コメディ・ライト小説(新)

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君は今、幸せですか。
日時: 2018/12/25 21:23
名前: いろは






君は今、幸せですか————?




☆彡

初めまして、いろはと申します。

初投稿です。更新が遅れることもあると思いますが、温かく見守ってくださるとうれしいです。
感想、アドバイスなど、大歓迎です!

Page:1



Re: 君は今、幸せですか。 ( No.1 )
日時: 2018/12/25 21:45
名前: いろは

1、橋の下の孤児こじ

夏帆かほ、雪が降ってきたよ。寒くない?」
「大丈夫だよ、千尋ちひろ。」
石造りの橋の下に、二人の少女がうずくまっていた。
クリスマスの夜。
少女たちにはプレゼントは届かない。周りの人々は速足で家に帰っていく。
温かい家族が待つ家へ———。
「お母さんたちどこ行っちゃったんだろうね。」
夏帆が手足を息で温めながら言う。
「多分帰ってこないんだよ。」
千尋が橋に下がるしもを手でぬぐった。千尋はあきらめたように座り込む。
「ごはんを買いに行った時から何ヶ月たってる? もう……帰ってこないんだよ…。」
夏帆は黙り込む。
「でも……」
夏帆が笑みを浮かべた。
「千尋がいるもんね、大丈夫だよ。」
まだ幼さを残したその顔は無邪気むじゃきだ。
「うん、大丈夫。私たち双子だもん。ずーっと一緒だよ。」
千尋も夏帆に向かって笑顔を見せた。

12月25日0時0分0秒———。

事件が起こる。

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.2 )
日時: 2018/12/26 14:53
名前: いろは

その時、二人の耳につんざくような銃声が届いた。
直後聞こえる悲鳴。
「なに、今の?」
夏帆が青ざめる。
「行ってみよう。」
二人は橋の上に向かって歩き出した。
二人が見た光景は……血まみれの女性と、自分たちの足元に転がる拳銃けんじゅう
「助けて、助けて……!」
女性が崩れ落ちる。
「今の銃声はなんだ?!」
「わからないが……」
警察官たちは二人の姿を見つめた。
二人の足元に転がる拳銃。血まみれで倒れている女性。
「あの子供を捕まえろ! あいつらが犯人だ!」
一斉に周りの大人たちがこちらを見つめた。二人は生きてきた中で、これだけ恐ろしい人の目を見たことがなかった。
女性に対しての哀れみ。
二人に対しての怒り。
「千尋、これ……」
千尋はくちびるを強くかみしめる。
「行くよ、夏帆。」
千尋は夏帆の手を取った。夜の街を走り出す。
夏帆は千尋を見つめる。
「千尋……?」
千尋の瞳は涙でぬれていた。
「夏帆、ずーっと二人、一緒だよ。」
夏帆はうなずく。
小さな月明りが頼りなく見えた。

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.3 )
日時: 2018/12/26 21:30
名前: いろは

登場人物

千尋ちひろ

10歳。夏帆の双子の姉。
落ち着いた性格だが、病弱。

夏帆かほ

10歳。千尋の双子の妹。
賢いが、運動能力が低い。

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.4 )
日時: 2018/12/29 08:57
名前: いろは

☆千尋Side

そんなわけで、私たちは警察に追われる羽目になった。
最も、この国では事件というものが全く起こらない。
だから、子供の私たちでも、追われることとなったのだろう。
「千尋ー。パン盗んできたよ。」
夏帆の声がした。
盗むことがいけないとわかっているけれど。
そうでもしないと生きていけないんだからしょうがない。
私たちは、今は空き家で生活している。
誰にも気づかれないこの家は非常に使い勝手が良い家だ。
この家から移動しようと思っても、意外と住み慣れてしまっているようで、離れる意欲がわいてこない。
「コツッ」
ふいに窓になにかがぶつかった音がした。
「なんだろ。」
やっと外が見えるぐらいカーテンを細く開けて、外を見る。
そこには……

Re: 君は今、幸せですか。 ( No.5 )
日時: 2018/12/31 16:08
名前: いろは

「千尋ちゃん、夏帆ちゃん、ごはん持ってきたよ。」
最近仲良くなった、ホームレスのおじさん。
苗字しかわからないけど、黒川さんっていうの。
「ありがと、黒川さん。」
この豪華な食べ物はこのおじさんのどこから出てくるのだろうか……。
夏帆が、食べ物を口に含みながら言う。
「おじさん、今日はなんできたの?」
「実は、いい話を持ってきたんだ。」
おじさんが笑って取り出したのは、一枚の紙。
「じゃーん、見てこれ。」
その紙には、建物の写真が印刷されている。
ログハウスかな?
「ホームレスのために作られた施設で、ここに無料で住めるんだって。行ってみようよ、3人で。」
おじさんの言葉に期待が膨らんだ。
「行こう、行こうよ! おじさんとだったら行ける気がするもん!」
夏帆が目を輝かせて言った。
「おじさん、これどこから応募できるの?」
「パソコンのサイトから。」
「おじさん、パソコンなんか持ってるの?」
「うん。」
黒川さんってなんか変。
ホームレスのくせにお金持ち。
「行こ行こ!」
夏帆の声に慌てて準備する。まあ、準備するって言っても、食べ物と水ぐらいだけど。
おじさんについて行っても大丈夫かな?
「千尋、早く!」
もし、もし変なところに連れていかれたら、絶対夏帆を守ろう。
私はそう決心して家のドアを閉める。
「行ってきます。」


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