ダーク・ファンタジー小説

悪夢と現実(完結)
日時: 2017/04/21 21:39
名前: 臨

初めてでまだヒヨコ並の下手さですがどうぞ暖かい目で見てくれると嬉しいです!

Page:1 2 3



Re: 悪夢と現実 ( No.8 )
日時: 2017/02/17 21:14
名前: 臨

続・赤い世界

嗚呼もう止めてくれ。
殺すのならいっそ殺してくれ。
「うがっ.....あ.....ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
何時間経ったのだろうか。
今はそれすらも分からない。
もう体はぐちゃぐちゃだ。
腹は裂け、腸は飛び出し、手足は切り落とされ、今は背中の皮膚を剥がされている様だ。
何とも言えないこの激痛。
それが何時間も続いているのだ。
普通の人間ならはもう死んでいる筈だが、生きている。
だって此処は夢なのだから。
「もうっ......止めてくれ!.....早く目覚めろ!頼むから目覚めてくれ!やだ!これ以上は嫌だ!」
そんな悲痛な叫びが木霊するなか愉快そうな声が僕の"お願い"を拒否する。
《ダメダメー。この悪夢はまだまだ続くよ?君に拒否権はないからねー♪》
その答えに絶望を感じる。
誰でも良いから早く助けてくれ......助けて......
タスケテ........コロシテ.......タスケテ.......コロシテ.......モウイヤダ



                                     幸太

っ!?.....タスケテコロシテ.....
                                 助けに来たよ
タスケニ?ボクヲ?
                                   そうだよ
キミはダレ?
                                僕は....タカアキ






遅いよ......馬鹿








目が覚める。
汗で服がグッショリしてる。
周り一面白い。
白いカーテンに白い天井。
横から声がする。
酷く聞き慣れた声。
でも、今はそれがとても嬉しい。懐かしい。
「幸太っ!?......良かった....もう....目覚めないかと思った!ごめん.....本当にごめん!」
高明が泣きながら謝って来る。
生きている。自分は生きているのだ。

高明の手を優しく握る。
すると、高明の目から更に大粒の涙が溢れ出てくる。
外は暗かった。
もう夜なのだ。
窓を見つめながらぼーっとする。











                         一瞬だけ..............外が"真っ赤"に見えた。

Re: 悪夢と現実 ( No.9 )
日時: 2017/03/19 22:44
名前: 臨

あれから数日が経った。
精神も大分安定してきた僕は寝る時は電気を消す様にした。
今までは寝るのが怖くて、暗闇から赤い手が伸びて来る幻覚を見て怯えていたがその旅に母が電気を着けてくれた。
でも、この頃はその幻覚も少なくなって来ていたのだ。
明日も高明が来るのか何て思いながら静かに目を閉じて意識を暗い闇へと沈める。















赤....赤い.....紅い.....何で?
痛い.....苦しい......
             これは夢?
                      





                          《逃げられると思うなよ》





「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
大声を上げて飛び起きる。
汗か涙か分からないが顔がぐしゃぐしゃに濡れてる。
頭で必死に考える。
(何でだ何でだ!もう、あの悪夢は終わった筈だ。そうだそうに違いない!なら、あれは何だ!なぜあの悪魔の声が聞こえた!おかしい可笑しい!)
大声を聞き付けたのかナースが病室に入ってくる。
「はあはあっ........!?....ぅ......あ......」
病室に入ってく
来たナースは赤かった。
いや、正確にはそう見えたのだ。
「く.....来るなっ!止めろ、止めてくれ!」
ナースの手を振り払い暴れると医師が次々と病室に入って来る。
その医師も赤い。
全てが赤い。
あの白いカーテンも白い壁も全て赤い。
赤い紅いあかいあかいアカイあカイアかいアカいあかイ!
病室を飛び出す。
そしてただただ走る。
後ろから医師達が追い掛けてくるがそれすらも幸太には夢と一緒に見えた。
「来るな来るな来るな!」
遂には屋上迄にも来た。
逃げ場がない。
屋上を駆け回り逃げ場を探す。すると、一部だけフェンスが壊れていた。
丁度、幸太が通り抜けられるような小さい穴。
そこに体を潜らせて入る。
どうしようと焦っていると上から白い光が降って来た。
それを見ると幸太は自然と足場がない空間に足を踏み入れる。
彼の姿が消えると同時に医師達が屋上のドアを開ける。
医師達が下を見た時にはもう遅かった。
下には手や足が変な方向に曲がった赤い紅い肉片があったのだ。

Re: 悪夢と現実 《完》 ( No.10 )
日時: 2017/03/30 23:29
名前: 臨

今日朝早くに病院へ行った。
少し嫌な予感がしたからだ。
病室に入るとそこには幸太の姿はなかった。
「......?」
背中に嫌な汗が伝うがそんなの今はどうでも良い。
直ぐに病室を出て幸太を探す為歩き回るとロビーで数人のナースが話をしていた。
その話に幸太の名前が出てきた。
「あの45号室の患者さん。何て言ったっけ」
「あー、田中幸太君?」
「そうそう。その子さ........"死んだ"んだよね」
.........え?嘘......だろ
「あの........それってどうゆうことですか?」
僕はナース達に近付き焦点の合わない瞳で見つめると聞いた
「あ......えと、昨日の夜に屋上から飛び降りたのよ」
幸太が?昨日まであんなに楽しそうにしてたのに?何で?
「私達に近付くな来るなって叫んでね」
来るな?近付くな?もしかして......まだ夢が....
俺のせい?全部俺のせいなのか?
そうだ、俺のせいだ......俺が興味半分で見せたから悪いんだ。
俺のおれのオレノ俺のセイ!
その場から走りさると直ぐ様屋上に向かった。
「!?」
そこにいた人物に目を疑った。
「幸太.....」
《久しぶり.....高明》
優しく微笑む幸太。何だ生きてるじゃないか.....
そうホッとしていると彼の口からこんな言葉が出てきた。
《お前のせいで.....》
「え?」
俺の聞き間違いか?それとも......本当に
《お前のせいで僕は死んだんだよ!》
その言葉が体に心に刺さる。
「ご......ゴメン」
《そう思ってるなら.......一緒に来てよ》
幸太?がニヤリと笑い僕に手招きする
それに誘われる様に一歩.....また一歩と彼に近付く
遂にはフェンスまで来た。
《さあ.......最後だよ。それを飛び越えたらゴールだ》
「それで......許してくれるのか?それでいいのか?」
恐る恐る聞く。
幸太?は僕を冷たい瞳で見つめてからニコリと笑った
《ああ....》
その声に僕は嬉しそうに笑うと身を投げた






















                                 《あ〜あ、つまんない》
                               《直ぐに終わっちゃったな》
                       《まあ、新しいおもちゃをみつけろば良いかな》
                            《それまで悪夢を見続けて貰うかな》




               バイバイ



                      完

Re: 悪夢と現実 ( No.11 )
日時: 2017/04/21 21:36
名前: 臨

                   番外編
「なあ、幸太」
孝明が椅子の背もたれに背中を預けキィキィ音をたてながら聞く
「ん~?」
僕はと云えば、その耳障りな音を気にしつつもスマホの写真をボンヤリしながら見つめている。
たまに、スクロールするとまた違う写真が出てくる。
「俺さ.......彼女出来た」
「ふ~ん...........はっ!?」
アッサリ何時ものように言った彼に僕は椅子を立ち上がった反動で倒しながら驚く。
ガッターンっと椅子が倒れる五月蝿い音が聞こえるが今はそれはどうだって良い。
こいつに彼女等と考えたこともない。
「えっ、何処のクラス?僕の知ってる奴?」
「おお、お前がよく知ってる奴だよ。そうだな~......お前の好きな奴の隣に居る奴♪」
ニヤニヤしながら此方を見てくる彼を一蹴すると考える。
僕の好きな奴の隣に居る奴.......好きな奴....好きな奴好きな奴好きな奴......
丁度、スマホの待ち受け画面に写っているメイド姿の彼女をよく見ると、その彼女の隣に居る執事姿のもう一人の女子、紫宛が写ってる。
「もしかして.....紫宛?」
「正ー解!」
拍手しながら嬉しそうにニコニコ笑ってる彼を見れば此方も何故だか頬が緩んだ。
「ところで......お前その莢香のメイド姿、何処で見つけたんだ?」
彼が人のスマホの待ち受け画面を見ながら聞いてくると、僕は何故だか自慢気に答えた。
「文化祭だよ!お前が熱出して休んだ行事。あの時、隣のクラスが店員不足で仕方なく俺と紫宛と工藤さんとで行ったんだよ」
「良いな~.....で、お前は両手に花だった訳だ」
僕の頬をツンツンつつきながらいじける彼の指を違う方向に曲げると彼はその指押さえて踞った。
「あ"の~......指がっポキッて違う方向に........てか、お前まだ莢香のこと工藤呼びな訳?莢香にも普通に下の名前で呼んで良いよって言われたんだろ?」
その話を吹っ掛けられると遠くを見ながら答えた
「...........精神が持たない」
「...........分かるぞ」
二人して遠くを見てると誰かに後ろから目を隠された。
「だーれだ」
聞き覚えのある声.....凄く落ち着く声........俺の好きな人、莢香だ。
「.....っ///」
顔を真っ赤にしながら後ろに下がろうとすると足が変に絡まり背中から転ぶ。
「......ふふふっ」
口元をフードの裾で隠しながらクスクス笑う彼女が可愛らしかった。
「し.....心臓に悪い...」
息を切らしながら言うと後ろから五月蝿い声が聞こえてきた。
「学校でイチャつかないで下さーい」
「そうだぞー。」
そんなことを言いながらも密かに手を握っている紫宛と孝明を見ながらツッコム
「それは此方のセリフだ。何ひっそり手握ってんだよ。もっと堂々と握れバカっプル」
「そうそう」
顔を赤くしながら恥ずかしそうにモジモジするカップルを見ながら内心舌打ちする。
(俺はまだ手を握るのも告白も出来てないってゆうのに、あの糞孝明はまあ、幸せそうなことだ。リア充滅びろ)
そう思ってると隣で莢香がボソッと「リア充祟れろ」と呟いているが敢えて聞かないことにした。



(ただのノロケ話っすね。すみません。)



Re: 悪夢と現実(完結) ( No.12 )
日時: 2017/05/17 20:16
名前: 臨

番外編2(すみません)

           莢香視点
今日は幸太の葬式。
涙は何故か出ない。
当たり前だろう。学校で死んだと聞いた時にひたすら泣いたからだ。
涙ももう枯れはてたとゆうやつだろうか。
紫宛は横で私の手を繋ぎながら静かに泣いている。
可哀想に......
孝明君も死んでいるのだ、、、、幸太の後を追うように、同じ形で。


幸太は.....彼は死ぬ前に"何が見ていた"のだろうか。

                     


                               嗚呼、私が"殺したかった"のに
そう、内心で呟きながら私は静かに下唇を噛んだ。

Page:1 2 3



題名 小説をトップへ上げる
名前
E-Mail
URL
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


  クッキー保存