コメディ・ライト小説(新)

Re: 僕の声は君だけに。【感想募集☆】 ( No.45 )
日時: 2018/07/20 22:28
名前: ゆず

「わかった。言っていいのは、ゆうと陽麻莉と上島だけだ」

一斉にブーイングが上がる。
(あたりまえだっての)
いよりは人と話すとが苦手らしい。
特に、まだ日本に来たばかりだという。日本語が難しいわけではなく、慣れていないのだ。
しかし……。
ゆうと陽麻莉と上島が肩を組んで、なにやら話をしているのは気になるんだが……。
相変わらず呼ばれなかった奴らは、俺に向かって文句をぶつけてくる。
「なんでだよー」とか「ずるいぞー」とか。
「お前ら、ここに入れたことから感謝しろよな!!初めて来たくせに、大人数で寄りかかって来て。こっちだってスペースがないんだよ!!」
ほぼクラス全員。つまり、約25人。いや、多すぎだろ!
俺は心の底から本心を叫んだ。すると、今までブーイングを出していた奴らがシンと静まり返る。
何かしら、奴らは素直だ。真実を言えば受け取り、静かになる。
でも、そうなると雰囲気が崩れてしまう。奴らの目が捨てられた子犬のようにうるうるし出すからだ。なので、その後に対処が必要となる。
「俺たちは行ってくる。その間は……テレビゲームでもしてろ……」

一気に死んでいた目が、宝石を見つけ出した時のように輝き出す。
「テレビゲーム!?そんなのも持ってるの!?」
「くそー金持ちは違うなー」
「大会!大会しようぜ!」
「最下位は全員にジュース奢る決定~」
「は!?絶対俺じゃん」

会話に花が咲いたように明るくなる。
よかったな。最近使ってなかったから捨てようと思ってたんだけど残しておいて正解だった。
「よし、今の内だ。行こう」
そっとバレないように玄関を開け、出て行く。
それに気づいた母さんだけが俺たちに手を振った。
かすかに見えた表情はいつにも増して笑顔だった。
ドアの隙間から、母さんの口が音もなく動くのが見える。口パクだがたしかにこう言った気がした。
『京也が楽しそうにしているの、久し振りにに見たわ』
そっとえくぼができる。
『ありがとう』


次回!
第3節「違和感を感じて」。
これからも、よろしくお願いします(ぺこり)。