コメディ・ライト小説(新)

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人形屋敷
日時: 2018/09/21 22:03
名前: カザフスタン

少女の視界には血を流して倒れている幼馴染の姿が目に入る。

「 ◯◯◯!◯◯◯!」

少女は何度も名前を呼ぶが幼馴染は動かない。

「嫌だ・・・。こんなのは嫌だ・・・。」

少女は震える声で弱々しく呟いた。

すると頭がくらくらして、視界がだんだんと黒いクレヨンで塗りつぶされるように真っ黒になってきた。

少女の意識はそこでぷっつりと途切れた。



初めまして!カザフスタンと申します!

初心者で文章も下手くそですが読んでくださったら幸いです。

まったり執筆していきます(*´꒳`*)



〜登場人物〜

後藤 結依
見知らぬ屋敷の中で目を覚ました十五歳の少女。
知恵と勇気で屋敷からの脱出を試みる。
屋敷に来る前の記憶はほとんどない。

中川 昴
結依と同じく屋敷の中で目を覚ました十九歳の青年。
結依と違い、屋敷に来る前の記憶はちゃんとある。

クロ
結依が屋敷の中で見つけた黒猫。
ふらっと現れて、気づくといなくなる。
現れると手助けをしてくれるが正体は謎。

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Re: 人形屋敷 ( No.2 )
日時: 2018/09/22 22:22
名前: カザフスタン

結依は部屋の外へにつながる扉に手をかけた。

鍵はかかっておらず、すんなりと開いた。

部屋の外には、長い長い廊下が広がっていた。

床は黒と白のタイルが敷き詰められ、彫刻や壺、そして、部屋にあったようなゴシック調の家具が並んでいる。

結依はこんな廊下はアニメやドラマなどでしか見たことが無かった。

きっとこの家の持ち主はとてもお金持ちで、ゴシックやゴスロリが大好きなのだろう。

そして一番驚いたのがたくさんの人形である。

部屋にも数え切れないほどあった人形が廊下に配置されているソファ、チェスト、棚など、全ての家具に配置されていた。

この家の持ち主は人形をコレクションしていたのだろうか。

とりあえず、先に進もう・・・。

結依は長い長い廊下をゆっくりと歩こうとした。

その時、

『ニャア〜』

「・・・?」

猫の、声・・・?

あっちから聞こえたよね・・・?

結依は鳴き声の聞こえた方に向かう。

『ニャア〜』

進んでいくと、たどり着いたのは小さなチェストの前。

この中から声が聞こえる。

しかし、チェストを開けようとするが鍵がかかっていて、開かない。

四桁の暗証番号が必要らしい。

どこかにヒントが書いてあるのかな?

結依はおそらくチェストの中にいるであろう猫に優しく声をかけた。

「猫ちゃん、ちょっと待っててね。」

『ニャア〜』

猫はそれに答えるように返事をした。

ヒントを探していると、廊下に配置されていた一つの人形の背中に何か書いてあった。

『どんな者でも必ず持っている四桁の数字がある。それを見つければ扉は開かれる。』

「どんな者でも、必ず持っている四桁の数字・・・。」

もしかして、誕生日かな?

どんな者でも必ず持っている四桁の数字。

多分、あっているはず。

結依は生徒手帳を開き、自分の誕生日を確認した。

「二月の・・・十七日・・・。」

結依はチェストのところに行き、『0217』と数字を入れた。

すると、かちゃりと音がして、鍵が外れた。

チェストを開けると、全身真っ黒の青い目をした子猫がこちらを見ていた。

「わっ、可愛い!おいで、猫ちゃん。」

結依は子猫を抱くと、優しく抱きしめた。

「ふふっ、可愛い。」

子猫はゴロゴロと喉を鳴らし、気持ち良さそうな顔をしている。

が、しばらくして子猫は結依の腕からするりと抜け、どこかに歩いて行く。

子猫はちらりと結依の方を見た。

「ついてきてほしいの・・・?」

結依は子猫の後を追った。

やがて、子猫が立ち止まった場所はドアの前だった。

さっきとは別の部屋。

子猫はドアの前で、結依に、開けて欲しいと言っているかのような目で見つめている。

「ここに、何かあるの?」

結依は、ドアに手をかけて扉を開けた。

開けた途端、心臓がドクンと跳ね上がった。

部屋の中央で、男の人が壁にもたれかかり、血を流して倒れていたのだ。

Re: 人形屋敷 ( No.3 )
日時: 2018/09/30 17:34
名前: カザフスタン

「死んでる・・・。」

男の人は既に息絶えていた。

遺体の様子から死後そんなに経っていないだろう。

私も、ここにいたらいつかこうなるのかな・・・。

結依は自分が殺されるかもしれない恐怖に震えた。

ふと、男の人の近くに、血に塗れたボールペンとメモ帳があるのを見つけた。

結依はそのメモを拾った。

メモはぐしゃぐしゃで、ほとんど殴り書きだった。

死ぬ間際、この男の人が必死に書いたのだろう。

結依は殴り書きのメモを読んだ。

『もし、これを読んでいるものがいるなら、君も今、この屋敷に閉じ込められているのだろう。
私はこの屋敷にいくつかのメモを残した。
きっと役に立つと思う。
あと、もし、襲われたのならば、私のポケットに隠してあるものを使いなさい。
ああ、もう時間がない。奴がやってく』

・・・メモはここで途切れている。

いくつか、メモを残した・・・。

そのメモを探せば脱出の手がかりが見つかるのかな?

結依は男の人のポケットを探った。

メモの通りならば、何かが隠してあるはず・・・。

「・・・あった。」

それは、黒光りする、拳銃だった。

「!!!」

結依は驚いてごとりと拳銃を床に落としてしまった。

「襲われたら、これを使えってこと・・・?」

記憶はないものの、結依はおそらく拳銃なんて持ったことも、生で見たことすらない。

それに拳銃は撃つ際に大きな反動が腕全体にかかり、成人の男性でも両手で支えないと銃身が安定しないと聞いたことがある。

そんな自分に、拳銃が使いこなせるとは思えない。

でも、自分は今武器も何も持っていない。

敵に鉢合わせれば襲われて終わりだろう。

「・・・・・。」

結依は拳銃をそっと拾い上げ、スカートのポケットにしまった。

あれ?

ふと、結依はあることに気がついた。

ここまで導いてくれたあの黒猫がいないのだ。

「猫ちゃん?猫ちゃーん?」

読んでみるも返事はない。

ここにいたらあの黒猫も危ないかもしれない。

結依は部屋から出て、黒猫を捜すことにした。

Re: 人形屋敷 ( No.4 )
日時: 2018/09/30 22:25
名前: カザフスタン

青年は夢を見ていた。

それは、青年の過去_______。

幼い頃の自分は、父親に連れられ、もう使われていないホテルに来ていた。

『いいか?ここに来たやつは一匹たりとも逃すな。どんな奴でも絶対にな。』

「・・・はい、父さん。」

父親に素直に従う幼い頃の自分。

幼い青年は父親の命令で父が連れて来た人たちを次々と_____。




「・・・う・・・。」

青年・・・昴はそこで目を覚ました。

・・・ここ、どこだ?

俺は確か今日も父さんの命令であのホテルに・・・。

しかし、そこはいつもと違う、昴の知らない部屋。

昴は、大きなベッドの上で横たわっていた。

昴は身体を起こした。

服装は、軍服。あのホテルに行くときにはこの服装でないといけないと父さんに言われている。

手には大きな刀。これも必ず持っていけと言われた。

この軍服も刀も、父さんからプレゼントされたものだ。

・・・そんなことより今はここがどこか調べるのが先だ。

周りを見渡すと、ゴシック調の家具がたくさん並んでいる。

棚にはたくさんの人形が陳列され、こちらを見つめているように見える。

「なんか気味が悪いな・・・。さっさとここから出よう。」

昴は扉を開け、部屋を後にした。

扉を開けると、床には黒と白のタイルが敷き詰められており、廊下にもゴシック調の家具が並べられている。

「見覚えのねえ家だな・・・。」

この世に出て十九年ほど経つが、少なくとも自分や自分の親にこんな趣味の友人や知り合いはいない。

と、いうことは連れ去られ、監禁されたという可能性が高い。

しかし、部屋のドアは簡単に開いた。

監禁するならば普通はドアの鍵はしめるべきじゃないだろうか。

昴は様々な可能性を考え思考を巡らせる。

すると______。

「ねえ。」

背後から、少し高めの男の声が聞こえてきた。

振り向くと、そこにはピエロの格好をした男が立っていた。

歳は見た感じ、おそらく自分と同じ十代後半、身長は昴とほぼ同じぐらいだった。

男はニコニコと笑みを浮かべながら聞いた。

「君、『結依』っていう女の子を見なかったかい?」

「結依?誰だそれ?」

するとピエロの笑みはふっと消え、無表情になった。

「ふうん、知らないなら良いんだ。じゃ、さよなら。」

ピエロ男は昴の横を通り抜けようとする。

「・・・待てよ。」

「何?僕、暇じゃないんだけど。」

ピエロはさっきの無表情の顔で振り向いた。

「お前、その結依って子になんかする気なのか?だったら全力で止めるぜ?」

「・・・僕が結依に何かする?失礼な。そんなことするはずないよ。結依は僕の命の恩人だからね。」

ピエロ男はまた少しだけ口角を上げる。

「命の恩人・・・?」

「そう、僕は結依に命を救われたも同然。だからね、僕は一生をかけてこの恩を返して行くつもりなんだ・・・。」

ピエロ男は心地好さそうに語っている。

「と、いうわけだから僕はもう行くよ。あ、一応名乗っとくよ僕は『モリー』結依に命を救われたピエロ。君は?」

「・・・昴だ。中川 昴。」

ピエロ男・・・モリーはまた満足そうに口角を上げた。

「昴ね。覚えたよ。じゃ、またね。」

モリーはどこまでも続いていそうな白と黒のパネルが敷き詰められた廊下を歩いていった。

「・・・なんなんだあの男・・・。」

昴は気持ちを切り替え、探索を開始することにした。

Re: 人形屋敷 ( No.5 )
日時: 2018/10/07 13:27
名前: カザフスタン
参照: http:

ちょうどその頃、結依はあの黒猫を探していた。

「猫ちゃん、どこ行っちゃったんだろう・・・。」

ここにいたらあの黒猫もあの男の人のように殺されてしまうかもしれない。

いざとなったら自分には銃がある。

もし襲われてもこれで対抗すれば良い。

自分にうまく使いこなせるか分からないが、やってみるしかない。

結依はスカートのポケットに手を入れて、拳銃をそっと撫でた。

それにしても、あの男の人が残したメモの『奴』って誰なんだろう・・・。

探索を進めればきっと答えは見つかるはず。

結依は周りを見渡しながらそっと歩いていった。

すると、しばらくして、一枚のドアがあるのを発見した。

ドアにはプレートが引っ掛けられており、プレートにはピエロの部屋と書いてあった。

結依は警戒しつつ、ゆっくりと扉を開けた。

そこは結依がいた部屋とはかなり雰囲気の違った部屋だった。

中は、鉄道模型やロボット、積み木など、たくさんのおもちゃが溢れかえっていた。

子供部屋だろうか。

部屋の一番奥の机には、ひときわ大きいピエロのぬいぐるみがあり、その横には『ピエロの一生』という題名の絵本が置いてある。

結依はそれを手に取り、ページをめくった。

『むかし、あるところに、ピエロの人形がありました。

ピエロはある人形やさんにならべられ、ピエロはすぐにおんなのこに買われていきました。

ピエロはおんなのこにとてもかわいがってもらいしあわせでした。

しかし、そんなある日のこと、おんなのこはピエロの人形にあきてしまいました。

おんなのこはピエロをなかなか人の来ない空き地にすてて、そのままどこかへ行ってしまいました。

ピエロはかなしくなり、なみだをながしつづけました。

それからなんにちもなんにちもたって、ピエロはすっかりうすよごれ、ぼろぼろになりました。

だれもピエロがすてられていることに気づきません。

ピエロはもう泣くきりょくすらありませんでした。

そんなある日のこと。

その日はおおあめでした。

それはピエロのきもちをあらわしているかのようでした。

すると、ひとかげが近づいてきて、ピエロの前でたちどまりました。

それは、ひとりのしょうじょでした。

しょうじょはピエロを見て、やさしくほほえみ、『もうだいじょうぶよ。わたしのおうちにつれていってあげる。』といい、ピエロをだきかかえ、家までつれてかえりました。

しょうじょはピエロをきれいにあらい、ピエロはピカピカになりました。

「きょうからはもう一人じゃないわ。ほら、こんなにあなたのなかまがいるんだもの!」

しょうじょがゆびさした方向には、たくさんの、ピエロとおなじ人形がありました。

しょうじょはたなの一番はじっこに、ピエロをおきました。

「あ、まだ名前を決めてなかったね。あなたは、『モリー』 あなたの名前はモリーよ。これからよろしくね。」




「それからピエロはしょうじょとしあわせな生活をおくることができました。めでたしめでたし・・・。」

・・・あれ?私、この物語、なんだか見たことある気がする・・・。

昔、誰かに読んでもらったのかな。

ふと、最後のページに何か挟まっているのに気づいた。

「あの男の人のメモだ・・・。」

『あのピエロは何かを捜してこの屋敷を彷徨っている。男なら平気だが女なら殺される。私の妻もあのピエロに殺されてしまった・・・。ピエロは私の妻にこう聞いてきた。
『君は●●●?』と・・・。
これは私の推測だが、おそらく、あのピエロは●●●という女の子を捜していて、その子じゃないと分かると殺してくるということじゃないだろうか。
とにかくこれを見ているのが女ならば気をつけなさい。』

名前の部分がちょうど黒く塗りつぶされていて読めない・・・。

とにかくピエロに会ったら命はないって思った方が良いんだね・・・。

気をつけなきゃ・・・。

ガチャ・・・。

「!!!」

後ろのドアが開き、誰かが入ってきた。

ま、まさかピエロ!?

そういえばここはピエロの部屋って書いてあった・・・。ピエロがいつ戻ってきてもおかしくない!

しかしもう隠れることもできず、結依は拳銃があることも忘れ、素早く背後のドアの方を見た。

しかしそこにいたのはピエロではなく、軍服を着て大きな刀を持った男であった。

Re: 人形屋敷 ( No.6 )
日時: 2018/10/10 22:12
名前: カザフスタン

昴は、また探索を開始していた。

脱出の手がかりをつかむため、片っ端からあちこち色んな場所を調べていった。

自分には、どうしてもやらなければならない使命があった。

父と、約束したのだ。

父に育てられた昴にとって父は何にも代え難い存在であった。

父にだけは嫌われることは絶対にあってはならない。

父の命令ならばどんなことでも聞き、とにかく父に嫌われないよう努力した。

父は、自分がいなくなったと知ったらどんな反応をするだろうか。

今頃自分がいなくなって大騒ぎになっているだろうか。

とにかく、父に心配をかけることはあってはならない。

そのためにも一刻も早くここから出てまたいつものようにあのホテルに行かないと。

その時だった。

「ニャア〜。」

「?」

猫の・・・声・・・?

声の方を向くと、青い瞳の黒い猫がこちらを見つめていた。

「なんでこんなとこに猫がいるんだ?」

すると黒猫はどこかへ歩いていく。

黒猫はちらりと昴の方を見て、ついてこいと言っているように見える。

「・・・この先に何かあるのか?」

昴は脱出の手がかりがあると信じて黒猫の進む先についていった。

長いこと歩くと、黒猫が立ち止まった。

目の前には、一枚の扉。

扉にはプレートが引っ掛けられていて、そのプレートには『ピエロの部屋』と書いてある。

ピエロの部屋・・・?

昴はあのピエロ・・・モリーのことを思い出していた。

「ここは、あのピエロ男の部屋ってことか・・・?」

ということは、中にピエロ男がいるかもしれない。

昴はゆっくりと扉を開ける。

しかし、中にいたのは、セーラー服を着た、長いお下げ髪の少女だった。


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