コメディ・ライト小説(新)

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青い春、君想う
日時: 2019/03/16 13:23
名前: りんご🍎

はじめまして。
勉強からの現実逃避ってしたくなりますよね。



友達との合作(?)のリメイクのようなものとして書いていこうと思います。

更新は不定期にゆっくりと。


文章が稚拙なのは大目に見てください。




よろしくお願いします。

Page:1



Re: 青い春、君想う ( No.1 )
日時: 2019/03/15 23:02
名前: りんご🍎

【登場人物】

今原 心愛 (いまばら ここあ) ♀
高校2年生。
良くも悪くも情緒は基本的に安定している。声を荒げることはほとんどない。さっぱりした性格で周りにも大して興味がないようにも見えるが、意外とお人好しな面もある。素直になれない時もある。体を動かすことは好きであるが、勉強(特に数学)は苦手。
黒髪セミロング。身長は平均。どうあがいても貧乳。


中川 理沙 (なかがわ りさ) ♀
高校2年生。
おとなしめで控えめな性格。故に良くも悪くもあまり目立たない。人思いで優しく、大切な人はしっかり大切にする。とても素直な子運動は得意ではないが、勉強はできる。かなりできる。特に理数が強い。
茶髪のゆるふわロング。なんかちょうどいい体型。出てるとこは出てる。可愛い。


松下 遥人 (まつした はると) ♂
高校2年生。
誰にでも優しく、その上イケメンである故女子からモテの嵐。可哀そうなことにさまざまなことに巻き込まれる。運動神経も良く、成績良いほうである。料理が得意。
焦げ茶色で少しテンパがかかった髪。身長は平均。筋肉がすごい良い。


浅倉 悠太 (あさくら ゆうた) ♂
高校2年生。
感情が表に出ない系男子。よく言えばクール。でも優しさはちゃんと持っている。運動神経は抜群。でも走るのは嫌い。勉強も嫌い。面食いの女子にモテる。
黒髪ストレートショート。整った顔立ちで180cm近くの高身長。

Re: 青い春、君想う ( No.2 )
日時: 2019/03/16 17:22
名前: りんご🍎

「ふあー、ねっみ」



目の下の隈の主張が激しいでかいあくびをする女、今原心愛。そうそれ私。
美味そうな名前でしょう。
え、ココアそんな好きじゃない?そうか。じゃあべつにいいです。

朝。私は高校2年生であるため、高校へ行かなければならない。
家を出てしばらく直進すると十字路があり、右手側にはコンビニが見える。私はほぼ毎朝ここで、2人の幼馴染と待ち合わせをしているのだ。



「理沙ー!待ってくれよー!」

「遅いよハル~、早く早く!」



いや海か。海行って浜辺で追いかけっこするカップルか。

これが私の幼馴染たちです。
中川理沙と松下遥人。実はこの2人、本当に付き合ってる。リア充このやろうである。



「朝からお熱いですな、おはよ」

「心愛ー!おはよう!」

「はよ」



理沙、遥人とあいさつを交わし、私たちは学校へ向かう。
小中高、相も変わらずこの構図。

実に平和だ。でも遥人と理沙、特に理沙は、この平和を手に入れるまでいろいろなことを乗り越えてきたんだと思う。
まあそれは一旦置いといて。

私と理沙は2年3組、遥人は2年1組。学校へ着くなりそれぞれのクラスに入っていく。
去年は3人同じクラスだったのだが、今年は遥人だけが別のクラス。人生そう上手くはいかないらしい。



「じゃあ理沙、またな」

「うん、またね」

「おい遥人私には?」

「はいはい心愛もまたなー」



棒読みかーい。
べつに2人の邪魔してるわけではないんだけど。いや言った、言ったよ2人が付き合い始めた時ね、2人で登下校しなよと。でも2人とも、そういう気を使われるのは嫌だ、心愛は大切な幼馴染だから欠けたらダメなのと。そう言ってたじゃねえか!

言うて遥人の私への対応昔からこんな感じでした。



「あれ、なんか机1つ多いね?」



教室へ入った矢先、そう言う理沙の視線の方を見てみると、確かにあるはずのない席が存在していた。私の隣に。



「えぇ…こわ」



それもそのはず。



「はいじゃあ今日は転校生を紹介するぞー」



あん?転校生?
高校で転校生って個人の主観だが珍しい気がする。



「浅倉悠太です。よろしくお願いします」



まばらに起こる拍手と女子のひそひそ話。かっこいいやらイケメンやら。
まあ、整った顔立ちではあると思う。正直に言おう私も顔はすごくタイプだ。面食いって思ったな?正解だよ。

でもそれと好きとは別なので、よく見られたいだとか好きになってもらいたいだとか、そこまでの興味はない。



「じゃあ浅倉、そこの空いてる席なー」



ホームルーム終わったら速攻どっかに逃げよう。
多分、この人の周りには人が(特に女子)がいっぱい寄ってきて、隣にいる私にも被害が及ぶだろうと思ったから。前の席の理沙も道連れにしよう。



「じゃあホームルーム終了、かいさーん」

「理沙、遥人のとこ行くよ」

「なんで!?」



あ。
出れなくなってしまった。転校生は私の右隣。廊下も右側。人だかりも右側。封印された。



「時すでに遅し…か」

「???」



圧迫感を感じながらも適当に理沙と話しているうちに人だかりは消え、1時間目が始まろうとしていた。



「浅倉くん、あたし、中川理沙!よろしくね」



うわびっくりしたあ。え、これ私もする流れじゃん?



「あ、えと、今原心愛です、か?」

「えっいや知らない…俺は浅倉悠太、です」

「おういえい悠太くんよろしく」



緊張しすぎて私は何を言っているのでしょうか。



「よろしく。悠太、でいいよべつに」

「悠太」

「はい」

「じゃあ私も心愛でいいよ」

「心愛」

「はい」



なんだこれ何か照れる。



「私も理沙でいいよ!あたしはユウくんって呼ばせてもらってもいいかな?」

「うん、いいよ」



ユウくん!?

ユウくん!!?!?ちょっと仲良さそうじゃん。理沙はコミュ力がすごい。まあ私も軽度の人見知りではあるが、すぐ慣れるので日常生活に支障はないけど理沙すごい。

そして、授業が始まると私の意識は飛び、気づけば昼休みになっていた。
理沙と机を向い合せ、お弁当を開く。



「理沙ー、一緒に弁当食お」

「ハル!!なんでここに?」



隣の隣のクラスのはずの遥人がなぜか横にいた。



「遥人新しいクラスで友達いないの?」

「やかましいわいるわ!なんか最近みんな彼女出来始めて彼女と食ってるからさ、俺も彼女と食おうと思って。まあ付属もいるけど」

「付属とは私のことですかい?」



しれっと私を付属物扱いしてきやがった。大事な幼馴染じゃん。扱いひどいよね。



「あれ?」



そう言った遥人の目線の先を見てみると、私の隣の席の悠太がいた。あ、ちゃんとお弁当持って来てるんだ。
昼休みも女子に囲まれると思ったけど、悠太の愛想がそんなに良くなかったのか、朝ほど女子が寄ってこない。フレンドリーな男子にちらほら話しかけられ、それなりにしゃべっていたので友達はちゃんとできそうだと思う。



「ハル、この人は今日転校してきた浅倉悠太くんだよ」



ちゃっかり理沙が紹介すると、悠太はペコっと小さくお辞儀をする。



「悠太くんか。俺、松下遥人。1組!この2人の幼馴染で…その……理沙の彼氏、です。遥人って呼んで!よろしく!」

「あ、そうなんだ。俺も悠太でいいよ。よろしく」



おい何照れてんだ遥人。そこでそれ言わなくていいだろ遥人。



「悠太も一緒に食う?昼」

「いいの?」



遥人がそういい、悠太も嬉しそうに目を輝かせている。嬉しそうに……目を……???
否、真顔である。



「もちろんいいぜ!な?」

「うん!ユウくんも一緒に食べよ、いいよね心愛?」

「かまへんかまへん」

「…ありがとう。じゃあ一緒に食べようかな」



そして机を4つくっつけ、私たちは弁当を食した。
以外にもかわいらしい弁当の遥人、色鮮やかでバランスの良さそうな弁当の理沙、茶色が多いがきれいに詰めてある美味そうな弁当の悠太、そして冷凍食品の詰め合わせのような弁当の私。

……………。

お母さん忙しいの!しょうがないの!



「あ、そういえば心愛、あたし今日帰りハルとその…デートするから…」

「一緒に帰れないと?」

「うん、ごめんね」

「いいよいいよ、楽しんでおいで」

「ありがとう!」



だそうだ。帰りぼっちじゃん私かわいそう。



「心愛、今日部活ないんだろ?」

「ないよ」



遥人と理沙は帰宅部だが、私は部活動に所属している。今日は部活がない。



「じゃあ放課後さ、悠太に校舎案内してあげたら?」

「いいねそれ!してあげなよ!」



なぜそうなる。
まあいいけど、もう先生とかにしてもらってるかもしれなくない?



「まあ、悠太が良ければ私はいいけど…朝とかにもうしてもらった?」

「いや、もらってない。じゃあ、お願いしてもいい?」

「よっしゃ任せろ」



弁当のから揚げ(冷凍食品)を口に含みながら親指を立ててそう言うと、「あ」と何かを思い出したように遥人がこちらを見る。



「お前方向音痴だったじゃん、大丈夫?」

「うるせえさすがに1年も通ってたら覚えたわ」

「じゃあ放送室は?」

「1階のあっち側」

「逆だわ」



逆だった。自信満々に指さした恥ずかしい。



「悠太、こんな奴で大丈夫?」

「……大丈夫」

「え、何今の間????」



はいそんなこんなで放課後。



「それでここが体育館で向こう行くと購買。これで一通り周ったけど、実際教室と体育館と購買さえ分かれば生きていけるから高校生活」

「ありがと。お礼に何か奢るよ」

「いやいや良いって。理沙も遥人も今日デートでいないからどうせ帰りぼっちだったし暇だったんだよね。逆にありがとう」



会話が弾むとか話が超面白いとか、そういうわけではない。ただ、周波数が同じ感じというか、話してても話してなくても居心地が良い。だから少し楽しかったのだ。



「せっかくだからこのまま一緒に帰ろうか。なんつって」

「うん良いよ、帰ろ」

「マジでか」



自分で言い出したこととは言えマジでか。
流れでそのまま一緒に帰った。方向が途中までは一緒だったので途中までですが。
コンビニ寄ってホントに肉まん奢ってくれた。ありがとう大好き。

これを機に、私たちと悠太は少しずつ仲良くなっていきましたとさ。

Re: 青い春、君想う ( No.3 )
日時: 2019/03/16 14:56
名前: りんご🍎




あたしは中川理沙。
大事な友達もいて、彼氏もいて今は幸せの絶頂だ。

一緒に登校したりお弁当を食べたり…。

でも、最初からこうだったわけじゃない。ここに来るまで、いろんな壁を乗り越えてきたんだ。


ハルと心愛とは幼馴染。あたしは今でこそこんな性格だが、昔はもっと暗かった。そんなあたしでも仲良くしてくれたのがハルと心愛だった。

小学校では2人とクラスが別なことの方が多く、こんな性格のあたしは友達もできずに一人でいることが多かった。

中学校では3年間2人と同じクラスになった。
ハルは明るくて優しく、時にはやんちゃ。同じ教室にいると、一緒にいる時間も増えるわけで、そんな彼をいつの間にか目で追うようになっていた。
好きになってしまった。


あたしたちは高校生になった。高校1年生。ハルのことが好きで好きで、どうしようもなかったあの頃。もちろん、今も好きだよ!
でもあの頃は、逃げてたなぁ。心愛もあたしの気持ちには大分前から気づいていたから、逃げてるあたしをどうにかしようと、ハルと二人きりにしてくれた。

多分心愛は、ハルの気持ちも知っていたんだと思う。あたしはハルに告白された。
生まれて初めての両想い。嬉しくて嬉しくて、その日は眠れなかったのを覚えてる。
それが自信になったのもあってか、あたしは学校でもいろいろな人と話すようになり、友達も増えていった。


そんなある日、事件は起きた。



「理沙、一緒に帰ろうぜ」

「ごめんハル…委員会の仕事が残ってて」



ひたすら紙をまとめてパチパチと留めていく作業。自分で入った委員会だもん、やるしかない。



「手伝おうか?」

「ううん。あたしの仕事だから!先、帰っててもいいよ?」

「いや、待ってる。やっぱさ、手伝うよ。その方が作業効率いいだろ?」



そう言ってニコッと笑うハルの笑顔に、あたしは完敗。



「分かった。ありがと!」



2人でパチパチと、作業を進めていく。きっと今心愛が来たら、「なにこれ、めっちゃシュール」とか言うんだろうな。



「えと、あのごめん、ちょっとお手洗いに…」

「おー、行ってこい行ってこい」



めっちゃ緊張する!2人きり嬉しいけど緊張する!
あたしはトイレに入ると、ホッと一息つく。すると



「ひゃっ!つめた!なに!?」



個室の上から水が、大量の水が降ってくるなんて、普通あり得るだろうか。ないよね?
しかも、女子数人の笑い声が聞こえる。これは、いじめ…なのかな…。でも、どうして?



「あんたさぁ、松下くんと付き合ってんのー?」



個室の外から聞こえてきたのはそんな声。この声は…



「絵梨…ちゃん?」



絵梨ちゃん。今は確か別のクラス。小学校で何度か同じクラスになったことがある子。



「うっせえんだよ早く出て来いよ!」

「えっはい」



なぜ私は素直に出てしまったのだろうか。外には絵梨ちゃんと2人の女の子。
ドスッと鈍い音が響く。
髪を掴まれ、お腹を蹴られ。なぜこんなことをするのか。



「絵梨ちゃっ…なんっ…で…」

「なんで?むかつくから。とろくて大して可愛くもないあんたが!松下くんと付き合ってるから!釣り合うわけないでしょ?さっさと別れてくんない?」



釣り合うわけがない。その通りだ。でも…



「でも、それでもあたしはハルが好き!大好きなの!いっ…」



何を言っても殴られる。蹴られる。こんなの…ひどすぎる…
痛い。痛い痛い。誰か…助けて



「理沙!」



ボーっとする頭で声のする方を見てみれば、そこにはハルがいた。
どうして?ここ…女子トイレなのに



「松下くん…」

「は!?お前ら何やってんだよ!マジ信じらんねえ…!理沙、大丈夫か?」



ハルは倒れそうなあたしを支えてくれた。嬉しくて、痛みなんかどっか飛んでいきそうだよ。



「松下くん、これはね…!」

「うるせえ、言い訳なんて聞きたくねえんだよ。次理沙に手出したら許さねえからな」

「…!もういい、行こ!」



そう言って絵梨ちゃんたちはトイレから出ていった。あたしは安心感から、ハルに支えられているにも関わらず、膝から崩れ落ちた。



「おい理沙!」

「大丈夫だよ…心配しないで?ありがと、助けてくれて」

「なんであいつら、あんな…」

「多分、ハルのことが好きだったんじゃないかな」



あの子たちの言動とか、あたしに対する敵意。ただ単にあたしのことが嫌いだっただけかもしれない。でも、ハルにきついこと言われた絵梨ちゃんの表情は、すごく悲しそうだった。



「もしそうだとしても、それが理沙にあんなことして良い理由にはなんねえだろ」

「まあ、そうだね…」

「とりあえず、ジャージに着替えろ。そんなびしょ濡れじゃ風邪引くぞ」

「うん、そうする」



すると唐突に、涙があふれてきた。ああ、またハルに心配かけちゃう。



「理沙…?」

「ハル……あたし、怖かった…」

「うん、でも絶対俺が守る」

「ふふ、ありがとう。じゃあ、着替え取ってくるね」



そういってトイレから出ようとした。すると



「えっ、心愛!?」

「心愛!?」



ハルも同じように驚く。心愛がトイレの入り口の隙間からのぞき込んでいたのだ。



「いつからそこに…」

「いや、今だけど。部活さっき終わってさ。てか遥人何で女子便にいんの?え、変態?理沙びしょ濡れじゃん大丈夫?一体どんなプレイを…」



「ちっげえよやめろ!とりあえず理沙、着替え持ってきな。事情は俺から話しとくよ」

「うん、分かった」



そう言って、あたしは教室へ向かった。




















俺の名前は松下遥人。
自分で言うのもなんだが結構モテてきた。でも俺には彼女がいる。幼馴染でもある理沙。気が回る優しい奴で、でもなんか危なくて、放っておけない。気づけばいつも理沙のことを考えるようになっていた。

それが恋だと気づいてから告白するまでにそう時間はかからなかった。ただ、気づくまでが長かった。



「心愛、俺ここんとこずっと変でさ。理沙のこと考えると心臓が苦しくなって心拍数上がんの。理沙が近くにくると目も見れないし、なんだか勉強も集中できないんだよな。なんだろ、これ」

「え、バカなの?」

「お前に言われたくない単語ナンバー3に入るわ」



もう1人の幼馴染の心愛。良いやつなんだけどなんかバカ。
こいつに聞いた俺もバカだった。あ、やっぱ俺バカなのかな。



「それ恋でしょ普通に」

「え。……マジで?」

「私が冗談言ったことある?」

「冗談しか言ったことなくない????」



と、まあこんな感じで気づき告白して見事に両想い。嬉しかった。

でもまさかあんなことが起こるなんてな。理沙は絶対俺が守る。もうあんな思いは絶対にさせねえ。



「心愛、あのな、実は」

「待て。とりあえず女子トイレから出ろ話はそれからだ」

「あ、はい」



理沙のことに夢中ですっかりここが女子トイレであることを忘れていた。あぶな。
俺はさっき起きたことを心愛に話した。真面目な話の時は、しっかり真剣に聞いてくれる。やっぱ良いやつなんだよなこいつ。



「なるほ。理沙、小学校の時さ、いじめられてはなかったものの1人だったでしょ?私とも遥人ともクラス違くて。私たちはさ、自分のクラスに友達がいて楽しんで、理沙がいっつも1人だったのに何も出来なかった。いや、しようとしなかった」

「そう、だな」

「理沙がどんだけ寂しかったのかなんて私たちには分かんないけど、遥人と付き合うようになって確実に理沙は変わった。前よりも明るくなった。だからまたあの時みたいな思いはさせたくない」

「うん」

「守っていこ。もう何もしないのは嫌だ」

「うん」



小学校の時のことは、こいつなりに責任感じてる。それは俺も同じだ。


そんなことを話しているうちに理沙が戻ってきた。
着替えが済むと、3人で一緒に帰路についた。


その後は特に何も起こることなく、俺たちは2年生になった。





















何か懐かしいことを思い出してしまった。
あれから理沙の身には特に何も起こっていない。2年生になった今、あの絵梨とやらは遥人と同じクラスになったらしい。良かった、私たちと一緒じゃなくて。

2年生になって変わったことといえば、クラスと転校生(悠太)がきたこと。あと思ったよりも私たち幼馴染と悠太仲良くなってしまったこと。



「あー、お腹すいた」

「心愛はいっつもお腹すいてんじゃん」

「悠太だって結構食べるじゃん」

「まあまあ心愛もユウくんも一旦ストップ。サンドイッチ作りすぎちゃったから、これ2人で食べなよ」

「「神!!」」



まだ2時間目が始まる前であるが、理沙がくれたサンドイッチに私と悠太はかぶりつく。美味い。



「ん?なに」



サンドイッチ頬張ってると同じく頬張ってる悠太がジッとこっちを見ていた。なんだなんだ。



「いやなんか、リスみたいだなって思って」

「…………」



褒め言葉ではないね。
や、だって美味しいもん…ねえ?


放課後になると、私は部活に向かう。悠太は入らなかったんだって部活。高校生は帰宅部が多いな。



「では諸君じゃあね。私は部活に行ってくる」

「あ、心愛!あたしも委員会あるから途中まで一緒に行こ!」

「俺も先生に呼ばれてるから職員室まで一緒に行こ」

「え、なんだよお前らみんなして。悠太はなにやらかしたんだよ。せっかく3組まで来たのに結局ぼっち帰宅かー。まあいいよ、じゃあまた明日な!」



そう言って遥人は寂しそうに帰っていった。
私、理沙、悠太の3人で廊下を歩いていると、1人の男が立ちはだかった。



「ええっと、急いでるのでどいていただけませんか?」

「…どいてください遼平さん。何してんですか」

「遼平さん…?誰?」

「私の部活の先輩。中学からの」



天間遼平。1つ年上なので高校3年生。中学の部活の先輩であり、今もそうである。
ちなみに空手部でございます。



「へえ!初めまして、中川理沙です」

「?俺は浅倉悠太です」

「俺は天間遼平です。突然だけど理沙ちゃん、俺と連絡先交換してください!」

「え、あたし!?」



ホント突然だな部活行けよなにやってんだ。



「理沙やめときなよ遼平さんはやめときなよ」

「おい心愛!悪魔の囁きやめろ!」

「いいですよ!」

「えっ理沙!?」

「よっしゃ!これ、俺のLI〇EのIDだから、もしよかった連絡ください」



そう言って遼平さんは、自分のIDが書かれてあるだろう紙きれを理沙に渡した。
遼平さんなんかすごく嬉しそう。え、まさか、え?



「理沙、遼平さんダメ、絶対ダメ」

「え、どうして?ていうかどうしたの?その力のない言い方…」

「心愛お前まさか、嫉妬してんのか?可愛いとこあるな~」

「うっさい誰が嫉妬なんてするかセンターハゲ!」

「お前先輩に向かって…てかハゲてねえしなんだセンターハゲって!センター分けだセンター分け!」

「どっちも一緒ですよ」

「いや全然違うよ??いいから部活行くぞ。じゃあこいつ回収してくね、じゃあまたね中川さん、悠太くん」



そう言って遼平さんは自分の腕を後ろから私の首にかけ、首を絞めるような体勢をとり私を部室まで引きずっていった。



「ぎゃあああはーなーしーてーくーだーさーいー!」

「嫌」



ひでえ。
この体勢、首が締まりそうでホントに怖いんだけど、密着度がやばい。私の心臓はドクドクと、速度を速め高鳴っていく。顔、赤くなってないかな。

そう、私は、何を隠そう遼平さんのことが好きなのである。無論、そういう意味で。


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