コメディ・ライト小説(新)

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少女と海猫の少しだけ変わった日常
日時: 2019/04/10 17:41
名前: 空巫女

ある郷には、“獣人”という、人化ができる生き物がいる。

このお話は、人間界で暮らす猫の獣人、“海猫”と、海猫と共に暮らす独り暮らしの高校生の少女、“白鳥千影”。
そしてその仲間達が送る、普通の人間の日常とは少しだけ変わった日常。



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こんにちは。はじめましての方ははじめまして。空巫女です

当作の略名は海日です。

各話サブタイトルリスト兼目次 >>24

4/8
あらすじ的な何かを変更しました

4/10
>>6 の#EX1のキャラクター紹介の紅実の部分に、“ツンデレ”という記述がありますが、もう今ツンすらないですね。
設定を変更しようと思って、修正のパスワードを打ち込んでも、間違ってるになって、修正ができないです...
その為、紅実の性格は葵達と接していくうちに、ツンが消えたと脳内補充願います。

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#28 おとまりかい・その1 ( No.35 )
日時: 2019/03/29 21:44
名前: 空巫女

<#28 おとまりかい・その1>

その日の夜、18時。

「千影ー来たぞー!」
「お、お邪魔いたします...」
自分の課題終わってないから呼ばれてのに、陽気な紅実と、ガチガチに緊張している葵。
「葵、そんなに緊張しなくてもいいわよ?」
「い、いえ...緊張なんてしてませんとも。ええ。海猫殿の隣で寝るのを緊張しているとか、そんな事これっぽっちも考えていませぬ。我が主の課題が終わり切らずに何されるか怖いとか思ってないのでご安心してください。いえ、嘘です。反省はしていますのでどうか刑罰を軽くしていただけるよう...」
「長いっ!」
葵は震えてるうえに、早口だったので、何言ってるか解らなかったが、とりあえず長いので止めた。
「まぁまぁ、緊張する必要なんて無いだろ?折角のお泊まりなんだし楽しまないと!」
「半分程は主のせいです!」
「な、何でだよっ!?」
紅実は肩をポンっと、叩き、葵をフォローするも、何故か怒られた。
「ね、いつまでも玄関で話してないでさ、夕御飯食べない?」
玄関で紅実と葵があーだこーだ言い合ってると、海猫がひょっこり出てくる。
「そ、それもそうですね...先にお邪魔します。千影殿」
葵は言うのをやめ、海猫が居る方へ。
なんか、葵、若干キャラ変わってない?私の気のせい?
「私達も行きましょ」
「だな」
私と紅実も後に続いて、海猫が居る方へ歩いて行った。


「今日のご飯は鍋です!」
海猫が、皆が座っているテーブルにドンッと鍋を置く。
「いや...今夏だぞ?なんで鍋なんだよ」
紅実が呆れ顔で聞いてくる。
「こたつの中で食べるアイスって美味しいじゃない?それと同様で、ガンガンに冷房で冷えた部屋で食べる鍋は美味しいのよ。きっと」
まぁ具材と時間の都合というのが本音だが、それっぽい理屈を思いついたので言ってみる。
「きっと...って。まぁ不味い事はないだろうから食うか。頂きます」
「「「頂きます」」」
紅実が先に食べ始めたので、私達も後に続き食べ始めた。


「いやー食った食った。千影がいった通りうまかったなぁー」
まるで自分の家の様に、床で寝転ぶ紅実が居た。
ここ、私の家。それに言動がおっさん臭いわよ...
「確かに、主の言う通り、夏に鍋もありですね。参考にします」
葵はどこからか取り出したメモ帳に書いてるし...
「ん、次なにすんだ?」
寝返えりをした、紅実が聞いてくる。
「少し早いですが、お風呂はどうですか?」
あれ...?もしや...
「お、それいいな!」
紅実は葵の意見に賛同している。
やはり忘れてる。私は夕御飯を食べさせる為に招待したんじゃないわよ?
「ね、何しに来たか、忘れて無いわよね?」
私は、呑気な二人に、軽く威圧を放った。

#29 おとまりかい・その2 ( No.36 )
日時: 2019/04/05 17:08
名前: 空巫女

<#29 おとまりかい・その2>

「わ、忘れてる訳ないじゃないか」
「そ、そうれすよ!」
狼狽える二人。葵に関しては噛んでいるし。
「ま、いいわ。紅実に関してはみっちり勉強させるから。それと、葵。少しいいかしら?」
私は手招きする。葵は逆らってはいけないと、思ってるのか、怯えながら近づいてくる。

「ねぇ、最近海猫の様子が変なの。葵は同じ獣人だし、海猫から少し話を聞いてきてくれないかしら?」
葵の耳元で囁くと、葵は静かに頷く。
「場所は海猫の部屋でお願いね?私達は私の部屋で課題終わらせるから」
「解りました。丁度、我からも海猫殿に話がございましたので」
葵はお辞儀をすると、海猫がいる方へ歩いていく。

「海猫殿、少しお話があるですが...できれば、場所を変えていただけると...」
「ん?なら私の部屋で話そっか」
幸い、海猫の方から自身の部屋で話すと、言ってくれたので、物事は早く進みそうだ。

そうして、二人は海猫の部屋に向かう。
「紅実。海猫達は居なくなった事だし、私達は勉強するわよ?あ、ノート写すのは無しだからね?」
「は、はい」
海猫達が居なくなったのを確認すると、私達は私の部屋へ。
ノートを写させて貰えないと知った紅実の目が死にかけていたが、自業自得だ。いくらいつもより頑張ってたとしても、課題が終わってないのには変わりないし。


その後。22時。
「ふぅ、終わった...」
余程疲れたのか、紅実は顔を机に伏せている。
「お疲れ様。葵達はもう寝たそうだし、私達もお風呂入って寝よ?」
「だな...」
私が軽く頭を撫でると、紅実は掠れた声で、返事したのだった。


【少女と海猫の少しだけ変わった日常、略して“海日”。完結は#37前後を予定しております。(後日談投稿も予定しています)
これからシリアスが入るのでコメディ板でよかったのかな...と思いつつ、初めて投稿した小説作品なので、完結させたいです。
それでは、海日を引き続きお願いします!】

<#30 おとまりかい・その3> ( No.37 )
日時: 2019/04/08 12:30
名前: 空巫女

<#30 おとまりかい・その3>

時間は少し遡る...

<<葵side>>

「そんで、話って?」
海猫殿の部屋にて。我は千影殿に頼まれたので、話を聞くことに。
「海猫殿、最近何かありましたか?千影殿が心配しておりましたよ?」
我は直球で問うと、少し間が空いた後、海猫殿は小さく口を開く。
「やっぱ、隠せてないか...私ね、大会の時思ったんだ。演奏が終わるように、この生活もいつか終わってしまうって。......だって、郷から出て生活するのは、長くても1年だもん。だから、そう考えると辛くて...」
海猫殿はうつむき、霞んだ声で話を続ける。
うつむいている為、表情は見えないが、きっと泣いているのだろう。
「やはり、その事でしたか」
千影殿に様子を変と言われて、ピンと来るのがこの事しかなかったから。
それにしても、まだ数ヶ月なのに、こんなに千影殿の事を...でも、現実は残酷なのです。

「追い討ちをかけるようで申し訳ないですが、我から...いえ、郷の長から1つ。我と海猫殿の帰りは、夏休み最終日の昼。つまり、明後日の朝にはここを出ないといけないのです」
「嘘...ねぇ、嘘って言ってよ...」
我からの宣告をされると、海猫は涙で顔をくしゃくしゃにして。袖で涙を拭き取るも、また涙が溢れて...
やはり、この事実を聞いた貴方は泣くのですね。もっと早く、この事を伝えるべきだった。
でも、我が告げる事は、実はもう1つある。
我は海猫殿に近づき、小さく囁いて...

「海猫殿。実は、長からの伝言がもう1つ...」


*

<<千影side>>

翌日。
「千影、紅実。突然だけど、明日、私達は郷に戻る事になったんだ」
朝早く起こされたと思ったら、海猫からそんな重大な発表がされた。
「マジかよ...きょ、今日はエイプリルフールじゃないんだぞ?」
紅実は現実を受け止めれないのか、そんな事を聞いている。
「本当だよ。郷が決めたことは絶対だもん」
海猫の言葉と共に、葵が頷く。
そっか...それなら、仕方ないわね。
なら明日は元気に送ってあげよう。そう決意する。

けれど。海猫が居なくなったらこの家には私しか居ない。
学校に行けば、紅実も瑠姫もいる。
それでも寂しい。海猫が居ない日常は考えられないし、考えたくもない。
海猫を郷に送りたくない____

そんな私の考えは、海猫の声によって消される。

「『時間は限られているのだから、怖がっているより、このときを、大切にしましょ』...だよ?千影が言ってくれたじゃん。まだ1日ある。24時間はあるから」

覚えのある言葉を言う海猫。その言葉は大会の時に私が言った言葉。
そうね。まだ1日もある。この1日を大切にしなくちゃ。

「そう、だったわね。私が言った言葉を貴方に思い出させられるなんて」
私がクスッと笑うと、海猫はニコッと微笑んだ。

#31 わかれのぜんじつ ( No.38 )
日時: 2019/04/10 17:29
名前: 空巫女

<#31 わかれのぜんじつ>

「よし。なら今日は一杯遊びましょ。幸い、課題は終わりきっているから」
私は気持ちを切り替え、3人に向かってそう言った。
「遊ぶっていっても何をするのですか?」
首をかしげる葵を他所に、紅実が一枚の紙を私達に見せつける。
「「「これは...?」」」
「夏祭りの広告だ。その日付は、今日なんだよ」
紅実が紙に書いてある日付の部分を指で指す。
その部分を見ると、紅実が言った通り今日の日付だった。
「こんな重大発表なかったらなかったで、皆で楽しむつもりだったんだかな。まぁ仕方ない。今日は祭りで思いっきり騒ごうぜ!」
紅実は拳を挙げ、叫ぶ。
「ふふ、そうですね。今日は思いっきり羽目を外してしまってしまいましょう」
「私も同感よ」
「私も!夏休みの終わりにみんなで夏祭り。楽しみだよ!」
満場一致で、紅実の案は決定となった。



「さてと。祭りは夜からだけど、それまではどうする?」
数分後。私達は私の部屋で机の周りに座っていた。
「ユニシロいく?」
「マルクド行きましょう!」
「夜騒ぐんだから、午前は千影ん家でゲームでもすればいいだろ?」
先ほどは満場一致だったのに、今回は全員別意見だった。
因みに、マルクドというのは大型ファーストフード店だ。
何故、和の葵がファーストフード店に行きたがってるのは、色々訳があるが、大体は紅実のせいである。
「私は紅実の家がいいかなって思ったのだけど。紅実の家ってさ、ビニールプールあるじゃない?市民プールなら混んでてあれだけど、ビニールプールならいいかなって」
私の意見は、みんなの意見が揃っていたら言わなかったつもりだったが、綺麗に違ったので、意見を出す事にした。
「あ、その手があったか!」
数秒の間があった後、紅実は思い出したかの様に立ち上がる。
「それはありかもね。プール行けなかったし」
「我も賛成です」
「よし。なら今から私の家に行くか!」
海猫と葵の賛成を無事得られ、紅実は部屋を飛び出していく。
「はやっ。...えっと、葵は紅実を追って!私達は準備してから紅実の家に行くから!」
「解りました!」
私が指示を出すと、葵は獣人の身体能力の高さを利用して、全力で紅実を追いかける。

「さて。私達は出かける準備をしましょっか」
「うん!」
海猫の元気な返事と共に、私達は必要な物を準備して、紅実と葵がいる古波蔵家に向かった向かった。

#32 ぷーる ( No.39 )
日時: 2019/04/20 18:16
名前: 空巫女

【やばい、10日以上も投稿してなかった!
というわけで、大変お待たせしました。色々とリアルが大変なので大幅に投稿スピード下がりますが、引き続き宜しくお願いします】

<#32 ぷーる>

古波蔵家にて。
「千影、遅いぞー」
「いや、紅実が早すぎるだけでしょ」
私達が家に着いた頃には既に庭にビニールプールが用意されていた。
紅実達が私の家を出てからまだ20分も経ってないからね?
「だって時間は限られてるからさ。急がなくちゃって思って。ホースを何本か用意してドバーって水入れた」
無茶苦茶じゃないの。内心でそう突っ込んだ。
でも紅実の言うとおり、私達が海猫と葵と居られるのは今日が最後だから気持ちは私だって同じだ。
「さて。せっかく紅実と葵が急いで準備してくれたんだし着替えてプールに...ってあれ?海猫と葵は?」
私は辺りを見渡すも、二人の姿は見えない。
「葵達なら家の中に入ってったぞー」
「成る程」
言われてみて、玄関を見ると、扉が開いている。そのうえ二人の靴はしっかりあった。
「千影も入るだろ?外で着替えたりしないよな?」
「あ、当たり前よ!変なこと聞かないで!」
紅実の冗談にしかりつつ、私は先に家に入る。
「お、置いてくなよぉ!」


*


ほぼ同時刻。古波蔵家の室内。
「千影達、私達の為に色々してくれてるね。...なんか、申し訳ないや」
「確かに、良心が痛みます。いや、我らは嘘は吐いてないのですがね。その、言い方のせいで認識の違いが...」
「だね。でも今更言えないよ。長からの伝言で私達が郷に戻るのは一週間だけでいいって。そんでその後、望むのならまた千影達と暮らしていいって」


「部屋の隅っこで何やってるの?」
「にゃぁぁ!?」
「コォォォン!?」
私は部屋の端でこそこそ話して居た二人に声をかけると、二人はそれぞれ、独特の叫び声を漏らす。
「何か話してたけど...」
「な、なんでもないよ!そうだよね、葵!」
「そ、そうれすよ!少しこれからの事について話をしてただけですよ!」
何故か狼狽える二人。
先ほどの話の内容は聞こえなかったけど、郷に戻ってからの事を考えているのかな?
「そっか。別れは辛いのに、それからの事を考えてるなんて二人はしっかりしてるわね。でも、話すのはいいけど、水着への着替えは?」
「わ、我は海猫殿と千影殿をお待ちしている間に服の下に着ましたので!」
「わ、私はこれからかなっ!千影、向こうで一緒に着替えよっか!」
なんだろ...この二人、私に何か隠している。
そんなことを思いつつ、海猫に腕を引っ張られ、別の部屋で着替えたのだった。


あの後、紅実も着替え、庭のビニールプールへ。
「四人じゃ狭いなぁ...」
「まぁ当然と言えば当然ですがね」
紅実と葵がそんな事を、言っている。
うん。私もそう思うけどさ、そう言うことって言うと余計そう感じちゃうんだよね。
「でも結構冷たいわよね。四人で入ってると水がすぐ温くなるかと思ったけど」
「ですね。尻尾とかを出してしまえば温くなってたかもしれません」
「いや、葵の尻尾を出したら温くなる前に水が毛で溢れるんじゃないか?」
「な、酷いですよ主!」
うん。それは私も思った。
ペット飼ってないから解らないけど、毛は言うほど抜けないんじゃないの?
「そんな酷い主にはこうです!」
怒った葵はかなりの量の水を紅実にかける。
「やったなぁ!お返しだぁ!」
「コン!?」
紅実はお返しで葵に水をかける。
葵は怒ってかけたけど、紅実は楽しんでるわね。あれは。
「こちらだって!」
バシャァ!と音を出しながら再度葵は水をかける。
これは本気でやったようで、私にも大量の水がかかってしまった。
頭乾かす手間が増えたじゃないの...
それからも、二人の水の掛け合いが続く。
一度は止めようかとも思ったけどもういいや。
それよりも、海猫が気になった。
だって先程から一度も喋ってないし。
「海猫、どうした?」
「にぎゃあ!?な、何でもない!わ私は先に出るね!」
海猫は先程のような声をあげ、1人先に出てしまった。
うーん...怪しい。やはり何か隠してる。
「二人とも、私もそろそろでるわ」
「ん、了解」
「なら我らはもう少ししたらでますね」
私は二人に一声かけた後、海猫に続きプールから出る。
何を隠してるか問いたださないと。


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