ダーク・ファンタジー小説

贈り物
日時: 2018/09/14 22:08
名前: 33

私、すごい楽しかったよ。世界で一番幸せな女の子だったよ。だから…私からの贈り物。

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Re: 贈り物 ( No.1 )
日時: 2018/09/14 22:24
名前: 33

「もう離れなさい…」

父・三佐槙一は息子である稜也を、棺桶から引き離した。呆然と父親に寄りかかるようによろめいた稜也は、そこに白い顔で眠っているように目を閉じる有沢夕依から目が離れなかった。いや、離れたらもう会えないのだ。

「夕依…」

夕依は返事をしてくれない。

「なぁ…夕依ってば…」

一生戻ってこない。どうして。夕依を返してほしい、誰のものでもなかったけど。なんで、俺は夕依を救えなかったんだろう。俺らの距離はいつだって近かったのに、どこまで夕依のことを思ってやればよかったんだろう。稜也は学校に来ても椅子に座っているのもままならなくなった。それは稜也だけでなく、夕依といつも一緒にいた洲とか笹屋とか女子も。特に洲奈々子なんかは学校にしばらく来れなかった。

「夕依が自殺したのは、私のせいだ」
「違うよ」
「ううん、あの日の前に私夕依と喧嘩してたの。私が、夕依を1人にしちゃったから…」
「夕依は自分から1人で帰ったんだって」

たしかに夕依は自殺する前日、内容も定かではないような理由で奈々子と口喧嘩をした。その場には何人か女子がいて、夕依だけが一方的に背を向けて帰ってしまった。実際、なんだか夕依はおかしかったのだ。すぐに過度にキレたり、と思ったら急に泣き始めたり。それがうつ病であることは誰も知らなかった。夕依自身も。

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