コメディ・ライト小説(新)

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猫哲学的視点から見た『ニンゲン』と『ニンゲンモドキ』の違い
日時: 2019/03/09 22:11
名前: 猫又 ◆psFplMdT6c

同族諸君どうぞくしょくん
ニンゲンを知っているだろうか。

そう、にゃーと鳴けば我々に食料を捧げる『アレ』である。
そのくせ、邪魔になれば我々に襲いかかる『アレ』である。
無論むろん、語るに落ちたアレらに語ることなど無い。
今宵こよい、私が諸君しょくんらに講義するのは『ニンゲンモドキ』についてだ。

彼らはニンゲンという低能に擬態ぎたいすることにより、己の計り知れない能力を隠している。さらには我々と同じように、いつしかニンゲンを越えようと日々努力しているのだ。
私は数週間前、一匹のニンゲンモドキと接触することに成功し、その事実を知った。
これはその時の話である。

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猫哲学的視点から見た『ニンゲン』と『ニンゲンモドキ』の違い ( No.1 )
日時: 2019/03/12 21:58
名前: 猫又 ◆psFplMdT6c
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode=view&no=3394

○ はじめに
 
初めまして、猫又と申します。
昔、シリアス板に生息していましたが、
面白い話を思いついたのでこちらに来ました。

文才はありませんが、温かい目で見守って下さい。


○ 読む上でのお願い。

・誹謗中傷や荒らし等々、迷惑行為は絶対に止めて下さい。

・コメント・アドバイスは大歓迎です。

・文才はありませんが、温かい目でご覧下さい。(・ω・`)

 それでは、未熟な文ですが、お楽しみ下さいませ……。


○本編・登場人物の紹介

*私

*ニンゲン

*ニンゲンモドキ


○猫哲学的視点から見た『ニンゲン』と
『ニンゲンモドキ』の違い  目次

【1時限目 ~ニンゲンモドキ~】 >>2-3

猫哲学的視点から見た『ニンゲン』と『ニンゲンモドキ』の違い ( No.2 )
日時: 2019/03/09 22:07
名前: 猫又 ◆psFplMdT6c

【1時限目 ~ニンゲンモドキ~】

 私は迷っていた。
街角で鳴く同族。すなわちそこらの三毛猫と変わらぬ生い立ちにして、
200近くの冬を越えて来た私。
その私が、生まれて初めてニンゲンごときに狼狽ろうばいしていた。

 ニンゲン、か弱いものである。
何故なぜかなど考えたくもないが、 暑さ寒さから、あるいは外敵の鋭いキバから守ってくれていた毛皮を自ら脱ぎ捨て、 我が物顔でこの世を練り歩く勘違いもはなはだしい気狂きくるいである。
 別段、美味びみなわけでもないので狩りはせぬが、
少しでも危害を加えるようならなぶり殺してくれようかと考えていたところだ。

 そうして今この状況に立ち返るに、はて、私の前には確かにニンゲンがいる。
危害を加えられたかといえば2、3回殴られたので加えられたのであろう。

 なにより私の散歩道のド真ん中に横たわるなど至極しごく失礼であり、
八つ裂きにされてもいたしかたない愚行ぐこうである。が、

「だぅ~ぅーぁー」

はてさて、これはニンゲンであろうか。

猫哲学的視点から見た『ニンゲン』と『ニンゲンモドキ』の違い ( No.3 )
日時: 2019/03/12 21:56
名前: 猫又 ◆psFplMdT6c

 貧相ひんそうな手足。縦長の顔。頭部に申し訳なく生える毛。
なるほど、たしかにニンゲンではあるようだ。
「あー? あー……あぅ!」

 しかし、それにしては幾分いくぶんか小さい。
私の知るニンゲンはこんな小型ではなかった。
 さらに言えば話している言語が違うようである。
あーあーと何やら高い音域おんいきの言葉を繰り返し発している。
低いドスの効いた他の個体こたいとはその点で一線をかくしているともいえるが、私が考えるに、このニンゲンは我々の崇高すうこうなる猫語をかいそうとしていると見た。

 なんと。下っ端の猫より跳躍力ちょうやくりょくの無い劣等種れっとうしゅのそれに鳴き声を真似られるとは……。ひどく腹立たしいものではあるが、興味深くもある。
やっと彼らも自らの傲慢さを恥じるだけの知性を身に着けたのかと思うとどこか感慨かんがい深い。
どれ、1つお手本に鳴いてやろうか。
「ぐぁぁ~ぉお……」

「ぁ?」

 駄目だ。「こみゅにけーしょん」というものを理解していない。
所詮しょせんサルのようだ。

Re: 猫哲学的視点から見た『ニンゲン』と『ニンゲンモドキ』の違い ( No.4 )
日時: 2019/03/14 21:49
名前: 猫又 ◆psFplMdT6c

まあ良い。此奴こやつが何であろうが関係無い。思い返せば私はいていたのだ。この路地裏の先、ニンゲン達が「コーエン」と呼ぶ場所でだんを取らねばならない。

 ビョウ。詰まる所、我々ネコのカク段取だんどり、まさしく暖取だんどりにある。最も良い場所、暖かい場所に陣取った者がおさであるからして、これは至極重大しごくじゅうだいな戦いであるのだ。

「ぐぁっ!」
 目の前のニンゲンのような何か、ニンゲンモドキを躊躇ちゅうちょなく威嚇いかくし、突き進む私。
そうだ。お前などにかまっている時間は無い。
即刻そっこく道を開けい! ニンゲンといえどが威嚇の意味、分からぬわけでは――

「だ~う♪」

 その時。信じられぬことが起こった。
目の前のニンゲンモドキが、突如我が顔面を握りつぶ……あ痛い痛い痛い痛い!

「あ~! うぅ~♪」
ぁ…ぁあ…。貴様っ。
私のツラを何だと思うて……。もはや。
もはや我慢ならん……ッ!

 私の知識欲を満たすため黙って観察しておったが、彼奴きやつ悪辣外道あくらつげどうぶりは目に余る。即時制裁そくじせいさい慈悲じひなど無い。私は爪を立て、無礼者に飛び掛かった。

一度目。運悪くつめを立てることかなわず、ニンゲンモドキのほおを引っ叩くだけに留まった。
問題無い。
二度目の攻撃に移ろうとしていたその時、ニンゲンモドキが真剣な表情で私を見ていることに気が付いた。

そう。先程までヘラヘラとなにやらご機嫌だったというのに、今の彼奴は大きく目を見開き、まるで私を見下すかのようにその場に立ちふさがっていたのだ!

Re: 猫哲学的視点から見た『ニンゲン』と『ニンゲンモドキ』の違い ( No.5 )
日時: 2019/03/16 20:20
名前: 猫又 ◆psFplMdT6c

私の尾っぽが嫌な気配に逆立つ。
数日前、ただ図体がデカイだけのゴミと舐めてかかった「ごーるでんれとりばー」とか言う西洋かぶれにボコボコにされたことを想起そうきしかけるが、持ち前の精神力で持ち直す。

 いかんいかん、尻尾が垂れかかっておるじゃぁないか。
弱気になってどうする。こういう窮地きゅうちこそ強気でいなければ――
「くしゅっ……」
「!?」
 私は最初、彼奴きやつがくしゃみをしたのかと思うた。
我らや犬のたぐいもすることがある。理解の及ぶ行為だ。
しかし彼奴の顔を見た瞬間。そんな甘い考えは吹き飛ぶ。
そこには仁王におうが居た。

左様さよう。あの寺やら神社やらにいる仁王だ。
憤怒ふんぬ。彼奴がただ憤怒の表情で我を見る。

「くしゅっ……くしゅ、しッ、しッしっ」
 彼奴が細かく震え始めた。
あぁ、これ……私、死んだかもしれぬ。
私の直感がそう告げたと同時に彼奴は大きく、大きく息を吸ったのだった。


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