コメディ・ライト小説(新)

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青になった世界で。
日時: 2018/05/10 16:40
名前: 一青色

がたごとと揺れる電車。
そこに誰かのイヤホンか、ヘッドホンから漏れる軽快な音楽。衣擦れの音。ボソボソと喋る誰かの声。
携帯の着信音。
それらを耳に流して、私は目を閉じる。
特別な朝なんかなくて、ただ、淡々と過ぎていく時間がなんだかもったいないような、腹立たしいようなそんな色のない日々をただ繰り返す。思春期は難しい。
生きる理由って何だろう。
私はゆっくりと閉じていた目を開けて、窓からどんよりとした曇り空を見る。
「(雨、降りそう...)」
傘持ってきてないのに、なんて思いながら。
いつもと何も変わらない、そんな今日がくると疑いもせずにその時の私は思っていて、そんな私は運命なんてもちろん信じてなくて。

ーそれが変わるまで、あと30分。

(7時32分朝、電車。)



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Re: 青になった世界で。 ( No.46 )
日時: 2018/06/23 21:57
名前: 一青色

くりぃむちょこさん、ありがとう!
嬉しいです!
読むのは本当にいつでも大丈夫だよー。



遅くなりましたが閲覧600!!
まさか...!?え、待ってこれ現実ですか?
読んでくれてる人、本当にありがとうございます!!

Re: 青になった世界で。 ( No.47 )
日時: 2018/06/28 15:30
名前: 一青色

「馬鹿」
呟いた私のそれは軽い瑞樹の笑い声と近くなってきた海の波音に掻き消された。
いつもとは、何処か違う。
瑞樹と出会ってから、今までのいつもとは何処か違う日々が私を待つようになった。
変わらないスピードで巡り回る日々が、色づいて幸せに思う。
「適当にポーズとって」
例え無理難題を押し付けられようとそれは変わらない。
「あのね...ポーズって、そんな簡単にできないよ。瑞樹が決めてくれたら楽なのに」
適当に、って。
適当にポーズなんて取れない。どんなのが良いのかわからないから。
「んーじゃあ、砂浜じゃなくて...堤防にもたれて」
言われた通りそのポーズをとる。
雑に鞄を地面へ放り、カリカリと鉛筆を走らせる。
私はこの時間が苦手だ。
見られてる、と思うと恥ずかしくて息するのさえ難しい。かと言って呼吸困難になるわけでもないけど。
真剣な目で私を見る瑞樹は私がこの時が苦手なのだと知っている。
だから。
「何?」
わざとらしく尋ねてくるのだ。
いたずらっぽく口角を上げて聞いてくる辺りいい性格してると思う。
「別に...」
瑞樹から視線を外したは良いがそのまま何処を見れば良いのか分からず視線はさまよう。

Re: 青になった世界で。 ( No.48 )
日時: 2018/07/15 03:48
名前: 一青色

「すみれは、綺麗だよね」
私が視線を彷徨わせているのを横目に瑞希がポツリ言う。
「きゅ、急に何…?」
私と瑞希は対峙したまま。
波音だけがゆっくりと流れる。
まるで、そこには私と瑞稀しか存在しないかのような、静けさ。
「例えば、髪」
伏せていた目をふ、と上げ静かに見つめてくる瑞希とは対照的に私の胸は騒がしい。
2m程の距離が、瑞希によって縮められる。
静かな風が私の髪を肩から落とす。
はらりと落ちたそれを手に取って優しく撫でるその様にますます落ち着かなくなるのは仕方の無いことだろう。

Re: 青になった世界で。 ( No.49 )
日時: 2018/08/24 17:50
名前: 真澄

もう、距離は0に等しいその空間で瑞樹はいたずらに焦らす。
さわりと肌をなで、柔らかく微笑んで、息がかかるくらい近づいて、離れる。
「目、閉じないの?」
そしていたずらに問うのだ。
答えなんて聞く気もないくせに。
瑞樹の端正な顔が近付く。
長いまつげがぶつかる。

ーーー...熱を共有するのは嫌いじゃなくて。

嗚呼、駄目だな。
何が、とは言わない。言えない。
今はただ、必死に瑞樹に答えるだけなのだ。

「好き」に「好き」を返すだけ。

Re: 青になった世界で。 ( No.50 )
日時: 2018/08/29 00:57
名前: モズ ◆hI.72Tk6FQ



 一青色さんへ

 七月辺りに雑談板で雑談等させていただいたモズ、です。お久し振りになります。
更新されていた分、それ以前の分。要するに一から振り返って読んできました。
 自分はどうしても恋愛の類いを書くのが苦手で書ける人が本当に羨ましいです。
キャラも闇があったり馬鹿が居たり、
柚子原なんか読者からの人気も有りそうな気だるげで素敵なキャラで。
 感想書くの苦手ですからこんな風にしか書けないですが、
今後の更新、楽しみに居ます。
素敵な表現やキャラの立ち振舞いが気になりますからふとした瞬間に見に来ます。
では。


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