コメディ・ライト小説(新)

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青になった世界で。
日時: 2018/05/10 16:40
名前: 一青色

がたごとと揺れる電車。
そこに誰かのイヤホンか、ヘッドホンから漏れる軽快な音楽。衣擦れの音。ボソボソと喋る誰かの声。
携帯の着信音。
それらを耳に流して、私は目を閉じる。
特別な朝なんかなくて、ただ、淡々と過ぎていく時間がなんだかもったいないような、腹立たしいようなそんな色のない日々をただ繰り返す。思春期は難しい。
生きる理由って何だろう。
私はゆっくりと閉じていた目を開けて、窓からどんよりとした曇り空を見る。
「(雨、降りそう...)」
傘持ってきてないのに、なんて思いながら。
いつもと何も変わらない、そんな今日がくると疑いもせずにその時の私は思っていて、そんな私は運命なんてもちろん信じてなくて。

ーそれが変わるまで、あと30分。

(7時32分朝、電車。)



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Re: 青になった世界で。 ( No.49 )
日時: 2018/08/24 17:50
名前: 真澄

もう、距離は0に等しいその空間で瑞樹はいたずらに焦らす。
さわりと肌をなで、柔らかく微笑んで、息がかかるくらい近づいて、離れる。
「目、閉じないの?」
そしていたずらに問うのだ。
答えなんて聞く気もないくせに。
瑞樹の端正な顔が近付く。
長いまつげがぶつかる。

ーーー...熱を共有するのは嫌いじゃなくて。

嗚呼、駄目だな。
何が、とは言わない。言えない。
今はただ、必死に瑞樹に答えるだけなのだ。

「好き」に「好き」を返すだけ。

Re: 青になった世界で。 ( No.50 )
日時: 2018/08/29 00:57
名前: モズ ◆hI.72Tk6FQ



 一青色さんへ

 七月辺りに雑談板で雑談等させていただいたモズ、です。お久し振りになります。
更新されていた分、それ以前の分。要するに一から振り返って読んできました。
 自分はどうしても恋愛の類いを書くのが苦手で書ける人が本当に羨ましいです。
キャラも闇があったり馬鹿が居たり、
柚子原なんか読者からの人気も有りそうな気だるげで素敵なキャラで。
 感想書くの苦手ですからこんな風にしか書けないですが、
今後の更新、楽しみに居ます。
素敵な表現やキャラの立ち振舞いが気になりますからふとした瞬間に見に来ます。
では。

Re: 青になった世界で。 ( No.51 )
日時: 2018/09/28 18:48
名前: 一青色

モズさん、お久しぶりです。
拙作を読み返してくれてありがとうございます。
正直これからの展開に悩んでまして...。
なのでモズさんの感想はこれからのエネルギーになります。本当にありがとうございます。
まだ私自身展開になやんでいる段階ですが、少しずつまた更新していこうと思っているので覗いてやってくれると嬉しいです。
本当にありがとうございます。

Re: 青になった世界で。 ( No.52 )
日時: 2018/10/16 14:28
名前: 一青色

14話**世界の終わり、の端。(間奏)

幸せで気付かなかった。
この幸せに終わりが近づいてるなんて。
いや、きっと終わらせない方法はいくらでもあったと思う。でも。

「瑞樹、...ごめん、私、もう無理だ...」
最後はかすれてしまった、私の力ない叫び。
「そっか」
とだけ言って、離れず側に居てくれた最後まで優しい瑞樹。

夕焼けに染まる空、影を落とす瑞樹の立ち位置。
隣で聞こえる人の呼吸、甘く優しい香り。

私はすっと立ち上がり、前に広がる青い水面に足を踏み入れた。

「(バイバイ、初めて好きになった人)」
弱くてごめんね、と謝って。





ーー...物語の終わりはもう、すぐ、そこに。

Re: 青になった世界で。 ( No.53 )
日時: 2018/11/01 23:31
名前: 一青色

15話**大切な人。(カウントダウン2)
「すみれ、」
何、と振り返れば予想より近くにいた瑞樹。
「呼んだだけ」
ふっ、と柔らかく、優しく瑞樹が笑うから私は息を飲む。
何も言われてないのに、好きでいてくれてるのだ、と浮かれてしまうほどにその笑みは優しくて。嬉しい反面、恥ずかしくもある。
「何よ、それ」
私もつられて笑ってしまう。

好きってなんだろう、考えたこともあった。答えは依然として見つからないけれど、私は今幸せで、深く追求しなくても今はいいや、と視線を瑞樹に向ける。

「(大切な人、なんで瑞樹に惹かれたのか説明は難しいけど、すごく、好き)」

きっと理屈なんかじゃないのだと思う。
大切で、失いたくないと思う。

「ねぇ、瑞樹?」
何、と心地よい声が私の鼓膜を揺らす。
「ふふ、呼んだだけ」
やり返し。私は笑ってそう言った。

「(なぁ、誰かここが部室だって言ってやれよ)」
「(や、無理無理!!完全に2人の世界じゃん!)」
「(すみれちゃんの、いたずら顔...!)」

先生と、梶くん、夏目さんが目だけでこんな会話をしていたなんて露知らず。
ー...私は幸せだったんだ。









ずっと、続くと思ってた。
まだ始まったばかりのこの関係。
でも、終わりが来るのは早い。





「すみれ...!」
君の、呼ぶ声がする。
焦ったような、悲しそうな、そんな、君の声ー...。








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