コメディ・ライト小説(新)

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平和主義の魔王は今日も頭を抱える~戦いたいとかお前らバカなん
日時: 2020/09/18 19:16
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 MMORPG『サタナス』の世界へ「魔王として」転移してしまった佐藤 ケイ。
 『サタナス』内トップランナーとしての圧倒的な力を見せつけ、魔族達を味方につけるも「平和主義」の彼と好戦的な魔族達ではそりが合わなくて……?
 これは平和に暮らしたい魔王と好戦的な配下達のドタバタ劇。

 ※お試し小説投稿様にも掲載させていただいてます。もしこのサイトでマルチポストが禁止されているのなら、知らせていただければすぐに削除します。よろしくお願いいたします。

 >>1-

 >>1 プロローグ >>2 第一話 召喚された……、魔王として。「は?」

 >>3 第二話 とりあえず、邪神とやらはぶん殴る >>4 第三話 「全員まとめてぶっ潰す」 

 >>5 第四話 目標は世界平和 >>6 第五話 VS 四天王 >>7 第六話 竜の本気

 >>8 第七話 王女の夢 >>9 第八話 無理だよ >>10 第九話 法律? 何それ美味しいの? 
 
 >>11 第十話 ゴーレム作成1 >>12 第十一話 ゴーレム作成2

 >>13 第十二話 ゴーレム作成3 >>14 第十三話 VS ゴーレム生成機

 >>15 第十四話 最強のスキル >>16 第十五話 ゴーレム完成 >>17 第十六話 VSゴーレム

 >>18 第十七話 魔王の仕事 >>19 第十八話 とりあず、クロは処刑だ☆

 >>20 第十九話 ぼくのせいぎ >>21 第二十話 王女の苦悩 >>22 第二十一話 知識チート

 >>23 第二十二話 ガオンはやられ役 >>24 第二十三話 魔族って── やっぱりバカだ☆

 >>25 第二十四話 竜の谷 >>26 第二十五話 VSゴールドドラゴン >>27 第二十六話 俺の拳

 >>28 第二十七話 車両完成 >>29 第二十八話 魔族との協力 
 
 >>30 第二十九話 悪くは、ないだろ? >>31 第三十話 後は、任せた☆ 

 >>32 第三十一話 人間と歩み寄る第一歩 >>33 第三十二話 ラノベの主人公にはなれないな
 
 >>34 第三十三話 ドキドキトラベル >>35 第三十四話 王女再び 

 >>36 第三十五話 冒険者って一度はなってみたいよね 

 >>37 第三十六話 金稼ぎなんて、廃人の手にかかれば一瞬だ! >>38 魔族の危機

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第三十三話 ドキドキトラベル ( No.34 )
日時: 2020/09/13 01:12
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 俺と騎士達がぎこちない挨拶を終えると、馬車の扉が開き少女が出てきた。 

 「シフォン・アル・リアーネと申します。先ほどの助太刀、感謝します。」

 緑の髪と赤の瞳を持った美少女はそう言って俺に頭を下げた。

 うーん、あの服装からして貴族っぽいよなー。馬車に付いていた紋章も家紋だとしたら納得がいく。

 ……よし、関わらんとこ。こういう貴族と関わるとトラブルに巻き込まれると相場が決まってるんだよ。(偏見)

 「あー、俺はケイ。……都会に憧れて家を飛び出した田舎者でね。非常識だけどよろしく頼む……頼みます?」

 出自とかは適当な設定で誤魔化すことにした。人族での常識とかは知らない可能性もあるが、この設定でどうにか乗り切れるだろ。
 
 「敬語は不要ですよ。よろしくお願いします、ケイ様。」

 「あぁ、よろしく。」

 「それで……、助けていただいたお礼がしたいのですが……。」

 「あー、それなら街に行きたいから、近くにある街の方角だけでも教えてくれないか?」

 「街ですか……。それなら私達の目的地も街ですし、ご一緒にどうですか?」

 「……じゃあ、お言葉に甘えて。」


 ----------

 「ケイ様は今まで何をしていらっしゃたのですか?」

 ……「魔王やってました!」とは言えないなぁ……。

 「魔獣狩りのようなものを……。」

 「なるほど、だからあんなに強いんですね!」

 「まぁ、そんな感じだけど……。」

 やべぇ、何か話すたびにボロが出そうで怖い。よくよく考えてみたら俺、魔王なんだよな! バレたら殺されるんだよな! (今更)

 お願い、お願いだから、早く街に着いてくれ!

 「しかし、珍しい服装をしていますねー。」

 ヒィィー! ヤバい、早くもボロが出そうに!

 「あ、あー、俺の故郷って辺境にある田舎だからなー。」

 「あの、なんでそんなに目を泳がせているのです?」

 「い、家出してきたから、故郷のこと聞かれると気まずくてねー。」

 「あぁ、それは失礼しました。私としたことが無神経なことを……。」

 「う、うん……。」

 
 ----------

 「着きました。ここが私達の目的地。商業都市『キアリ』です。」

 「へー、でっかいなー。」

 目の前には大きな壁に囲まれた都市があった。壁が高いので中までは見れないが、門の前には多くの人々が並んでいる。

 「ここは商業都市ですから、多くの人々が立ち寄るのですよ。」

 俺の視線が門を向いてるのを見てシフォンが疑問に答えた。

 「まぁ、とりあえず並びましょうか。」


 ----------

 順番が回ってくるとシフォンの顔パスで通れた。あれ、この人ひょっとして結構偉いのか?

 「じゃ、ここでお別れで。」

 「はい。では、また──」

 「あ! あなた、何でここにいるの⁉」

 振り向くと見覚えのある少女が立っていた。今一番会いたく無いヤツ。

 「何でお前がここにいるんだよ、王女様レノ……。」

第三十四話 王女再び ( No.35 )
日時: 2020/09/13 21:11
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 レノはシフォンに聞こえないように小声で俺を問い詰めた。

 「何であなたがここにいるんですか⁉ あなた、魔王でしょ! 人族の宿敵なんですよ!」

 「え、あー、いや、なんかいけるかなー、って。」

 「そんなアホな理由で来るバカがどこにいるんですか!」

 「……てへぺろっ☆」

 「バーカーッ!」

 「痛っ!」

 レノにぶん殴られた。さすがに言い訳が下手すぎたか……。
 
 「ケイ様ってレノと知り合いだったんですか?」

 俺とレノの会話を聞いたシフォンが驚いた表情を見せ、問いかけた。

 「あー、まぁ、そんな感じかしら。」

 「いいえ、こんな人見たこともありません!(キリッ)」

 「しょーもないウソをつかないの……。」

 そのやり取りを見てシフォンがクスリと笑う。

 「そんなに楽しそうにしているレノを見るのは久しぶりです。」

 「へー、……そういえば、あんたとレノは知り合いなのか?」

 「はい、私は公爵家の人間ですので、王女様と接する機会も多かったのです。」

 「なるほど……、って公爵家⁉」

 あれ?爵位とかよく知らないけど、公爵って結構偉いよね⁉ 俺ため口で話してるんだけど……。

 「えぇ、偉いわよ。あなたぐらいなら一声で処刑できるぐらいには。」

 俺の表情を見てレノが疑問に答えた。その言葉を聞き、頬に一筋の冷や汗が伝う。

 「じゃ、俺はこれで失礼します!」

 「あっ……。」

 「ちょっ、あなたにはまだ聞きたいことが──」

 俺はレノ達に背を向け、スキルの『身体強化』を使いその場を猛スピードで離れた。


 ----------

 そこは石壁に囲まれた、小さな小部屋だった。床には魔法陣が描かれ、その魔法陣の周りには白いローブを着た人影がいくつも佇んでいる。

 「教皇様、『アレ』の準備が整いました。」

 「素晴らしい……。遂に人族せいぎ魔族あくを駆逐するときがきたのです……。正義は我々にあり!」

 「「「「「「正義は我々にあり!」」」」」」

 「さぁ、『勇者召喚』の儀を始めるのです!」

第三十五話 冒険者って一度はなってみたいよね ( No.36 )
日時: 2020/09/15 17:29
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 「ここが冒険者ギルドかー」

 冒険者ギルドは思っていたよりもキレイだった。ボロい感じも無く、小綺麗な一軒家って感じだ。

 で、何でこんなところにいるかっていうと、勿論冒険者になるためだ。

 レノとシフォンから逃げ出した俺は、手っ取り早く金を稼ぎ、奴隷を手に入れるために冒険者になることにしたってわけ。

 ちなみに冒険者については馬車の中でシフォンに聞いた。何でも冒険者は、実力さえあれば一番金を稼ぎやすい職業なんだとか。
 そのうえ身分を証明するようなものも要らず、俺にはうってつけの職業だった。
 
 「とまぁ、うだうだ考えてもしょうがないし、中に入りますかね」

 ドアを開け、ギルド内に足を踏み入れる。

 ……うん、めっちゃ想像通り。筋肉ゴリゴリのおっさん達が飲んだくれてたり、クエストが貼ってあるっぽいボードに人がたむろってたり、受付には美人の受付嬢がいたり。

 とりあえず、受付に行って登録してくるかな。

 「すみません、冒険者になりたいのですが」

 「わかりました。それではこの登録用紙に記入していたただき、実技の試験を受けていただきますが大丈夫ですか?」

 「試験って何をするんですか?」
 
 「試験官と模擬戦をしてたくだけですよ。勝敗を見るのではなく、最低限の実力があるかどうかを確かめるだけですので、そんなに難しく考えなくても大丈夫ですよ」

 「ありがとうございます。それじゃあ、この紙に書けば良いんですね。で、名前と得意スキルと……」

 登録用紙に記入し終えた俺は実技試験で圧倒的な実力を見せ、見事Sランクの称号を手に入れた……



 というわけでもなく無難に試験ををクリアし、普通にGランクとなりました。君たち忘れてるかもしれないけど、俺、魔王だから。目立つわけにはいかないんだよ?

 

第三十六話 金稼ぎなんて、廃人の手にかかれば一瞬だ! ( No.37 )
日時: 2020/09/16 21:25
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 さて、これから俺は冒険者として金を稼ぐわけだが……どうしょうか? 

 受付嬢の説明を聞いた感じ、金稼ぎの手段としては『クエストを受ける』か、『魔獣の素材を売る』っていうのがあるみたいなんだよな。

 クエストを受けるとなると今のランクで受けられるクエストじゃぁ報酬が少なめだし……魔獣を狩って、その素材を売るとしますか!

 この先の方針を決めた俺は街の外に出るために、門へと向かった。

 「……あれ、門ってどっちの方向だっけ?」

 別に俺は方向音痴ってわけじゃないぞ?ほ、本当だからな!

 
 ----------

 無事、門を見つけた俺は魔獣狩りを始めた。そしてそろそろ終わりそう……。(経過時間三分)廃人としての本能が効率を追求させたのである。

 「こんなところかな……」

 探知系のスキルを使い、魔獣を効率的に狩っていたのだが、そろそろ充分だろう。

 うーん、ゲームやってた頃と同じ感覚で狩ってたからな……。随分と集まってしまった。

 ……まぁ、多いに越したことは無いだろ! 多少目立つかもしれないけど大丈夫。……俺、魔王だけど、大丈夫?

 ……なるようになんだろ!

 先人の残した素晴らしい格言を思い出し、俺は冒険者ギルドへと向かった。


 ----------

 「こ、これは……しょ、少々お待ちを!」

 受付に狩ってきた魔獣の素材を出すと、受付嬢は血相を変えて奥のほうへ行ってしまった。

 やっぱ、目立つか。どうしよっかなー。……最悪、どっかに逃げるか!

 と、逃亡の算段をしていると、受付嬢が戻ってきた。

 「ギルドマスターが呼んでいます。こちらへどうぞ」

 受付嬢の案内でちょっと高級そうなドアの前にたどり着く。

 「ギルドマスター、入ります」

 「おぉ、入れ!」

 受付嬢がドアを開けると、でかい机と椅子。そして椅子に座っている筋肉ゴリゴリのおっさんがいた。

 多分、あのおっさんがギルドマスターなんだろう。それっぽい雰囲気出してるし。

 「ケイと言ったか……。俺はここにギルマスのゴウルってもんだ。ま、とりあえず座りな」

 椅子に腰かけると、おっさん、じゃなくてゴウルさんがベルのようなものを取り出した。

 「これは『審判の鐘』と言う魔道具で、まぁ、ウソ発見器ってところだ。あんたを疑うわけじゃないんだが、立場上確かめなきゃならないんでね、気を悪くしないでもらいたい」

 「大丈夫だよ。それで、そんな物持ち出したってことは、何か聞きたいってことなんだろ?」

 「あぁ、まず、あの魔獣達はあんたが討伐したんだな?」

 「ああ」

 ゴウルさんは取り出した『審判の鐘』を見る。だが、『審判の鐘』には特に変化が無かった。

 「そんじゃ、次の質問……」

 とまぁ、こんな感じで俺への質問は行われていった。

第三十七話 魔族の危機 ( No.38 )
日時: 2020/09/18 19:14
名前: あお (ID: ikU4u6US)

 「これで確認は終わりだ。悪いな、長々と付き合わせちまって」

 「いや、構わない」

 ゴウルさんの質問が終わるとギルドの職員がやってきた。

 「素材の査定と買取金の用意が終わりました」

 そう言って職員の人は、机の上にいくつかの袋を置いた。

 「あぁ、おつかれさん。……で、これが素材の代金だ」

 俺は頷き、袋をバックにしまった。

 「ちなみに、お前さんはこれからどうするんだい?」

 「そうだな……。金も集まったし、故郷に帰るさ」

 「そうなのか? 良い儲け話があるんだけどな……」

 「儲け話?」

 「あぁ、何でもローレンツ神聖王国が魔族の殲滅をしようと動き出していてな。腕に自信のあつヤツを集めてるんだとさ」
 
 「魔族の……殲滅⁉」

 「そうだぜ。勇者召喚までやったって話だし、あの国も本気で魔族を潰す気だぜ」

 「…………そうか」

 「どうしたんだい、兄ちゃん。顔色悪いぜ?」

 「もう用は終わっただろ? 帰らせてもらう」

 「あ、あぁ……」

 
 ----------

 俺はゴウルさんの言っていた、魔族の殲滅について調べることにした。

 そして調べ始めてから約三十分が経った。
 
 ……結論から言うと、ゴウルさんの言っていたことは正しかった。ローレンツ神聖王国という国が、魔族を倒すために強者を集めているらしい。

 いや、それはまだ良い。俺の作った魔獣達や四天王もいる。だが……問題は勇者だ。

 勇者召喚によって呼び出された勇者。アイツだけはダメだった。

 だって、アイツは……元の世界での知り合い、鳴月なつき 莉奈りな

 『彼女』を、ベルを失った俺に寄り添ってくれた恩人なのだから……。


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