コメディ・ライト小説(新)

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妖戯れ
日時: 2018/09/17 10:55
名前: 天使のような悪魔
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12331

                 妖探偵社活動記録

最初に断っておくが『妖探偵社活動』だなんて格好つけて書き出しているが探偵社公認というわけでわない
(春夏秋冬部長に提案してみたがあっさり却下された)
ただ僕が個人的にたらたらと不思議な世界について、いやっ僕がただ妖と戯れるだけだ
それでも僕の話を聞いてくれるのであれば僕は嬉々として語ろうと思っている

第1話
春夏秋冬ひととせ 一年ひととせの平常運転】
>>12

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Re: 妖戯れ ( No.3 )
日時: 2018/08/06 10:51
名前: 天使のような悪魔

『うるっせぇなぁ 今何時だと思ってんだよ ああん?』

こんなひどくイラついた絡むような言い方をする人間は「春夏秋冬 一年」以外に僕は知らない

声のしたほうを見れば案の定、春夏秋冬部長だった

春夏秋冬 一年...読みはひととせ ひととせ

性別...男性 年齢...17歳 妖探偵社の社長的存在だ 

特徴 透き通るような白い肌 吸い込まれそうな程純度の黒い髪
   黒い服装を好む そして妖探偵社一のドSである

開店前からか、とてもラフな格好をしていた

普段の服装からは考えられないような派手なライムグリーン色のフリルのついた服装をしている

というか、その服どう見てもレディースなんですけれど?

『あん? 柏崎か なんで会社の前で大声出してンだよ?』

そうだ 春夏秋冬部長の訝しんだ質問を受けて僕はなんで叫んでいたのかを思い出す

春夏秋冬部長の可愛らしい服装、女性的な顔立ちに見蕩れていて左腕を失くしたことを忘れるなんて恥晒しにも程というものがあるだろう

言い訳させてもらえるのなら、痛覚無くなっている(恐らく)ので危機感がイマイチ感じられないのだ

そしてやっと、ことの重大さを思い知る

『ひ、春夏秋冬部長...左腕が、僕の左腕が...なくなっています...』

震えた声で僕は春夏秋冬部長にそう伝えた

Re: 妖戯れ ( No.4 )
日時: 2018/08/06 14:07
名前: 天使のような悪魔

『ひ、春夏秋冬部長...左腕が、僕の左腕が...失くなっています...』

春夏秋冬部長は数秒、意味が分からないと言いたげな顔をしたが、なにか心当たりでもあったのかすぐに、得心がいった表情になった

そのとき、一緒に悪戯をしているときの子供の表情も混ざっていたことに不覚にも左腕を失くしたパニックで気が付くことができなかった

そして、春夏秋冬部長は笑いを噛み殺した声で言った

『そうだなぁ まっ とりあえず今のお前の姿を誰かに見られたら面白くない...じゃなくて、誰かに見られたらマズイ とりあえず入って話を聞かせろ』

そして、春夏秋冬部長は正面玄関ではなく裏口に回ってビルの中に入っていった

Re: 妖戯れ ( No.5 )
日時: 2018/08/09 14:17
名前: 天使のような悪魔

『それで、玄関の前で叫んでいたんです』

僕は、春夏秋冬部長に探偵社ビルの一階にある応接室に案内されことのあらましを語った

すると、春夏秋冬部長は堪えられないとでも言いたげに大声で笑いこういった

『クックック...クフフフ...アッハッハッハ はぁ これは傑作だなぁ』

春夏秋冬部長は頭がおかしくなったのだろうか

変な服を着ているし左腕が失くなった話を聞いてめっちゃ笑ってるし...

『いいや 僕は別におかしくなってなんかいないよ』

サクリッ と手元にあるクッキーを齧りながら春夏秋冬部長は言った

まるで、僕の考えを読んでいるような物言いだ

『そうとしか思えないじゃないですか じゃあ、なんで頭がおかしくなったかのように笑っているんですか?』

少し噛み付くような言い方になってしまったが無理もない

僕は、自分の考えを人に読まれるのが嫌いなのだ

『だから、ぼくはおかしくなんかなってないって 何度も言わせるな それにおかしくなっているのは君のほうだ 柏崎君、今ここで一番おかしいのは君だ』

その言葉に僕は眉をひそめる 僕がおかしいだって どういうことだ?

するとまたしても春夏秋冬部長は僕の考えを読んだかのようにその疑問に答えた

『柏崎君、君は左腕と痛覚が失くなったと言っていたね』

いつの間にか探偵モードに入っていた春夏秋冬部長は僕の返答を待たずに続けた

『今も左腕から血が滴っているんだって? 柏崎君、よく見たまえ 応接室のカーペットは血で汚れているかい?』

そう言われ、僕はカーペットを確認する

あれだけ出血していたのに染み一つ無い

それによく考えてみたら春夏秋冬部長のような綺麗好きな人間が、血で汚れている人間を社内に入れる訳ないし、いくら痛覚が失くなっているとしても死なない訳ではないだろう あんなにも血を失っているのにも関わらず僕は未だに意識を失っていない

こんなこと考えればすぐに分かるのに...僕はなんて間抜けなんだ...

そこまで考えてやっと春夏秋冬部長の言わんとしていることが分かった

『つまり、春夏秋冬部長...僕は左腕と痛覚を失った訳ではなくて......』


Re: 妖戯れ ( No.6 )
日時: 2018/08/09 14:42
名前: 天使のような悪魔

『つまり、春夏秋冬部長...僕は左腕と痛覚を失った訳ではなくて視覚を狂わされたってことですね』

僕は探偵風に言う

気分は、ホームズか明智小五郎になった気分だ

『視覚が狂っている...そう考えれば、左腕が見えないこと...痛みを感じないことその他諸々のことに説明がつきます』

そうだ そもそも左腕など失くなっては...朱くなってはいないのだ

左腕が失くなっていなければ、痛みを感じることはないし

左腕が朱くなっていなければ、カーペットが汚れることはない

そう考え、僕は「視覚が狂わされている」という結論に至った

僕としてはなかなか自信のある解答だ

しかし、僕がその結論を述べたときから春夏秋冬部長の様子がおかしい

こころなしか、起こっているように見える

そして突然、春夏秋冬部長は口を開き

『僕が探偵役だったんだぞ!』

と怒鳴った

Re: 妖戯れ ( No.7 )
日時: 2018/08/14 11:22
名前: 天使のような悪魔

『僕が探偵役だったんだぞ!』

どうやら探偵気分だったのは僕だけではなかったようだ

『探偵であるこのぼくの台詞を助手役の御前がなんで言っちまうンだよ 御前は助手失格だ! 両手足片結びにして瀬戸内海に沈めるぞ』

まずい これは本気でまずい どれくらいまずいかって?

「特大のホームランを打ったけど始球式」だったレヴェルでまずい

......いや待て落ちつけ 焦り過ぎて意味不明な比喩を言ってしまった

春夏秋冬部長は冗談のような台詞をよく言うが彼自身は本気で言っているようで実行しかねないからまずいのだ

今の台詞だって決して冗談で言ったつもりではないハズだ

こうやって考えているときにも有言実行しかねない

いや、有害実行かもしれない

それより、速く春夏秋冬部長をなだめなければ

『いやっでもっまだ解けていない謎があるじゃないですかっほらっ...えーっとあっ、何故僕の視覚が狂わされたのか?...この謎がまだ解けていませんよ』

春夏秋冬部長は面白くなさそうに口を開き

『あん? ああそれは...

となにかを言いかけたとき

『ひっ、きゃああああぁぁぁぁぁああああぁああ』

と外から悲鳴が聞こえてきた


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