ダーク・ファンタジー小説

七色の冒険小説
日時: 2019/03/10 09:21
名前: azuno*

少年リンネ・シュタイン少女セレン・メリクリウス、二人から物語は始まった。
大きな虹が現れるとき奇跡が起こるという伝承が世界にはある。

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Re: 七色の冒険小説 ( No.1 )
日時: 2019/03/10 12:02
名前: azuno*

森にリンネとセレンは足を運んだ。程よい明るさの日光だ。少年少女と言っても15、6だ。
特にリンネは軍人でもある。実力が認められ特に縛り付けられてもいないらしい。一方セレンは
魔法が使えるだけであまり戦闘経験はない。二人の関係は幼馴染だ。同じ町で育っていた。
何か大きな音がした。上を向いた。何もない場所から突然船が現れ爆発した。上から何か、
誰かが落ちてくる。白いドレスの少女だ。リンネがすかさず抱き留めた。
セレン「ナイスタイミング、リンネ」
少女も目を覚ましリンネは彼女を地面に降ろした。橙色の薔薇のペンダントをつけている。
???「あの…ありがとうございます」
少女は頭を下げた。
リンネ「気にするな、それよりも何があった?」
???「それは…」
言いかけたその時、数十人の黒いマントを身に着けた男たちが周りを囲む。
少女を狙っているようだ。
リンネ「狙われてるみたいだな…さっさと片付けるぞ」
セレン「了解!」
リンネは剣を抜き素早く相手を切り裂いていく。セレンは呪文を唱えながら魔法で応戦する。
数十分後あっという間に敵は片付いた。
リンネ「落ち着いたところで自己紹介と行こうか。俺はリンネ、こっちはセレンだ」
???「私はルーチェです。彼らは魔族、貴方たちは虹の話を聞いたことがありますか?」
大きな虹が現れるとき奇跡が起こる、その軌跡がどんなことなのかは分からないが何か
起きるらしい。同時に世界が揺れるときでもあるという。
ルーチェ「私はその虹の巫女、ですが戦うことはできないのです。それで捕まっていた。さっきのは
私の術です。そして私の目的はその奇跡の虹を見つけること」
リンネ「待て。その虹は空の果てにあると言われている。どうやって探すつもりだ」
ルーチェ「このペンダントはコンパスでもある…大丈夫です」
リンネ「だが一人で探す気か?」
セレン「じゃあ私たちで手伝えないかな?」
セレンが呟いた。
ルーチェ「いいのですか?」
リンネ「まぁな。それにそういうことに目がない奴らを俺は知っている。同じ目的を持つ
仲間で固まった方がいいだろう。行くぞ」

Re: 七色の冒険小説 ( No.2 )
日時: 2019/03/10 13:34
名前: azuno*

ギルド【グランドセレーノ】賑やかな宿で一人振り向いた。
???「リンネ、セレン。お帰り」
リンネ「ラミエル」
占い師ラミエル・ソーサル、彼女の占いは百発百中だ。
セレン「ルーチェ、彼女はラミエルだよ」
ラミエル「初めましてルーチェ、ご紹介の通りラミエル・ソーサルよ、よろしくね」
ルーチェ「はいよろしくお願いします」
ラミエル「さてと少し聞いてしまうが君もしかして【セブンス】?」
セブンス、奇跡の虹の道しるべとなるペンダントを持つ七人の総称。彼らは奇跡の虹の
恩を受けた聖人の転生体だという。
ルーチェ「…はい」
ラミエル「そりゃ大変ね。まぁでも気持ちは楽に持ちなさいよ」
ルーチェ「有難うございます」
ラミエル「そういえばこんな依頼が届いているのだけど」
ラミエルが紙を渡す。
【パルヴァネル家討伐依頼】パルヴァネル家は子爵一家だ。だが最近悪い噂が後を絶たない。
そしてこの依頼を出しているのは貴族マリーエルド家。
リンネ「…行ってみる」
セレン「じゃあ私もついていくよ」
ラミエル「えぇ貴方はどうする?ルーチェ」
ラミエルは彼女に目を向けた。
ルーチェ「私も一緒に行きたいです」
ラミエル「そういってらっしゃい」

****
マリーエルド家門前。予想通り白い大きな館が建っている。
セレン「じゃあ入りますか?」
ルーチェ「入りましょう」
三人は館に足を踏み入れた。館の扉の前に黒い執事服を着た青年が立っている。
???「マリーエルド家へようこそ。令嬢ヒルダ・マリーエルド様の従者フレッドと申します。
ヒルダ様の元へご案内いたします」
フレッドは扉を開いた。

Re: 七色の冒険小説 ( No.3 )
日時: 2019/03/10 14:34
名前: azuno*

階段を上り白い扉を開き部屋へ入った。
テーブルを挟み奥に白いドレスを着たヒルダが座っていた。
ヒルダ「フレッドお客様の案内ありがとう。さぁ皆さん座ってください」
三人は席に座った。フレッドはヒルダの隣に立つ。
リンネ「では依頼内容を詳しく教えてください」
ヒルダ「はい。ここを少し北へ進んだところにパルヴァネル家はあります。最近悪い噂を
聞き一人の従者に行かせたのですが殺されてしまって…何があったかは分かりませんが
何かあることは確かです。どうか確かめてきて欲しい何か悪いことがあれば力尽くで
どうにかしてほしいのです。といっても今日はもう暗いのでここで一泊していただいても
構いませんが」
リンネ「じゃあそうさせてもらいます」
ヒルダは頷いた。
ヒルダ「フレッド、夕食の準備をお願いしますね」
フレッドは一礼し外に出た。ルーチェは彼の背中を悲しそうに見つめていた。
ヒルダ「フレッドは奴隷だったんです。今は服で見えませんが体中に痣や傷があります。
あまり感情を顔に出すことも無い…」
ルーチェ「…そうだったんですか」
自分を守るために感情を無理矢理抑え込んだ、ということだろう。
ヒルダ「ここにいる従者たちは皆、戦闘奴隷だった人です…」
食事を乗せたカートを押していたフレッドは聞き耳を立てた。すぐに気を取り直し夕食を
運ぶ。
ヒルダ「ここだけの話、フレッドともう一人貴方たちみたいなギルドに憧れてる子がいるの」

Re: 七色の冒険小説 ( No.4 )
日時: 2019/03/10 15:17
名前: azuno*

パルヴァネル家当主カーネリア・パルヴァネルはある男と話していた。紅色の髪と目をした
容姿端麗だがその目には闘争心が宿っているようにも感じる。
カーネリア「ルビーと言ったかしら?素敵な名前ね」
ルビー「そうかよ…で、ちゃんと揃ってんだろうな?」
カーネリア「えぇ、運よくアイツが飼ってる戦闘奴隷も手に入れられたし」
ルビー「…念のために言っておくが嘘をついて逃げようとか思うなよ」
カーネリア「分かってるわ」

マリーエルド家。
リンネ「じゃあ行くとするか」
リンネは黒い外套を身に着けた。
ヒルダ「皆さん気を付けてくださいね」
セレン「ありがとうございましたヒルダさん」
フレッドは何も言わずにヒルダから離れセレンの隣に立つ。ヒルダは彼の心情を察して笑顔で
見送った。
ヒルダ「フレッド、いってらっしゃい。セレンさんとリンネさんと仲良くね」

再びパルヴァネル家。地下牢の一番奥。暗闇に黄色と赤の瞳が光っていた。
ルビー「…コイツがスレイって奴か?」
カーネリア「えぇそうよ」
傷だらけで更に何重にも鎖を巻かれている。その青年を見てルビーは笑みを浮かべた。
ルビー「お前…俺と同族だな?」
ルビーと同族、つまり魔族と言うことだ。ルビーはカーネリアにここを離れるよう伝える。
彼女がいなくなってからルビーは檻に腰掛けた。
ルビー「ある提案をしてやろうか?俺は別にあの女は好きじゃねえ、事が済んだら殺すつもりだ。
そしたらこっち側に着けよ。お前は元奴隷、憎いだろ人間共が…」

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