シリアス・ダーク小説

罪 〜デスゲーム〜
日時: 2019/11/06 20:00
名前: めろるん

誰かを救うためには誰かが犠牲にならなければいけない―――

突然、夢に閉じ込められた数人の男女。
彼らを夢に閉じ込めた悪魔たちから出された命令をクリアして脱出を目指す。
なぜ彼らは夢に閉じ込められたのか――!?



<注意>

・作者はこのサイトの初心者です。
・これは作者が某掲示板で投稿している「脱出 〜デスゲーム〜」の訂正というか、参考にしているものです。
・投稿頻度は遅いかもしれません。

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Re: 罪 〜デスゲーム〜 ( No.1 )
日時: 2019/11/06 19:52
名前: めろるん

「………い……おーい。聞こえてんのかー?」

私に呼びかけているのだろうか。聞き覚えのない声が聞こえる。

…誰だろう。

私は先ほどまでのことを思い出す。

確か、私は家に帰ってきたばかりのはずだ。
強い眠気に襲われていた私は、帰ってすぐに自室のベッドに倒れこんだ。
それから、すぐに寝てしまったはず。

…ということはここは夢?

「おーいってばぁ!」

今度は、はっきりと誰かの声が聞こえた。
うるさいなぁ、と私は体を起こし、誰なのか確認する。

「……ぬいぐるみ?」

右耳は破れ、継ぎはぎのクマのぬいぐるみがボタンの目で私を見つめていた。
あ、やっぱり夢だな。私はすぐに確信した。

「ぬいぐるみじゃなーーーーーい!!!おれは悪魔だ。次、ぬいぐるみだなんて呼んだら、どうなるか分かってんだろうな?」

「悪魔…?」

私が聞き返すと、クマは誇らし気に話し始めた。

「そうさ、おれは悪魔なんだ。夢の中のわっるーい、悪魔さ。
キミたち人間を夢の中に連れ去り、夢の中に閉じ込めてしまうんだ。
あ、いいことを教えてやろう。おれたちが命令を出す。その命令に全部従えたら、出してやるよ」

「おれたち」ということは他にも悪魔が複数いるのだろうか?

夢の中に連れ去った?もし「命令」とやらに従えなければ――――。

「命令に従えなかったらどうなるの……?」

私がそう問うと、クマはにやりと笑った。

「おっと、物好きだねぇお嬢ちゃん。従えなかったら―――――


 死んでもらうよ」


「し、死ぬ?夢の中で?」

「夢の中だから大丈夫だと思ったか?もう二度と目を覚まさなくなるよ。
だからせいぜい頑張ってね。
おっと、言い忘れた。閉じ込められてるのはあんただけじゃないよ。だから協力して頑張るんだね。

さ、他のやつらはこっちにいるから――――」

そう言うと、クマは私を暗闇に突き落とした。

Re: 罪 〜デスゲーム〜 ( No.2 )
日時: 2019/11/09 11:07
名前: めろるん

気がつくと、私は冷たい床に倒れていた。
辺りを見渡すと、私以外にも一人だけ人がいた。

クマは「閉じ込められてるのはあんただけじゃないよ」と言っていたが、私の他は一人しかいないのだろうか?

「やっと起きたみたいだね。じゃあ命令を始めるよ」

クマの姿は見えないのに、声が部屋中に響き渡った。

「ちょ、ちょっと待って!」

私は思わず声をあげる。

「ん、なんだい?」

「閉じ込められてるのって二人だけ?」

「ううん。他にも違う部屋にいるよ」

「…会える?」

「ここの部屋を脱出できて、生きていたらね」

クマはそう言うと、口の端を少しだけあげてニヤリと笑った。

「それって、死ぬかもしれないってこと?」

私よりも先に、私と閉じ込められている人が聞いた。

「うん。じゃあ命令に移ってもいいかな?」

私たちは返事が出来なかった。
死ぬかもしれない………。

クマは私たちが黙ったのを肯定とみたようで、話し始めた。

「命令1。

 ―――鍵を制限時間内に見つけてこの部屋から脱出しろ―――

制限時間は二人の自己紹介もかねて、今回は長めに設定してあげるよ。
生きていれば、これからも協力していく『ペア』となるから、しっかりとね」

「『ペア』って…?」

私がそう問うと、クマは「よくぞ質問してくれた!」とでも言うように、満足気な表情で頷いた。

「『ペア』っていうのはね、これからの命令でも一緒になることが多いよ。『ペア』の片一方が死んだら、一人で行動することになるから『ペア』はちゃんと守ってね」

クマは説明し終わると、私たちが理解しているかどうか、私たちの顔を見渡した。
そして「理解している」とみなしたのか、話を続ける。

「命令1の時間制限は2時間。命令1だから簡単だよ。これからもっと楽しませてもらわないといけないからねぇ。

ルール説明は終わり!

―――スタート―――」  

Re: 罪 〜デスゲーム〜 ( No.3 )
日時: 2019/11/18 10:33
名前: めろるん

「おれはお邪魔だと思うから失礼するよ」

そう言うとクマは姿を消した。

不気味な空間に沈黙が流れ、不気味さが増していた。
私は自分から知らない日とに話しかけることは苦手なのだが、相手も苦手なようで中々沈黙を破ることが出来なかった。

「と、取り合えず自己紹介でもしましょうか…?」

私は不気味な雰囲気に耐えられなくなって、そう話しかけてみた。

「あ、うん。そうだね。僕から言うよ。
僕の名前は 福積 千夜(フクズミ チヤ)チヤって呼んでくれて良いよ。
年齢は16で高1だよ。帰宅部だから、足手まといになったらごめんね……」

チヤと名乗った男性は人見知りなのかと思いきや、すんなりと話してくれた。
しかし、気弱そうな人だと感じた。

ブカブカな黒い服を着ており、襟ぐちは大きく開かれていて肩から今にも服がズレ落ちそうだった。
丈も長く、尻まですっぽりと隠れる長さだった。
明らかにサイズが合っていないようだが、そういうのが流行っているのだろうか?流行に疎い私にはさっぱり分からない。

「……この服装気になる?」

ジロジロ見すぎたのだろうか。チヤが自分から聞いてきた。

「あ、はい。私、流行に疎くて……」

「あはは、流行ではないと思うよ
あ、時間もないと思うし、自己紹介お願いしてもいい?」

私は「はい」と言い、自己紹介を始める。

「私の名前は 桜木 凪(サクラギ ナギ)です。ナギって呼んでくれていいです。
歳は14で中二です。部活は陸上部をやってるので、チヤさんを連れて逃げるのは任せてください!」

「頼もしいね」

チヤはそう言って笑った。

「あ、ありがとうございます。
あの、自己紹介も終ったので、そろそろ鍵を探しませんか?」

「そうだね、どこにあるのか全く分からないし、散らかしてみる?
散らかすのは……得意なんだよね」

最後の一言を聞き、チヤの自室は想像できた。

「そうですね、散らかしてみましょう」

しばらく、二人で散らかしていると思ったより早く、容易に見つけることができた。


「思ったより……早く見つかったね」

「はい。あとはこの鍵で脱出するだけですね」

私はドアに鍵を差し、まわすとカチャっと開く音がした。
ドアノブに手をかけ、まわして開けて見ると、何も見えないほど真っ暗な空間が広がっていた。

「い、行きますか……?」

思わず足がすくみ、チヤに聞いた。

「行くしかないよね。僕が先に行くよ」

チヤはそう言い、足を踏み出した瞬間チヤはいなくなった。

「ち、チヤさん?」

とドアの向こう側に行ったはずのチヤに呼びかけるが返答は返って来ない。
もしかして、真っ暗な空間には床はなくてチヤさんは落ちた……?

そう考えると怖いが、私も行くしかない。
私は落ちることを覚悟して、一歩踏み出す。

思ったとおり、そこに道はなく私は闇に落ちていった。
クマに突き落とされた時のように……。

もしかしたら、ここでの移動方法は堕ちることなのかもしれない。
私はそんなことを考えていたが、すぐに気を失ってしまった。

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