二次創作小説(紙ほか)

あの日彼女は死んだはずだった
日時: 2016/08/15 15:32
名前: 探偵パイン☆プードル

あの日彼女は死んだ・・・はずだった。
あの時あの交差点で彼女は確かにトラックに飛ばされた。
タイヤの軋む音と彼女の潰される音が混ざって僕の思考はストップした。
泣き叫ぶ親,お経の響く部屋・・・
そんな記憶が脳裏を過ぎる中、目の前には彼女がいる。





「カゲロウデイズ」の続きを想像で描いてみました。性格も違っていますが頑張って続きを書くので見ていただけたら嬉しいです!

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Re: あの日彼女は死んだはずだった ( No.1 )
日時: 2016/10/15 21:13
名前: 探偵パイン☆プードル

1.8月15日
 僕の名前は雨宮ヒビヤ。中学2年生。昨日8月14日で14歳になった。そして昨日幼馴染が死んだ。彼女の名は朝比奈日和。可愛くて元気で人気者だった。根暗なくせに無駄にもてて、虐められていた僕を助けてくれた。日和は死ぬべきじゃなかったのに。日和のいない人生を過ごしたくなくて僕は自殺した。・・・なのに!!!
次の日僕は生きていた。そして当たり前のように日和もいる。カレンダーの日付は変わっているのに、授業も登下校の時に起こったことも全てが昨日のままだ。よくわからないけど・・・。日和はもう死なせない。神様。あなたがくれたこのチャンス。無駄にはしません!!
 
 その日の帰り道僕らは近所の公園にいた。ブランコに座ると日和が突然こういった。
「ヒビヤ。私がいなくなってもこの地球は回ってるんだよね?」
「日和・・・?何、言ってんの?」
それから何も話さずに日和は走って公園から駆け出した。
慌てて追いかけると日和は泣きながら走っていた。
上を見上げて少しうなずくと止まった。
一瞬振り返ってニコリと笑うと「日和っ」と叫んだ僕に手を振った。
「さよなら・・・ヒビヤ・・・」
ドサッ
日和に覆いかぶさるようにして落ちた看板は貧弱な僕の力じゃ持ち上がらなかった。持ち上がっていたとしても日和は・・・
「・・・ざまぁみろ。」電柱の陰に隠れて呟いた一人の女の影に僕はまだ気づいていなかった。

Re: あの日彼女は死んだはずだった ( No.2 )
日時: 2016/08/15 15:30
名前: 探偵パイン☆プードル

2.8月16日
 日和が今日も生きていることを祈りながら家のチャイムを押した。
「ヒビヤ!ちょっと待って!」良かった生きてる!
待っている間に考えたのは昨日の事故の事だ。僕にはあの時の日和が自分から死んだように見えた。もし偶然なら上を確認するだろうか?
首を振ってそんな考えを吹き飛ばし無理やり作った笑顔で日和を迎えた。
「お待たせ!」そう言ってかけてきた日和は今日も可愛い。髪の毛くるくるしてる!
 僕はずっと前から日和が好きだ。日和はモテるから僕なんか相手にしてないんだろうな・・・。今日はどうやってアピールしよう。そんなことを考えているうちに学校についていた。

 〈日和side〉
 あーもう!ヒビヤは何でこんなにかっこいいワケ?!ヒビヤはモテるから私の事なんてただの幼馴染なんて思ってるんだろうな・・・。
今日だっていつもより髪の毛巻いてきたのに反応ゼロ・・・。
やっぱり眼中にないのかな・・・?
今日も頑張ろ!

〈ヒビヤside〉
 学校では何事もなかったかのように時間が過ぎた。よし。いよいよ放課後だ。何か起こるとしたら絶対に放課後だよな?お姫様を迎えに行きますか!・・・と思っていたら。
 「あの・・・ヒビヤ先輩。今ちょっと話良いですか・・・?」
そう呼び止めたのは三日月杏里ちゃん。僕の一つ下で中学一年生。おとなしくていつも本を読んでいるイメージだ。でも可愛くて去年の文化祭の美少女・美男子グランプリで準優勝だった。ちなみにいえば僕と日和はともに優勝。ってそんな事より・・・。
 「三日月さんが僕に何か用事?」
 「はい・・・。あの・・・。私・・・。入学した時から・・・。」
なかなか切り出さない三日月さんは真っ赤だ。熱でもあるのかと思って僕は片手で顎を持ち上げておでこに自分の額をくっつけた。
 「っ!/////」
 「・・・?熱はないみたいだけど・・・真っ赤だよ?」
上目づかいで僕を見上げた三日月さんは「・・・天然なんですか?それとも鈍感なんですか・・・?」と呟いた。
 「私は!ずっと!ヒビヤ先輩が好きなんです!」
そういうと駆けて行った。あとに残された僕はどうすればいいんだ?
 あーもう女子ってホントよくわかんない・・・。
(鈍感・・・?僕がか?)でもほんとに鈍感だったみたいだ。その日の日和の変化に気が付かなかった。
 
 〈日和side〉
 ・・・え?ヒビヤが告白されてる?あの杏里ちゃんに?
どうしよう。ヒビヤOKするかも・・・。ヒビヤの返事がきになったけど聞きたくなくてその場から逃げだした。帰り道も聞けずに時間が過ぎた。仕方ないでしょ!何もしないのも嫌だったんだから・・・。
チュッ ヒビヤの唇の端を舐めてキスをした。
 〈ヒビヤside〉
 その時だった。日和が突然僕にキスしてきた。
「っ?!」真っ赤になった日和は小さな声で「・・・ばか。」とつぶやいて走り去った。日和に聞こうと角を曲がった僕の目に飛び込んできたのは昨日と同じ日和の姿だった。やっぱり日和は死んでいた。
「・・・またかよ・・・。」
呟く僕の目からはもう涙さえも出てこなかった。

 

Re: あの日彼女は死んだはずだった ( No.3 )
日時: 2016/08/16 12:46
名前: 探偵パイン☆プードル

3.8月17日
 (ヒビヤ、今までありがとね。でももう・・・お別れしないと。)
 (待って!日和!まだいってないことがたくさんあるんだ!日和!)
「日和!!!」ここで目が覚めた。目の前には真っ赤になった日和がいる。「なんで僕の部屋に・・・?」
 「あ、あ、あのね?!なかなか迎えに来ないから!どうしたのかなって思ったら!急にね!な、名前を叫ばれたから!ちょっと驚いただけで!」
 そうだ。僕は日和の夢を見てたんだ。そう思うと恥ずかしくなって布団をかぶった。そして僕の事を日和が母さんに喋るかと思ったから・・・。
 「日和・・・。このことは秘密にしててね・・・?」
 真っ赤になってうなずく日和はすごく可愛かった。
 
 〈日和side〉
 あれ?時間になってもヒビヤが来ない。何かあったのかな。家に行ってみよう。
 「ごめんね。ヒビヤ、まだ寝てるみたいなのよ。起こしてくれない?」
ヒビヤのママが言ったから起こしに部屋に入ると急に「日和!」って叫ばれるもんだから・・・。驚きとドキドキが隠せないよ!
 ヒビヤが起きて事情を説明すると真っ赤になって布団をかぶったヒビヤは小さな声で「日和・・・。このことは秘密にしててね・・・?」
って言ってきた。「!!!!」あーもう可愛すぎ!今日はどうしようかな・・・?

 〈ヒビヤside〉
 その日の帰り道、日和と僕はぎくしゃくしていた。今日の朝の事がまだ頭から離れない。好きだってことばれてないかな?いやばれたかもしれない!夢まで日和の事とか・・・嫌われたかもしれない・・・。
日和にキモいとか言われたら僕、立ち直れない・・・。
ふぅ。今日はどんなふうに死ぬのかな。って!何楽しみにしてんだよ!
毎日毎日死なれると、こっちも慣れちゃうよ。慣れたくもないのにさぁ。今日こそは告白しようと思ってたのに・・・。放課後になると告白できないんだよなぁ・・・。また明日か・・・。明日も生きてるといいなぁ。

 〈日和side〉
 朝、名前を叫んでたってことはもしかして私の夢見てた?・・・んなわけないよね!はぁ今日こそは告白しようと思ってたのにな。明日の朝ヒビヤが寝坊してくれないかなぁ・・・。
その時ヒビヤが私の肩をつかんで引き寄せた。

 〈ヒビヤside〉
 「っはぁ・・・。危なかったぁ・・・。」
もう少しでまた日和が死ぬところだった・・・。
「ヒビヤ・・・。車が・・・!」ドンッ
車道のわきに転がった。目の前には轢かれた日和がいた。
 「チッ!せっかく守れたと思ってたのに・・・。」
その道路の陰には三日月杏里がいた。
 「ふぅ。せっかく良い頃合いの看板を落としてあげたのに・・・。邪魔しないで下さいよ?、ヒビヤ先輩?」
 その手には一冊の本。その存在に気付くのはまだ先の事になる。
 「日和・・・。また守れなかった・・・。ごめん・・・。」
横たわっている日和の顔が微笑んだ気がした。

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