シリアス・ダーク小説

黒蛇殺しの鎮魂歌
日時: 2020/02/23 20:15
名前: ひにゃりん

プロローグ


外の風景。町というほどではないが田舎でもない。制服を着た女子が歩きながら何か話している。
「ねぇ、今朝のニュース見た?」
「うん、密室の連続殺人でしょう?妖(あやかし)の仕業かマギアを使った
人間の犯行か分からないって・・怖すぎるよ」
「だ、大丈夫だって!一人にならなきゃいいんだよ。菜々の家両親仕事でしょう?今日うち泊まって行きなよ」
「ありがとう・・・でもやっぱり怖いよ。だって被害者の電話には最後・・」
そんなやりとりを窓から聞いている一人の少女がいた。
整った顔立ちに色素が薄く灰色っぽい髪をし、片方のサイドを黄色いリボンで結んでいる。
『ジリリリリリリリリリリリンっ‼‼』
唐突に鳴り出した部屋の黒電話に少女は恐る恐るといった様子で近づき、受話器を耳にあてた。
『モシモシ・・・ワタシ・・メ・・・リサ・・・』
受話器から聞こえてくる途切れ途切れの声。しかし少女は怯えることも無く、むしろ安心したかのような表情で机の上にある意味深な黒い機械を手にした。
『イマ・・アナタノ・・ウシ』
その瞬間少女が素早く右手を後ろに回すと、電流が流れる音がして

何かが倒れる音がした

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Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌4ノ赫 ( No.4 )
日時: 2020/03/28 17:34
名前: ひにゃりん

小説用イラストを投稿しました。(表紙)


「…着いた。」
「ここが…」
森の中の廃工場。メリーは李々香から此処に来る間にここが黒蛇の拠点の一つという情報を聞いていた。
「ここにいる黒蛇達を気絶させて新たな情報を聞き出す。一人くらいなら殺ってもいいだろう。」
メリーは包丁を、李々香は小型の投げナイフを取り出す。
「黒蛇をようやく潰せるんですね…!」
メリーは笑みを浮かべ、瞳を赤くさせる。そんなメリーを見て、李々香も走り出す姿勢に。


李々香はパッと駆け出し、一つ二つとナイフを投げる。
「な、なんだ!!…ぐあぁ!!」
「え!?…ギャアアアッ!!」
倒れた音を確認した李々香は、気を失った男女に刺さっているナイフを回収した。
これは相手に刺さると、気を失う程度の電流が流れるスグレモノだ。
「…二つ」



「がっ……!」
他の仲間から離れていた見張りが倒れる。後ろには包丁の持ち手を振り上げたメリーがいる。
「ワタシ …メリーサン。」
しかしその目には哀しさが宿っていた。

Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌5ノ赫 ( No.5 )
日時: 2020/03/28 18:55
名前: ひにゃりん

二人は黒蛇を一掃してから、工場の作業スペースに集まった。
「殺したのは何人だ?」
いつもと同じ様子で李々香が尋ねる。
「そんなの…覚えてません。べつに数人残せばいいでしょう。」
メリーは黒蛇を殺せればいいのだ。すると少し焦った様に李々香が言った。
「な…!黒蛇だっていちよう人間なんだぞ!そんなふうに続けていたら…」
ーーーその時。
「これ、あんた達がやったの?」
「ーーっ!?」

Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌 お知らせ ( No.6 )
日時: 2020/04/06 20:57
名前: ひにゃりん

もしかしてこの作品、女の子しか出ないんじゃ…
と思ってる方々のためにも、この後出す予定の男の子のイラスト投稿しときます。

Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌6ノ赫 ( No.7 )
日時: 2020/04/15 21:05
名前: ひにゃりん

これから2次創作小説で同じ名前をつかって小説書くのでぜひ見てください






「ーーーっ!?」
李々香が一番に反応し、後ろに飛び退く。入口側…つまりは声のした方向にはメリーくらいの少女。
しかしその手に握られた刃がその異質さを物語っている。
「お前…黒蛇だな。雑魚とは違う。」
李々香が真っすぐ彼女を見つめる。その瞳からはなんの感情も読み取れなかった。
「まー確かにさ、ここの戦いの右も左も分からんようなやつとは違うよー。…でもさー…」
軽そうな声。ここで彼女がなんの行動も起こさなければただの女とも思えた、しかし…
「ーーーがぁっっ!!!」
「ワタシ達を舐めないでくれる?」
いつの間にかマギアで後ろにまわっていたメリーに、打撃が与えられた。

Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌7ノ赫 ( No.8 )
日時: 2020/05/17 17:11
名前: ひにゃりん

もし一人でもこのお話を楽しみにしてくれた人がいるのなら…
ずっと更新しなくて本当に申し訳ありませんでした!!


床に倒れたメリーの真上に刃が迫る。サッとあおくなって目を見開くメリー。
(あぁ…”また”だ、またわたし…)
「ぎゃっ!」
その時、黒蛇の叫び声が響き、メリーの肌を裂くハズだった刃の軌道がずれた。
黒蛇が横腹をおさえてうめく。そこには李々香のナイフが刺さっているが、電流が流れる前に
自分で引き抜くと、立ち上がろうとする。
この間にメリーは起き上がって距離をとり、李々香は黒蛇を囲むようにゲートを開いてナイフを
投げ込もうとする。しかしメリーの胸にある感覚が湧き上がる。
これじゃあ殺せない 失敗したら…
ナイフが投げ込まれるのとメリーが飛び出すのはほぼ同時だった。
(馬鹿っ…!)
李々香は高速でナイフを受け止めるかたちでゲートを展開し、メリーは黒蛇の体に包丁の刃を入れる。



メリーは倒れたまま動かない黒蛇の女の子を、息を整えながら見つめていた。
李々香がそっと彼女に近づく。すると、突然彼女の唇が動き言葉を発した。
「 おね…ちゃ…」
「!!」
メリーはびくりとするが、李々香は彼女の首に手をあてて
「…もう、死んでる。」
それを聞いたメリーはしばらくぽかんとしていたが、我に返ったように呟く。
「わたし…ころしたんだ…同じくらいの女の子を…。」
そんなメリーを李々香は横目で見て、一言。
「死ぬつもりか?」
「…ふぇ?」
「私がゲートを開くのがあと少しでも遅れていたら、あのナイフは、お前を襲っていた。
あんな危険な、戦いかたがいけないことくらい、わかっているだろう。」
もっともなことを言われて、メリーは下唇を噛む。しかしすぐに李々香の様子がおかしいことに気がついた。
「李々香さん、大丈夫ですか…?なんだかちとても疲れている様な…」
「私の事より、反省してるんだ、ろうな。」
「は、はい……ごめんなさい…本当に…」

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