コメディ・ライト小説(新)

Re: くろわっさん!・改**コメ大歓迎!** ( No.9 )
日時: 2018/02/15 17:15
名前: みかんさいだーくろばー ◆EJ0MB3jlw2

*2*

「ただいま」
「やっと、帰ってきた!日菜、早く!」
帰ってすぐにお姉ちゃんに腕を引っ張られて、パソコンの前に座らされた。はぁ...。帰って来たばっかりなのに...。
「ここ、みて?」
パソコンにはすごく高級そうな雰囲気のお店の写真が。どうやら、そのお店のホームページの写真らしい。...でも、これの何がお姉ちゃんは言いたいの...?
「これは世界的に有名なパン屋、『パン・オ・ショコラ』のサイトなんだけど、このお知らせのとこ」
お、お知らせ?
『本店が青原町に移転!5月7日にリニューアルオープン!お楽しみに!』
あ、青原町って、ここ⁉︎しかも、この住所は...!
「うちの目の前!」
「そうなの!大ピンチよ、『ブラックリング』!ただでさえ経営が厳しいのに...」
「そうなの?」
「そうよ!どうしましょー!」
「いや、今から焦っても...」
「だ、だって、7日って3日後だよ?あー、この世の終わりだー!」
「勝手に終わらせるなっ!」
お姉ちゃんはリビングをぐるぐる回ってまだ、ぶつぶつ言っている。それで、本当にいいアイデアが浮かぶのかな?ちなみに、今まで一度も浮かんだことはございません。
ピーンポーン。
「あ、はーい!」
下の厨房からだ。私はドタバタしているお姉ちゃんをほっといて階段を下り、厨房のドアを開けた。そこにはーーハーフっぽいすごく美形の男子が...。だ、誰⁉︎
「ど、どちら様で...?」
「あの、今日、お向かいに引っ越してきた、ルノアールです。父と母は忙しく、今日は挨拶出来ませんでしたので、また後日、と申しておりました」
「あ、え、えっと、この『ブラックリング』の店主の次女、黒輪日菜です!今、家族を呼んできま」
「いいよっ!」
急に背後から声が聞こえて反射的に振り返ると、お姉ちゃんがすごい剣幕でルノアールさんを睨んでいた。
「お、お姉ちゃん?」
「あんた、レオン・ルノアールでしょ?あの『パン・オ・ショコラ』の店主の息子」
え?私の頭の上に?マークが浮かぶ。...でも、確かにあり得る。
ルノアールさんははっとしたようなしぐさをした後、ニヤッと笑った。
「はい」
「やっぱり!何でここに来たの?ここにお店を構えてこの『ブラックリング』のお客さんを奪おうとしているんじゃないの!」
「...そういうなら、言わせてもらうけど、この厨房、最新の機械が全然ない。それにその『ブラックリング』という名前。はっきり言ってダサい。苗字を英語にしただけだろ?」
「...っ!」
お姉ちゃんが悔しそうに唇を噛んだ。じゃ、と言ってルノアールさんーーいや、レオンは自分の新居に帰って行った。...流石の私もこれはいらつく!
「言われっぱなしなんて嫌!何か対策を考えてないと!」
お姉ちゃんはそう言って超高速で二階に歩いていった。...私も、頑張る!!!