマでコーヒーを買ってくるよ』

僕が想像していたのとは違う形で願いが叶ってしまった...
まあ人生とはそういうものだろう
知らんけど
春夏秋冬部長は、椅子に掛けてあった黒いパーカーを羽織り裏口から出て行ってしまった

Re: 妖戯れ ( No.16 )
日時: 2018/09/16 09:59
名前: 天使のような悪魔

『アハハッ いい気味だね柏崎君...にしても砂糖と間違えて粉末洗剤って...アッハッハッ ホント面白いね』

『あははは そーですネ 僕ったらなんてミスを犯してしまったんだろー』

札切先輩の嬉しそうな呼びかけに対し、僕は引き攣った笑みでしか返せない
僕も札切先輩と一緒に春夏秋冬部長の不遇を思いっきり笑いたい所だが、そうは出来ない理由がある
何かって?
そんなもの決まっているだろ
僕は間違えて洗濯機に粉末洗剤ではなく砂糖を入れてしまったからだ
全く、僕がいる限りうっかり界の将来は安泰だな
いやいや今茶番やってる場合じゃないから
つい癖で茶番を始めてしまった
もしかしたら茶番界の将来を安泰なのかもしれない
まぁそんなことはどうでも良い
つまり、洗濯機に砂糖を入れてしまったということは洗濯物が物凄く《甘く》なっているということだ
そして、その洗濯物とは札切先輩の私服、胴着なのである
ここから僕が取るべき行動は4つ

ルート1
知らないふりをする

...ダメだな 洗濯したのは僕だけなのだから一瞬で惚けているのがばれてしまう

ルート2
体調が悪くなったと言い帰る

これもダメだ 何故なら、札切先輩のお札の能力であっという間に回復されてしまう

ルート3
隠れる

何言ってるん? 逆に怪しまれわっ!

ルート4
もう一度、洗濯する

多少札切先輩に怪しまれるかもしれないが洗濯機を回していなかったと言い訳すれば良い

よし、ルート4作戦開始だ
と僕が席を立つ前に札切先輩は口を開き僕に言った

『そろそろ道場に行くから開店準備よろしく〜 あと胴着ってもう乾燥機で乾かしたよね』

Re: 妖戯れ ( No.17 )
日時: 2018/09/18 12:03
名前: 天使のような悪魔

『柏崎君...どんな阿呆でも流石に砂糖で洗濯はしないと思うんだけど...』

札切先輩は引き攣った笑みで僕に言ってくる
誰が見ても彼が怒っているのが一目で分かるだろう
たとえ、粉末洗剤と砂糖を間違えてしまう阿呆でも...

『どういうことかな? 柏崎君? ああん? 答えろよ』

怖い めちゃくちゃ怒っているよ
怒りすぎて春夏秋冬部長の口調が混ざってしまっている

『ええとですね その...粉末洗剤と間違えて砂糖を洗濯機に

という僕の言い訳を札切先輩の怒鳴り声がかき消した

『んなことわーってんだよ どう責任取ってくれんのかをきーてんだよ ああん?』

ヒイイィィ 怖すぎる
ていうか輩の脅しレヴェルじゃないですか⁉︎
僕が何も返せず黙っていると札切先輩は呆れたのかこう言った

『はああ〜 もういいよ 柏崎君がうっかり屋だということは三月の時点で知っていたし』

『えっと、その札切先輩、本当すみませんでした』

『良いっていってるだろ』

札切先輩は僕の謝罪を軽くいなし

『さあ 今日一日ぼくは道場に行けないからとっととお店開けるよ』

と言って裏口の方に行ってしまった

仕方ない
札切先輩には呆れられてしまったがここで名誉挽回と行きたい
僕は札切先輩の後を追い裏口へと向かった

Re: 妖戯れ ( No.18 )
日時: 2018/10/07 16:14
名前: 天使のような悪魔

一階の部屋の掃除
これが今僕に与えられている開店前の仕事だ
洗濯などの雑用もしていたのだが、それはどっちかというと「探偵社の仕事」ではなく「探偵社のお世話」だと思われるのでカウントしない

応接室 キッチン 玄関

漏れなく隅々まで清潔にすること
それが一日の最初の仕事だ
いつも通り玄関 キッチンの掃除を終えて応接室に掃除用具を持って移動する
いつも通り誰もいない応接室に入る
掃除に入る僕を除けば約一ヶ月間誰もここに入っていないことになる
毎朝毎朝掃除する必要はないんじゃないか?と疑問に思うが佐藤さんの言いつけなので仕方ない
僕は馴れた手付きで棚を掃除する
最初は馴れない作業だったがすでに一ヶ月近く経っているので効率良く掃除する
佐藤さんや春夏秋冬部長にビシバシ指導されたのは昔の話だ

そんなことを思いつつ次は机を拭く

ゴトンッ

何か石のようなものが液体を撒き散らしながらカーペットの上に落ちた

ウオッと声を上げて驚いた
よく見るとそれは灰色の湯呑みであった

Re: 妖戯れ ( No.19 )
日時: 2018/10/08 15:33
名前: 天使のような悪魔

湯呑み?
ああ昨日誰かが片ずけ忘れたのだろう
いや、でも溢れたお茶(恐らく)はまだ温かい、というか熱い
まるでさっきまで誰かがこの部屋に居たかのようだ

「ん? 誰だ 御前は」

と正面から声を掛けられた
顔を上げれば、そこには変なジジイが座っていた

洋室である応接室には不釣り合いな和服姿 
髪は生えておらず後頭部がやけに膨らんでいる 
腫れているといってもいいかもしれない

『っうわああああっ!』

僕は叫び後ろに飛び上がる

瞬間、僕は後頭部を本棚に強くぶつける

『いってええ』

というかだっせええ
僕はその場にうずくまる
が僕に対する物理的攻撃はそれだけでは済まなかった
固定されていない本棚は大きく揺れ、僕の方へ倒れ込んできたのだ

『ひっ』

僕は本棚の大きさ、そして詰まっている本の量に絶句する
死ぬ時は本に押しつぶされて死にたい
本好きの人間はそう言うそうだがこの光景を見れば流石にそうは言えまい
僕は目を閉じる
呆気ない人生だったなぁ

本棚は僕へ倒れ込んで  こなかった

へ?
まさか僕の真の能力が目覚めたのか⁉︎

『そんな訳ないだろ』

と僕のくだらない茶番に突っ込みを入れてくれたのは札切先輩だった
てか声に出してないのによく突っ込んでくれたな‼︎
じゃなくて札切先輩は片手で軽々本棚を支えてくれていた
おお!
あなたは天使ですか⁉︎
一生付いてくっす 兄貴!

でも札切先輩、本棚を支えただけじゃ中の本からの攻撃を防げたことにはなりませんよ
そのことに気ずいたのか札切先輩は

『あっ』

と声を上げる
その声が号令になったかのように本は僕に降り注ぐ
ハードカバーの物から文庫本まで大小様々な本が僕を殴る


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