コメディ・ライト小説(新)

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ソレイユ!
日時: 2019/02/05 18:20
名前: azuno*

あちこちに眠るリング【守護のリング】を探す二人の冒険家が中心と
なる。興味でリングを探して居るはずがそのうち様々な過去が
解き明かされていく。

明るいノリとシリアス展開を合わせていこうと思います!
【第一章】エルフが持つ謙遜のリング >>01-05
【第二章】純潔のリングを託して >>06-09

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Re: ソレイユ! ( No.5 )
日時: 2019/02/03 21:04
名前: azuno*

ジュリアス「何もせず彼は帰ったのですね。皆さんに何もなくて
良かったです」
サイラ「やっぱり…あの人、何か弱みを握られてるのかも」
ローゼが手を叩いた。
ローゼ「何はともあれいいじゃないか。ソラウ、お前サイラたちと
一緒に冒険家になったらどうだ?」
ソラウ「え?いや、でも…俺は…」
ジュリアスはソラウの背中を軽く押した。
ジュリアス「貴方の好きなように生きなさい。冒険家になりたかったん
でしょう?貴方はもう奴隷じゃないのよ」
ソラウは小さく頷いた。空を飛ぶ島に新たな仲間が加わった。

****
クラウスの脳裏に仲間にならないかというサイラの言葉が反響していた。
???「クラウス」
白髪に真っ白な肌をした黒服の男が彼に声を掛けた。
クラウス「影の王様…」
影王「上の空だな。お前は黙って俺に従っていればいい」
クラウス「…はい…」

Re: ソレイユ! ( No.6 )
日時: 2019/02/04 18:30
名前: azuno*

白いドレスを着た白髪の女は城の中から庭で兵士たちの相手をしていた
一人の青年を見ていた。とても人間とは思えない整った顔をした男だ。

その城がある島、ベルティーユ島にやってきた二人は辺りを見回す。
レイヤ「…もう少し人がいると思ったんだが」
サイラ「人がいないよね。この島、結構栄えてたはずだけど」
サイラはキョロキョロしながら街を歩いていた。これは何かあると
二人が察した。
レイヤ「あ、すみません」
???「は、はい!」
白髪の女性は驚いたように反応した。驚かせてしまったかな、と少し
レイヤは申し訳なく感じた。
レイヤ「あの島の方ですか?他の人たちは何処に…」
レイヤはそう聞くと女性は少し困ったような顔をする。
???「確かに私は島の住民です。他の人たちは別の場所へ避難していて」
サイラ「避難?何かあったんですか?」
???「え、えぇ。島を黒い魔獣が占領してしまって…危ないので」
サイラ「だったら貴方も「サイラ!」え?」
サイラと女性をレイヤは自分のほうに引き寄せた。空を切る音と共に
銀色の刃を持つ槍が真っ直ぐ直進してきた。紅い瞳孔がサイラたちの
方へ向けられた。
???「…部外者か」
レイヤはサイラたちの前に出て剣を構える。男も槍を構える。
レイヤ「(相当な手慣れ…経験も槍の腕前も…)」
???「ダメです!彼らを攻撃してはいけませんベリル」
ベリルと呼ばれた男は構えを解き肩の力を抜いた。
???「ごめんなさい驚かせてしまって…私はユミリア、彼はベリルです。
ここで立ち話するわけにはいきませんし歩きながらここで起きたことを
お話しますね」
ユミリアは島の姫でベリルは彼女に仕えている身だという。
サイラ「…ベリルさん、人間と何かの混血ですか?人間とは少し違う何かを
感じます」
ベリル「凄いな人間とあまり変わらない姿だと思ってたが…俺は人間と
吸血鬼の混血」
レイヤ「吸血鬼と?」
ユミリア「吸血鬼って言っても彼は血を吸ったりしないわよ。まぁでも
私たちより長寿だしスペックも高いけど…。じゃあこれからちゃんと
島で起こったことを話すわね」
そう言ってユミリアは島で突然起こった事件のことを話し始めた。

Re: ソレイユ! ( No.7 )
日時: 2019/02/04 20:14
名前: azuno*

ユミリア「黒い魔獣は突然、島に押し寄せてきた。最初は一体や二体だから
対処はしやすかったのだけど段々とやってくる魔獣の数は多くなり私は
島の住民たちに逃げるように伝えた。魔獣たちはあっという間に島を
荒らしてしまったわ…」
サイラ「むぅ、黒い魔獣の大群か…」
サイラは顎に手を当て呟いた。そのうちあることへ考えが繋がった。
前の島で出会った影の一族…彼らが関係しているのだろうか。
レイヤも同じように考えていた。
ユミリアは黄色の光を放つリングを見た。
ユミリア「これは純潔のリングです。…不思議ですね貴方のリングに
まるで共鳴するように光を放っています」
サイラ「私が今持っているリングは謙遜のリング、純潔も謙遜も
守護のリングだからかも…」
ベリルは足を止め空を見上げる。
ベリル「日が暮れる…早く帰ろう。夜に出歩くことはできない」
レイヤ「だな。これからのことは後で考えよう」

****
翌日の朝一。レイヤは何か敵側で気になることはないかと聞いた。
ユミリア「私は魔獣のことで頭がいっぱいで…ベリルは?」
ベリル「少しだけ事件が起こる前に少し気になる奴と会った」
サイラ「あ、それ聞きたいな。詳しく説明プリーズ」
ベリルは小さく頷いた。
ベリル「とは言ってもあまり参考にならないと思うが…」
ユミリア「まぁまぁとりあえず話してみましょう」
ベリル「敵だってことはすぐに分かったが少し違ったな」
レイヤ「少しってのは?」
そこでベリルは首を傾げそのうち首を横に振った。
ユミリア「…その人にも何か事情があるのでしょうか」
レイヤ「時々いるからな独特な考えを持ってる奴」
ユミリア「ここにいても仕方ありません!城に行き直接その人に聞きましょう」
ユミリアは立ち上がりそう宣言した。

一方、城にはベリルの言っていた男が暇そうにしていた。
影王「暇そうにしているなガルド」
ガルド「まぁな。でもそろそろアイツらも乗り込んでくるだろ」
影王「…お前から仕掛けに行かないとは意外だな。好戦的なお前なら
先手を打つと思ったが」
ガルド「別にどうしようが勝手だろ。それに好戦的な奴なんて俺以外に
沢山いるじゃねえか。俺は実力が測りたいだけだ。リングには興味ない」

Re: ソレイユ! ( No.8 )
日時: 2019/02/04 20:57
名前: azuno*

ユミリア「城は正門以外から侵入することは出来ませんけど一つだけ
隠しルートがあります。それがここです」
ユミリアを先頭に地下水路を歩いていた。近くに掛けられていた
梯子を上り床を開け上に上がった。
ベリル「…大丈夫なのか?お前」
ユミリア「何がですか?」
ベリル「…臭いがキツイところで…」
ユミリア「大丈夫、さぁ行きましょう!」
ガルド「行くってのは何処にだ?」
黒いコートのポケットに手を突っ込み歩いてきた青年は彼女たちの前に
姿を現した。
ベリル「…ガルド」
ガルド「この前の槍使いか。で、そっちの嬢ちゃんたちは姫様と
虹王さんか。その隣にいるのは王子様だな?」
警戒している彼らを見て静かに笑った。
ガルド「警戒するなってのも無理かもしれないが警戒するな。もし俺を
負かせることができたら一つ言うことを聞いてやる」
サイラ「言いましたね?言ったからには守ってもらいますよ?」
ガルド「強気だな、いいぜここで誓ってやる。だから…」
ガルドが蹴り上げた床に亀裂が走る。瞬きをしたときにはすでに
彼はレイヤの目前に立ち拳を突き出そうとしていた。その拳を
レイヤは剣で切り裂いたが逆に剣が粉々に砕け散った。
レイヤ「なっ―!?」
ガルド「油断してんじゃねえ」
レイヤの右頬にガルドの拳がめり込み彼の体が宙に浮く。
ガルド「姫様は…眠ってな」
ガルドが優しく囁きユミリアの首筋に軽く裏拳を叩く。力を無くし
倒れた彼女を片腕で抱き留めベリルの槍を躱す。
ベリル「あの時のリベンジだ…」
ガルド「ついでに姫様も助けるか?」
ガルドはユミリアを投げ渡す。慌ててベリルは彼女を抱き留めた。
瞬間、鳩尾にガルドが蹴りを入れた。
サイラ「私の事、忘れてもらっちゃ困るんだけど!」
ガルド「忘れるかよ。お前を相手するのは…コイツを止めてからだ」

Re: ソレイユ! ( No.9 )
日時: 2019/02/05 18:19
名前: azuno*

レイヤの剣を既に見切っているのかガルドはひょいひょいと攻撃を
躱す。
ガルド「そろそろパターンを変えたりしないのか?まさかこの程度、とは
言わないよな?」
挑発気味の言葉にレイヤが少し反応する。
ベリル「安易な挑発に乗るなレイヤ」
ベリルの槍が弧を描くように振るわれる。その風圧にガルドは珍しく
驚いた様子を見せた。
サイラ「七つのうちの一つの力【純潔】よ。眩い黄色の光よ、
何者にも曲げられることも無く他色に染められることも揺らぐこともない
己を貫く姿へと変えろ」
ガルド「七の魔術…そうか…あれが」
サイラから放たれた呪文の通り眩い光が標的を変えず真っ直ぐと
伸びる。その光はガルドに大ダメージを与えるが彼は可笑しそうに
笑う。
ガルド「…本調子じゃないみたいだなサイラ?本調子なら殺せたかも
しれないぜ?」
ユミリア「…七の魔術は殺すための魔術ではないでしょう?」
意識を取り戻したユミリアがそう言った。
サイラ「そうだよ。それに別に私、殺すために戦ったわけじゃないし」
サイラの隣にはベリルとレイヤ、ユミリアが立っていた。
ガルド「…参加賞として一つ情報をやる。俺は別に影王の味方じゃねえ。
影王の手下の中には自分からついていく奴は少ない」
サイラ「じゃあ無理矢理?」
ガルド「誰でも負の感情は抱えるだろ?そこに奴は漬け込むのさ」
それだけ言って彼は城を出ていく。

ベリル「…?」
ユミリア「…いってらっしゃい」
ベリル「はい?」
ユミリア「え?サイラたちと旅に出たそうな顔してたけど」
ベリル「…そうか…やっぱり嘘を付けない性格らしいな俺は」
そう言ってベリルは静かに微笑んだ。出ようとする彼にユミリアは
純潔のリングを手渡した。これが役に立つのなら使ってほしいと
思ったからだ。


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