ダーク・ファンタジー小説

挙げ句に
日時: 2019/11/08 20:24
名前: t

田中シオンは、劣悪である。
周囲に対して一切心は開いたことがない。彼を理解している一部の友人ですら、「お前は本当最悪だよな」とシオンに言葉を投げ掛ける。教師、家族、同級生全ての彼を取り巻く人間が、彼に関わろうとはしなかった。
一体、何故か。
それは明白だった。シオンは5年前の12歳時に、とある事件を起こしたからだ。全国のメディアが取り上げるほどだった。小学生がやりえないであろう、彼以外やろうとも思わないだろう奇抜な悪行。
猫8匹を、殺した。
年齢的にも刑事罰の対象にならず、補導という形でその一件は終幕した。テレビでもその奇怪なニュースは流れ、田中シオンという男は名前と顔は伏せられていたとはいえ、社会から抹殺されたように思えた。
だが、シオンは何気なく地元の中学に進学し、舞い戻ってきたのだ。
周囲は彼を無視した。誰も関わろうとはせず、生活をした。教師、クラスメート、誰も、シオンを避けた。その行為がまた、別の新たな事件を起こしかねない引き金になるんじゃないか、とは思っても、やはり、田中シオンには、1人も顔を合わせなかった。
そうして、シオンは高校2年生になった。

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