ダーク・ファンタジー小説

化物達の舞踏会
日時: 2018/12/07 19:33
名前: ポンタ

さあ、夜は更けた。
街は深い闇に包まれ、人は眠りに着く。
…人は,ね。
夜は化物達が動き出す。
なんてったって人がいないからね…
おや?君は…人間じゃないか!
こんな時間まで起きていると,化物に襲われるよ…
…な〜んてね。
でも、夜になると化物達は狂暴化する。
本当に危ないよ。
あぁ、嫌な世の中になった。
夜も人がいっぱいいる。
灯りも、たくさん…
そうだ、君も見ていくかい?
今日も始まるよ。
化物達の舞踏会が…!



 注意書き
・作者のPCがちょくちょくぶっ壊れるので不定期投稿です
・誤字、脱字があって読みにくいです。すいません。
 (できれば教えてください)
・文章力がないです。
では、どうぞ…

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Re: 化物達の舞踏会 ( No.1 )
日時: 2018/12/10 15:28
名前: ポンタ

子供の頃、私は人と喋ったことが無かった。
…否、喋らせてもらえなかった。
いつも遊んでいると急に大人が私を抱いて皆がいる施設に連れて行った。
幼い私はそれに不服だった。
…どうしてつれていくの?もっと、あそびたい。
施設にいる大人にそう聞いたことがある。
すると大人は困ったように微笑むと
「しょうがないのよ。私たちは人といると危険なの」
と言った。
「でも…わたし、しってる。おとなはひととしゃべったりするよ?」
そんな光景を私は遠目に見たことがあった。
「大人はいいのよ。子供はもっと危険なの」
何故、とは思ったが言えなかった。
もう、困らせないでと大人が言ったのだ。
それでも、他の子供たちと施設内で遊ぶことは出来たしそれで満足はしていた。
…だが、ある時から皆が私を避けるようになった。
私を見ると顔を背けたりどこかに行ってしまったり…
寂しくて、でも頼れる人は居なくて…
階段の隅などに座り込んでよく、考え事をしていた。
…なんで私を避けるの?
そう考えても答えは必ず分からない。
そんなある日、夜にこっそり部屋を抜け出して庭に出た。
ごろんと、芝生の上に寝転がると星がはっきり見える。
その頃、私はよく星を見に来るようになっていた。
星を見ていると何も考えずに済む。
だから、星が好きだった。
いつものようにただ星を見て帰るつもりだった。
だが、突然に声が聞こえてきたのだ。
「何をやっているんだ?」
大きな低い声。施設の大人かと思い、飛び起きた。
ところが彼は見たことが無かった。
短く切りそろえられた黒髪、大きな背。
「ん?子供か?」
するとにこりと笑って手を差し出してきた。
「こっちへおいで」
優しそうな声につい、私はその手を握り返してしまった。
その出会いが後に大変なことを引き起こすなんて,知らずに…

Re: 化物達の舞踏会 ( No.2 )
日時: 2018/12/12 15:36
名前: ポンタ

「君は誰?」
彼は私の手を引いて聞いてきた。
つい、手を繋いでしまったが、あそこはそもそも施設の中だ。
そこに知らないこの人が、居た。
この人を信じてもいいのだろうか…?
頭の中で考え、悩んでいたら彼はこう言った。
「…そうだね。会ったばかりの人に名前を教えるわけないよね」
彼の横顔は寂しげで。孤独の悲しさをよく知っている私は慌てた。
「ち、ちがっ…」
「いいの。名前の分からない不思議ちゃんの方が面白いじゃない」
私の声を遮るように彼は明るく言った。
「あ、僕は…」
何か言いかけたと思ったら少し考えてこう言った。
「君が名前を教えないのなら僕も名前は言わない!でも不便だから…
僕のことはヴィーって呼んで。君は…その、綺麗な瞳の色のサファイヤからサフィー!」
いい名前でしょ、と笑う彼はなんだか信用してもいいかなと思った。
彼…ヴィーは二十代後半くらいの年だと思う。
「さ、おいで」
庭の隅に腰を下ろし、乗ってと自分の足をポンポンと叩いた。
私はそこにちょこんと座るとヴィーを見上げて言った。
「何でヴィーはここにいるの?」
その質問にヴィーはあはは、と笑うと
「さあ、何でだろうね?」
と言った。そして私を抱き上げると
「本当に君の瞳は綺麗だね、サフィー。まるで、海みたい…」
歌うようにヴィーは言う。
何だか誤魔化された様な気がするけど…
サフィーと呼ばれて少し恥ずかしくて、すごく、嬉しくて…
海…
「…うみってきれいなの?」
恥ずかしさを紛らわすように私は聞いた。
「…見たこと、無いの?」
驚いたように問うヴィーに、こくんと私は頷いた。
「そっか…じゃあ僕がいつかサフィーを海に連れて行ってあげる」
「ほんと?」
「うん」
すると、ヴィーが時間だと立ち上がった。
「また、来るね」
私に向かってヴィーはそう言うと走り出した。
また来る、か…
嬉しくて少し浮かれて部屋に戻った。
その日、久しぶりに私は気持ちよくグッスリ眠れたのだった。

Re: 化物達の舞踏会 ( No.3 )
日時: 2018/12/17 17:06
名前: ポンタ

君は、笑う。
でも、顔は笑っていても。
どこか、哀しげで…
だからその笑顔が何かから逃げている様に
僕には見えてしまうんだ。
その顔はあの子に重なって…
つい、僕は手を伸ばしてしまったんだ。
それでも君は変わらなくて…
…僕は、きっと心のどこかであの子の面影を探していたんだ。
君の中で。
引き換えに、君を犠牲にする事を厭わずに。
けれど。いつからか僕はこう思う様になったんだ。
君を、守りたい。
こんな我儘な僕だけど、どうか…嫌わないでくれ。
僕から逃げないで…

Re: 化物達の舞踏会 ( No.4 )
日時: 2018/12/25 12:27
名前: ポンタ

「…よし」
いつも通りの場所、時間だ。
「おぉ、今日も時間厳守だねぇ」
優しい声が上から聞こえる。
もう慣れたものだ。
「…あのさぁ、もっとまともに来られないわけ?」
「え、無理」
施設の塀に腰かけた彼は笑顔でそう言う。
「とりあえず、降りろ」
「うーん、冷たい!僕、サフィーより20歳は年上だからね?
目上の人は敬おうよ」
しょんぼりと言うヴィーはまるで子犬のようだ。
ヴィーと初めて会ったあの日から半年。
ヴィーは土日の夜に必ず現れる。
「見つかるよ?」
「うっ、それはだめだ」
彼は何故か施設の人に見つかるのが駄目なようだ。
いつも、私と喋って、闇夜に消えていく。
謎は多いが、私にとっては唯一の心を許せる友達…
否、父親のような存在。
私は彼がだれであろうが別に良い。
ただ、私が私であることを分かってくれるんだもの。
…施設の中では相変わらず、避けられるけど。
ヴィーだけは私を知ってくれている。
それで、良いんだ。
それだけで…
「おーい?どうしたの」
はっと気が付くと彼は私を心配そうに見つめてる。
「ちょっと物思いに耽ってただけ」
「…サフィーって頭いいよね。その年でそんな言葉使うとか」
「ヴィーが馬鹿なだけでしょ」
馬鹿じゃない、と怒るヴィーは変な顔だった。
ちょっと抜けているけど優しいヴィー。
彼といるこの時間はずっと続くはず…
…そう思っていた。だけどそんなはずなくて。
幸せは唐突に終わりを告げるのだ。

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