二次創作小説(紙ほか)

【ポケモン】ヒビキたちの物語 *13000参照感謝!!
日時: 2018/01/01 08:46
名前: ゆーい
参照: *コメント返信については、お客様のコメント返信欄に返信しています。

クリーミィに返信>>359

13000参照ありがとうございます!!!
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!!

クリックありがとうございます!!いつも見てくださってる方、初めて来た方、感謝感謝です!!
*作者は読者様を神だと思っております。

―この小説は、「みんなの人生を応援する!」というアホな作者が発想したものからできました。

では改めまして……
皆さんおはこんばんにちは!ゆーいです!! 作者プロフィール→下のURL
この話が初投稿で、私の第1作目です!ですが、駄作です(・ω・`)
見てくれる優しい心の持ち主さんが沢山いるので、頑張って書くことが出来ています。
完結したら全て修正するつもりです。色々話の中でおかしいなって思う部分もあるかもしれませんが、
この話が完結するまでお付き合いよろしくお願いします!


† 項目一覧 †
Attentionー注意書き
Goalー目標
Self-introductionー自己紹介
Noticeーお知らせ
Reference breakthrough Dateー参照突破日
Writing start dateー執筆開始日
Writing end dateー執筆終了日
Recommended novelーおすすめ小説
About updateー更新日程
Guestーお客様
Comments Replyーコメント返信
Table of contentー目次


∬――Attention――∬
♯小説の投稿については、更新日程をお読みください。
♯スマホじゃなくてPC、WiiU、iPad向けに書いてあります。スマホでも読めなくもないですが、
 文が読みにくいと思いますので、PCやWiiU、iPadで読むことをおすすめします!!
♯本編は繋がっていますが、一編一編ずつでも読むことができます!
 ですが、今時間あるーっていう人は最初から見ることをおすすめします!!
♯原作とは違う部分がたくさんあります。私設定な部分もあるのでご注意ください。


∬――Goal――∬
1.コメント貰えるように頑張ろうと思うよ!
2.皆から読まれるような話を書けるようにするよ
3.1話に1000文字以上は書きたい…か・き・た・い
4.次目標はちゃんと完結できるようにすることです!


∬――Self-introduction――∬
−ゆーい−
名前:ゆーい(別サイトではAlice、ありすで活動しています)
一言:頑張って投稿していきます!応援よろしくお願いします!!どうか感想コメくださいな!
役割:イラスト以外のすべて
−此花−
名前:此花(Aliceから変更しました)
一言:これからよろしく御願い致します!!
役割:挿絵・記念絵係


∬――Notice――∬
《2016年版》
†4月〜5月   【>>233 >>327
†6月〜7月   【>>334 >>389
†8月〜9月   【>>409
†10月〜11月 【>>418
†12月     【>>429

《2017年版》
†1月〜2月   【>>431
†7月〜8月   【>>439
†9月〜10月  【>>441
†12月    【>>443

《2018年版》
†1月〜2月   【>>444
†3月〜4月   【まだです】
†5月〜6月   【まだです】
†7月〜8月   【まだです】
†9月〜10月  【まだです】
†11月〜12月 【まだです】


∬――Reference breakthrough Date――∬ 100参照ずつはこちら【>>276 >>437
●2015/11/21 1000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/01/17 2000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/03/14 3000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/05/08 4000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/06/19 5000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/08/14 6000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/10/14 7000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/12/08 8000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/01/04 9000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/02/09 10000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/??/?? 11000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/08/24 12000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/??/?? 13000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!

∬――About update――∬
受験勉強モードに入りますので、更新は受験後だと思います。


∬――Guest――∬
○天乃 さん 「初めてコメントくれてありがとう!!天乃ちゃんにやる気をもらったよ!!」
○雪 さん 「いつもコメントありがとう!!雪ちゃんのコメントにはいつも笑わせてもらってるよ!」
○シロマルJr.さん 「いつもコメントありがとう!!またシロマルさんの小説にも行かせてもらうね!」
○そぴあ さん 「雑談掲示板でお世話になってます!!そぴあさんの発言最高に良い!!」
○ヒトミ さん 「コメントありがとう!!ヒトミの小説面白くて好きだよ!お互い頑張ろうね!!」
○冬夜 さん 「コメントありがとう!!コトネちゃんの登場数が多くなるように頑張るよ!」
○コデマリさん 「コメントありがとう!!凄いって言ってもらえて嬉しいよ…!私感激…」
○クリーミィさん 「コメントありがとう!!ヒビキとコトネちゃんの関係を楽しみにしててね!」
○榊115さん 「ジバコイルゲスト出演しました!【>>263】 コメントありがとうございました!!」
○山内さん 「コメントありがとうございます!Aliceは無事です!!安心してください!!」
○まりさん 「コメントありがとうございます!!コトネちゃん可愛いよね!わかる!!」
○霧霊さん 「コメントありがとうございます!!ポケモンは馴染み深いので大好きです!」
○いつも見てくれる読者様方 「いつも見てくださって本当にありがとうございます!感謝してます!」
○ルイージさん 「コメントありがとうございます!!オリキャラ待ってます〜!ありがとうございます♪」


∬――Comments Reply――∬ 【>>351-363
○天乃ちゃん                       【>>351 >>352
○雪ちゃん                        【>>353
○シロマルさん                      【>>354
○そぴあさん                       【>>355
○ヒトミ                         【>>356
○冬夜くん                        【>>357
○クリーミィ                       【>>359
○コデマリさん、榊115さん、
              山内さん、まりさん、霧霊さん 【>>363
○ルイージさん                      【>>434


∬――Table of content――∬
普通の目次 【>>371
本編だけを一話ずつ見たい方用 【>>278-283


∬――URL――∬ *URLの部分に貼り付けてお使いください

*作者プロフィール
www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940
*雑談
www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no=19937
*相談
www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=427
*イラスト
www.pixiv.net/member_illust.php?tag=HGSS
*カキコイラスト
www.kakiko.info/upload_bbs2/index.php?mode=article&id=131&page=1
*ブログ
arialice.hatenablog.com/
*青い鳥
@arialice2490

別ウィンドウで出したい方用 【>>0

↓以下、試した結果文字化けしなかった記号一覧
TUVWXYZ[\]
@ABCDEFGHIJKLMNOPQRS
~順合紫括ba`go


∬――Recommended novel――∬
★ポケットモンスターXY 〜灼熱の炎〜  作者、雪 さん
★マリオとマジカル*マスターズ    作者、シロマルJr.さん


Writing start date 2015/01/20
Writing end date

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78



Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.48 )
日時: 2016/05/05 11:21
名前: ゆーい
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前回→>>47


祝!700参照!ありがとうございます!

30話:暗い

気持ちよくない朝がきた。
できれば朝はきてほしかったが、俺がいつも感じる朝と今日の朝は何かが違っていた。
理由は朝日が気持ちよくないからだろう。というか、日が射し込んでいない。
森の中だから朝日射し込まないのも当たり前だろう。朝なのに明るくなかった。天気が曇りの時のようだ。

今日の夜中、俺の身体が血だらけで、大惨事だった。
呆然としている俺の体をコトネが洗ってくれた。文句は言われたが。
洗い終わった後、コトネがシルバーとレッドさんを呼び、話をした。事情は俺が説明した。
2人とも不思議そうな顔をして信じていないようだった。何とか信じてもらおうと説明したのに、呆れられた。
しかも、挙句におかしい奴と言われた。シルバーには

「は? マジでどうしたヒビキ。頭混乱してんじゃねーの?」

と言われ、レッドさんには

「ヒビキ…狂ったか?」

と言われた。混乱してねーし! 狂った覚えもねえ! と1人心の中でツッコんでいた。
コトネはうんうんと頷いて信じてくれたようだが、それが本当なのかどうかはわからない。
もうふらふらしていて、多分、そのまんま寝た。気付いた時にはもう朝だし、機嫌が悪い。
無性にイライラする。とりあえず、顔洗おう。

鏡を見ると、寝ぼけた自分の顔が映った。まだ顔に血の跡が残っている。
だが、体の方を見ると血の跡は残っていない。ちゃんと洗っておこう。

顔も洗い終わったので、食堂に行って朝食をとった。
トイレへ行こうと廊下を通る。すると、通りにある部屋から話し声が聞こえた。

「ねえ、アオ。もしかしたらなんだけど、封印がそろそろ解かれるかもしれないの」

封印…って何のことだ?

「な、なにそれ…だって、封印は一年半前にしたばかりじゃない」

「理由はまだわからないの。考えた分には考えたんだけどね」

「もしや、あいつの力が暴走してるってことだったりする?」

あいつって…昨日俺が会った奴のことなのかもしれない。

「あたり。力が暴走してれば封印も解けるわ。ね、ヒビキくん」

「へあ!?」

いきなり名前を呼ばれ、間抜けな声が出てしまった。
俺はもう手遅れだというのに、口を塞いでいた。仕方なく部屋の中を覗く。
その部屋にはシオリさんとアオさんの二人が椅子に座ってた。
アオさんは俺の方をじいっと見つめており、シオリさんは目を瞑り、ニコニコしていた。

「す、すみませんでしたあああ! 別に悪気があった訳じゃ無いんです! ただ、ここを通って、
 ちょうど話し声が聞こえたので聞いてしまっただけなんですよ!!」

「ええ、そんなことは分かっているわ」

意外な返事がきて、下げていた頭を上げる。

「夜中、大変だったでしょ? きっと血だらけだったはず」

「な、なんでそれを……」

「ち、ちょっとシオリ姉。それどういうことよ。アイツがいたってこと!?」

俺の考えは間違っていなかったようだ。アイツとはあの腕の無い少年のことだろう。
その姿を思い出してしまい、気分が悪くなる。

「気持ち悪いわよね……あなたたち、四人が来て興奮してるのかしら……」

「でも、そんなことは今まで無かったはずよ?」

「歴史書に載っていなかったかしら? その話」

あれ…? この話どこかで……もしや……

「あの、アイツって…ポケモントレーナーだったりします?」

俺がそう言うと、二人の表情が一変した。シオリさんは真剣な顔になり、アオさんは驚いた顔になった。
俺の言ったことはあたっていたみたいだ。

「聞いたことあるのね? アイツが…ポケモントレーナーだったってこと」

「ポケモントレーナー殺人事件って昔あったらしいんで…知ってます。確か……
 十五年くらい前の話でしたっけ…」

そう、十五年くらい前に殺人事件があったらしいのだ。
これは俺の母さんから聞いた話だから詳しいことはよくわからない。
ただ、知っていることは知ってる。内容は…こんな内容だった気がする……


十五年前、森にある旅館でポケモントレーナー殺人事件があった。それは酷い事件だったという。
その旅館に泊まっていた客の殆どがポケモントレーナーだ。犯人は未だに捕まっていないというが、
もしかしたら死んだポケモントレーナーの中に入り交じっているという説がある。
だが、そうだったらもう捕まえることが出来ない。
この事件で泊まっていた客の半分は殺され、亡くなっている。
それからその旅館へ行く森の行き来は禁じられているらしい。
しかし、その旅館は今もやっている…経営しているという。まだまだこの事件には謎が残っている……


母さんは悲しそうな顔をしてこの話を語っていた。
世の中にはこんなことも沢山あるから気をつけなさいとよく注意されたものだ。ポケモントレーナーの殺人…
相当な恨みがあるからこそ、こんなことができると思わないと恐ろしい。

「どうしたのヒビキくん…元気がないわよ? 嫌なことでも思い出した?」

考え事をしていた俺を、シオリさんが心配してきた。

「いえ…大丈夫です。もし新しい情報があるなら、また教えてください」

「わかったわ。じゃあヒビキくんも何かあったら知らせて。
 そろそろアイツにした封印が解けるかもしれないから。気をつけて部屋に帰ってね」

俺は部屋を出た。書庫に行きたいが、また腕の無い少年と会うのは嫌だ。
そういえば、今何時だ?携帯を見ると、何故かもう夜の十一時だった。

「ただいまー…コトネ、もう昼…」

「ヒビキくん……!」

部屋に入ると、コトネが飛び込んできた。
俺の頭がビックリマークとクエスチョンマークに覆われる。

「コ、コトネ!? どうした!?」

「おかしいの、この旅館に来てから! 携帯の時計が狂っちゃって…しかも外を見に行ったら暗いし…!
 さっきまで朝だったのに、もう夜の八時だよ!? 本当におかしいよ、此処……」

「八時…!? なんでだよ、今昼の十一時だぜ…!?」

「携帯の時間見てみてよ……絶対8時だから…」

時計を見てみても針は昼の十一時を指している。でも、外は夜のように暗い。
電気を点けないと暗くて見えない。

「え…何で? シルバーにも確認して来なきゃ! 行ってくるね!」

「…ちょ…お、おい! コトネ!」

声をかけた時にはもう靴を履いて行ってしまっていた。

「ったく……」

外を確認しようと窓の方を見た。青空ひとつ見えない、それどころか真っ暗だ。
真っ暗…? 空の青色が見えない…?

「………!!」

…ここはジョウト地方でもカントー地方でも何にでもない何処かだ。
わかることは、ここは森の中だとだけだ。あとは全くと言っていいほどわからない。
やっと気づいた。イツキさんたちが帰れないのはここが何処だかわからないからだろう。
…ということは、俺らも家へ帰れないということだ。

「嘘だろ……」

暗い部屋の中で1人、しゃがみこんだ。



続く


あとがき

今回の話の内容がよくわからない人もいらっしゃると思うので、簡潔に説明します。

外が暗いと思ったら森の中で日が射さない。しかも、ここは森ということ以外わからない。
ヒビキはわかった…帰り道がわからないということが。

みたいな感じです。なぜ最後しゃがみこんだか?それはいろんな考えを出して読みましょう。
次回は夜中から始まると思います。視点は…シルバーかコトネにしようかと考えています。
忙しい中ですが、出来るだけ早く投稿しますので、気長にお待ちください!
それではまた次回!さよなら!!


次回→>>49

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.49 )
日時: 2016/05/05 11:26
名前: ゆーい
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前回→>>48


31話:幻覚(シルバー視点) ※ちょっとホラー要素ありかも

携帯が壊れたかもしれないと気づいたのはコトネに言われてからのことだ。
携帯の時間を見てみてと言われ見たは良いものの、夕方の五時だった。
あれ? さっきまで朝だった筈だと思っていたが、コトネは夜の八時だと言う。
ヒビキは十一時だと言うし、誰の携帯が合っているのかわからないが、誰も合っていないだろう。
ごろごろと過ごしていればあっという間に夜だし…現在は夜中の二時。
なぜわかるかって?
目がぱっちり開いていて、寝れないからさ。

…昨日ヒビキからおかしな話を聞いた。それも寝れない原因の一つだ。トイレに行けない。
部屋にトイレはあるが、壊れている。苛ついて思いっきりトイレのドアを蹴ってやったら傷がついた。
意外に脆くて焦った。ま、今日はそのトイレと1度も目を合わせずに一日を過ごした。トイレなんか嫌いだ。
あー、トイレ行きてえ…ってか寝れねえ……!! しゃーない…一階のトイレに行くか…


─────・・・

「暗いな…灯りがなきゃ見えねえ…」

用を足して部屋に戻るための廊下を使った。書庫とか大切な部屋が並んでいる。
しかし!
この廊下。これが何とも言えないくらい暗い(駄洒落じゃねーよ?)
行くときはそんな暗く感じなかったが、戻り道は結構な暗さだ。

ガチャン!

「……!! な、なんだ!?」

多分今…トイレがある方向から音がした。う、丑三つ時って何時位だっけか…?
確か、今の時間帯だった気がする…なにかがこちらに向かって来るようだし、戦闘準備でもするか。

「その声…シルバー?」

暗闇の中から聞き覚えのある高めの声がした。目を凝らすと、いつもと違う感じの少女がいた。

コトネだ。毎日のようにツインテールをしているから髪を解いていると、変な感じがする。
別に似合っていないとかいうことを言いたいわけではない。
でも、自分の部屋にトイレがあるのに、何故一階のトイレに来たのだろうか。

「良かったああ…一人でここのトイレに来るの、すっごい勇気いるんだよねー…
 ここに来るまでに十分悩んだもん」

あははと笑った。怖がりな奴だったらトイレするの我慢するだろうな。

「でもお前何で自分の部屋にトイレあるのに、こっちのトイレ来たんだよ。
 因みに俺はトイレ壊れてたからここに来たんだけどな」

「あー…ヒビキくんがトイレ入っちゃっててね〜。お腹壊しちゃったんだって。
 全く、昔から無理するのは変わらないんだから」

暗闇の中だから、どんな表情をしているのかあんまり分からない。だが、困っているように見えた。
でもそれも気のせい。目を細めて優しく微笑んでいるのが見えた。可愛い。
でもコトネがこんな顔するのは、特別に思っている奴の話をしているときや、一緒にいるときだけだ。
凄く貴重な顔だから写真を撮って、残しておきたい。

「真っ暗だからよく見えないね。んでも暗闇に目が慣れてきたや。戻ろっか、部屋に」

「ああ、そうだな。」

やっぱり俺…この笑顔、大好きだ。守ってやりたくなる。

「……なあ、コトネ」

「ん?どうしたの、シルバー」

俺の前にいたコトネが振り返る。きょとんとした顔で俺を見つめた。今からでも言いたい。
守ってやりたいと。でも…俺にそんなことを言える勇気はない。

「いや、やっぱ何でもない」

俺はコトネから目を逸らした。言いたいことも言えない自分が情けなくて嫌いだ。

「ちょっとー、そう言われると凄く気になるんだけどー!!」

むすっとしている。言えないものはしょうがない。

「まあいいや! 言いたくなったら言いなよ、待ってるからさ。」

なんか泣きたくなってしまった。コトネの言ったことが嫌とか悪いとかそういうことじゃない。
今言った言葉が最期だったら怖いからだ。待ってるからって…その言葉が1番怖い。

「コト…ってうわあ!」

「な、なに!? くっ…立てない!」

いきなり地震のように揺れ、体制が崩れる。あまりの揺れで、立つことができない。
少し経つと揺れは治まった。

「だ、大丈夫かコトネ。立てるか?」

コトネに近寄った。寝そべっている。

「う、うん。大丈夫。シルバーは…うん、大丈夫そうだね」

俺のことを確認すると、ゆっくり立ち上がりあたりを見回した。何か気になることでもあるのかもしれない。
でも、そんなに気にすることあるか?

「シルバー…私ね、ヒビキくんが言ってたことって本当だと思うんだ。
 シルバーとレッドさんは信じてないかもだけど、私は本当だと信じてる」

「俺は、非現実的なことはあんま考えないから信じることはできない。
 だけど、もしかしたらそういうこともあるのかもなって感じてる。
 ヒビキは…俺とレッドさんが話を信じてないから拗ねてると思う。だから、なんか言っておいてくれ」

「わかった、言っておく。…って…シ、ルバー…あれ、何…?」

頷いたと思ったら俺の後ろの方を見て震えだした。何かと思って、俺も振り向く。
そこには、うじゃうじゃと動くものがたくさんいた。目を細め、よく見てみる。
正体は──……腕だ。

「う、腕だ。…しかも、腕しかない…胴体がない。」

恐怖で退く。コトネも俺が退くと共にしがみついてきた。
カタカタと震えており、歯が噛み合っていなかった。

「うっ、腕…? う…あ、ああ…」

様子を見ていると、1本の腕がこちらに気づいたようだった。猛スピードで向かってきた。
続いて他の腕も大量に向かってくる。逃げようと思っても、もう遅かった。気づいたころには、
口を塞がれていた。コトネも同様口を塞がれ、もがいていた。

「んぐう…! ぐうう!! ううう……! ……」

気絶したのか何なのかわからないが、コトネの体がだらんとした。

「ふふへ(コトネ)!!」

マズい…このままじゃ息ができなくて、窒息死だ…!! 何とかして抜けないと…
駄目だ…もがいてももがいても塞ぐ力が強くなっていくだけだ…!

「んぐ…ぐっ……」

苦しい、死ぬ…誰か助けてくれ…


────・・・

視界が明るくなり、目を覚ます。起きたらそこは、俺の部屋と少しつくりの違う部屋だった。
俺の隣にはコトネが寝ていた。ということは、ここはヒビキとコトネの部屋なのかもしれない。

「…起きたか!? シルバー!」

バタバタと歩く音…というか走る音がした。ヒビキが汗だくで俺の隣に座った。
はぁはぁと息が乱れている。そんなに走ったのか…?

「なあヒビキ。何があった…?」

「それはこっちのセリフだ!!」

怒鳴りつけられた。更に睨みつけられて、何も言えなくなる。

「シルバー! お前とコトネに一体何があったんだよ!!
 コトネがいつまで経っても帰って来ないと思ったらトイレの近くでお前と一緒に倒れてるし!
 こっちはすげー焦ったよ!!」

ボロッとヒビキの目から涙が溢れた。
それが俺には衝撃的だった。ヒビキが泣くとこなんて1回見たことあるかないかの具合だ。
こんなの見たらおろおろするしかない。

「ヒビキ…落ち着けって……」

「血はそこらへんにポタポタ落ちてるし…一瞬死んだのかと思っちゃったじゃねーか……くそう…
 コトネはまだ起きねえしよぉ……もうわけがわからねえよ……」

体育座りの態勢で、膝に顔を埋めた。俺は、そんなヒビキの様子を黙って見ることしかできなかった。
口を塞がれていた気持ち悪い感覚が、口に残っていた。あの腕は…幻覚では無いのだろう……



続く


あとがき

私自身、幻覚とか見たことはありません。ですが、見えるはずのないものが視えたら
怖い気がします。でも今回の話は、見たものが幻覚のようで幻覚では無い感じです。
もし貴方の目に大量の腕が映ったら…しかも胴体がない。怖いですよね…
私なんて考えただけで怖く感じますよ!

次回は新展開が起こると思っていてください。必ず新展開を起こさせてみせます。
…作者が何言ってんだか……

ではまた次回!さよなら!!


次回→>>51

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.51 )
日時: 2016/05/05 11:28
名前: ゆーい
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前回→>>49


ガチホラー編スタート!?

32話:少年

目が覚めると朝だった。そうだ、俺昨日泣いたんだった。
それで…確かそのまま眠くなって寝た気がする。コトネが俺の隣に寝ていた。

「コトネ…まだ起きないのか…」

今日の夜中頃、コトネとシルバーが1階のトイレ付近に倒れていた。
血も落ちてたから思わず声を上げてしまった。この部屋に二人を連れてくるのもひと苦労。
コトネを先に部屋に連れてきて、その次にシルバーを連れてきた。
この作業がめちゃくちゃ大変なわけだがな。

「あ、ヒビキ。起きたのか」

シルバーの声がした。俺は、今の体勢のままシルバーに返事をした。

「よう、シルバー。お前も起きたんだな」

「今さっきな。…ヒビキ、トイレ借りた、ありがとな」

「ん。シルバー、朝食…どうすんだ?」

一応変な空気にならないように話をしたが、俺の気分は最悪だ。
今の自然な空気でも全く気持ちが晴れない。
コトネは全然起きないし、時計は壊れてるし…今が何時なのかもわからない。
時間の感覚がおかしくなってきてる。体内時計なんて機能は、俺には備わってない。

「…コトネが起きたら食べる」

そう言うとシルバーは、俺の隣に腰を下ろした。そこから無言の空気が続く。
何かを話そうにも話題が見つからなかった。ふと、聞かなければいけないことを思い出した。
夜中の出来事だ。どうしてトイレの近くなんかに倒れていたのだろうか…

「シルバー、夜中あった出来事のついて教えて欲しい」

するとシルバーは、ギョッとした表情を見せた。やっぱり何かがあったと俺は見る。
シルバーはすぐさま首を横に振った。
話して欲しいから、マジマジとシルバーを見つめていると、話す気になったのか溜息を吐いた。

「そんなに話して欲しいなら話してやる。…丑三つ時くらいかな、俺がトイレに行ったのは。
 俺の部屋のトイレ、壊れちまってさ。だから仕方なく1階のトイレに行ったってわけだ」

シルバーは、起きた出来事を包み隠さず話してくれた。もう隠す必要も無いのだろう。
1階のトイレ付近でコトネに会ったこと、沢山の腕が襲ってきたこと…

「なぁシルバー」

「なんだよヒビキ」

言わないほうがいいのかもしれない。だけど、言うしかなかった。
俺自身、気になるってこともあるんだけど…
俺の体験した出来事と何か関係があるんじゃないかと思ったからだ。

「あそこ、トイレの近くにさ、書庫…あんじゃん」

「ある。それがどうしたってんだよ」

出来れば、目的がなければ聞きたくない。でも、目的があるからこそ聞かなきゃならない。
そういう時って誰だって経験したことあるよな…

「俺、話しただろ? 書庫で変な奴に会ったって」

「ああ、言ってたな、そんなこと」

「それで、もしかしたらなんだけどな…」

そこで俺の口が閉じた。
なんだよ、俺…話せないのか?
ダメだろ、弱気のなっちゃあ…話すと決めたら話すのが男だろ?
自分に言い聞かせるが、思うように言葉が出ない。途中で話、きりたくないのに…
なんで俺ってこんなに意気地が無いんだよ…

「ヒビキ? なんか話すことに問題でもあんのか? 言いたいことがあるならちゃんと言えよ」

「え、あ、ああ。……その、な…俺の会ったそいつと何か関係があるんじゃないかと思う」

「関係? んなもんないだろ…だって俺が実際そいつに会ってないんだし。そうだろ? ヒビキ」

やっぱりシルバーは信じない。でも信じてもらえないことなんてとっくにわかってることだ。
それでも俺は気になる、書庫には何か隠されていることがあるんじゃないかと…

「そう言うと思ったんだ。…だから、書庫に行こうぜ?
 今日までのおかしな出来事が本当にあったかどうかってことを。
 確かめる必要なんて幾らでもあるんだからさ」

シルバーは少しの間黙っていた。行くか行くまいか考えているかもしれない。
そして決断をしたのか、口を開いた。

「…俺も気になるから行く。それに時間も直しておいたし、いいだろう?」

「時間…?」

シルバーに尋ねると、何ぼけてんだとひと蹴りされた。

「携帯の時間のことだよ。忘れたのか? 時間がズレてること。
 それを直しておいたってことだ。お前まだ十四だろ、それぐらい考えろよ…」

「嘘嘘、知ってるって(何のことだかわからなかったけどな)。それじゃ、書庫に行くか」

立ち、背伸びをした。時間を確認すると、まだ4時だった。朝…に近い夜中みたいな感じだ。
シルバーも立ち上がり、置いてあった携帯をポケットの中に入れた。
俺たち二人はコトネを一人残し、部屋から出た。鍵をかけ、一階へと繋がる階段を下りる。
前もこんな風に二人で歩いてたな…昔の自分を思い出した。考えているうちに書庫へと着いた。

「ここだな。ヒビキ、準備はいいな?」

「ああ、いつでもOK」

シルバーは、俺の発したその言葉を聞くと、ゆっくりと書庫のドアを開けた。
中は思った通り。暗く、灯りが無いと見えない状態だ。持って来た懐中電灯で中を照らす。
誰もいないかもしれないという考えは見事に裏切られた。
書庫の中には……
俺が夜中に見た少年が、椅子に座っていた。こちらのことをニンマリと見つめていた。

「やあ、ヒビキ、シルバー」

「今日の夜中…あんなことをやったのは…お前なのか…!?」

目の前にいた少年に反発したのは、シルバーだ。怒りかなんかで震えている。

「君たちには気づいてもらいたくて色々やったんだけど、流石にやり過ぎちゃったかな?
 ごめんね。でも、悪気があったってわけじゃ無いんだよ?
 ただ単に、僕の存在に気づいて欲しかっただけさ。だからコトネには悪かったなと思ってる」

「だからって…! そんなの…!」

「シルバー、やめようぜ? 話したいことだってある」

俺の一言で、シルバーの気持ちを抑えることができたようだ。不穏な感じが辺りに広まった。



続く


あとがき

私の知り合いが書いてくれていたものです、ありがとう。
一回前編後編に分ける予定でしたが、やめました。修正いたしました。
あと、雑談掲示板開いてるんで遊びに来てくださいね!!

ではまた次回!さよなら!


次回→>>52

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.52 )
日時: 2016/02/07 10:55
名前: ゆーい
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前回→>>51


33話:15年前に起きた殺人事件 (会話多め)

じーっと目の前にいる少年を見つめる。こいつが俺たちにやってきた犯人…格好も少し不自然だ。
謎が多いし、話しかけてみる必要がある。聞いてみるか、色々…

「名前、なんていうんだよ」

「名前? んー…仮名を言うのもどうかと思うし、本名を言うよ。
 僕の名前はアキヒト。ちょっと変な名前かもしれないけど、ヨロシク」

よろしく…、俺もそう言って会話を交わした。少年…アキヒトは悪戯好きなのかもしれない。
よくいる、すっげー悪戯する奴が。背もそんなに大きくないみたいだし、俺よりも年下だろう。
だが、アキヒトが立ち上がると、全然俺の予想と違っていた。大体俺と同じくらいの身長だ。
大きく変わらない。シルバーは俺よりもデカイからアキヒトはシルバーより小さいと思う。

「あっれー? まさかヒビキ…僕背が小さいと思ったのー? 残念♪ ちっちゃくないです!
 ま、君の身長と同じに設定してあるから背が一緒なのは当たり前だけどね」

「設定してある…? どうゆうことだよ…」

「そ、君と同じにね。僕、こう見えて生きてないからさ!
 だから、身長を変えるとか、自分の体を自由に操ることが出来る。驚いた? 僕が死んでるって聞いて」

アキヒトは俺のことをからかっているかのようにニコッとした。

「てっ…てゆーかお前何もんだよ! 死んでるとか…霊体なのか!? お前の体は!」

「その通りだよ、ヒビキ。今の僕の体は霊体! …だから触れること、出来ないよ?」

いちいち俺のことを挑発してきている。ムカつく。

「あ、自己紹介しなきゃね。年齢は十二歳! 元、ポケモントレーナー」

「元…?」

「うん。意味は君とヒビキで考えてみればいいよ」

「元ってどういうことだよ、わかるわけねえじゃねえか…」

「……まさか、そんな事は無いよな…絶対あるわけ…無い、よな…」

ひとつだけだが、考えが浮かんだ。もしかしたら、こいつは…

「ヒビキ、何が言いたい」

「シルバー、ちょっといいか?」

シルバーに、15年前にこの旅館で起きた殺人事件について話した。この話にシルバーは酷く
驚いたようで、目を見開いた。

「ヒビキ、お前まさか…あいつがその事件の加害者だって言いたいのか…?」

「いや、違う、その反対。事件の被害者なんじゃないかってことを言いたい」

「おっ! 流石だね、チャンピオンさん。そうだよ、僕はその事件の被害者さ。
 でも…よくわかったね、何のヒントも無しに…だってヒビキ、君まだ生まれてないでしょ?
 何で…あの事件のこと知ってるの? どうして?」

ずいっと俺の前に現れた。質問攻めでたじろぐ。
結構有名な事件と言ったら何をされるか知れたもんじゃない。
無駄に言わないほうがいいと、俺の防御反応が示している。

「何もしないからビビらないでよー、大丈夫だって! 事実を話してくれればいいから。
 話さないほうが、痛い目にあうかもね」

真顔になったと思ったら、すぐにニヤリと笑みを浮かべた。これは話さなきゃマズイ。

「親から聞いたんだ。それに、この殺人事件有名って聞いた。でも俺もこの事件について
 まだよくわかってないんだ。だから詳しくは言えない」

「あ、いいよ別に詳しく言わなくても。詳しい内容については僕が今から話すからさ。
 さーてと、と言ったところで話すことにするよ。君たち2人も気になるでしょ?
 この事件の後のこととか、真相はどうなのか…とかさっ。さ、椅子に座って」

再び椅子に座ると、足を組んで話し出した。座れと言われたし、近くにあった椅子に座る。

「…何から話そうかなあ…ま、そこらへんはいっか! 事の起こりは忘れちゃったけど、
 十五年前、僕はこの旅館に泊まっていた。ポケモントレーナーとして毎日頑張ってて、
 旅行に来た気分になってたんだ。でも、僕が泊まって三日後、奴がやって来た…
 ヒビキ、シルバー、奴って誰だかわかる?」

「犯人のことだろ」

「正解、シルバー。そう、犯人だ。
 僕らはそいつに何も危害を加えていないのに、そいつは僕たちに危害を加えてきたんだ。
 平和だった旅館が一瞬にして血の色に染まった。旅館中にあった花瓶は全て割られ、
 泊まっていた客の半分は殺された…そして、その殺された客の殆どがポケモントレーナー…」

「ち、ちょっと待てよ! 何で…どうしてそんなことになってんだよ!
 ポケモントレーナーって…まだまだなったばかりの子もいたんだろ!?」

「いたよ、酷いよね。んで、この旅館は旅途中のポケモントレーナーに人気があるんだ。
 それを狙って、犯人は殺人事件を犯したのだろうね…女将も女将さ」

突然、話の中に女将さんが出てきた。何を話すのかと思えば、衝撃的な話だった。

「女将はね、犯人が旅館に泊りに来たときからもう既に分かっていたのさ、そいつが犯人だってこと。
 多分、女将にも目的があったんだろうね。女将は犯人の食べる食事に毒を仕込んだ。
 でも効き目が遅いから悪かった。即効性だったら大勢の被害者が出ずに済んだのに…
 犯人が丁度旅館にいた人の半分を殺したときかな。毒が効いてきたのは」

「…嘘…だろ? その女将は大勢の被害者が出ると、わかってて旅館に泊めたのか? 犯人を?
 そんなの酷すぎだろ!! たった一人を殺すために大勢の被害者を出させたのか!?
 もっといい方法は無かったのかよ…多くの被害者を出さない方法が無かったのかよ…」

俺の声は静かな書庫に響き渡り、やがて消えていった。



続く


あとがき

テスト期間の間は、本文は知り合いが書いてくれています。投稿係は私です。忙しいのであとがきが
いつもより短かったり、おかしかったりするかもしれません。ご理解いただけるようお願いします。

ではまた次回!さよなら!


次回→>>53

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.53 )
日時: 2016/02/07 10:55
名前: ゆーい
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前回→>>52


34話: 『人消しゲーム』(会話多め)

俺の声が消えたあと、アキヒトが話を再開した。

「そんな知識は女将には無かったんだろうね、人を殺すなんて知識は…ね。
 僕は死んだあとすぐに霊体となって戻ってきた。だから犯人が死ぬ様子も見れた。
 死んだ、よかったと思った」

そこで、アキヒトの表情は曇った。カタカタと体を震わせ喋り続けた。

「でも、それだけじゃ済まなかったんだ。この旅館の全てが憎たらしくなった。
 だから僕はこの旅館に復讐することにしたんだ。作戦はうまくいった。三年に一度、
 この旅館に現れて旅館にいるやつの半分を殺した。んで、残りの半分は下僕として働かせた」

「下…僕…? 三年に一度…? でもそれじゃあ人数が少なく…」

「あー、それは問題ないよ。この館の主を、僕は下僕という存在で見ているからね。何だっけ名前…
 思い出した! ヤマシロウだ!ヤマシロウを脅して館の人数を多くしていったんだよ。
 毎年ね。ヤマシロウは罪悪感でいっぱいなんだろうね…」

「何をしたんだ、お前は」

「ちょっとした都市伝説を作ったのさ。呪いの電話がかかってくるっていうね。
 でも、それ嘘だから気にしないでね。僕が自作した都市伝説だから。
 君に電話をかけたのはヤマシロウ。僕はそれを支えた。いろんな事をしたよ。気づかなかったかな?」

「…呪いの電話とか…お前らが仕組んでたのか?俺たちをここに連れてくるが為に…!
 ふざけんのも大概にしろよ! ひでーよ、そんなことするなんて…ヤマシロウさんを使ってそんなことして…
 お前最低だろ!」

シルバーがとうとうキレて、大声でアキヒトに言った。
悔しいのもわかるけど、来ちゃったからにはどうしようもない。確かに最低だ。
だけど、俺らは絶対と言っていいくらい、こいつに勝てる確率は十五パーセント以下に近い。
それほどこいつは邪悪な雰囲気を漂わせている。

「シルバー! こいつは絶対まともじゃない! 文句を言ったって無駄だ!」

「んなの構うか! おい、てめーぜってーぶっ飛ばしてやる!」

「ご自由にどうぞ! …でもねえ、多分君たちの力だけじゃ僕には勝てないと思うけどね〜」

ふっ…と鼻で笑われた。どう見たって俺たちを馬鹿にしてるようにしか思えない。
死ぬほど腹が立つ。何でこんな奴に馬鹿にされなきゃいけないんだ。

「じゃ、僕の目的を話さしてもらうよ」

「目的…?」

「うん、目的。君たちをこの旅館に連れて来たのにはちゃんと意味があるんだから」

その意味とは何のことだろう。俺たちをここに連れて来たわけ…何も思い浮かばない。

「…僕退屈してたんだ。今までの『遊び』に。
 だってつまらなくない? 無名のポケモントレーナーを消しても…
 因みに僕、凶器とかそんな危ない物を使ってポケモントレーナーを潰してるわけじゃないからね?」

じゃあ何だってんだよ!と言いたそうな顔で、シルバーはアキヒトを睨みつけた。
でも、そんな目、屁でもないという感じで、アキヒトは平気そうに話を続けた。

「そーだ、やっぱり殺したっていうのは嘘ね。実際殺してはないから」

「殺してない…? 殺してないって…何でだよ」

「殺してはいない…ただ、この世から消えただけだよ」

この世から消えただけ…その言葉がひどく重く感じた。
消えただけ…だけって、どうしてそんな簡単に言うことが出来るんだよ。
人が消えると、それだけで大騒ぎってことじゃないのかよ。消えるって事を甘く見ているのか、いつは。

「ま、消した本人は僕なんだけど。ポケモンを使って消したんだ。凄いよねポケモンって…
 そんなこともできちゃうんだからさ! 僕もそんな能力が欲しいよ〜」

「人を消す技なんてあるのか…?」

「僕が考えたオリジナルの技だよ。僕の使っているポケモンに命令すれば、すぐにやってくれるもの。
 でも僕のポケモン、君たちの子たちと違って少し異常なんだ」

異常だと? ポケモンに異常も何もあるか。みんなポケモンは正常だ。
悪い奴なんて…いるわけないじゃんか。

「もういいかな? 話はこれくらいで。僕、そろそろ『ゲーム』始めたいんだよねえ」

「『ゲーム』って…どういうことだ?」

「何シルバー、もう忘れちゃったの? 言ったでしょ、三年に一度人を消すって。
 でも今回でそれも終わり、全て消すんだ…何もかも…まあ一部の人は逃すけど…」

くすすっと面白そうに笑い、俺とシルバーの目を見た。
何が可笑しいのか俺にはさっぱりわからない。こいつは何をしでかそうとしているのか…

「1年半前に『ゲーム』をやったばっかりなんだけど、もう待ちきれなくなっちゃって…
 君たちを呼んだ理由がそこにもある。この事件のこと、今はあんまり知られてないんだ。
 だから世間に思い知らせてやるのさ! 恐怖のどん底に落としてやる…ふふふ…
 あっはっはっはっはははははははははははははははははは!」

「シルバー…こいつは狂ってる…危ない感じがするから、逃げる準備しとけよ…」

「んなこたあ、わかってる」

シルバーは後ろに下がった。ドアから逃げる準備をしているようだ。
俺もそれに合わせて走り出す体勢になる。いつでも逃げられるように。
アキヒトは大きく息を吸った。
何を始めるのだろうか?

「…スー…旅館内にいる皆様〜おはようございまーす! 一年半ぶりのアキヒトだよー!
 突然だけど、今から三年に一度のイベント、『人消しゲーム』を開催したいと思いまーす!
 まあ一年半ぶりなんだけどねぇ…制限時間は二日間でーす! 捕まらないように逃げてね?
 捕まったらみんな、どうなるかわかってるよね…?
 では、三分後に始めたいと思います! その間にみんな、逃げる準備しておいてね〜!
 それじゃ、また三分後会えることを期待して…バイバーイ!」

人消しゲーム…それがこいつの言ってた『遊び』だ。
人を消す遊び…それは単なる遊びではなく、恐怖の『遊び』という存在と見た。

「おい待てよ…何言ってんだよ…人消しゲーム? ふざけないでくれよ!
 何で俺らがそんなのに付き合わなくちゃなんねーんだよ!」

「ねえ君たち、そんなにゆっくりしてていいの?あと少しで始まっちゃうんだよ?
 捕まって消されたいなら話は別なんだけどさ。早く逃げないと『ゲーム』が始まっちゃうよ?」

そうだ、こんなにゆっくりしている暇は無い。早く逃げなければいけない!
俺はシルバーの腕を掴み、書庫を出た。階段を急いで駆け上り、部屋の中に入る。
こんな事をしている間に三分はあっという間経ってしまった。どこからか声が聞こえた。

『それでは皆様〜! ゲームの始まりです! いっぱい逃げて、僕をいっぱい楽しませてねっ?』

アキヒトの声の放送と同時にゲームのスタート音が鳴った。
心の何処かで、アキヒトが喋った気がした。

「楽しい楽しい『ゲーム』の始まりだね。逃げきって無事に家に帰ることができるか、
 逃げきれずに捕まって消されるか、どちらの道を進むかは、君の頑張り次第だよ?」

人消しゲームSTART▼



続く


あとがき

『人消しゲーム』が始まりましたね。これでやっと本格的なホラー編になります。もし
貴方がこんな状況に陥ったらどうなんでしょうか…恐怖で震えあがりますか?勇気を出して
旅館内を逃げまわりますか?それとも…
私だったら即トイレに閉じこもりますww←捕まる運命
今回も知り合いに殆ど書いてもらいました!ありがとう!今回は長めですね、すみません。

次回はどうなるんでしょうか…お楽しみに!
それではまた次回!さよなら!


次回→>>56

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