コメディ・ライト小説(新)

Re: 片恋.・。*平行線の恋模様*。・. ( No.14 )
日時: 2018/07/20 23:12
名前: Aika

Episode7:見透かされた思い。





あたしたちの想いは…いつか、交わるときは
来るのだろうか―――。



吹奏楽部に入学して1週間。
希望したパーカッションが見事に決まって、
今は基礎練習の時間。

パートごとに練習する場所が別れていて、あたしたちパーカッションは楽器の持ち運びが難しいという理由で音楽室を使っている。

今年、パーカッションに入った1年はあたしだけ。
そして、他の先輩は委員会や生徒会などで遅れているらしく、今は皆瀬輝先輩と2人だけで練習中だ。



練習中…なのに、あたしは
練習しながらも頭の奥底では別のことを考えていて何となく集中できていなかった。

―――また、2年間…達也と同じ部活で嬉しいはずなのに。


中学の時のことを思い出して…
また、あんな風に気まずくなったりしたらどうしようとかそんなことばかり考えていた。



「―――い…オイッ!」



声がしてハッとすると。
すぐ近くに皆瀬輝先輩の顔があった。


「うわっ!」


あたしは、ビックリしてそんな声を上げてしまった。


先輩はそんなあたしを見ながら。

「なんだよ…化け物を見たときみてーな反応しやがって」

心外みたいな感じで言葉を並べていた。

「す…すいません」

とりあえず、謝って練習を再開しようとすると。

「―――達也のことでも考えてた?」

そんな発言にまた驚いて、スネアドラムを叩くスティックを床に落としてしまった。

―――カランッ…。

スティックの落ちた鈍い音だけが静かな教室に響き渡っていた。


「えっ…なん…え?」


言葉にならず、ただあわあわと口を動かしていると。
輝先輩がクスッと笑って。


「―――お前…分かりやすっ」


ボソッとそう言った。
小さい声だけどあたしの耳には、はっきりと届いた。
その言葉にムッとして口を開く。


「―――べっ…別に好きとかで考えてたわけではないから!」
「は?何言ってんの?俺、一言も好きなの?とか聞いてないけど?」


―――むっ、 むかつく!!


「先輩、ウザいです」
「おまっ…俺、仮にも先輩だよ?」
「一個ぐらいしか年齢、変わんないし」
「そういうのを屁理屈っていうんだよ?」

不毛な言い争いをしているところに。
1人の先輩が委員会から帰って来た。

「ふたりとも、いつの間に仲良くなったんだね~」

一連の言い争いを聞いていたのか、先輩がのんきに言っているところに口を開く。

「「良くない!!(ですから!!)」」
「えー、ハモっちゃって…息がぴったりだ~」
「違いますから!!こんな、チャラい先輩となんか絶対仲良くしません!」
「誰がチャラ男だ、コラ!」


―――パーカッションパートに入って1週間。


この男とは気が絶対に合わないし、絶対に仲良くなりたくない。
そう思った瞬間だった―――。