コメディ・ライト小説(新)

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堕天使さまの教育係は人間!?
日時: 2019/10/08 19:45
名前: たいやき


ある日、謎の手紙が何処からか降ってきた。

“アナタを堕天使教育係に任命します。しっかりと教育をして天使界へ送り届けてください。これは義務です”

と、内容はこんなものだ。

誰かの幼稚な悪戯だから、仕掛けた人物が取りに来るだろうと家へ持ち帰った。

家に帰ると、目覚まし時計を両手で持って走ってきた不法侵入の美少女が居た。

ーーーーー
オリジナルの作品となっております。
よろしけれぱ閲覧どうぞ。

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Re: 堕天使さまの教育係は人間!? ( No.2 )
日時: 2019/10/09 01:18
名前: たいやき


話を冒頭に戻そう。

家に帰ると、目覚まし時計を両手に持った美少女が駆け寄ってきたのだ。見たこともない、不法侵入である。

「どこから来たのかな?お名前は?」

肩がけ鞄を玄関に降ろして屈んで目線を合わせて問いかける。

「たかおみ!おかえり!」
「え・・・?なんでオレの名前・・・」

俺は相楽貴臣さがらたかおみと言う名前で、初めて会う少女は俺を見て白い歯を見せつけるように満面の笑みを浮かべながら俺の名前を言った。
混乱してる俺を置いて、少女は続ける。

「えっとね、名前はルイヴィ!天界から来たの!」

おっと、聞き捨てならないセリフが聞こえたな。

俺は鞄のポケットに入れていた赤い手紙を取り出して彼女に見せる。

「もしかして、これはキミがオレの所に落としたの?」
「あ、それ!ううん、違うよ!落としたのは天使さん」

なるほど、凝ったキャラ作りだな。・・・俺は、こんなに幼い子を魅了しちゃったのか、罪な男だな。

なんて自分で思いながら、目覚まし時計を鳴らしては止めて、鳴らしては止めるの繰り返しを楽しんでる少女の手からソレを奪って、少女を家の外へ促す。

ジリリッカチ、ジリリッカチ
「いひひ、たのしい!」
「はい、そこまで」
「あ・・・」
「とりあえず、お家に帰って?もうすぐ暗くなるし、親御さんも心配するでしょ?」

玄関の扉を開けて外へ出るよう促すと、少女は眉を下げて斜め下を向く。

「おうち、ないもん」
「え?・・・場所が分からないってこと?電話番号とか分かったら連絡するよ?何か持ってる?」

自分で俺の家まで歩いてきたと思っていたから家に帰るように言ったが場所が分からないなら、両親に迎えに来てもらおうと考える。
こういう小さな子供が迷子になったら家まで帰れるように住所や電話番号の書かれた何かを渡されていたり服に書かれているはずだから、問いかけながら目視で探してみる。

家に帰れない悲しさと親に会えない寂しさで泣き出すかと思ったが、少女は目を丸くさせて「でんわ、ばんごー?」と首を傾げている。

Re: 堕天使さまの教育係は人間!? ( No.3 )
日時: 2019/10/09 01:36
名前: たいやき


外から見たたけではそれらしいものは見つからなかった・・・というより、少女は白いワンピース1枚で、他に手持ちのものは身につけていなかったのだ。
ワンピースの内側なんて見ようものなら犯罪者になりかねないので、自分で解決させるのは諦めた。

「それじゃあ、交番に行こうか!お巡りさんがキミのお家を見つけてくれるからね」
「え、貴臣?」

少女の手を握って外へ出ると、少女は戸惑いがちに俺を呼んだ。小学生くらいの女の子に好意を寄せられるのも呼び捨てにされるのも初めてだが、なめられている気がした。
いい気分ではないな、と思いながら見下ろせば、少女は目に涙を溜めてうるませながら俺を見上げていた。

忘れてはいけない、少女は少女でも、この子は“美”少女なのだ。あまりの可愛さに息が詰まる。

「な、に?」
「堕天使だって信じてくれないの?」
「え?・・・キミが?」
「うん」

信じろと言われても証拠がない。

いくら可愛い女の子であっても、遊びに付き合っただけで拉致や誘拐に巻き込まれるのは御免だ。
俺は気まずくて頬をかいてそっぽを向くと少女は俺と繋いでいた手にギュッと力を強くした。

「どうしたら、信じてくれる?」

Re: 堕天使さまの教育係は人間!? ( No.4 )
日時: 2019/10/09 02:06
名前: たいやき


少女の言葉に俺は内心頭を抱える。出来れば何も行動しないでほしいのだ、少女が何かすれば俺は加害者ではなくても、そういう行為をさせるように唆したということで容疑者となってしまうから。

「この姿なら、いい?」
「・・・・・・は?」

幾分か低い声になった少女に声をかけられて隣を見ると、少女の身体は身長を伸ばして成長していて俺より少し低い高さから俺を僅かに見上げて苦笑気味に首を傾げた。

俺は頭がついていかない。
一瞬で少女が成長したのだ、胸はないけど。

5歳から7歳くらいの少女が今は俺と同い年ぐらいになっているのだ、見た目だけのようだが。
いや、どういうことだ?目の錯覚?そう思って目を擦るが彼女は変わらずそこにいる。

開いた口が塞がらず、ポカーンとしていると彼女は女性にしては低いけど妙に落ち着く声で呟く。

「子どもには優しいって聞いたから、子どもの姿で現れてみたんだけど・・・失敗かな?」

え?何を言ってるの?

「チェックリスト埋まったかな?・・・えっと、挨拶と笑顔はオッケイ。ちゃんと堕天使って名乗った・・・」

いや、聞いてないけど。ってか、何その紙。

謎の紙を何処からか取り出した茶髪の彼女は読み上げながら、また何処から取り出したのか万年筆のようなものでチェックをしている。
俺は彼女の手から紙を強引に取り上げる。

「何その紙、ちょっと見せて」
「あ・・・」

取り上げてみたものの、彼女は取り返そうともせずに「見ても分からないと思うよ」と言う。
確かに、何が書かれているか分からない。

カタカナだったりアルファベットや数字に濁点がついているものや傾いた漢字もバラバラに使用されている。

「あーはい、なるほどね。ところでどうやって身長を誤魔化すマジックなんて使ってたの?オレにも教えてよ」
「・・・また信じてないでしょ」
「いやいや信じてるよ?キミが凄腕マジシャンだってこと」

また作り物だろうかと呆れてしまって、紙を彼女に返すと彼女は頬をふくらませる。美しい顔は何をしても美しいんだと思うだけである。

人生最後かもしれない、こんな美しい人が俺の彼女になりたいって近づいてきたならチャンスは逃さないに尽きる。

今日ぐらい、1日ぐらい泊めてやろうと、俺は彼女を家に招いた。

Re: 堕天使さまの教育係は人間!? ( No.5 )
日時: 2019/10/09 02:17
名前: たいやき


「それで?ルイヴィ・・・だっけ?何か他にも出来るの?」

リビングで制服から普段着に着替えながら聞くと、ソファの腰掛けに指を触れさせながら端まで辿るように歩いていたルイヴィは俺の問いかけに目を細めて微笑む。

「なんでもできるよ?」
「ふっ・・・なにそれ、要求したらなんでもしてくれるってこと?」

先ほどの少女だった時など忘れて、単純な男を誘い込むような妖艶な笑みで細かく言わないところに、エッチな想像をするのは俺が男で彼女みたいに美し過ぎる容姿を目の前にしているからだと思う。
俺も負けじと聞き返せば「貴臣が堕天使だって認めてくれるまでは、サービスでね」なんて唆す口調で言ってくる。

俺は邪魔な煩悩を鎮めてスマホで堕天使の代表的な画像を見て質問していくことにした。

Re: 堕天使さまの教育係は人間!? ( No.6 )
日時: 2019/10/09 03:31
名前: たいやき


「年齢は?」
「うーん、人間の世界で言うなら1500歳?」
「うわ、すごい年上じゃん」
「労わってねー?」

スマホを片手にソファに座る俺の隣にピッタリ寄り添うように座ったルイヴィもスマホ画面を一緒に覗きながら質問回答をする。

「なら性別は?って、これは女性か」
「性別?うーん・・・男の人でも天界にいる人は子ども産んでる人もいたよ?」
「え・・・」
「悪魔さんたちがいっぱいいる魔界には行ったことないから分かんないけど、天界ではあんまり性別ってのは無いかな・・・」

わりかし当たり前と思われている情報を聞いていたが、凝った設定のルイヴィの世界観がなんだか面白そうで、スマホをローテーブルに置いてルイヴィと向かい合って質問回答を続ける。

「へ、へぇー・・・じゃあ天界と魔界って主に何してんの?ただ生きるだけじゃないでしょ?」
「うーん・・・さっきも言ったけど魔界には行ったことないから分かんなくて、天界は自由に遊べる場所だよ!地上を見下ろしてサードベ食べたりしてる」
「サードベ?なにそれ」
「お菓子だよ!すっごい美味しいから今度持ってくるね!・・・あ、天界に戻れないんだった」

自分で言って思い出して落ち込む、鈍臭いところがあるみたいだ。

「ところで何でルイヴィは堕天使になったの?やっぱり悪魔みたいに悪巧みをしたとか?」
「イタズラは好きだったけど、それで天使失格になったんじゃないんだ。地上へ落された理由は二つあって、一つは準三級天使試験に受からなかったこと。もう一つは、ボクが人間を好きだったこと」
「・・・・・・“ボク”?」

天使でも人間が好きな天使もいるのかと疑問に思ったが、それよりも人差し指を立てながら丁寧に説明していたルイヴィの一人称を聞くと、そちらの方が解決せねばならない問題点に直撃していた。

「え?ちょっと待って、ルイヴィって、オトコ?」
「うん、そうだよ?なんで?」

俺は心の中の何かが無くなった気がした。

美少女だと思っていた自称堕天使さまは美青年でした・・・ーーー


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