シリアス・ダーク小説

黒蛇殺しの鎮魂歌
日時: 2020/02/23 20:15
名前: ひにゃりん (ID: KqRHiSU0)

プロローグ


外の風景。町というほどではないが田舎でもない。制服を着た女子が歩きながら何か話している。
「ねぇ、今朝のニュース見た?」
「うん、密室の連続殺人でしょう?妖(あやかし)の仕業かマギアを使った
人間の犯行か分からないって・・怖すぎるよ」
「だ、大丈夫だって!一人にならなきゃいいんだよ。菜々の家両親仕事でしょう?今日うち泊まって行きなよ」
「ありがとう・・・でもやっぱり怖いよ。だって被害者の電話には最後・・」
そんなやりとりを窓から聞いている一人の少女がいた。
整った顔立ちに色素が薄く灰色っぽい髪をし、片方のサイドを黄色いリボンで結んでいる。
『ジリリリリリリリリリリリンっ‼‼』
唐突に鳴り出した部屋の黒電話に少女は恐る恐るといった様子で近づき、受話器を耳にあてた。
『モシモシ・・・ワタシ・・メ・・・リサ・・・』
受話器から聞こえてくる途切れ途切れの声。しかし少女は怯えることも無く、むしろ安心したかのような表情で机の上にある意味深な黒い機械を手にした。
『イマ・・アナタノ・・ウシ』
その瞬間少女が素早く右手を後ろに回すと、電流が流れる音がして

何かが倒れる音がした

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Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌 1ノ赫 ( No.1 )
日時: 2020/02/24 18:18
名前: ひにゃりん (ID: KqRHiSU0)

意外と閲覧多くて嬉しい!



スタンガンの電流に倒れた“人”を少女は確認した。ブロンドの髪、華やかな顔立ち、いったい何処で
買ったんだと聞きたくなるようなフリフリの服…
「犯人はコイツか…」



「ん…」
「え…えぇ‼」
縛られていた金髪の少女が目をさました。目の前には灰色の髪をした少女。
「殺人事件の犯人はあなたなんだな。何故私を襲った?」
「……し、しらばっくれないで下さい‼」
「なにがだ」
「あなた、黒蛇の仲間でしょう!」
灰色の少女がぴくりと反応する。
「なぜ…何故そう思う」
この時灰色の少女の言葉に初めて感情がこもった。嫌悪、怒りともとれる声音を発する少女。
これに金髪の少女は少したじろぐが、思いきって口を開く。
「だ…だって、あなたずっとここから出なくて怪しいし、なんかこう…人を殺してる感じがするもの」
すると灰色の少女が静かに答えた。
「私は黒蛇では無い。むしろ敵対しているといってもいいくらいだ。」
「…!」
「質問を続ける。お前、今まで黒蛇を何人あの世へ送った?」
「聞いて…どうするんですか」
灰色の少女の質問に金髪の少女は怯えるようなようすで聞き返した。
「別に警察につきだしたりはしない。正直に答えろ、何人やった?」
すると金髪の少女は渋々答えた。
「10人…」
「10人か…お前、黒蛇に恨みがあるのか」
少女はハッとして灰色の少女を見上げる。
「当たり前じゃない‼あんなに…あんなに仲間を殺されて…」
「かたき討ち、か…お前、名は?」
「…へ?」
金髪の少女は拍子抜けしたのかポカンとしていた。
「名前だ、本名でも偽名でも構わない。」
「……」
「…」
「メリー…」
「ん?」
「メリーさん!」
「うん偽名確定」
メリーの呼び名を確認した少女はここからが本題だというような真剣な顔でメリーを見つめる。
「お前に提案がある」

Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌2ノ赫 ( No.2 )
日時: 2020/02/24 20:26
名前: ひにゃりん (ID: KqRHiSU0)

びっくりマークが文字化けしていることに今さら気づいた。あと小説用イラストを投稿しました。





「お前に提案がある」
「提案…?」
「お前の目的は黒蛇のメンバーを消すことだったな」
「…はい」
黒蛇を消す。それを聞いた途端、メリーの目が変わった。
「私の目的も同じだ」
「……えっ?」
「そこでだ。私が黒蛇を消す戦力になれ。」
「はい?」
二人の目的は同じ。しかし少女は言った、“戦力になれ”と。それを聞いてメリーはうつむいてなにか
考えている。
「勘違いするなよ?仲間では無い、戦力になれと言ってるんだ」
「戦力…あぁ、そっか…」
するとメリーは急に笑って言った。
「わかりました、戦力ならなります。」
少女は小さく笑うと、メリーのロープをナイフのようなもので切り自分の足元を指さした。
そこには小さな…枷。
「これは魔力を込めると外れる仕組みだ。こればかりはお前の力を借りなければいけない…意味は分かるな?」


…カトン。枷が外れると少女はカバンに色々なものを入れ始めた。
「すぐにここを出る。」
「はぁ!?」
メリーが驚いている間にも少女はテキパキと荷物をまとめている。
「いくぞ」
少女が目の前にてをかざすとそこがぼんやりと光りはじめ、窓枠のようなものが出現した。
「これは…ゲートのマギア!」
少女がマギア発動を表す赤い瞳で振り向いた。
「私の名前を言っていなかったな…李々香だ。」
リリカはメリーの腕を掴んでゲートに一歩踏み出した。

Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌3ノ赫 ( No.3 )
日時: 2020/03/11 20:34
名前: ひにゃりん (ID: De6Mh.A2)

一度打ち込んだ文章全部消えて心が折れそうだった。一様ラストは決めてるので安心して下さい。
(こっから伏線仕込み始めます)




「ギャン!」
メリーとリリカが開かれたゲートから落下した。
「こ、これがゲートのマギア…イロイロ凄いですね…」
メリーがお尻をさすりながら呟く。ゲートのマギアは、ほとんど使う者がいないレアなマギアだ。
どこにでも行ける、どっかの猫型ロボットが出しそうなマギアだが万能では無い。
手一本くらいならともかく、体を丸ごとだとそれなりに負荷がかかる。とは言っても慣れればだいぶ
マシになるらしいので、やはりゲートのマギアはチートと言えるだろう。
「ふう…じゃあ行くか」
「へ⁉ちょ、リリカさんまって!」


「…って!どうやって黒蛇を探すんですか〜?」
メリーは前をスタスタと歩いて行くリリカに声をかけた。
「手がかりが掴めそうなところならある。」
「どうしてそんなのわかるんですか?」
メリーが疑わしげに聞いたが、リリカは何も言わない。
渋々とメリーはついて行ったが、うたぐりの光は消えなかった。

Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌4ノ赫 ( No.4 )
日時: 2020/06/07 12:52
名前: ひにゃりん (ID: De6Mh.A2)

小説用イラストを投稿しました。(表紙)


「…着いた。」
「ここが…」
森の中の廃工場。メリーは李々香から此処に来る間にここが黒蛇の拠点の一つという情報を聞いていた。
「ここにいる黒蛇達を気絶させて新たな情報を聞き出す。一人くらいなら殺ってもいいだろう。」
メリーは包丁を、李々香は小型の投げナイフを取り出す。
「黒蛇をようやく潰せるんですね…!」
メリーは笑みを浮かべ、瞳を赤くさせる。そんなメリーを見て、李々香も走り出す姿勢に。


李々香はパッと駆け出し、一つ二つとナイフを投げる。
「な、なんだ!!…ぐあぁ!!」
「え!?…ギャアアアッ!!」
倒れた音を確認した李々香は、気を失った男女に刺さっているナイフを回収した。
これは相手に刺さると、気を失う程度の電流が流れるスグレモノだ。
「…二つ」



「がっ……!」
他の仲間から離れていた見張りが倒れる。後ろには包丁の持ち手を振り上げたメリー。
「ワタシ …メリーサン。」
しかしその目に宿るのは、哀しみだけだった。

Re: 黒蛇殺しの鎮魂歌5ノ赫 ( No.5 )
日時: 2020/03/28 18:55
名前: ひにゃりん (ID: De6Mh.A2)

二人は黒蛇を一掃してから、工場の作業スペースに集まった。
「殺したのは何人だ?」
いつもと同じ様子で李々香が尋ねる。
「そんなの…覚えてません。べつに数人残せばいいでしょう。」
メリーは黒蛇を殺せればいいのだ。すると少し焦った様に李々香が言った。
「な…!黒蛇だっていちよう人間なんだぞ!そんなふうに続けていたら…」
ーーーその時。
「これ、あんた達がやったの?」
「ーーっ!?」

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