二次創作小説(紙ほか)

【ポケモン】ヒビキたちの物語 *10300参照感謝!!
日時: 2017/02/28 06:53
名前: ゆーい
参照: *コメント返信については、お客様のコメント返信欄に返信しています。

10000参照ありがとうございます!!!これからもどうかよろしくお願いします!!

クリックありがとうございます!!いつも見てくださってる方、初めて来た方、感謝感謝です!!
*作者は読者様を神だと思っております。

―この小説は、「みんなの人生を応援する!」というアホな作者が発想したものからできました。

では改めまして……
皆さんおはこんばんにちは!ゆーいです!! 作者プロフィール→下のURL
この話が初投稿で、私の第1作目です!ですが、駄作です(・ω・`)
見てくれる優しい心の持ち主さんが沢山いるので、頑張って書くことが出来ています。
完結したら全て修正するつもりです。色々話の中でおかしいなって思う部分もあるかもしれませんが、
この話が完結するまでお付き合いよろしくお願いします!


† 項目一覧 †
Attentionー注意書き
Goalー目標
Self-introductionー自己紹介
Noticeーお知らせ
Reference breakthrough Dateー参照突破日
Writing start dateー執筆開始日
Writing end dateー執筆終了日
Recommended novelーおすすめ小説
About updateー更新日程
Guestーお客様
Comments Replyーコメント返信
Table of contentー目次


∬――Attention――∬
♯小説の投稿については、更新日程をお読みください。
♯スマホじゃなくてPC、WiiU、iPad向けに書いてあります。スマホでも読めなくもないですが、
 文が読みにくいと思いますので、PCやWiiU、iPadで読むことをおすすめします!!
♯本編は繋がっていますが、一編一編ずつでも読むことができます!
 ですが、今時間あるーっていう人は最初から見ることをおすすめします!!
♯原作とは違う部分がたくさんあります。私設定な部分もあるのでご注意ください。


∬――Goal――∬
1.コメント貰えるように頑張ろうと思うよ!
2.皆から読まれるような話を書けるようにするよ
3.1話に1000文字以上は書きたい…か・き・た・い
4.次目標はちゃんと完結できるようにすることです!


∬――Self-introduction――∬
−ゆーい−
名前:ゆーい
一言:頑張って投稿していきます!応援よろしくお願いします!!どうか感想コメくださいな!
役割:イラスト以外のすべて
−Alice(ありす)−
名前:Alice(普段は ありす です)
一言:これからよろしく御願い致します!!
役割:挿絵・記念絵係


∬――Notice――∬
《2016年版》
†4月〜5月   【>>233 >>327
†6月〜7月   【>>334 >>389
†8月〜9月   【>>409
†10月〜11月 【>>418
†12月     【>>429

《2017年版》
†1月〜2月   【>>431
†3月〜4月   【まだです】
†5月〜8月   【まだです】
†7月〜8月   【まだです】
†9月〜10月 【まだです】
†11月〜12月 【まだです】


∬――Reference breakthrough Date――∬ 100参照ずつはこちら【>>276 >>437
●2015/11/21 1000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/01/17 2000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/03/14 3000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/05/08 4000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/06/19 5000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/08/14 6000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/10/14 7000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2016/12/08 8000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/01/04 9000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!
●2017/02/09 10000参照突破!!ありがとうございます!閲覧 thank you !!


∬――About update――∬
リアルがとても忙しいですが、ゆっくりゆっくり更新していきます


∬――Guest――∬
○天乃 さん 「初めてコメントくれてありがとう!!天乃ちゃんにやる気をもらったよ!!」
○雪 さん 「いつもコメントありがとう!!雪ちゃんのコメントにはいつも笑わせてもらってるよ!」
○シロマルJr.さん 「いつもコメントありがとう!!またシロマルさんの小説にも行かせてもらうね!」
○そぴあ さん 「雑談掲示板でお世話になってます!!そぴあさんの発言最高に良い!!」
○ヒトミ さん 「コメントありがとう!!ヒトミの小説面白くて好きだよ!お互い頑張ろうね!!」
○冬夜 さん 「コメントありがとう!!コトネちゃんの登場数が多くなるように頑張るよ!」
○コデマリさん 「コメントありがとう!!凄いって言ってもらえて嬉しいよ…!私感激…」
○クリーミィさん 「コメントありがとう!!ヒビキとコトネちゃんの関係を楽しみにしててね!」
○榊115さん 「ジバコイルゲスト出演しました!【>>263】 コメントありがとうございました!!」
○山内さん 「コメントありがとうございます!Aliceは無事です!!安心してください!!」
○まりさん 「コメントありがとうございます!!コトネちゃん可愛いよね!わかる!!」
○霧霊さん 「コメントありがとうございます!!ポケモンは馴染み深いので大好きです!」
○いつも見てくれる読者様方 「いつも見てくださって本当にありがとうございます!感謝してます!」
○ルイージさん 「コメントありがとうございます!!オリキャラ待ってます〜!ありがとうございます♪」


∬――Comments Reply――∬ 【>>351-363
○天乃ちゃん                       【>>351 >>352
○雪ちゃん                        【>>353
○シロマルさん                      【>>354
○そぴあさん                       【>>355
○ヒトミ                         【>>356
○冬夜くん                        【>>357
○クリーミィ                       【>>359
○コデマリさん、榊115さん、
              山内さん、まりさん、霧霊さん 【>>363
○ルイージさん                      【>>434


∬――Table of content――∬
普通の目次 【>>371
本編だけを一話ずつ見たい方用 【>>278-283


∬――URL――∬ *URLの部分に貼り付けてお使いください

*作者プロフィール
www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940
*雑談
www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no=19937
*相談
www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=427
*イラスト
www.pixiv.net/member_illust.php?tag=HGSS
*カキコイラスト
www.kakiko.info/upload_bbs2/index.php?mode=article&id=131&page=1
*Twitter
twitter.com/yuippi29

別ウィンドウで出したい方用 【>>0

↓以下、試した結果文字化けしなかった記号一覧
TUVWXYZ[\]
@ABCDEFGHIJKLMNOPQRS
~順合紫括ba`go


∬――Recommended novel――∬
★ポケットモンスターXY 〜灼熱の炎〜  作者、雪 さん
★マリオとマジカル*マスターズ    作者、シロマルJr.さん


Writing start date 2015/01/20
Writing end date

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77



Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.40 )
日時: 2016/02/07 10:48
名前: ゆーい

前編→>>39


25話:イツキの姉 後編

ちらちらと心配そうに…というかなんというか…
とりあえず、何か自分を襲ってくる獲物を待ち構えているように、辺りを見回している。
そんなに焦ることなのか?

「お姉ちゃーん!!! またやったの!?」

なんか聞いたことのある声がしたと思ったら、向こうから
イツキさんが猛ダッシュで走ってきた。

キイさんとイツキさんの背を比べてみると、若干イツキさんの方が背が高い気がする。
四センチくらいの差だろうか。

「げぇ! イツキィ…!」

「またなんか落としたの!?」

「いや…別に何もありませんでした…」

今まであったことを誤魔化そうとするように、キイさんはイツキさんから目を逸らした。
でも誰から見てもこの様子は誤魔化そうとしてるのがバレバレだ。

「…はぁ…」

イツキさんが溜息をついた。キイさんの肩がビクついた。

「私はね、お姉ちゃんのストレスが溜まるのもしょうがないことだと思ってるわ。
 だけど、女将さんたちや、コトネちゃんたちに迷惑をかけるようなことはしちゃいけないわ。
 そんなことお姉ちゃんだってわかっているはずよ。そうでしょう…?」

悲しそうな、辛そうな顔をして、キイさんを見つめていた。
何かあるのだろうか…
もしかしたら親がいないとかかもしれない。それならあり得なくも……

「でも…もう嫌なの! 犠牲者が出るのは…
 イツキ!! ここはどれだけ起こったのか知ってるでしょ!?」

「知ってるわよ…そんなこと。だからって八つ当たりしなくても…」

「そうしないと、暴走するの…わかってるわよね?…ならイツキ、お願いだから、わかって。
 これ以上ここで…大量殺人事件が…」

「やめて、お姉ちゃん!! あれを思い出させないで…!!」

イツキさんの叫びでその場がシーンと静まり返った。
なんだよ、犠牲者とか大量殺人事件とか…この旅館で何があったんだよ……

「もういや…!! あんなこと…本当は起きちゃいけないのよ…!!」

「イツキさん、落ち着いてください! 呼吸を整えて…! ゆっくりでいいんで…!!」

コトネが言うと、イツキさんはゆっくりと呼吸をし、整えた。
相当、キイさんが言ったことに対し、怒りで興奮したようだ。

「…はぁ…ごめんなさい、取り乱してしまったわ…コトネちゃん、ありがとう」

「…今まで、イツキさんたちに何があったのかはわかりません。
 だけど、凄く辛いことがあったんですよね……」

「……………」

イツキさんは、俯きながら黙って頷いた。俯いているからどんな表情をしているのかよくわからないけど、
辛そうな表情をしているのだと思う。キイさんも難しそうな表情をしている。

「この旅館に来てから、辛いことなんて星の数ほどあった。ここの女将さんはね、
 この旅館に来た人がほとんどなの。だから、私たちも女将さんになるときが来る」

「でも、その人たちも、あなたたちと同じような感じでこの旅館に来たのよ。男性が来ることは無いんだけど、
 今回が初めてかもしれないわ。」

女将さんたちが俺たちと同じようにここに来た…?
ということは、俺たちもイツキさんたちと同じめに逢うんじゃないか…?
いや、待て。イツキさんとキイさんはあのおじさんのような人に連れて来られたっていうことになるのか…?

「あの、その…俺たち連れて来られたんですよ。それはイツキさんとキイさんが来た傾向と似てますか?」

俺が質問すると2人は見つめ合い、やがてキイさんが話し出した。

「…私たちも連れて来られたわ。二年くらい前にね。随分前の話だけど…
 今でも何で来ちゃったんだろうって思ってる。あの頃の私たちはね、
 常識というものをよくわかってなかったのよ。いまでも自分が生まれてきたことが物凄く憎い」

この人たちはどれだけ苦しい思いをしてきたのだろう。二年もこの旅館に居させられて。
辛くて死にたい気持ちもあったのではないか?
俺はこの二人の気持ちが伝わってきた気がした。

そのとき、鋭い視線を感じた。身に覚えのある視線だ。視線のした方をバッと振り返る。周りを見回しても、
俺、コトネ、シルバー、レッドさん、イツキさん、キイさんの他に誰もいなかった。
今の視線はなんだったのだろう……

背中に冷や汗をかいていた。



続く


あとがき

初めに…祝500参照ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!

では、ここから本当のあとがきです。この24話でイツキさんの姉、キイさんが
登場しましたね。年齢とか気になる方もいると思いますが、これからの話で
だんだんと明らかになっていきます。2人とも何歳なんでしょうかね…

話は変わり、次回の話の予告をしたいと思います!次回は、女将さんたちの
意外な事実が(多分)発覚します。その意外な事実とは…!!
おじさんも久しぶりに出てくるのではないでしょうか。ハハハ。

それでは、また次回!!!


次回→>>41

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.41 )
日時: 2016/02/07 10:48
名前: ゆーい

前回→>>40


26話:喧嘩

あれから少し話して自分たちの部屋に帰った。イツキさんとキイさんから色々話を聞いて胸が苦しくなった。
二年間もこんなとこにいておかしくならないのが凄い。精神が丈夫なのだろうか。
とにかく、俺らはイツキさんとキイさんの精神の無事を祈ることにした。
キイさんのあの状態じゃあ、いつおかしくなってもわからない。

「ヒビキくん。ボーッとしてるけど大丈夫? さっきの話が辛くなっちゃった…?」

コトネがいきなり目の前に来た。一瞬だがビックリした。小さくうわっと言う。

「い、いや、大丈夫…そっ、それよりもコトネは?」

唐突に話を変える。そんなことコトネに言われたら言いたくなくなる。

「私は大丈夫。ヒビキくんもさ、無理しなくて良いと思うよ。…いつもヒビキくん、
 無理してばっかり。無理するの苦しいよね。無理しなくていいんだよ」

「別に無理なんかしてない。お前こそ我慢してんじゃないのか?」

「私はヒビキくんのことが心配で言ってるの! ヒビキくん、お父さんいない…」

その言葉と共に俺の体が動いていた。自分が言いたい言葉より先に。俺の腕と手が壁にのびていた。
いわゆる壁ドンというものだろうか。ドンッという大きな音がする。
コトネが打ち付けられるように壁に引っ付いた。

「ひっ…ヒビキくっ…! 何して…!」

「…それ以上喋るな。口が裂けるぜ?」

自分でも言っている言葉に驚いてしまった。何を言っているんだ俺は。
なんで俺コトネに対してこんなこと言ってんだ…違う、俺が言いたいのはこんなことじゃない…

「……ヒビ…きゃあっ」

自分でも何故か自我というものを忘れてしまっていた。足で壁を蹴る。
自分自身の心が止められなくなっている。まるで、自分が誰かに乗っ取られているかのように…

「俺の気持ち…お前全っ…然! わかってねーじゃねぇか!!ふざっけんなよ嘘つきやろーが!
 暴力でも振られてーのか!?」

その言葉に傷ついたのか、コトネがポロポロと涙を流した。
俺も流石にマズイと思ったが、自分の思うように言葉が出てこない。
ごめんと言いたい気持ちでいっぱいなのに。暴言しか出ないのか、俺の口は…

「ヒビキく…ごめ…こんな筈じゃ…っく…」

謝らなきゃいけないのはお前じゃなくて俺の方だ。お願いだから泣かないでくれ…
もうこれ以上此処にいられない。床を見つめながら、出入口の方に体を向けた。
コトネはそんな俺に、泣きながら震える手で触る。俺はその手を振り払った。

「っ…触んな!!」

今コトネがどんな顔をしているのかも、何を考えているのかもわからない。
見れない…俺自身で泣かしたコトネの顔なんか。心が罪悪感で埋め尽くされる。

「ヒビキくんっ…! 待ってっ…!」

その言葉を聞き終わる前に、逃げるように走った。後ろを何も振り返らずに。
乱暴にドアを開け閉めし、部屋から出る。その音が、シーンとした廊下に響いた。
静かな廊下に1人だけポツンと立っている。

俺の目から、自然と涙が零れ落ちてきた。
拭っても拭っても鬱陶しい程に流れてくる。こんなに喧嘩したのは何年ぶりだろうか。
そのときも、先にコトネが泣いていた。俺はそのあとに必ず泣いた。

「こと、ねぇ…ごめん…なぁ…」

今更言っても遅いのに、言葉が出てきた。勝手に自分の足が動きだした。不思議に思ったが、
此処にいるわけにはいかないので、下に行くことにした。
下ならこの廊下のように凄く静かで、心を落ち着かせることができる筈だ。

「………ひっく…うっく……」

あっという間に下についた。考えは当たっていたようだ。静かで誰もいない。
もしかしたら女将さんが来るかもしれないと思った。
確か、このフロアに椅子やソファがあるルームがあった気がする。そこに行こう。

そこのルームのドアを開け、ソファに座る。顔を手で覆う。
コトネと喧嘩してしまった俺はどうすればいいのだろうか…しかも泣かせた。
暴言を吐いてしまった。しかも大好きな人をだ。自分で自問自答する。

突然激しい頭痛に襲われた。頭が痛みでクラッとする。
変な頭痛だ…頭がガンガンする。耐えられず、ソファに倒れこむ。
目の前がぼやけ始めるなか、色々なことを考えた。コトネにどうやって謝ろうか…
会ったらどうやって話しかけようか…

普通に率直に謝れば許してくれるか、コトネ…
ごめんな、コトネ…

俺の意識はそこで途切れた。



続く


あとがき

前回の予告を裏切りました、すみません。女将さんたちについてはまた今度にまわします。

今回の話では、ヒビキとコトネ喧嘩しちゃいましたね……
ヒビキも泣いちゃったし、コトネも泣いちゃいましたね。ヒビキも自分の意志がどっかに
とんじゃってたんでしょうかね…?しかも最後にヒビキ、意識失っちゃったし、
一体どうなるんでしょうかねぇ…

次回の話の内容はまだ未定です。ヒビキとコトネの2人が喧嘩しちゃったんで、
次回、26話でシルバーを出そうと思ってます。それで仲直りまでいくといいですね。

それでは、また次回!!!


次回→>>42

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.42 )
日時: 2016/02/07 10:49
名前: ゆーい
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前回→>>41


27話:シルバーとレッドの仲直り作戦?(シルバーとレッド目線) 前編

説明:○→シルバー ◎→レッド

↓本編↓


ここは静かなとこだな…静かすぎて不自然だ。
コトネに頼まれてヒビキを捜していたわけだが、まさかこんなところで倒れているとは思わなかった。
何にしたってこんなとこで倒れていたら不自然すぎる。
ヒビキのところに駆け込んだらぐったりしていて顔も赤かったし、
なんかいつもと様子が変だと思ったら熱が出ていた。あまりの身体の熱さに驚き、急いで介抱した。

「……レッ…ド…さん…?」

いきなり声を掛けられたからビックリした。ヒビキがようやく起きたようだ。

「なんで、おれ…ここ、に…ふとん…?」

「なんでってな…お前倒れてたんだよ、覚えてないのか…?」

そう言うとヒビキは首を傾げた。考えているみたいだ。そして漸く(ようやく)思い出したのか、
あっ! と声を上げた。

「そうだ…おれ…いしき、うすれて…たおれたんだった」

「まだふらふらするか?」

「あたま…はまだ、いたいです」

うっ…と痛そうに頭を押さえる。
確かにあれだけ高い熱を出していたら痛くなるのも無理もないだろう。
もしかしたら、頭痛で倒れたのかもしれない。

そういえば、ヒビキに言わなければいけないことがあった。
言わないといけないこととは、こういう内容から始まる。

…俺はシルバーと一緒にシルバーの部屋で話していた。
そのとき突然、コトネがくしゃくしゃに泣きながら俺たちのところへ来たのだ。
何があったんだと話を聞くと、


ヒビキくんと喧嘩してしまった、ヒビキくんの地雷を踏んでしまった。もうどうしようもない。
あんなにヒビキくんを怒らせたのは久しぶりのこと。あれは相当怒ってる。仲直りがしたい。


というようなことを言っていた。原因は自分にあるとヒビキのことを一切責めたりしなかった。
仲直りがしたい…これがコトネの思いのようだ。
ヒビキのことが大好きだからこそ、言える言葉なんじゃないかと思う。
ということで、俺ら二人は仲直り作戦を決行することにした。
だからまずは、ヒビキの意見を聞かなければならない。

「ヒビキ、お前さ…コトネと喧嘩したか?」

「えっ…?」

勘で言ったわけではない、ちゃんと証拠というものがあって言っている。
怯えた表情でヒビキがこちらの方を見つめてくる。図星ということで見ていいのだろうか。

「コトネに聞いたんだ…喧嘩しちゃったって。コトネ自身、仲直りしたいみたい」

ヒビキは下を見て、布団の裾をぎゅっと握る。微かに手が震えている。
それが、言うか言わないか悩んでるように見える。

「ヒビキ、事実を述べてくれるだけでいいんだ。それだけですべてが変わると思って」

「…ほんとうに…いいんですか…?おこりません…?」

「大丈夫、怒りはしない」

話すと決心しようだ。顔を上げた。
さっきまで泣いていたのか、目が赤い。全然気付かなかった。

「おれ、コトネにヒドイこと言っちゃったんです」

意識がしっかりしてきたのか、ちゃんと喋れるようになっていた。

「てめぇとか触んなとか…悪いことばっか言って…っ…すみません…」

ヒビキが泣き出し、顔を隠した。ヒビキが泣いたところは初めて見た。

「ことね…なかしちゃって…、おれ、あやまれなくてっ…」

「…ヒビキもコトネに謝りたいんだね?」

ヒビキは泣きながらコクリと頷いた。謝りたい気持ちがないわけではないということがわかった。
二人とも同じような気持ちってことだ。これで本格的に作戦が決行できる。

「わかった、起き上がれる? 謝りに行こうか」

「でも…無理ですよ…俺一人じゃ、謝れません…」

「大丈夫だって、俺とシルバーで考えてる作戦があるから。君一人じゃないんだよ…」

ヒビキの手を取る。安心したようにヒビキが微笑んだ。俺はヒビキの身体を起こした。

「俺、謝ります。コトネのこと、大好きだから」

その言葉に、俺は笑った。

「そうだね、コトネもヒビキのこと大好きだしね」

「何言ってるんですか…! …レッドさんって初めて俺と会った時よりも明るくなりましたね。
 まったくあの時は喋ろうともしなかったのに。故郷に帰ってから変わったんですね」

「お前こそ何言ってんだ」

コツンとヒビキの頭を殴る。いてっ! と笑いながら頭を押さえた。
熱はまだ下がってないみたいだが、元気は出てきたようだ。

「行くよ、ヒビキ」

ヒビキも強く頷いた。



後編に続く


※今回から知り合いのURLを載せておきます。


後編→>>43

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.43 )
日時: 2016/02/07 10:50
名前: ゆーい
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前編→>>42


27話:シルバーとレッドの仲直り作戦?(シルバーとレッド目線) 後編

※前編より長いです。時間のある時にイッキに見た方が良いですよ^^

説明:○→シルバー ◎→レッド

↓本編↓



レッドさん…ヒビキを見つけてくれたのか…?

(数時前だと思うが、)先ほどコトネが泣きながら俺とレッドさんのところに来た。
あまりにも酷く泣いていたもんだから、焦った。だが実際に話を聞いてみると、
ヒビキにイラついた。でも、コトネが凄く悲しそうに泣くからその怒りも直ぐに治まった。
そして、現在コトネと二人っきりである。

「……本当に困らせてごめんね」

「気にすんな。お前がそんな状態だと心配だから」

「それと、昔シルバーのことひどく扱ってごめんね。今でも後悔してる。酷いことしたなぁって…」

「それも俺は別に気にしてない。俺たちがまた仲の良い頃に戻れただけで嬉しいからな」

嘘じゃない、すべて本当のことだ。コトネの泣いた顔を見ると俺まで、泣きたくなってしまう。
だから俺は、コトネの悲しむ顔とか絶対に見たくない。

「なんで私、ヒビキくんに悪いこと言っちゃったんだろう…
 そんなの、関係をバラッバラに崩すだけなのにね。私、馬鹿だよね」

コトネが弱弱しく笑う。目が赤くなっているのが、また辛そうに感じる。
そんな目で見られたらこっちまで辛くなるからやめてくれ、コトネ。

「ヒビキは悪い奴じゃないから大丈夫だろ。
 イラついてたとしてもきっとすぐに機嫌よくなってるさ。安心しろよ、な?」

不意に自分でも変なことを言ってしまったと思った。
すると、コトネも一瞬驚いた表情をしたがニッコリした。

「…ありがとう、シルバー。なんか元気出てきたよ」

「別に、元気づけるのは当たり前だろ」

「なんか、シルバーに元気づけられるのって変な感じがするね」

「お前は、俺を怒らせたいのか?」

いじわるっぽく言ってみる。コトネがあははっと笑う。

「もー、シルバーったら本当に変なこと言うね」

別に俺は変なこと言った覚えはないと言おうと思ったがやめておいた。
今のコトネに何か文句を言うと、泣いてしまう可能性もある。大分心が弱っていると思う。
廊下から大きな声が聞こえた。多分レッドさんの声だろう。

「ちょっと、ヒビキ! ここまで来てコトネに謝らないわけには、いかないだろ?
 俺とシルバーがいるから安心しろって!」

なにか言い合ってるのか?そういえば、宣言した通りヒビキのこと呼び捨てで呼んでる。

「や、やっぱり無理ですよ! 謝っても絶対許してくれないと思います!」

「大丈夫だって! コトネならきっと許してくれる! ヒビキが一番分かってるだろう?」

俺と同じこと言ってる…

「そうだと思いますけどぉ…ってうわぁ!」

呆れながら聞いていると、いきなりドアがバンッと開いた。何事かと思ってドアの方を向くと、
ヒビキが倒れており、レッドさんがその隣に立っていた。コトネも驚きを隠せないようで、
ポカーンと口を開けている。ヒビキは痛そうにその場に蹲った。そしてレッドさんにこう言った。

「何するんですか、レッドさん! 怪我したらどうするつもりで…」

「ヒビキがぐずぐずしてるからだ。目の前にコトネがいるからちゃんとした方がいい」

「えっ!?」

ヒビキがこちらを向いた。コトネがそれと同時に顔を逸らす。

「コト…ネ…」

その言葉にコトネがビクッとなる。怯えているのだろうか?
黙りながらだが、ヒビキの方に顔を向けた。しかし、顔は俯いている。
何を話すにも俺たちがたてた作戦でいくことにする。

「よう、ヒビキ。お前も目が赤いけど泣いたか?」

俺がそう言うと、恥ずかしくなったのか咄嗟に顔を隠した。

「お前には関係ないだろ。誰が泣いてたって人の勝手だ。俺は謝るって決心してここに来たんだ。
 …許してもらえると思ってないけどさ」

真っ直ぐな目でこちらを見つめてきた。ヒビキが本気になった時の目だ。
この目は今までに何回も見てきた。

「だってよ、コトネ。もうヒビキに怯えることはないと思うぜ?」

「………………」

きっと今のコトネの気持ちは複雑なのだろう。
ごちゃごちゃになっていてわけがわからなくなっていると思う。
だけど、俺としてはコトネに悲しい気持ちでいてほしくない。
だから、この二人に協力するのだ。ヒビキが決心したならコトネも決心する筈だ。

「存分に迷えばいいさ。お前が本当に仲直りしたい気持ちがあるなら仲直りした方がいいと思うし、
 別にもうどうでもいいと思うならこのまんま…喧嘩したままでいいんじゃないか?
 …でもな、コトネ。俺はそれじゃ駄目だと思う。ちゃんと仲直りして元通りになった方がいいぜ、コトネ」

コトネの頭をポンポンとする。こうした方が安心すると思ったから。

「……! ……そうだね。…ヒビキくん。」

コトネも漸く顔を上げた。ヒビキが少しだけ後ずさった。なぜ後ずさるのか俺にはわからないが、
驚いたんじゃないかとは思ってる。
でもそれも少しの間のことで、ヒビキは立ち上がりこちらへと向かって来た。
俺はコトネが逃げぬよう、しっかりと背中をがっちりホールドした。
ここで逃げられたらヒビキもヒビキで可哀想だ。
そして、コトネの目の前にヒビキが立った。ヒビキが見下ろして、コトネが見上げる形になっている。
レッドさんは背中を壁につけながら見守っていた。

「コトネ…ゴメン。俺、あのとき自我が保ててなかった。体が言うこと聞かなくて焦った。
 こんなこと言っちゃいけないって心では思ってるのに、興奮しちゃっててわけが分からなくなってた。
 酷いこと言っちゃって本当にごめんな…ごめん…な…」

もうヒビキの目には涙が溜まっていて、今でも零れ落ちてきそうだった。
ヒビキから話を聞いていなかった。ヒビキ、歯止めが利かなかったのか…
確かにこの様子だと、本当に何か地雷を踏まれたんだなと納得できる。

「…私も酷いこと言っちゃってごめんなさい。
 本当は私が原因だから、私がちゃんと謝らなきゃいけないに…ごめんね。 
 ヒビキくんの言う通り、私、全然ヒビキくんの気持ちわかってなかった。だから…だからね!
 ヒビキくんのこと、また最初から見直してみる! もっとヒビキくんの良いとこ、
 見つかるかもしれないから…!」

コトネはヒビキに手を出した。ヒビキもその手に反応し、手を出す。そして、二人で手を握りあった。
これが幼馴染みというものなのだろうか……
少しそんな2人を見て羨ましくなる。俺もこんな関係の奴、いてほしかったな…

「シルバー、レッドさん、ありがとう。俺、もっとコトネと仲が深まった気がする。
 コトネ、これからはお互い良いとこ見つけあっていこうな」

「そうだね、ヒビキくん…!!」

ニカッとコトネが笑った。レッドさんはその様子を初々しそうに見ている。俺も仲直りした二人に安心して、
ホッとしていた。よかった、二人の関係が壊れなくて。結果、この作戦はうまくいった。
実の内容としては、二人の意見を大切にしながら見守ることだ。
ただ、黙って見守る訳じゃなく俺がアドバイスみたいなのを出す。そういうものだ。
俺は自分なりにアドバイスを出したつもりだ。

ヒビキの言った通り、二人の仲はこの喧嘩でもっと深まったように見えた…



続く


あとがき

今回も長くなりそうなので、前編と後編に分けることにしました。前編の最後にレッドさんが
「行くよ、ヒビキ」と言いました。その時点で1705文字でした。今回はそれ以上ですね。
長く感じた方もいるでしょう…でもヒビキとコトネの2人の仲をもっと深めるためには
これくらい長くないといけないと思っています……。

次回こそ!(きっと)女将さんの話です。そうじゃなかったら別の話ですね。
当たり前のことですけど…(汗)

それでは、また次回!!


次回→>>46

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.46 )
日時: 2016/02/07 10:51
名前: ゆーい
参照: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前回→>>43


28話:事実

食堂って意外に落ち着く場所なんじゃないかと前も思ってたけど、
今居て、改めてホッとする場所だと感じた。皆にも落ち着く場所ってあるよな。
俺にとっては食堂は落ち着く場所っていう存在なわけさ。
しかも、結構食堂ってもんはガヤガヤざわざわしてるから静かな場所で変なこと話すよりも、
ガヤガヤしてる場所で話した方がまわりのやつにも聞こえずらいと思うしとっておきの場所だ。

でもどういうわけかこの旅館はどこも静かで、ここの食堂と呼ばれる場所も静か。
なんとなく落ち着かない。話したいこともいっぱいあるんだけど、こんな空気じゃ話せそうにもない。
女将さんたちだって全くと言っていい程話さない。来た時からこの旅館は静かだったしな…

「あの、レッドさん。なんか物凄く静かじゃないですか…?」

もう空気に耐え切れず、俺は隣にいたレッドさんに話しかけた。
レッドさんはこちらをちらっと見るとボソッと小さな声で話した。

「…この空気だと喋りずらいしね。俺もあんまり慣れてない人の前で話すのは嫌なんだ」

「そうなんですか…なんかすみません」

「いいよ、謝んなくても。別に悪いことはしてないんだし」

レッドさんはそう言った後、くるっと元の向きに戻った。
喋るにもなにも、この空気じゃ話しずらいのも俺だってわからなくもない。
夕食を黙々と食べていたからあっという間に食べ終わってしまった。なんだか物足りない気もしたが、
だるくなってきたので片づけて部屋に戻ることにした。

「ご馳走様でした」

「あれ? ヒビキ…今日は食べんの早いなのな。いつもは遅いのに」

まだ食べ終わっていないシルバーが今になって話しかけてきた。
俺はそんなシルバーにムキになってこう言った。

「俺だって黙って食べりゃあ、早くもなるわ。お前も早く食べろよ」

「はっ、お前は早く部屋に戻れよクズ」

鼻で笑われてムカッとした。しかし、こんなところで言い争っても仕方ない。
シルバーを睨みつけた後、食堂から出た。
そういえばコトネは夕食を食べていない…部屋で寝ているはずだ。

…夕食を部屋まで持っていこうかな…

どうせ俺もコトネと一緒の部屋だし、持っていっても悪くないだろう。
あぁ、でも戻ったらシルバーになんか言われそうだ。しょうがない、取りに行くか。

「女将さん、コトネっていう子がまだ夕食、食べてないんです。なので、夕食貰えますか?」

近くにいた女将さんに言った。しかし、女将さんは何も言わない。無言のままパンだけくれた。
黒糖パンだろうか…?

「あの、これって黒糖パンですか?」

「……どうして、自分から夕食を食べに来ない子に豪華な食事をあげなきゃならないんですか?
 普通は食べに来るはずです。そのパンだけでありがたいと思ってください。言っておきますけど、
 ここは山の中なんですから食べ物は貴重なんです。無駄にはできないんですよ?」

「で、ですけど! ここは旅館ですよ? どうして…」

俺が言葉を続けようとしたら、女将さんは大きな声で叫ぶように言った。

「食べ物を貰う方が何言ってるんですか!? 文句言うなら食べなきゃ良いじゃないですか!
 私なんて昔食べさせてももらえませんでしたよ!! 奴隷のような存在として毎日毎日嫌なのに言えず、
 死ぬほど働かされて! 食べ物も…ろくに食べさせてもらえなくて…狂うような日々でしたよ!!」

俺は女将さんの発した言葉にぽかーんとしていた。
同じく、それを見ていたシルバーとレッドさんも唖然としていた。
すると、さっきまで静かに食事を作っていた女将さんがこちらへと来た。
背が高く、ガリガリの痩せ体型ではないが細い。顔立ちがイツキさんとキイさんに似ていた。
もしや、姉妹か?

「何をやっているのアオ。今の発言はお客様に失礼よ。これは姉の権利がある私だから、
 言えることだけれど。あなた、今日は自棄に機嫌がよろしくないのね。
 何か機嫌を損ねるようなことでもあったの?」

アオと呼ばれた女将さんは、こちらにやって来た女将さんを睨み付けた。

「うるさい、シオリ姉。何をしようと私の勝手でしょう?それにキイとイツキはどうしたのかしら?
 見ていてって言ったじゃない。私の我儘すら聞いてくれないの、シオリ姉。
 あぁ、そうよね! 私の気持ちがわからないから聞いてくれないのね!
 酷いわね、こんな簡単な我儘も聞いてくれないなんて。
 まぁあの子たちも私たちと同じ目に合うんだからいいかしら。ねぇ? シオリ姉」

シオリさんはアオさんの話を真面目な顔をしながら聞いていた。
やはり、この二人は姉妹のようだ。イツキさんとキイさんとも関係性があるみたいだ。
唯でさえ悪い空気がもっと悪くなっている。これはまずい。早くなんとかしなければならない。
俺はとりあえず止めることにした。

「やめましょうよ、言い争いは! 嫌な空気になっちゃいますよ!?」

「じゃあ…じゃああなたは私たちの思いがわかるの!? …わからないわよね」

さっきの睨み付ける表情から一変し、悲しそうな顔をした。

「…そんな顔されちゃあ内容がわからなくても思いはわかりますよ…」

「………!!」

アオさん、シオリさんは二人して驚いた顔をした。

「じゃあ、私たちの話、聞いてくれるわね…?」

「シオリ姉…!? まさか、あれを話す気なの…!?」

「話さなきゃわからないでしょ。いいじゃない、わかってくれるんだから」

シオリさんは目を閉じると、一回深呼吸をした。

「…私たちはね、無理矢理この旅館に連れてこられてた。二年前位かしらね…
 そのとき私は二十二歳、アオは二十歳、キイは十八歳、イツキは十六歳だったわ。
 働けって言われて朝から晩まで休む暇なく働かされた」

「そんな歳で、全員無理矢理働かされていたんですか…!?」

「働いていたのは私とアオだけだった。キイとイツキは働いていなくて部屋に閉じ籠ってた。
 色々あって辛かったわ。ここで働いているおばさんたちも私たちと同じようにここに来て、
 いいように使われたらしい。今ならわかるわ。おばさんたちがどんなに苦しい思いをしてきたか…ね」

「そうなんですか…それで今こんな状況におかれてるんですね…」

シオリさんは、ゆっくりと頷いた。そのすぐあとにアオさんが話し出した。

「主はテレビで出ているあなたを気に入っていたのよね…」

「俺…がですか?」

「ええ、そうよ。でもそれであなたたちが来るとは思ってはなかったわ。
 テレビで出てから一年半が経っていたのに…本当にあの人は気味が悪いわ。
 だから…だからここは危険。早く出て行った方がいいと思うわ…それに…」

そのとき、食堂のドアが開いた。そこにはおじさんが立っていた。

「…ヤマシロウさん…どうしてここに…」

おじさんはヤマシロウという名前だったらしい。
ヤマシロウさんはにっこりすると、その顔のままいやーなことを言った。

「あとで、話があるんだ。ヒビキくん、シルバーくん、レッドくん、君たちは自分の部屋へと戻りなさい。
 僕はこの子たちと話すことがあるからね。ねっ、シオリちゃん、アオちゃん?」

「はい……じゃあねヒビキくん。気をつけて戻ってね…」

シオリさんとアオさんはヤマシロウさんと共に奥へ行ってしまった。俺とシルバーとレッドさんは食堂を出た。
上へと行く階段を上る。隣を歩いていたシルバーが難しい顔をしながら喋る。

「辛いことあったんだな、女将さんたちって…衝撃的な事実を聞いた気がするぜ…
 俺たちにはどうにもできそうにないな…」

「……そうだ…な。俺たちも考える必要がありそうな感じがする」

「…ってもう部屋についた。」

レッドさんの言う通り、もう部屋がある階へと来ていた。

「二人とも、自分の部屋で疲れを癒しなよ。俺はじっくりこの旅館にいる間のことを考えてみる。
 それじゃあ、おやすみ」

「じゃ。ヒビキ、またコトネ泣かせんなよ〜」

「泣かせるか。じゃあな」

二人とも自分の部屋に入って行った。俺も自分の部屋へと戻る。
アオさんの言っていたことを思いだした。

俺はそっと、手に持っていたコトネへと渡す黒糖パンを見つめた。



続く


あとがき

衝撃的な事実だったりそうでなかったりした今回、どうだったでしょうか。
イツキさん、キイさん、アオさん、シオリさんは4姉妹です。今回初登場のアオさんと
シオリさんは22歳と24歳ですね。あれ、計算合ってるよね?うん。
アオさん、酷いこと言ったようで言ってないんです。ただ、食べ物は粗末にすんなって
ことを言いたかったんです。悪気はなかったんですよね、アオさんにも。
私的に4人ともお気に入りです。イメージ絵は知り合いに描いてもらいたいと思います。

次回は何を書こうかな〜…徐々にこれまでの話も修正していきたいんで、投稿はゆっくりに
なってしまいそうですね……でも出来るだけ頑張ります。

それでは、また次回!!


次回→>>47

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