ダーク・ファンタジー小説

異世界に来たら『スライム娘』だった件
日時: 2018/06/22 22:48
名前: マシュ&マロ




どうも、マシュ&マロです♪


 この小説は『コメディ重視のユッタリ系ファンタジー』ですので、見るのなら熱くなるような展開への期待はそこそこに見て下さい。


 それでは小説スタートッ!!

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Re: 異世界に来たら『スライム娘』だった件 ( No.15 )
日時: 2018/08/11 15:02
名前: マシュ&マロ



 逃げてる途中で俺の腹に後ろからの破片が飛んできて穴が空いた、まぁそれも全然平気なんだけどね


 「ちょっ!、スラちゃん!君ってどうなってるの!?」

 「えー・・・・っと、実のところ俺はスライムなんです」

 そう俺が言うと不思議な顔をするルイスさん、....ってか! 後ろが騒がしいんだけど?

 「ってか!ルイスさん、ソミーの様子がヤバいんですけど何か知ってます?」

 「いやぁ、この事については僕はなんとも・・・・・?」

 「そっすかぁー、これは長い夜になりそ..((ビチャ!)...失礼、顔が吹き飛びました」

 後ろから相変わらず追ってくるソミー、まず諦めとかって知らないかな?

 「僕はソミーを何とか正気に戻しておげたいと思ってる」

 「だったらソミーを正気に戻す前に俺とルイスさんがこの世界に戻れなくなっちゃいますよッ!!」

 「それはそれで遠慮したい内容だね」

 「確かにそうですが、体力的に俺たち二人の最後は近そうですよ」

 「んー・・・・・あっ!そだッ!!、“童遊びの夢。影遊び ”」

 「えっ ちょっ!、何です?」

 ルイスさんの声が聞こえたかと思うと俺の足元の影がだんだんと俺を包んでいき視界が真っ暗になった



 [〜 ちょっと先送り 〜]



 「ぶえっ!! ハァハァハァハァハァハァハァ、溺死するかと思ったぁー」

 「大丈夫かいスラちゃん?、でも一応これで逃げられたね」

 俺とルイスさんは倉庫みたいな部屋の中に移動したらしいが影の中を移動するのは乗り心地でいえば星一つだな

 「乗り物酔いならぬ影酔いってすんだね...うっぷッ!」

 「大丈夫かい?、僕も最初は影の中は慣れなかったんだよ」

 「うぷっ!...それよりソミーに何があったんですかね?」

 「んーまさかだけど風邪を引いたのが原因じゃないよね」

 「んっ?、風邪が原因で殺人マシンになるっていうの?」

 「たぶん...。ソミーが風邪を引いた事はこれまでに一度もなかったしソミーはあんな野蛮な子じゃないんだ」

 「だったらソミーの風邪を治せば良いって事ですよね?、それじゃあ薬のある部屋に急いで行きましょう!」

 そう言って俺が立ち上がると同時に倉庫のドアが派手な音を立てて吹っ飛んだ

 「・・・・・・・・風邪ってヤバくね?」

 「スラちゃん!、そんな事言ってないで移動するよ」

 「ルイスさん、俺はここに残ります」

 「何を言ってるんだい!?、ここにいても死んでしまうよ!!?」

 「俺はスライムです!、それにソミーがすぐに俺たちの居場所に来れたって事は移動してもすぐに追い付かれるって事ですよ」

 「でもいくらスラちゃんが不死だからって置いてはいけないよ!」

 「そういうセリフは好きな人ができてから言って下さいよルイスさん、それに俺って結構しぶといですしね」

 「分かった、だけど無理はしないでよスラちゃん “童遊びの夢。影遊び”」

 そう言い残して影の中に消えたルイスさん、そうして俺とソミーの二人っきりになった訳だがシチュエーションが違えば嬉しかったかも


 「そんじゃあ白熱した夜でも二人で過ごすとしましょうかね」



 ーードッガァァァアァンッ!!



 ソミーの上段蹴りが炸裂して俺は顔が弾け飛びながら後ろにあった木箱に衝突して壊れてしまった

 「あーもーくそったれベイベイベー!、少しは力加減ってのも知っててくれよな!?」

 「ウー ゥー ウーゥー ゥー ウー」

 「んっ? 調子悪いなら病院紹介するよ?、あっ! 嘘だから!嘘だから!」


 ーードッシャァァアン!!


 「グェッホ! ゲホッ! ゲホッ!、そんなにする事ないんじゃないの?、あっ!ヤベっ!」


 次に俺はソミーに体を掴まれると思いっきり投げ飛ばされてしまい倉庫の壁をブチ破って廊下の上に転がる

 「痛くはねぇんだが一方的にボコボコにされるのは嫌だな.....来やがったっ!!」

 俺は両腕でソミーの跳び蹴りを受け止める、だがパワー負けしてしまい廊下の窓を突き破って屋敷の外に転げ落ちてしまった

 「ちくしょうだな!、もう少しぐらいパワー面が強くなりたいな」

 俺はそう言って頭を掻くと体を起こして立ち上がった、そんな所へソミーが現れたので俺は夜空を見上げてこう言った

 「ちょうどこんな月の綺麗な日にはソミーみたいな子と一緒に過ごしたいと思ってたんだよね」

 「ウー ウー ウーウー ウーウー」

 「まっ、夜もまだまだ長いし気長にソミーの相手にでもなるよ」

Re: 異世界に来たら『スライム娘』だった件 ( No.16 )
日時: 2018/08/19 23:52
名前: マシュ&マロ


 満月が浮かぶ真夜中の夜空が見える屋敷の庭、そんな庭を飛ぶように横切る人影があった


 「あっ!、ヤバイ! ヤバい! やばいッ! ぶつかるッ!!」


 ーーガッシャァァアーンン!!


 「ん〜相手になるとは言ったけど、意外と激しいんだねソミーって」

 「ウゥゥァァアーーーッ!!」

 ソミーが雄叫びと共に襲いかかって来る、それを俺はギリギリで回避すると急いで姿勢を立て直す

 「いやいや加減ってもんを考えてよね、これマジよ?」

 「ウー ゥー ウー ゥー ゥー ウー」

 「あーもー何言っても通じねぇみてーだな、そろそろ俺も怒るよ?」

 「ウッハハハハハハハハハハーッ!!」

 「あれ?、何かバージョン変えてきたね?」

 そう俺が思っていたのも束の間、呻くだけだったソミーから不気味な女性の声が聞こえてきた

 「ハハハハハハッ!!、ようやく思い通りに動くようになったじゃないか?」

 「失礼ですけど、オタク誰ですか?」

 「小娘、私の名はトメアン。恨みを抱いたまま死んだ美女の霊さ」

 「んー・・・・声的に美女かと聞かれると、どちらかと言えば老ば・・・・・」

 ーードッガァァァアァンッ!!

 「それ以上は言うんじゃないよ!!」

 「パラパラパラ)) それは殴る前に忠告して欲しかったなあ」

 そんな事を言いながら何も無かったように立ち上がる俺、それにはソミー(以後トメアン)は少しだけ驚いた様子でこう言った

 「意外だねぇ、この娘の体は強力なパワーがあるはずなのにねぇ」

 「確かに普通なら死んでたと思うが、残念ながら俺は不死身のスライム娘ちゃんなんでね!」

 そう言って俺は目の前のソミー(の中身)に対して舌を出して挑発してみたところ、思いのほか挑発に乗ってくれたようだ

 「こんの小娘がッ!、190年を生きてきた者を怒らしたこと覚悟しなッ!!」

 「あらま結構の高齢者だったんですね」

 「うるさい!、そして死ねッ!!」

 トメアンの怒りの拳が俺の顔に叩き込まれて後ろに殴り飛ばされるが、その勢いを使ってバク転し着地した俺は息もつかずに庭を疾走していった

 「ここは逃げるが勝ちじゃい!」

 「待てやクソ小娘ェェーーーーッ!」

 「すみませんが殴り殺すのは100年後にお願いします」

 「待ァテェェェー小娘、ミンチにして肉団子にしてやる!!」

 「アンタにミンチにされるよりは暴力団にリンチされた方がマシじゃい!!」

 そうこう言い合いながら走っている俺とトメアン、ってか! 中身は婆さんのクセに走んの速くね!?


 そんなこんなと俺が思っていると走っている先にルイスさんが現れたのであった


 「“童遊びの夢。影遊び” ふぅ.....、あっ! スラちゃん何かあっ・・・・・・」

 「いいからルイスさん走って下さいよ!!」

 「あれ?、何故かソミーの雰囲気が...ウワッ!」

 俺は説明もなしにルイスさんの手を引っ張ると屋敷の庭を死ぬ気で激走していった



 [〜 かくかくシカジカ 〜]



 ここは屋敷の暗い屋根裏の中、そんな場所に俺とルイスさんは息を荒くして倒れていた

 「ヒー...ハー.....ヒー...ハー...。ところでルイスさん」

 「ハァハァハァハァハァハァ、何だいスラちゃん?」

 「ソミー(トメアン)を撒けたのは良いんですけど、薬とかって見つかったんですか?」

 「バッチリ!(グー)、...えーと確かここら辺に・・・・・・。」

 そう言って服の中を手探りで何かを探しているルイスさん、するとビックリする程の数の小瓶が転がり出てきた

 「できる限りで持って来てはみたけど、ソミーの様子はどうだった」

 「それがですね〜・・・・・・・・」


 [〜 更にカクカクしかじか 〜]


 「何だって!?、風邪じゃなく幽霊に憑かれてたの!?」

 「そうなんですよ〜ルイスさん、しかも結構なお年の婆さんでしたし」

 「幽霊かぁ....。風邪じゃないなら薬とかは意味ないみたいだね」

 「まぁそんなに落ち込まないで下さいよルイスさん、まだ方法はありますって」

 そう俺は言ってルイスさんを励ましていると、鈍く光っている小瓶が目に入ってきたので手に取ってみた

 「コレ、何ですかルイスさん?」

 「あぁソレは間違って持って来ちゃった聖水だよスラちゃん」

 「んっ?、また聖水なんかが何で吸血鬼の住んでる屋敷にあるんですか?」

 「吸血鬼の弱点=聖水というのは世間の大きな勘違いだよスラちゃん。吸血鬼は儀式とかで結構使うんだよ?」

 「へー、儀式って何するんですか?」

 「それはねスラちゃん、吸血鬼というのは・・・・・・・」

 するとルイスさんがちょうど説明を始めようとした直後、屋根裏の下からトメアンの声が聞こえてきて次の瞬間に俺とルイスさんがいる真下の床を突き破ってトメアンが現れたのであった

 「やぁーと見つけたよ小娘にコウモリ男ッ!!」

 ちょうど真下からトメアンが飛び出してきたおかげで俺とルイスさんは両方とも弾き飛ばされてしまい聖水の入った小瓶を持っていた俺は頭から聖水を被ってしまった

 「さーて小娘をミンチにする前にコウモリ男の腹から腸を引き抜いてソーセージを作らなきゃね」

 「“童遊びの夢。影遊び”」

 影の中にルイスさんは消えると次の瞬間にはトメアンの頭上に姿を現した

 「ヤアッ!! ((ガシッ!) うっ!」

 不意打ちも虚しげにトメアンに首を掴まれてしまったルイスさん、だがトメアンの憑いているソミー自身が背が低いので違和感の感じてしまう場面だ

 「まったく、普段から屋敷に引き込もってばかりの男が急に勇ましくなったところで無意味なんだよ。一族の恥さらし程度が!」

 「ああ....確かに僕は引き込もりだしそのうえ臆病だ...。でも!僕の中には一族として誇りがあ((バゴンッ!)・・・・・」

 「たくっ!、うるさい男は嫌われるよ。それと小娘は逃げてないかねぇ?」

 そう言って気絶したルイスさんから手を離して振り返ったトメアン、そしてスラのいる方を見た時だった

 「アンタは何者だい?」

 トメアンの視線の先にはスラではなく白い髪をツインテールにしているスラよりは比較的に背の高い少女がトメアンをニコニコと見ながら立っていた

 「えーと....スラちゃん2(ツー)」

 そう言って謎の少女は何か良い事でもあったかのようにニコニコとまた笑ったのであった・・・・・。

Re: 異世界に来たら『スライム娘』だった件 ( No.17 )
日時: 2018/08/20 22:09
名前: マシュ&マロ



 「あなたの心のヒロイン!。スラちゃん2でッス☆」

 言葉の最後に何故か力が入り気味に決め台詞(?)を決めつつ目の前の幼女は両手のダブルピースに加えてウィンクを披露した。この様子にトメアンの脳内ではハテナが浮かんでいた

 「・・・・・・・・・・・・??」

 「皆の心のヒロイン!。スラちゃん2でッス☆」

 今度は背景に星屑が浮かんで見えるような勢いで決め台詞と決めポーズを決めるスラちゃん2、だけど今度もトメアンは無言であった

 「・・・・・・・・・・・・???」

 「ピッチピチの17才!。スラちゃん2でッス☆」

 「・・・・・・・・・・・・ハッ??」

 やっと呟いた言葉はとても短かった、だがそんなのを気にする様子もなしにスラちゃん2はまた動きだす

 「皆の憧れの星!!。スラちゃ・・・・・!」

 「もういいッ!!、何回言うんじゃい!!飽きるわ!あんなもん!?」

 「全ての美の・・・・!」

 「うるセェ!!、一旦黙るってのを知らんかい!、それとお前は誰じゃい!?」

 「美を超越した・・・・・!」

 またも決め台詞を言おうとしたスラちゃん2を怒鳴って黙らせるトメアン、そして苛つき気味にスラちゃん2にこう言った

 「決め台詞はいいんだよ!、サッサッと何処の誰だか言うんだよ!!」

 「え〜....面白いよ〜?....。キラキラ輝く・・・・・・。」

 「もういいッ!、死になッ!!」

 そう言ってトメアンは決め台詞を言ってる途中のスラちゃん2へとソミーの体を操作し怒りの権化となって飛び出した

 「スラちゃん2でッス☆」


 ーーバッチィィィィィンンンン!!


 スラちゃん2へと向かっている途中、突然としてトメアンは何かに強く弾かれると少し宙を舞った後に床へと思いっきりスライディングを決める事となった


 そんなトメアンに対してスラちゃん2は渾身のまばゆい程の決めポーズを決めると今ごろ気づいたかの様にこう言った

 「キャッ!!、急に人にパンチしようとするのはダメ何だよ!?」

 「ぅう〜・・・・・なにが.....、何があったんだ?」

 よろけ気味に床から体を持ち上げるトメアン、混乱した様子の目でスラちゃん2を凝視すると相手からの返答を待った

 「んーとね?、体から変なのが出てきたんだよ〜」

 そんな風にスラちゃん2も頭にハテナが浮かびながら言っているとスラちゃん2の腰辺りに青色のスライムが尻尾のように動きながら服の下から現れた

 「あっ、この尻尾さんが助けてくれたの♪」

 そんな感じでスラちゃん2は言うと自分から生えているスライムの尻尾らしき物体を掴もうとするが尻尾にも意思があるかのように避けたのでスラちゃん2はそれをクルクルと回りながら尻尾を掴もうとした

 「待て待て尻尾さーん♪」

 「ピキッ!)) ふざけんなクソガキィィィィーッ!!」

 「キャッ!!、尻尾さんッ!」

 スラちゃん2の感情に反応したのかは分からないがさっきまで可愛くユラユラとしていたスライムの尻尾はまるで蛇が動くかの様なスピードでトメアンの体を弾いて迎撃した


 ーーガッシャアァァアァンンンン!!


 「うぐっ!、こ....この化け物が...」

 ここが屋根裏だったこともありトメアンの周りで床に積もっていた埃が舞って今度はソミーのメイド服に埃が積もった。するとトメアンの言葉が言い終わった直後にスラちゃん2の声が聞こえてきた

 「違うよ....化け物じゃないよ...?」

 「いい..や..、お前はとんでもない化け物だよ」

 トメアンはまだ体が揺れながらも起き上がると続けざまにそう言った

 「違う...化け物、違う...」

 さっきまでと様子が何処かおかしいスラちゃん2、動揺してるのか足元が少しふらつき始めた

 「いーや、お前は生まれながらの化け物さ」

 これを好機と見たのか追い討ちをかけるトメアン、すると足元から床に崩れ落ちスラちゃん2は自分の顔を抑えてブツブツと独り言を呟いた

 「違う....違う、違う...化け物、違う」

 「お前は正真正銘の化け物さ、暴れるだけしか能のない怪物だ」

 そう言ってゆっくりと歩み寄るトメアン、視線の先で床に崩れ落ちて動揺するスラちゃん2を殺すための必殺の拳を静かに上げて後頭部に目がけて振り落とした

 「違う....化け物じゃない....」

 「チッ!、そうだったコイツはそう簡単に死なねぇんだった」

 トメアンはそう言ってスライムの粘液が付着して煙をあげている片手を抑えた、するとスラちゃん2は大声を挙げた・・・・・。

 「スラは化け物なんかじゃナァァァァアアァァイィィィッ!!」


 次の瞬間には息をつく暇もなしにスラちゃん2からスライムの触手が数えきれない程の数で現れ出してきて近くにあるモノ全てを乱暴に吹き飛ばした

 「ガシャァアァン!!)) グッ!、やっぱり本物の化け物だなコイツは」

 そう思わずトメアンが言うとスラちゃん2から出ている触手が恐ろしい程の速度で襲ってきた

 「化け物が!、大人しくミンチにされなッ!!」

 トメアンは襲ってきた触手から逃げる事なく応戦しようとするが一本でも苦戦するような触手が数の力で暴威をふるうとトメアンは屋根裏の壁を突き破って屋敷の外へと叩き飛ばしたのであった



 「クソッ!、この程度の体では対抗することすら無茶な話しだな」


 そう言ってトメアンは地面に着地した後その場から素早く飛び退いた、すると数秒もしない内に着地点だった場所から大きな砂煙が舞い砂煙の中からスライムの触手数本が襲ってきた

 「!!・・・・チッ!...。」

 トメアンは舌打ちすると襲ってきた触手を宙を飛んでいるハエのように回避すると後ろへと大きく跳躍した。その途端に砂煙の中心から強風が起こり煙を吹き飛ばした

 「ようやく本性を見せやがったねぇ」

 そう言うトメアンの頬からは冷や汗が垂れ落ち、その目線の先では何百もの触手がうごめいており触手の根とも呼べる場所には理性が失ったように雄叫びを挙げるスラちゃん2の姿があった

 

 

Re: 異世界に来たら『スライム娘』だった件 ( No.18 )
日時: 2018/08/24 16:25
名前: マシュ&マロ


 俺は今、色々と困惑していた。


 理由1.なぜか目の前が真っ暗

 いやっ!、何で真っ暗なの!? まずココ何処よ!?


 理由2.俺の体が戻ってる気がする

 真っ暗だから目では分からないんだが使いに使い慣れた体の感覚は忘れるわけがない


 理由3.なぜか俺は素っ裸

 最後になるが意味不明の如くどうしてか素っ裸、何で分かるかって言ったらアンタらも感覚だけで自分が服着てるかどうか分かるだろ?



 ってな訳で、俺がどうしてこんな意味不明な状況に置かれてるのかは不明だが俺は感覚だけで今歩いている

 「ココって寒くね?、ってかその前にどれくらい歩けば良いんだか?」

 「「「・・・・・・違う...。違う」」」

 「なんだこのステレオチックな幼女声は?」

 そう言って俺が周りを見回しながら歩いていると目の前が少しだけ明るくなった

 「うっ、急な光って目にキツいな」

 「「「「違う、....化け物・・・・・」」」

 「ちょっと前から気になってるんだが・・・・・、サッサッと出てきやがれッ!!」

 俺の大声が真っ暗な周囲に響き渡って反響する、すると突然に目の前が強く光りだして俺は呻いて目を細めた

 「く〜〜・・・・・ッ!!、やっぱ強い光ってのは慣れてから見るもんだな!」

 ようやく光がおさまり俺はゆっくりと目を開けてみる、すると俺の目線の先....つまり目の前に一人の幼女がうずくまってブツブツと何かをつぶやいていた

 「「「違ァ・・・・・。」」」

 「はいはい、そういうのは面倒臭ぇから置いといて......お前誰だ?」

 「んっ?、誰.....お兄ちゃん..?」

 「やっと気づいた、まー俺はスラとでも名乗っとくよ。...っでお前は?」

 幼女は俺に気づいた様子でコッチを見返してきた、そして俺が名乗るとこう言い返してきた

 「幸せの象徴。スラちゃん2でッス☆」

 「・・・・・・幸せってよりは馬鹿の象徴のような気がするがな?」

 「もーそんな酷いこと言うなら私は怒るんだからね。ほら、こんな風に!」

 「睨みつけてる気なら俺はお前を止めるぞ?」

 「む〜、・・・・・・ところでスラ兄ちゃんはドコから来たの?」

 「スラ兄ちゃん?......えーと、まー色々だ」

 「えー、それじゃー分かんないよ〜・・・・。」

 「細かい事は気にすんなって、まずはココから脱出する方法でも探すぞ」

 そう言って俺はスラちゃん2とかフザけた名前の幼女に背を向けると屈んで何かないかと周りを探してみた

 「んーとねー・・・・、あっちに道があるよ〜・・・」

 「はっ?。・・・・・・あっ、ホントだ...」

 「早く早くーっ!、早く行こうよスラ兄ちゃーん!!」

 「あーもういいや!、この先に何があろうと孤独死はしねぇだろしな」

 そう言って立ち上がった俺は頭を掻きながらスラちゃん2と名乗る変な幼女のいる方へと歩き出した

Re: 異世界に来たら『スライム娘』だった件 ( No.19 )
日時: 2018/09/06 22:54
名前: マシュ&マロ



 「おい...、あれは何だよ?」


 「んーと...分かんない?」


 二人の真っ正面には巨大な半透明の球体が浮かんでおり赤色に点滅している。


 「俺の中身ってホントにどうなってんの?」


 「んーと...トマト・・・・?」


 「いや!ありゃ違ぇだろ!?、どう見たってヤバそうだろ!?」


 「トマトっ! トマトーっ!!」


 「あっ!?、こら待ちやがれッ!!」


 「わー・・・・スベスベ〜」


 「はー、コイツといたら心臓が持つかどうか心配だな」


 一人でそんな事を言ってる俺だが、ふいに顔を上げると発光する球体が徐々に膨れはじめているのが分かった。


 「おい!ヤベぇぞッ!!」


 「んっ?、何〜?」


 俺は手で力強くスラちゃん2を押し倒すと素早く自分の頭を抱えた、すると風船の割れたような音がし薄い何かが被さってきた。


 「ふ、風船....?」


 「あ〜、風船さんが割れちゃった〜」


 「マジで意味が分からん....?」


 「ねェ!ねェ! スラ兄ちゃん!!、あっちにも風船さんがあるよッ!!」


 俺は首がギィーと鳴りながら90度右側を見た、そして今にも割れそうな風船の山が雪崩となって迫ってきていた。


 「に! 逃げろォ〜〜ッ!!」


 ーーガシッ!


 「しっかり掴まってろよ!!、いいなっ!?」


 「あー風船さんが〜っ!」


 「風船なら後で買ってやるよッ!!、いいから今は逃げ・・・・・」


 ーーバァアアァァァンンンンっ!!


 俺は今、竜巻に巻き込まれた人間の気持ちが分かった気がしながら幼女片手に宙を飛んでいた。


 ーードシンっ!!


 「いててててて、一瞬風圧で死ぬかと思ったーっ.....」


 「楽しかったね!、スラ兄ちゃん♪」


 「いや俺ちょっと船酔いしちゃってる気がする」


 「楽しかったね!、楽しかったよね!」


 「えーと.....そうだ、ホント」


 「だよね♪ だよね♪、今度は何が起こるのかな?」


 「俺はちょっと早く変てこな世界から抜け出したいんだがなぁー・・・・・」


 「早く! 早くーっ!、早く行こうよスラ兄ちゃーん!!」


 「はいはい分かりましたよ、よいしょっと....」


 [・・・・・・・・・・。]


 「ハァハァハァハァハァハァ、かなりヤバいわね」


 この声の主はトメアン、そして息を荒くして屋敷の物影に隠れていると近くで大きな物音がした。


 「あの化け物を早めに始末しなきゃ私どころか世界が滅んじまうよ」


 トメアンはどうしようもなくこの場に佇むことにしたが少しばかりの安全もそろそろで無くなりそうであった....。

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