コメディ・ライト小説(新)

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【導かれし石たち】
日時: 2019/03/12 15:24
名前: cinnamon

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この世界の人々は皆、心に宝石を宿している。

有名なものでなくても、形が不恰好でも、それはしっかりとした一人一人の魂。

これは、そんな世界で生きる少年少女が宝石と共に生きる、大切な物語。

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【目次】

>>1 プロローグ/私の旅の始まり




【登場人物紹介】
>>2 メインキャラクター

Page:1



Re: 【導かれし石たち】 ( No.1 )
日時: 2019/03/04 13:39
名前: cinnamon

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「いってきます。
……いや、しんみりしすぎかな?」

ついに来た、私の旅立ちの日。

なんて、ここら一帯では特別変わったことでもないけれど。

私が旅立つ理由を説明するのはまたの機会にしておいて、とにかく今私は迷っている。

「あー!!家出るときの一言ってなんて言えばいいの!?」

玄関のドアを開き、記念すべき一歩を踏み出す時の言葉。私にとって、とても重要な言葉。

昨日の夜から考えた結果、無難に「いってきます。」で決めようと私の中で落ち着いたはずだった。けれどいざこの時を迎えてみると、本当にこれでいいのかという迷いがまだ性懲りもなく涌き出てきてしまった。

さらに悩むこと十分ほど。

深呼吸を一つ。
もう、決めた。

この先、どんな困難が私に襲いかかってこようとも、私は私でいる。
決して負けない、折れない、諦めないと決めつけたりはしない。
考えるその瞬間の、自分の意志と目標に必ず正直であるようにするだけ。

「いってきまーす!」

叫ぶみたいに、届けるみたいに。
そう高らかに言って、思いきってドアを開けた。

旅立ち日和と言わんばかりの、青と白が絶妙な空。優しい風もそっと私の前髪を動かして、なんて穏やかなんだろう。

体の中に何か流し込みたくなって、水筒を探す。…………探す。

「……ない……あーもう!!!また家戻んなきゃじゃんかぁぁぁぁあ!!!」

せっかく決めた出だしが台無しになった、どこか不恰好な私の旅が、

まさかこの世界の運命を決めることになるなんて、もちろんこの時は夢にも思っていなかった。



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はじめまして。
cinnamonと申します。

数年前、ここがまだ新しいコメディ・ライト小説板ではなかった頃。
実はそこでも、私はこの小説を書いていました。

しかし、私情が忙しく更新がパッタリと止まってしまい、なかなかこの小説に触れることが出来なくなってしまいまして。
とは言えこの小説は私にとって、色々と大切にしたい思い出のこもったものでもありまして。

思いきって、新しく作り直すことに致しました。
これから、更新頻度は決して速くはないとは思いますが、精一杯頑張りたいと思います。

登場人物紹介等はまた、後々させて頂きます。

どうぞよろしくお願い致します。

三年弱のブランクを経て。
cinnamon.







Re: 【導かれし石たち】 ( No.2 )
日時: 2019/03/12 15:21
名前: cinnamon

【登場人物紹介】


花乃 優奈 / ハナノ ユナ

金髪のツインテールで、瞳は淡い青。
身長が150センチ台と低めなのが悩み。


翠 柚樹 / ミドリ ユズキ

艶やかな濃い灰色の髪を後ろで一つに束ねている。(下ろすと腰くらいの長さ)
右横辺りの髪に少し青い髪が混ざっているが、染めてはおらず地毛。
瞳の色は青。


日ノ丸 正人 / ヒノマル セイト

背が高い。とんでもなく高い。(180センチ台後半だとか、某○ノビックの大量摂取故だとか。)
黒髪に黒目。平凡。


蛇燈 竜鬼 / ジャトウ タツキ

前髪が長めの黒髪。瞳は赤がかった紫。
身長は低めで何なら童顔でもあるが、纏う雰囲気が大人っぽい故かよく成人扱いされる。
常にパーカーのフードを被って、顔を見せない。

(なお年齢に関しては、本作品内では具体的には触れませんので、適当に中学生くらいだと思っておいて下さい。ちなみに全員同い年です。)



メインとなるのはこの4名です。
なお外見設定に関しては文章だと些か伝わりにくいところがございますので、私のTwitterにて後日画像の方を上げようと思いますので、よろしければそちらをご覧下さい。


Re: 【導かれし石たち】 ( No.3 )
日時: 2019/08/13 22:24
名前: cinnamon




そもそも、私が旅に出るに至ったのは数年前のあの出来事だった。そしてそれを話すには、この世界の根本から説明しないといけない。

私達は、皆生まれながらに宝石を持っている。
内臓に埋め込まれているとか、そんな具体的なものではないけれど、けれど確かに私達の胸には一人一人宝石が宿っている。

生まれてきた時には既にあって、死んだ時には骨と共に残る。死んだ宝石は生きている頃の輝きを失って、灰色の塊と化す。そしてそれは思い出のかたち__その人の最期の感情までもを詰め込んだ、どこまでも鮮明な記憶の記録。
私達にとって、宝石は触れたことがなくてもそこにあるもの。心臓と同じだ。

宝石の種類は人それぞれで、同じ宝石でも色や形、能力が全く同じものは一つもないらしい。
そしてさらに不思議なことに、この宝石の数というのも、ごく稀に二個宿っている者がいるのだと。

まあ、私なんだけど。

私の宝石は、ダイヤモンドとハーキマーダイヤモンドの二つ。どちらも名の知れた宝石なだけに、親からは色々な護身法を教わってきた。柔道やら剣道やら、あとは格闘技をちょこっと。


「まあ本当は護身なんて、宝石の能力を使えばいい話なんだけどねー……」


花に花言葉があるように、宝石にも様々な言葉が込められている。そしてまた不思議なことに、その言葉通りの能力であったり宝石自体の持つ力__例えばダイヤモンドは世界一の硬度を活かして戦える__と、訓練次第で放てるようになる。
でも私は極力宝石の力に頼りたくない。

初対面の人には黙っていれば宝石がバレることはほぼない。なのに宝石技を出して私がダイヤモンドを持っていると知られれば捕られる可能性は何倍にも膨れ上がる。その当たり前のことに気がついてからは、私がすすんで宝石技を使うことはなくなった。

それに、純粋に自分の力で強くなりたいという思いもあるし。


「……宝石、かぁ」


風がそよぐ。
旅に出て早一週間、場所を確保して生活を送れるようになるまでにかかった今日までの日々の中で、ずっと頭をぐるぐる回るのはまとまりのないこの思考だった。


宝石__


それも、私の場合は二つ。
この二つは紛れもなく私の中にあるけれど、宝石の能力が100%自分の力かと言われれば正直微妙な気がするから。この宝石は私が掴みとったものじゃない、神様が偶然割り振った人間は、私だっただけ。


「……レオは一個って聞いたけどな。何の宝石なんだろうな……」


最後まで教えてくれなかった。
私の旅の原因である彼は、自分の宝石がなにか、幼なじみの私にも絶対に言わなかった。
それがどうしてなのか。それすらもわからないまま。

レオはいなくなった。

亡くなってはいない、そう村の長老は断言した。昔ながらの方法で信じるには覚束無いものもあったけれど、長年を生きてきた彼の言葉の重みは私たちに伝わった。

何より、私たちがレオに生きていてほしかった。

だから私は、旅に出た。


「………………」


風がそよぐ。
でもその風の心地は、さっきみたいによくはない。

嘘をつくと、自然は咎めてくる。
おばあちゃんのその言葉は、まだ子供の私でも身をもって体感できる。


「これが嘘なのか、本当なのかは私が決めるけどね。おばあちゃん」


これを嘘だと思いたくはない。
私のなかでは、レオのことも同じくらい大切なんだ。【もうひとつの理由】以上だとは言わない、本当に、同じくらい。

まあけれど、村のみんなに話してきた理由を本当とするなら、私のこれは嘘だ。


「本当の理由__」


口に出そうとした、すると何かを感じてやめた。

歌が聞こえてくる。

こんな林の中なのに。












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