二次創作小説(紙ほか)

【ポケモン】ヒビキたちの物語 *12000参照感謝!!
日時: 2017/09/24 10:04
名前: ゆーい
参照: *コメント返信については、お客様のコメント返信欄に返信しています。

お知らせ>>438
天乃ちゃんに返信>>352

12000参照ありがとうございます!!!これからもどうかよろしくお願いします!!

クリックありがとうございます!!いつも見てくださってる方、初めて来た方、感謝感謝です!!
*作者は読者様を神だと思っております。

―この小説は、「みんなの人生を応援する!」というアホな作者が発想したものからできました。

では改めまして……
皆さんおはこんばんにちは!ゆーいです!! 作者プロフィール→下のURL
この話が初投稿で、私の第1作目です!ですが、駄作です(・ω・`)
見てくれる優しい心の持ち主さんが沢山いるので、頑張って書くことが出来ています。
完結したら全て修正するつもりです。色々話の中でおかしいなって思う部分もあるかもしれませんが、
この話が完結するまでお付き合いよろしくお願いします!


† 項目一覧 †
Attentionー注意書き
Goalー目標
Self-introductionー自己紹介
Noticeーお知らせ
Reference breakthrough Dateー参照突破日
Writing start dateー執筆開始日
Writing end dateー執筆終了日
Recommended novelーおすすめ小説
About updateー更新日程
Guestーお客様
Comments Replyーコメント返信
Table of contentー目次


∬――Attention――∬
♯小説の投稿については、更新日程をお読みください。
♯スマホじゃなくてPC、WiiU、iPad向けに書いてあります。スマホでも読めなくもないですが、
 文が読みにくいと思いますので、PCやWiiU、iPadで読むことをおすすめします!!
♯本編は繋がっていますが、一編一編ずつでも読むことができます!
 ですが、今時間あるーっていう人は最初から見ることをおすすめします!!
♯原作とは違う部分がたくさんあります。私設定な部分もあるのでご注意ください。


∬――Goal――∬
1.コメント貰えるように頑張ろうと思うよ!
2.皆から読まれるような話を書けるようにするよ
3.1話に1000文字以上は書きたい…か・き・た・い
4.次目標はちゃんと完結できるようにすることです!


∬――Self-introduction――∬
−ゆーい−
名前:ゆーい(別サイトではAlice、ありすで活動しています)
一言:頑張って投稿していきます!応援よろしくお願いします!!どうか感想コメくださいな!
役割:イラスト以外のすべて
−此花−
名前:此花(Aliceから変更しました)
一言:これからよろしく御願い致します!!
役割:挿絵・記念絵係


∬――Notice――∬
《2016年版》
†4月〜5月   【>>233 >>327
†6月〜7月   【>>334 >>389
†8月〜9月   【>>409
†10月〜11月 【>>418
†12月     【>>429

《2017年版》
†1月〜2月   【>>431
†7月〜8月   【>>439
†9月〜10月  【>>441

《2018年版》
†3月〜4月   【まだです】
†5月〜6月   【まだです】
†7月〜8月   【まだです】
†9月〜10月  【まだです】
†11月〜12月 【まだです】


∬――Reference breakthrough Date――∬ 100参照ずつはこちら【>>276 >>437
●2015/11/21 1000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/01/17 2000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/03/14 3000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/05/08 4000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/06/19 5000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/08/14 6000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/10/14 7000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/12/08 8000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/01/04 9000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/02/09 10000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/??/?? 11000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/08/24 12000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!

∬――About update――∬
受験勉強モードに入りますので、更新は受験後だと思います。


∬――Guest――∬
○天乃 さん 「初めてコメントくれてありがとう!!天乃ちゃんにやる気をもらったよ!!」
○雪 さん 「いつもコメントありがとう!!雪ちゃんのコメントにはいつも笑わせてもらってるよ!」
○シロマルJr.さん 「いつもコメントありがとう!!またシロマルさんの小説にも行かせてもらうね!」
○そぴあ さん 「雑談掲示板でお世話になってます!!そぴあさんの発言最高に良い!!」
○ヒトミ さん 「コメントありがとう!!ヒトミの小説面白くて好きだよ!お互い頑張ろうね!!」
○冬夜 さん 「コメントありがとう!!コトネちゃんの登場数が多くなるように頑張るよ!」
○コデマリさん 「コメントありがとう!!凄いって言ってもらえて嬉しいよ…!私感激…」
○クリーミィさん 「コメントありがとう!!ヒビキとコトネちゃんの関係を楽しみにしててね!」
○榊115さん 「ジバコイルゲスト出演しました!【>>263】 コメントありがとうございました!!」
○山内さん 「コメントありがとうございます!Aliceは無事です!!安心してください!!」
○まりさん 「コメントありがとうございます!!コトネちゃん可愛いよね!わかる!!」
○霧霊さん 「コメントありがとうございます!!ポケモンは馴染み深いので大好きです!」
○いつも見てくれる読者様方 「いつも見てくださって本当にありがとうございます!感謝してます!」
○ルイージさん 「コメントありがとうございます!!オリキャラ待ってます〜!ありがとうございます♪」


∬――Comments Reply――∬ 【>>351-363
○天乃ちゃん                       【>>351 >>352
○雪ちゃん                        【>>353
○シロマルさん                      【>>354
○そぴあさん                       【>>355
○ヒトミ                         【>>356
○冬夜くん                        【>>357
○クリーミィ                       【>>359
○コデマリさん、榊115さん、
              山内さん、まりさん、霧霊さん 【>>363
○ルイージさん                      【>>434


∬――Table of content――∬
普通の目次 【>>371
本編だけを一話ずつ見たい方用 【>>278-283


∬――URL――∬ *URLの部分に貼り付けてお使いください

*作者プロフィール
www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940
*雑談
www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no=19937
*相談
www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=427
*イラスト
www.pixiv.net/member_illust.php?tag=HGSS
*カキコイラスト
www.kakiko.info/upload_bbs2/index.php?mode=article&id=131&page=1
*ブログ
arialice.hatenablog.com/
*青い鳥
@arialice2490

別ウィンドウで出したい方用 【>>0

↓以下、試した結果文字化けしなかった記号一覧
TUVWXYZ[\]
@ABCDEFGHIJKLMNOPQRS
~順合紫括ba`go


∬――Recommended novel――∬
★ポケットモンスターXY 〜灼熱の炎〜  作者、雪 さん
★マリオとマジカル*マスターズ    作者、シロマルJr.さん


Writing start date 2015/01/20
Writing end date

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Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *4800参照感謝!! ( No.373 )
日時: 2016/06/13 17:27
名前: 天乃

なんか曲ききながらこれを読んでいたら涙がこみ上げてきました…
最後の
助けて
助けてヒビキくんのところが一番きました…

投稿待ってます!!頑張ってください!!

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *4860参照感謝!! ( No.374 )
日時: 2016/06/15 21:08
名前: 冬夜 ◆H5dNs51qrM

久しぶり!長い間きてなかった…ごめん
テスト期間か…俺先週テストだったよ。テスト範囲広すぎて点数酷すぎたw

ビターメモリーズ辛い…これは読んでて辛くなる
3人は負けずに頑張ってほしいな
更新頑張れよ!応援してるぜ!

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *ビターメモリーズ ( No.375 )
日時: 2016/06/19 11:40
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

※死ネタあり、雑音=ノイズ って読んでくれるとわかりやすいと思います。


>>372


コトネの雑音 2


「んん…あれ、ここ…どこ?」


私が起きた場所は雲の上だった。雲の上にに乗っているのだ。


『あ、やっと起きたね! おはよう私!!』


「…えっ…? え"!? な、なんで私がここに…なんで!?」


目の前の光景に目を疑った。え? 私?


『ここは何処だと思う? って言ってもわからないよねえ』


「…コガネシティでしょ? それくらいわかるよ…」


『ぶっぶー、正解は一年前のコガネシティでした! 不正解だよー』


「…言い方がなんか嫌だけどいいや…って一年前? どーして?」


『私』は面白そうにこう言った。


『ちょっと記憶を辿ってみたくてね。どう? 一年前のコガネシティは』


「あんまり変わらないね」


まあそりゃそうなんだけど。…でも変わったところといえば、道路が安全になってるとこだ。
私の事故でそうなったのかな…


『ほら、よく見てみて! 私とヒビキくん、シルバーがいるよ!!』


「あ、本当だ…」


見るからに楽しそうで三人で笑い合ってる。…なんだか寂しい。


『…ちょっと景色変えるねー』


『私』がそう言うと、一瞬にして景色は変わって、葬式の光景が見えた。
そう、葬式とは…私の葬式なのだ。ヒビキくんとシルバーの泣いている姿が見える。
ヒビキくんが起きた後の葬式だ…


「…や、やだ。見たくない、嫌…! なんでこの景色を見させるの…!?」


『嫌でしょ、この光景。私も嫌だよ。自分の葬式なんて見たくないもん』

『この頃にはもう壊れちゃってるんだよね、私たちの関係は』


時間が経ったのか、ヒビキくんとシルバーは泣き止んでいた。


「ヒビキくん…シルバー…」


『辛いんだろうね、二人とも…罪悪感でいっぱいなんだろうね…』


聞いていると、二人の会話が聞こえる。


「コトネ、もう帰ってこない」


「…………………ん"…」


「もう…あの笑顔は見られない……!」


「……………ぅ、ぁ…ぅ"ぅ"…」



でも、泣き止んだばかりなのにヒビキくんはまた泣いてしまっていた。
シルバーも俯きながら嗚咽を漏らしている。


「…〜♪ 〜〜♪ 〜〜〜♪」


笑ってもらおうって思って歌ってみるけど、笑ってくれない。
もうダメだと思って、歌うのをやめる。

まただ

結局、何をやっても笑ってもらえない。…死んじゃってるから。




時間は経って、元の世界に帰ってくる。『私』は消えてないけど。
いつの間にか空が赤く染まっている。
…夕方になったんだ…


『私ってば、そんなにがっかりしないの! 大丈夫だって!!』


「…消えちゃえばいいのに」

「あなたなんか消えちゃえばいいのに…!」

「私、あなたのこと嫌い…! なんもわかってないじゃんよ…!!」

「忘れたいよ、こんな記憶…! ………ごめん、全部忘れて」


言葉が止まらなくて、つい言ってしまった。
『私』が驚いたような表情を見せる。でも、それでも『私』は笑ってる。


『……〜〜♪ 〜♪ 〜〜〜♪』


「……なんで歌ってるの…」


『私が元気づけるために歌った曲でしょ? ここで歌わなきゃ損だって!』

『……〜〜〜♪ 〜♪ 〜〜♪ …〜〜♪ 〜♪ 〜♪』


「痛いよ…体中が痛い…しかも、そんな歌、歌ったって元気でないよ」


『いいや、ヒビキくんは元気でるって言ってたけど?』

『聴いてくれてる人はいるよ、私。だから元気出して、頑張ろうよ!』


頑張れるわけがない。もう無理だよ。最近体が痛くて歩くのもやっとなのに。


『おっと、そろそろ消える時間かな。またなんかあったら来るよ』

『それにさ、答えさえ見つければ私は助かるよ。大丈夫だよ、焦らなくたって』

『それじゃあね。ばいばい、私』


「ちょ、ちょっと待ってよ…! ってもういないし…」

「…答えなんて、見つかるわけないじゃんよ…」


体が痛む。
どうしよう、最近体中が痛みで悲鳴をあげてる。


ああ…


ヒビキくん


君は答えが見つかったかな?




私はね


見つからないままだよ



3に続く→ >>376

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *ビターメモリーズ ( No.376 )
日時: 2016/06/19 11:39
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

※死ネタあり、雑音=ノイズ って読んでくれるとわかりやすいと思います。


>>375


コトネの雑音 3


遠くから『私』の声がする。もう帰ってきたんだ。早いなあ。


『もー、まだうじうじしてたの? 少しは気分転換に歌でも歌ったらどう?』


私は無言で首を横に振った。体中が痛い。心が痛い。こんな状態で歌えるわけがない。
そりゃあ、私だって気持ち伝えたいよ。でも、無理だよ…


「……〜〜〜♪ 〜♪ 〜〜♪」


何とか痛みを堪えて歌ってみた。
すると、なんだかよくわからない涙が零れてきた。


「…痛い……もう嫌だよ、こんなの…嫌い、嫌い…!」


『ねえ、さっきからずっと思ってたけど、痛いってまさか…』


「ちょっと、体痛くて…あはは…ごめん、私霊体だから体保つのいっぱいいっぱいみたい」


『嘘でしょ、そんなの。全部嘘だってわかってる、私』


まずい、ばれる。
私は笑ってごまかした。でも、やっぱり『私』をだますことはできなかったみたいだ。


『私…もしかして、ヒビキくんの痛みもらったでしょ』


ギクッとなる。
後ろを振り向くと、ものすごい怒ってた。つかつかと近づいてくる。


「え、えっと…」


『ふざけないでよ!! なんでそんなことしてんの!? わかってたんでしょ!?』


胸ぐらをつかまれる。『私』は少々乱暴な性格みたいだ。


『それは痛みも酷いに決まってる! 馬鹿じゃないの!? なんでヒビキくんを逃がした!!』


「だって…苦しいのは嫌でしょ…ヒビキくん、昔っから苦しい思いしてるもん…」


私は涙をぼろぼろ零しながら言う。


「だからっ…ヒビキくんの痛みをなくしてあげた。そうすれば、苦しい思いをしないで済むもん…」


『私』は、はあ…と溜息を吐くと、胸ぐらをつかんでいた手を放す。


『それじゃあさ、少しは縋ってみたら…? ヒビキくんならきっと助けてくれるよ』

『あ、その前にさ…ちゃんともう一人の自分に言っておけばどうかな』

『あの日に戻りたいなら言っておかなきゃ』

『あの日の自分を助けたいでしょ? もう一度やり直したいでしょ?』


「うん……」


『だったら行こう。私も遠くから見ててあげるから。私は私を支えなきゃいけないからね』


『私』が背中を押す。行かなきゃ。あの日の私に会いに行って伝えなきゃ。
瞬きをすると、あの日の私が笑ってる。
ちょっと、ちょっとだけだけど怖くなって、足が竦んだ。


でも行かなきゃ


そうじゃないと


私は


「ねえ、ちょといいかな」


勇気を出して声をかける。『君』が振り向いた。
驚いて、私の顔を呆然と見つめている。それは自分自身だから驚くだろう。
『君』は私の手を放そうとしてくる。

怖い

だけどここで言わなきゃだめだから

あの日からすべてが壊れてしまって

傾いてしまった

私の音は雑音となって聞こえなくなっちゃった

みんなの幸せを奪ってしまった

辛くて辛くて、死んじゃってからも毎日泣いた


「待って、君…!」


答えなんてものはもともとないから

自分でつくるものだから


「ずっと好きだよ! 自分を嫌っちゃだめだよ! 嫌ったら全部嫌になっちゃうよ!」

「〜〜♪ 〜♪ 〜〜〜♪ 〜〜♪ 〜♪ 〜〜〜♪」


あの日の夕焼けに

あの日の『君』に

今の私に

バイバイしなきゃ


「ずっと見てるから…! …うっ…」


やばい、こんな時に限って体の痛みが酷くなるなんて…
でも、戦わなきゃ。


「じゃあね…私」


意識が遠のいていく

私のびっくりしてる顔が見えた

今の私と合成されてあの日に戻るんだろうな

今度は間違えないで

これで答え合わせは三回目だから

声が聞こえる


『頑張って、私。今度こそうまくいって』


そうだね、バイバイしたんだもん

次こそ

頑張らなきゃ



解説に続く→ >>377

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *ビターメモリーズ ( No.377 )
日時: 2016/06/19 11:38
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

コトネの雑音 1 >>372

はい!みなさんどもです、毎度お馴染みゆーいです!!えっ?何?お馴染みではない?まあまあ気にしない。
今回はコトネの雑音を紹解説したいと思います!
コトネの雑音はさよならワンダーノイズをもとにしています。

じゃあ、注意を言わせていただこうと思います。
・死ネタあり
・みんな暗い
・コトネが死んでいる
・こいつらどうしたの状態
・作者って馬鹿なの?状態
・雑音=ノイズ
・解説は見にくい

著作権に引っかからない程度に書いたものです。あまり解釈になってないかもしれませんが、
最後まで見てくださると嬉しいです!どうかよろしくお願いします!!
上の注意点でダメだった方は無理して見なくても大丈夫です。

今回は、コトネの雑音 1の解説です。
では、どうぞ!!



もしあのときに戻れたら、私は逃げてはいないだろう
(あのとき選択を誤った)

もしあのときに戻れたら、私は自分の気持ちを伝えていただろう
(素直になってた)

もしあのときに戻れたら、私は二人を悲しませなかっただろう
(辛い思いをさせなかった)


そんなこと願っても、さよならしてしまったから戻ることはできないのに。
(死んでしまったから意味はないのに)



「なあ、帰ってきてくれよ…」
(戻ってきてくれ)


ヒビキくんの消えそうな言葉が聞こえる。
わかってる、わかってるよヒビキくん。君の気持ちなんてわかりきってる。
(随分と前から知ってるよ)

でもね、帰れないの、私は。…死んでしまったから。
生まれ変わることは可能だよ。でも、今の私は生まれ変われない。成仏してないから。
(成仏できないの)


私は現実世界を視ることができる。まあ、それは死んじゃってからの話なんだけどね。
夢から帰った後のヒビキくんが心配になって、様子を確認するためにそっとヒビキくんの部屋を覗く。
ちょっと変なことしてる気分で汗が垂れる。
(私これ生きてたら不審なことしてる人だよ)


「まあ、ヒビキくんには私の姿は見えないし、いいよね!」
(根拠とか全くないけど!)


そろ〜っと覗いてみると、ヒビキくんは蹲っていた。
窓から入ってヒビキくんの近くに寄る。あ、不法侵入じゃないからね!
(だって幽霊だもん!)


「ヒビキくん、どうしたの? ってあ…! どうしよ、ヒビキくん泣いてる…!!」
(焦る)


ヒビキくんはボロボロ涙を溢していて、止まる気配がない。
私は突然のことにあたふたして、ヒビキくんの周りをうろちょろする。
でもヒビキくんは泣くのを止めない。困ってると、ヒビキくんの口から弱音が漏れた。
(ヒビキくんが泣いたときの対処法なんて浮かばないよ…)


「言葉が伝わったって…悲しいもんは悲しいに決まってるじゃんかよ…コトネ……ごめん…」
(俺はバカだから)

「悪いのはお前なんかじゃないよ…全部俺とシルバーだよ…お願いだから帰ってこいよ……」
(今更で遅いのに…)

「もう一度だけでいいから…逢いたい…」
(夢も見れなくなった)


綺麗なヒビキくんの瞳から涙が溢れて、服に水玉模様ができていく。
私の姿は見えないと思うけど、なんとかして笑顔にさせたくて色々試してみるけど失敗。
(笑ってもらわなきゃ!)

時間が経つばかり。
(でも笑わない)

笑ってくれない。
ヒビキくんは泣き止まない。
笑ってほしいのに、笑っていたいのに…これじゃあ…
私の目からも自然と涙が出てきた。
(笑ってよ、ヒビキくん…)


「ごめんね……ヒビキくん…」
(何もできない役立たずで…ごめんね)


部屋の時間が止まってしまったかのように、静かになった。
聞こえるのは二つの嗚咽だけ。
私は何もすることができずにその場で固まってしまった。
(結局何もできずに終わってしまう)


「辛いよね、ごめんね」
(全部私のせいだ)






時間が経って、ヒビキくんは立ち上がった。私の頭の上にはてなマークが浮かぶ。
ヒビキくんの目に涙はない。
そういえば、生きている間に最後にヒビキくんの涙を見たのはいつだっけ。
(どうしたんだろう)

記憶を辿ると、そこにたどり着いたものは…
(生きてるときを思い出す)


「そうだ、みんなで楽しく笑い合ったときだ…それから見てないや…」
(笑いすぎて涙が止まらなくなっちゃったんだっけ)


それからは死んじゃってからしか見ていない。悲しい涙しか見ていない。
楽しく笑い合ったのは今から一年と数ヶ月前。
(それからは全然だ)

戻りたいけど戻れないあの日。
(楽しかったあの頃)

あの日に戻りたくて、あの景色をもう一度見たくて頑張ってる今の私。
(笑ってほしくて…みんなの苦しさを抑えてるけど…)

私が死んじゃってからヒビキくんたちの明るい顔はほとんど見なくなってしまった。
でも、ほとんど見れないというの中に見れるのは偽りの明るい顔だけ。
本当の明るい顔なんて見れやしない。
(見ることのできるのは悲しい笑顔だけ)

それが辛かった。
(本当の笑顔が見られない)




ヒビキくんはシルバーの家に行くようだ。
(後をついていってる)


「シルバー、来たぞ」
(ドアを開けて入るヒビキ)


「ああ、ヒビキか…入っていいぜ」
(シルバーがお出迎え)


ヒビキくんが中に入る。そのあとに続いて私も入る。
(ついてっちゃお)


「なあ、ヒビキ…お前、コトネに言ったのか? 言ったんだったらいいんだけどさ」
(ヒビキが夢に行けることを知ってる)


「ああ、言ったよ。…でも、戻れないって…帰れないって言ってた。…今の自分じゃ帰れないって」
(苦しんでるヒビキ)


もしかして、ヒビキくんはシルバーに相談していたのかな?
(相談してることは知らなかったなあ)


「コトネ、あいつ助けてほしい筈なんだ。絶対苦しい筈なんだ。…なのに、なんでだ…」
(ずっと苦しんでる筈なんだよ)


私はヒビキくんの言葉にドキッとした。
…ヒビキくんは気づいてる。私の気持ちにすべて気づいてるんだ。
(ちょっともじもじする)


「それに、お前も助けてほしいだろ…シルバー」
(話が変わる)


「んなわけっ、ないだろっ…!」
(図星をつかれる?)


「もうバレバレだよ。そんな顔して言われたって」
(ヒビキは俯きながら言う)


シルバーの目から光がなくなる。いつも暗い顔してるけどさらに暗い顔になった。
一年前はこんなじゃなかったけど…
(一年前はもっと明るかったけど)

シルバーは俯きながら話した。少し涙声だ。
(泣いてるの?)


「これ以上、お前に何を言ってもダメな気がするから、言う」
(無駄だな、お前を騙すのは)

「今も、一年前も、辛いのは確かなことだ。死にたいって思うのも、確かなこと」
(すごい辛い)

「一回、自殺でもしようと思った」
(死にたかった)

「コトネが轢かれて、即死で…ヒビキも、起きなくて」
(二人とも酷い目にあって)

「二人がいない世界なんて、生きてる価値はないって、思った」
(俺は二人のいる世界だからこそ生きてるから)

「でも、コトネの声が脳裏に響いて」
(止めたんだ、死のうとしてるところを)

「生きようって思った」
(支えてくれているんだって思った)

「でも無理だ」
(堪えられない)

「コトネは二度と帰ってこない」
(死んでしまったから)

「コトネを殺したのは俺なんだ」
(全部俺が悪いんだ)

「…俺が嫌いって言ったの、…嘘なんだよ、全部…!」
(全部嘘なんだよ)


ぽたぽたと水滴が落ちる。……シルバーの涙だ。
ヒビキくんは黙って聞いている。
(シルバーが珍しく泣く。ヒビキくんはその様子を見ながら黙っている)


「俺があいつのこと消えろって、嫌いって言ったせいで…!」
(俺が苦しめたんだ!)


「…辛かったよな、大丈夫だから、俺が絶対助けてやるから。二人で頑張ろうぜ」
(辛い思いを一人で抱えるな)


「ごめん、ごめん…!」
(コトネ、ごめん。ヒビキ、ごめん)


「大丈夫大丈夫。辛いのは俺も一緒だよ。きっと、コトネも辛いんだろうな…」
(一緒に分け合おう)


私は時間が過ぎるのを待った。罪悪感が消えていくのを待った。
でも、時間は過ぎていっても罪悪感は消えていかなかった。
(私はなんて罪を犯したんだろう)

ここまで…私はここまで二人を苦しめていたんだ。自分の誤った選択のせいで。
(あのとき逃げてしまったから)


痛い
(心が)


痛いよ
(苦しい)


ヒビキくんと一緒に外に出たけど後は追わなかった。
体中が痛くなって、心も痛くなって、歩けなかった。前に進めない。
(苦しくて、気持ち悪くて、痛くて)


どうしよう
(頭がぐるぐるする)


痛い
(苦しい、気持ち悪い、どこもかしこも痛い)


助けて
(苦しいよ)


助けてヒビキくん
(私を助けて、ここから出して)



解説2に続く→ >>378

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