コメディ・ライト小説(新)

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恋バナ書店
日時: 2018/11/08 17:15
名前: 神馬輝乃@しんめ ての

恋バナばっかり、そんな書店も悪くないよね…

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 今話題の書店、その名も「恋バナ書店」。そこには女の子しか立ち入れないらしい。

「女子小学生から女子大学生…を超えて大人まで…、誰もが興味をもつ話がぞろりぞろり揃ってます、是非是非お手に取ってみて。きっと君も話の主人公さ…ー」

 不思議な体験ができるはず…。

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  ~もくじ~

Page:1



Re: 恋バナ書店 ( No.1 )
日時: 2018/11/08 18:03
名前: 神馬輝乃@しんめ ての

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1.恋愛は正義~前編~

 ここは新しくできた書店。でも、ちょっぴり不思議な書店。店主がいないのです…ー。
そこに一人、女子高校生が通りがかり、書店に入ってみました。
「なあにここ。おーい、店主さんいますかーー」
 返事はない。
「おっかしいな…、外には【開店してます】って書いてあんのに」
 不思議そうに見渡すと…。
「【恋愛は正義】?なにこの本、面白そーー」
 彼女が手にとったのは一冊の恋愛小説。彼女は活発で彼氏などを作るなんて考えてもいませんでした。
「そういや、うち恋愛したことないなー…。どんなんなんだろ…。うちのクラス、結構恋話多いし…ついてけない…」
 そう、クラスの子とはあまり仲が良くないのです。みんなについてけないから…ー
「読んでみようかな…」
 ページを開いた瞬間、光がさして、彼女を照らしました。
「!!?」
 目を開けると、なんと!そこは表紙の中。
「え?!なにここ…?って、表紙の景色…?つまり…本のなかに…??ああ、頭が回らない…」
 ヒラヒラ…と、一枚の紙が落ちてきました。

 【君はこの世界の主人公。いっぱい楽しんでね。僕は店主のアルテさ。色々な人物にあったり、色々な事をしてこのストーリーを終わらせよう。大丈夫さ。小説と同じ方向性になるようにするからね…。おっとそんな話をしてる場合じゃない。君を待ってる者がいる。さあ、これからだ…ー。僕は最後のページにいるよ。それじゃあ小説の中のストーリーを…ー】

「はあ?!」
「お、おーい」
「だ、誰?」
美亜莉みあり~!」
「誰のことをいってるんだろう…」
 流石に名前までは小説の中に設定されていないようで、このストーリーの主人公は美亜莉というそうです。
「あ?私?」
「も、もう。大丈夫?」
「大丈夫。えーと…私、名前なんだっけ…あなたも」
「はあ?…俺は極故ごくゆえ秀太しゅうた。美亜莉は美亜莉だろ?」
「それはわかってる!私の苗字は?」
 顔を近づけて問いました。
「さっきの嘘だろ。全然大丈夫じゃない。お前は…誰だ?」
「!…」
 そう、美亜莉は気づきました。このストーリーを進め、最後までいかなければ帰れない…と。
「いや、いい。覚えてる」
「じゃあ言ってみろ」
「私は【一ノいちのせ美亜莉】。帝優葉ていゆうは高校1-A。ほら、どう?」
「た、確かに全部あってる…。俺の勘違いか。すまん。ちょっといつもと違ったんでね」
 どうしてわかったのかというと、それはバッグ。バッグにしっかりのっていたからだ。
「さ、行こうぜ」
「そうだね」
(ふむ…こいつの性格からするとお嬢様おボッチャマ学校じゃあなさそうだなぁ)
「おっはよーー」
「あれ、あんたは…」
海紅みくいっきまーーす…って、どうかした?みありん」
「え…ううん、なんでもない。みくちゃん…」
「ええ?海紅、幻覚かなあ?みありん、もう一回言ってみてー」
「みく…ちゃん?」
 呼び方がどうやら違う様です。
「みく…たん?」
「ちっがーーう」
「やっぱおかしいんじゃねーか?美亜莉」
 このままだとストーリーは進みません…。
「みくりん…?」
「もーー、そうだよお。ひっどいな~☆」
 海紅のバッグを覗いてみると…。
【相沢 海紅】
「どうしたの?ほら、はやくいこーよ」
「そうだよ。遅れんぞ」
「う、うん」
(ヤバい…このままだと……)
「海紅、相変わらず水晶もってんな」
「海紅は占い大好きだから~☆」
「みくりん…」
「海紅の占いはすっげー当たるもんな。クラスでも評判…いや、学年だなーー」
「ありがと~ね☆」
(これが、恋バナなの…?どっちかつーと青春じゃ…)
「あ!海紅ね、秀太とみありんにおみあげかってきたよ!」
「え、まじか?」
「ありがとーー」
 やっと、ストーリーが少し動いたみたいです。
「はいっ、三宅湖みやけこ饅頭!」
「うわーー!おいしそーー」
 美亜莉が取ろうとすると、バッと海紅が上にあげました。
「こーら!いくらみありんでも今は食べちゃだーめ。帰りにあげるから」
「なら帰りに渡してよね~?w」
「確かに。今見せる必要はないんじゃ…」
「だってえ…二人の反応がみたくてみたくて…我慢できなかったのぉ!海紅、我慢できないの知ってるでしょお」
「もーw」
(ホントは今日あってばっかなんだけどね…)
 そして、ようやく学校につきました。
「おっはよーー」
「おはー」
「おはよう」
「おはざまー」
 元気な挨拶が次々に言われ、清々しい気持ちになりました。美亜莉が現実で通っている学校はこんな明るくなくて、友達もつくれない環境もうまれているからです。
「秀太くん、美亜莉、海紅ちゃん、おはよー」
「お、生徒会長!」
「おはようございますっ、先輩!」
 どうやら生徒会長が話しかけてくれたようです。
「へー…てか、あの子名前…なんだっけ?」
「ええ?!やっぱおかしい!美亜莉じゃない」
「そうだよ、みありん…」
「学校一の有名人を知らないなんて…」
「生徒会長の本名は【柴田しばたきくり】様ですよぉ?」
「あーそうだった…なんか似たような名前がいてさー」
 必死にごまかそうとしました。変に疑われては、ストーリーも変な方向に行きそうだからです。
「きくり様?」
「ちょっと、美亜莉?おかしいよ?様なんて…」
「いいよねぇーみありんは…。きくり様と同じ中学だったなんて…」
(そう言われてもな…)
「きくりって言ってるじゃない。熱でもあるんじゃないかしら。保健室まで一緒にいきましょうか?」
「そうだ、行ってこいよ。なんか今日朝からへんだぞ」
「うぅ…」
 行きたくもない保健室に連れて行かれ、辱めを受けました。
「きくりぃ…」
「あら、先生がいないわ。んー…私、仕事は終わらせてるから、少しだけなら一緒にいてあげるわ」
「なんでそこまで優しいの?…」
「そうかしら。私は昔からそうなんだけれど…」
「あれれ…まぁ、でも中学は一緒だったしね」
「仲がいいのは当然よ」
 きくりは先生がいない間、ずっと見ていてくれました。
「あらら、きくりさんじゃない。どうしたの?」
「えっと…美亜莉…さんの調子が悪いみたいで…」
「珍しいわねぇ。まあ、少しベッドで休むといいですよ」
「あ、ありがとうございます」
 (なぜかわからないけど少し、楽しいかも。)
 彼女はそう思えてきました。小説は、ストーリーと共に、心も動かすのかもしれません…。
「ホントは、きくりと居たかった…」
(すっかり好きになっちゃったや…。ここのこと…)
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前編終。
次回、中編に続く。


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