ダーク・ファンタジー小説

僕は○○に殺された
日時: 2015/03/25 22:55
名前: 餅米

初めまして、餅米と申します。
小説カキコ初心者で、小説を書くのは今回が初めてです。
故に、読みにくい部分があったりすると思いますが御理解頂ければと思います。

この小説は病気・流血・差別表現が多く出て来ます
苦手な方は御控え下さい。
また、フリーホラーゲーム「ゆめにっき」の世界観を意識しています。

では、宜しく御願いします。


◇登場人物 ※随時追加予定


Page:1



Re: 僕は○○に殺された ( No.1 )
日時: 2015/03/25 23:19
名前: 餅米

◇序章


今日はいつになく平和だった。

隣には、いつもみたいに君がいて。
今日は何するとか、明日は何するとか、誰がどうしたとか話して、笑って。
君の綺麗な三つ編みが風になびかれてたのを鮮明に覚えてる。


忙しなく鳴く蝉と、海のように真っ青な空。 

楽しそうに駆け回る子供達。

四時半を告げる、公園の時計と夕焼けのチャイム。





─気付けば、僕はこの病院に居た。




Re: 僕は○○に殺された ( No.2 )
日時: 2015/03/26 16:27
名前: 餅米

◇一号室

 最初は、熱中症でもなって倒れて運ばれたのだろうと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。
さっき隣のベッドのカルテを失礼ながら、チラッと盗み見せてもらったが、書いてあるのは奇妙な事ばかり。
 
 隣人の名前、までは良いが…カルテ項目内には「死因」が入っていた。
普通、カルテに「死因」など存在しない。

 隣人が居ないときジロジロ読んでしまっても失礼だな、と僕は途中で読むのを止めた。
しかし、どうやら遅かったようだ。


「僕のカルテが気になるのかな?」


吃驚して後ろを振り返ると、更に驚いた。
どこにでもいるような黒猫が、当たり前のように人間の言葉を喋っていたから。

「……!!」

「あ、君、最近殺された子だね。まだ人間の形をしている。」


殺された?人間の形?
淡々と喋る猫を、僕はただぼんやりと見つめていると、猫は説明し始めた。

「この病院にいる人は、皆殺されたのさ。何の因果かは分からないけれど、此処に来れた人間は、加害者に『復讐』出来るんだよ。
例えば、心臓発作になれとか、鬱になって自殺しろとか。
勿論、しないという判断もあるけれどね。」

「…けれど、『復讐』の権利を自分で断った反動は大きくてね。僕みたいに「人外」にされる。
皮肉な話だよね…あぁ、そのカルテあげる。」

笑いながら喋る猫は、どこか哀しさを帯びていた。


◆一号室 退室。


◇01 カルテ「黒猫」

死因◇昔から付き合っていた彼女に刺殺された。
   理由は不明。
死後判断◇復讐不可。
性格◇温厚で物知り。

◆僕のメモ
・此処は殺された(他殺)された者が来る死後の病院。
・『復讐』をするかしないか選ばされるが、しない場合、『何か』になり、病院に居続けるペナルティがある。
・『復讐』した後、天国には行けない。

Re: 僕は○○に殺された ( No.3 )
日時: 2015/03/27 19:20
名前: 餅米

◇二号室

「用があったら、僕に聞きなよ。多分、僕が一番長く“入院”してるからね」

「復讐の事について知りたいなら、隣の「狼」辺りに当たると良いよ」

 一通り話終えると猫は尻尾を振り、僕を見送ってくれた。
僕は分からないことだらけのまま、そこに留まるのも何だったので、病室を探索することにした。

二号室の金色のドアノブに手を掛けると、ドアはいとも簡単に開いた。


「…ノックもないのかしら?」

 苛ついた声に驚きつつ、中を見れば、とても綺麗な女の子がいた。
しかしその女の子の腕は幾つもの羽が付いていて、足は異常な程細かった。

「全く……」

僕の行いに気を悪くしたのか、女の子はそれきり何も喋らなくなってしまった。
気まずく思いながら突っ立っていると、今度は明るい声で呼び掛けられた。

「ああ、そいつはそういう奴だから。気にしなくて良いよ」

どうやら二号室の住人らしい。
見た目は人間らしかったが、その目は鋭く、キラッと光った。八重歯が覗く口元を凝視していると、その男はばつの悪そうに笑った。

「あぁ…俺はどうやら”狼“になり始めてるみたいでね。それはそうと、どうしたの?」

「…」


「どうせ復讐についてでしょ。」

先程の女の子は睨んでいるのか、と思うくらい鋭い目で本を読みながら答えた。

「復讐…あぁ、復讐ね。君は新入り君だよね。よし、自己紹介からいこう」

「改めて、新入り君。僕はウルフ。こっちの高飛車女の子はバード。
どっちも仮名さ、思い出せなくてね。」

「ちょっと、誰が高飛車よ」

プンプンと怒るバードを余所に、ウルフはくくっと笑い謝った。
怒るバードはどこか…「あの子」に似ていた。

「……新入り君?」


◆二号室 未退室


◇02 カルテ「バード」

死因◇前世でファンにストーカーされ、殺された。
  (white birdsという名のアイドルユニットに所   属していた)
死後判断◇復讐待ち。心臓発作にする予定。
性格◇高飛車で冷たい。


◇03 カルテ「ウルフ」

死因◇喧嘩中のヒステリックな弟による撲殺。
死後判断◇復讐不可。
性格◇明るく、優しいが、前世の影響で裏表が激し   くなり、二重人格になった。

Re: 僕は○○に殺された ( No.4 )
日時: 2015/03/28 14:48
名前: 餅米

▽二号室

「…」

「ああ、君は新入りだから名前が無いのか…新入り君は、何て呼ばれたい?」

「……」

「…アンタ、喋れないの?それとも…喋りたくないの?」

バードから鋭い質問が飛んできた。
そう言えば、僕は喋っていない。
けれど、それは故意でもあり、怠慢からでもあり、口が上手く回らないからでもある。
喋りたくない、の方が正しいのだろうか。

「……」

「あくまでも黙る気?あぁ、やだやだ。」

バードはそう呟くと、再び視線を本に戻し、答えた。

「アンタ…幽霊みたい。だから、ゴーストね。」

「……?」

「新入り君、分かりにくいけれど、バードは君の事気に入ってるみたいだね。」

「はぁ?誰がこんな…」

「だって、バード。君は名を付けてあげたことなんて無いだろう?」

「それは…」

バードの顔が曇る。
最初は恥ずかしいのかな、と思っていたが、どうやら違うようだ。
バードは消え入るような声で付け加えた。

「仲間…昔の友人に、似ているのよね。少し」


「……感情移入は、身を滅ぼす」

ウルフが小さく呟く。
ウルフの顔は、身震いするくらい冷酷だった。


「──さ、暗くなっちゃったね。復讐の説明をしてあげるよ。」

笑顔に戻ったウルフの恐ろしい説明が始まった。
一通り聞き終わると、バードが僕に声掛けた。

「ゴースト。三号室は開かないから。」

「すっかりゴーストにされたねぇ」

豪快に笑うウルフと、少し微笑むバードに見送られ、僕は再び探索に戻った。


◆二号室 退室

◆僕のメモ
・復讐は自分の手か、自然な成り行きかで選べる。
・どちらで行った場合でも、病院に居続けることになる。
・復讐は自分の恨みの大きさ。

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