ダーク・ファンタジー小説

真っ赤な華を咲かせましょう
日時: 2015/05/09 18:07
名前: 志乃 ◆XZR4PorkUs

人をーすことは悪い事ですか?

人は、ただ何の未練も動機もなく人を殺してなどいません。

だってそうでしょう?心があるから恋をする。

恋をするから後悔が生まれる。後悔が生まれるから動機がくる。

動機がくるから殺人が起こる。ー殺人が起こるから



人は初めて自身の感情全てを理解できる。

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Re: 真っ赤な華を咲かせましょう ( No.1 )
日時: 2015/05/09 19:54
名前: 志乃 ◆XZR4PorkUs

ー…っていう、どっかのバカ作家が書いた小説の一文を炎天下の中、何度も何度も読み返す。

読み返しながらもうすぐ14になる女子中学生“一瀬由羽”は、今日も何事か考えていた。
いつもなら1分もせず飽きてすぐどっかフラフラフラフラ、さ迷う由羽が珍しく考えた“思想”
それは、普通の人なら考えない。思いもよらない事だった。

(じゃあ、いつも人斬ってる“私達”は何の動機あってしているのだろう)

ザッザッザッ

その時、不意に足音が聞こえる。

「ーい、おい。ここで何してる」

見ると、由羽の幼馴染みの“藍川晃太”がこの暑い日差しの中、わざわざ彼女を迎えに来たのだ。
彼の性格上、普通そんな事はしない。
けど、迎えに来てくれたのに嬉しさを感じたのか、それともただ単に暑かっただけなのか。
由羽は少しだけだが、微かに頬を赤らめる。
それは、由羽だけじゃなく晃太にとっても思いもよらない出来事だった。
つられて晃太も、赤らめる。

けど、今はそんな事どうでもいい。

「こんな所にいたのか…早くしないと、仕事時間に遅れるぞ」
「……あれ?もうそんな仕事だっけ」

平静を装い、晃太は静かに由羽を立ち上がらせる。
対して由羽も、そんな晃太の状況を知ってか知らずか“例のモノ”を手をヒラヒラ振ってねだり始める。
晃太の顔がまた真っ赤になってくのを、由羽は微かに感じた。

が、何度も言うように今はそんな事どうでもいいのだ。

晃太はカシャンと例のモノを、由羽に重くのし掛かるように渡す。
由羽は冷静に、その中身を開ける。
入ってたのは新品の銃2丁。それと替えの玉幾つかだった。

「……これで全部?」
「あぁ。残りは向こうに準備してある…心配しなくともいざという時はそこで補充しとけば平気さ」
「……ふーん」

由羽が素っ気ない態度を取ると、それに腹立ったのか晃太がいきなり由羽の頬をギュッとつねる。

「イタッ……!急になにするの」

少し強くつねったせいか、由羽の頬が赤くなる。

「いや、別に…それより」

と、晃太が由羽の頬をつねったかと思うと今度は自信も刀らしき物を所持しゆっくりと歩き出す。

「早くしろ…じゃないと、仕事せずに遊んでた事になって減点もらっても知らねぇぞ」
「なっ…それは、あなたが私にちょっかい出してたからでしょーが!」

由羽がそうツッコミを入れると、それを合図に夕日が静かに沈み始める。
何度も言うが、これはグダグダストーリーではない。作者の国語力がまだ未熟で、こんな風になってしまったが実際はドロドロ血塗れストーリーなのだ(……になる事を願う)

まぁ、それはおいおい。

「…行くぞ」

続きのお話で。

Re: 真っ赤な華を咲かせましょう ( No.2 )
日時: 2015/05/10 09:15
名前: 志乃 ◆XZR4PorkUs

まるで夏の花火のように、複数の弾丸が響き渡る。
それと共に、流星のように銀の刃が何かを貫く。
それは、今の時代にあってはならないもの。もう“終わったはずの出来事”を彼らは毎夜繰り返していた。
その出来事とはーーー……

「由羽こっちだ!早くしろ……!」
「そんな事言われても、今日は何時もより敵が多いんだから仕方ないでしょ……!」

と言いつつも、由羽はしっかりと先程晃太から貰った弾丸で目の前にいる敵を俄然打ち伏せる。
晃太も晃太で、由羽の援護しつつ自分の敵をバッサリと斬り倒していた。

そこに、ピーッと何かの合図らしき笛が響き渡る。

「由羽!晃太!大丈夫?平気!?」
「おぉ…やっと応援が来たか……!」

1人の男が言い終わると同時に、複数の“応援隊”と名乗る者達が由羽と晃太の前に直ぐ様駆け寄る。
そこには、2人の幼馴染みである“木月玲奈”も男達に混じって応戦していた。

「玲奈…玲奈なの!?良かっ…」

由羽が玲奈に近づこうとしたその瞬間、親玉らしき化け物が皆の前に現る。

「由羽危ない……!」
「……えっ……」

真っ赤な瞳に、透き通るような白い肌。一見それだけ言えば人間のはたまたその異様な姿か……と思いきや、実際はそう、人間ではない。
強いて言えば、太古の昔スサノオノミコトが倒したヤマタノオロチのようなーそんな感じの姿だった。

長い舌を出して挑発するかのように見据えるオロチに、晃太は静かに刃を向ける。

「……お前が親玉か……?」

2人がじっと睨み合う。

「悪ぃな…お前は一昔前も、今も、存在しちゃあいけねぇ奴なんだ…それぐらいお前も分かっているんだろうな……?」

今まで感じた事もない静寂が、辺りを静かに支配する。
オロチがじっと晃太を見つめる。
晃太もじっとオロチを見つめる。
一筋の風が貫いた今、両者それぞれの刃を構える。

そしてーーー……

「…行くぞ」

晃太が踏み出そうとしたその時。

ピー!ピー!ピー!ピー!

「ギィィィィィヤアアアァァァァァァ……!!!」
「なんだ……!?」

どこからか発信音らしき音が、由羽達の耳に酷く響く。
それに構わず晃太がオロチに走り出した時、オロチは何かに苦しみ悶えていた。

「どうした!オロチ……」
「晃太逃げて!そいつ、何かヤバい……!」
「……えっ……」

気づいた時には、遅かった。

ドオオォォォォォォン

突如、爆発が辺りの静寂を忍びもせず奪い取る。

「晃太……!」

由羽達がオロチから遠く離れた瞬間、何人かが爆風に巻き込まれ地にズドンと落下する。
その中には晃太も、当然巻き込まれていた。

「晃太……!……大丈夫?」

由羽と玲奈が晃太に駆け寄る。

「あぁ、俺は大丈夫だ…それより」

オロチの叫びが、まだ耳に響く。

「どうして……こんな事に」
「分からねぇ……けど今は」

と、そこに何台か車のブレーキの音がする。
それは脱出用の車だった。
大人数でも乗れる為、取り残される心配はないが。

「ひとまずこれで逃げるぞ。話はそれからだ」
「でも、オロチが……」
「いいから……!」

晃太が由羽の肩をギュッと掴む。

「俺の話を…聞いてくれ……!」
「晃太……」

晃太が涙ながらに話すのを、覚悟を決めたのを、由羽は晃太の鼓動から手を伝って静かに分かる。
と同時に、車が今にも発車しそうなエンジンの音も聞こえた。

「由羽!晃太!時間がないわ…早くして……!」
「お二人とも!ここはもうダメです!早く……」

玲奈や他の人達の言葉に従い、由羽と晃太は頷くと直ぐ様車に乗る。
そして、その車は今まで出した事のないようなスピードで猛烈に走る。
爆発はまだ続く。オロチはまだ叫ぶ。

あんなのがいるんだ……未来に。

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