コメディ・ライト小説(新)

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こんな不良はアリですか!?
日時: 2019/04/13 17:19
名前: 来海九重

虐めっ子体質の中学三年生の少女、多々良 ゆいは新クラス三年三組で
生活することになった。彼女はある不良と出会って初恋をする!?

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Re: こんな不良はアリですか!? ( No.1 )
日時: 2019/04/13 17:37
名前: 来海九重

多々良は心の中で溜息を吐いた。周りには話したことない人ばかりだ。
この学校は二つの小学校を卒業した生徒が集まるので人数が多い。町内で
一番生徒数が多い中学校。中学生は思春期があり細かいことを気にする。
他人の容姿や性格、行動まで気にするようになる。元々人と話すのが
苦手でかなり控えめな性格の多々良は少々クラスの中では浮いていた。
多々良と言う名字も滅多にいないので珍しい。大体苦手な人は分かった。
熊谷光流や大村智也、女子では岩上七美や東夏帆辺り。
「オイ誰の話してんだァ、テメェら」
熊谷と大村の元に一人の男子生徒が歩み寄る。辺りでひそひそと話す声が
聞こえてきた。目つきが悪いが制服はきっちりと着ている。多々良を見ながら
爆笑していた二人が顔を見合わせ彼に愛想笑いしている。
「誰ってそりゃあ…Tに決まってんだろ、な?」
T、三組でTが付く名字なのは多々良のみだ。隠したつもりなのだろうか。
目つきの悪い生徒、風見来希は舌打ちした。
「オイオイここにまともな奴はいねえのかよ」
風見は自分の椅子に座り深く腰掛け脚を机の上に置いて組む。顎で時計を
見ろと言う。この学校では授業開始の二分前には席につくという決まりが
ある。授業は30分から今は丁度2分前だった。後々から気が付いた学級委員
天野冬真が全員に呼び掛けた。隣の席に座っていた多々良の数少ない友人
三雲莉愛は風見についてこう話す。
「風見って不良らしいんだよね。でも味方してもらえてよかったね結ちゃん。
不良だけどメッチャ優しくて良い人なんだよ」
「不良って怖いイメージあったけど…あれを本当に不良って言っていいのかな」

Re: こんな不良はアリですか!? ( No.2 )
日時: 2019/04/13 18:06
名前: 来海九重

5月には修学旅行がある。その班やクラス別、班別のコースなどを担任の
工藤先生がいうにゴールデンウィークまでにある程度決めなければならない。
その為、出会って数週間の今、班を決めることになった女子の三人グループで
多々良は三雲莉愛と鈴本瑠奈と一緒になった。問題の男子はさっきの不良
風見来希と綿月竜聖の二人。五人班なので一人は少し離れるが多々良の隣は
風見だ。机の下で脚を組んでいる彼は多々良のことなど気にしていない。
だが近くでは此方をチラチラ見ながらコソコソと話す熊谷や大村、岩上や
東の姿が目に映り多々良は心苦しかった。クラス別で回る場所も決め班での
コースを決めることになった。
「風見、お前何処行きたい?俺は金閣って思ったんだけどクラスで行くことに
なったし銀閣が気になってるんだけど」
「俺は別に強いて言えば西本願寺…多々良たちは?」
風見は多々良のほうを見た。休み時間の時より柔らかい視線だ。
「清水は行きたいかな…」
「そうだよな土産は買いたいよな」
風見は頷きながら返答する。休み時間になり風見が席を外すと熊谷たちは
チャンスとばかりにちょっかいを出しに来る。その彼の襟首を風見が
掴んだ。
「な、何だよ風見!?あ、お前もしかして多々良を…」
熊谷たちと仲良くしている男子たちが爆笑する。女子の一部も爆笑する。
「そんなんじゃねえよ、お前らが気に食わねえんだよ。あ、オイ先公
ちょっと俺の話、聞けよ」
風見が声を掛けたのは女教師、四組の担任の桜木美玖だ。
「アンタ多々良の担任をしたことあるだろ。聞いてくれよ、多々良の奴
熊谷たちとか東とか岩上たちに虐められてるんだぜ?どうせだから早く他の
先公も呼んで来いよ」

Re: こんな不良はアリですか!? ( No.3 )
日時: 2019/04/15 11:56
名前: 来海九重

騒ぎがあって給食の時間、多々良の顔が微かに引き攣る。どうしてこういう時に
限って焼き魚…多々良は焼いた魚、寿司や刺身以外の魚が苦手だ。その様子を
見ていた風見が多々良を呼ぶ。
「そんな顔してどうしたんだよ、嫌いなモンあるのか」
「え…うん」
「あー仕方ねえ、とっとと皿に入れろよ。俺が喰ってやる」
それは申し訳ないと言おうとしたが彼の無言の圧力に負けた。
「あのいいの?私のまで」
彼の皿の上に魚が三匹ある。本来一人一匹だ。
「いいのってそりゃあお前…時間が遅くなったら―」
「?」
「給食室のババアに迷惑が掛かるだろーが!」
風見が言った。これでは極悪不良ではないと思う。不良とは一体何だろうと
まで考えてしまう。


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