二次創作小説(紙ほか)

女審神者の本丸
日時: 2019/10/09 20:29
名前: 水無月匣

新米審神者と刀剣の日常を書こう。

刀剣乱舞二次小説。

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Re: 女審神者の本丸 ( No.15 )
日時: 2019/12/23 21:20
名前: 水無月匣

「あるじさま、この絵本はもしかしてよしつねこうの物語ですか!?」

今剣が持ってきたのは牛若丸の絵本だ。

「そうだね。五条大橋の戦い、義経というかこっちだと牛若丸。それと弁慶が出てくるんだよ。

結構有名な話、この時に確か弁慶の泣き所って言葉があったんじゃない?」

「べんけいの泣き所…ですか?」

首を傾げる今剣のために審神者は自身の足を見せた。

「すねの事だよ。べんけいの泣き所って言われてるの。もう一つ、弁慶の立ち往生っていう

言葉もあるんだよね…でもあまり話さない方が良いのかな?二人のために」

戸の奥には大きな人影が見えた。

「あぁ!いわとおし!!いつからそこにいたんですか?」

「ついさっき、弁慶の話は随分と知られているんだな!」

「うん…小さいときはどうして仲いいんだろうって思ってたけど今なら分かる気がする。

…ここにいるみんなが一度は持ち主を失ってるんだよね。否、お祖父ちゃんを含めたら

二度目になっちゃうのかな…」

Re: 女審神者の本丸 ( No.16 )
日時: 2019/12/27 12:23
名前: 水無月匣

「あれ?何してるの?陸奥守」

箒を手に加州清光はカメラを手にしている陸奥守吉行に声を掛けた。

新しくなった本丸内を撮影するらしい。清光も加わり二人はまず藤四郎兄弟の部屋に

やって来た。

「おぉ!随分広くなったな!!」

「兄弟全員分の布団を敷いてもまだ余裕があるくらいなんですよ」

乱藤四郎がカメラを見つつ言う。

「それに鳴狐さんと一兄とも一緒に過ごせるもん!」

「二人も一緒にこの部屋にいるんだな」

「あれ?みんな何してるの?」

部屋の戸の前に立っていたのは審神者本人だった。藤四郎兄弟全員が審神者の元に

集まる。

「あるじどの!どうぞどうぞ中に、ただいま部屋の紹介をしているところです!」

鳴狐のお供が話す。審神者は部屋を見回す。人数が多いため他の部屋より一回り広い。

「楽しそう。清光と陸奥守はカメラを持って何してるの?」

「本丸内の探索、主も来る?よかったら主の部屋も見せて欲しいな」

「いいよ。じゃあ一緒に行こう!!」

全ての部屋を見終わって最後は審神者の部屋。審神者が戸を開ける。

「ここが私の部屋、必要最低限の家具しか今は置いて無いけど…誰かに飾りつけして欲しいなぁって

思ってるところなんだよね」

「それなら燭台切たちにお願いしたらどうだ?是非ともおんしの部屋を飾り付けしたいと言ってた

ぜよ!」

「じゃあ今度お願いしようかな」

審神者がそう言って笑った。

Re: 女審神者の本丸 ( No.17 )
日時: 2019/12/27 12:42
名前: 水無月匣

札を持ち審神者はある二本の刀の前に屈み込んだ。彼女の近くには山姥切が控えている。

札を刀に近付けると光を放つ。

「えっと二人は…」

「俺はソハヤノツルキだ、こっちは兄弟の大典太光世だ。よろしくな」

「こちらこそ。私がここの本丸の審神者、こっちは二人と同じ刀剣男士の山姥切国広だよ。

確か、ソハヤノツルキは大典太の写しなんだっけ?」

審神者が首を傾げると彼は頷いた。面影はあるが随分と性格が違う。大典太は容姿とは

裏腹にネガティブな印象を受ける。

「あんた、俺を出していいのか?俺は蔵にいるべきなんじゃ…」

「大典太、気にしないで。蔵にただしまわれてるだけなんてつまらないでしょ?

ほら!来て。案内するよ」

あちこちを案内し回っていた。明るい性格のソハヤノツルキは色んな人に声を掛け時には

手伝いをしたりしている。その時に山姥切の事を感じる。夕暮れ時になって馬小屋付近で

ソハヤノツルキと山姥切が会話しているところが見え近付いた。

「ソハヤノツルキ。山姥切国広はただの写しじゃないんだよ」

「お、「まぁまぁ…山姥切国広は堀川一門の祖、国広の最高傑作。彼は写しにコンプレックスを

感じてるみたいだけどね」」

Re: 女審神者の本丸 ( No.18 )
日時: 2019/12/28 12:46
名前: 水無月匣

審神者の部屋は二階。朝、起きてから審神者は階段を下って来る。

事件が起こったとき近くにいた鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎が言うには最初の一段目で

誤って足を滑らせて落下したらしい。藤四郎兄弟の部屋にて審神者は椅子に座り右脚を

氷水が入ったバケツの中に入れていた。

「暫くはここから動けないな、大将。そこまで酷くないから我慢してくれよ」

「分かってる…って、まさか一日中ここにいなきゃいけない!?」

「当たり前だろ!無闇に動かしたらもっと酷くなっちまうぞ」

薬研にそう言われて審神者は押し黙った。

「あ、いたいた。主さん、大丈夫?階段から落ちたって聞いたけど…」

堀川国広と和泉守兼定が最初に来た。

「お前!こんな寒い中、氷水に足突っ込んでんのか!?」

「捻挫したときの治療法みたいなもの。仕方ないって。我慢するしかない」

「そっか…でも重傷じゃなくて良かった。早く治ると良いね主さん!」

入れ違いで燭台切たちが来た。

「わっ、寒そうだね。災難だったね、朝から階段から落ちて怪我するなんて…」

「まぁね。でも骨折したわけじゃないから大丈夫。大倶利伽羅もありがとう」

相変わらず無愛想だが審神者はそれを気にしてはいなかった。

「鶴丸も来てくれたんだね」

「そりゃあどんな感じか気になってな。でも意外と元気そうで何よりだ。暫くは動けないんだって?

昼も食べれないのか?」

鶴丸の質問に頷いた。

「まぁ夕飯なら全員で食べられると思うぜ。もしかしてそれは大将のための昼食か?」

時間が経ち、痛みも腫れも無くなって回復した。

Re: 女審神者の本丸 ( No.19 )
日時: 2019/12/28 22:22
名前: 水無月匣

「おーねーがーいー!!今日だけで良いから!!」

審神者は困ったような笑みを浮かべていた。彼女の前でおねだりしているのは乱を筆頭にした

藤四郎兄弟たちだ。

「一生のお願いばい!頼むたい!!」

「えぇ!?博多まで…えぇ…」

「こらこら、お前たち。主を困らせてはダメだろう」

割って入ったのは一期一振だった。数多くいる藤四郎兄弟の中では長男的存在だ。

「だって!あるじさんと昔みたいに一緒に入りたいんだもん!!一兄だって本当はそう

思ってるでしょ!?」

乱に反論されてタジタジする一期を見て審神者はふと笑った。

「分かった、降参降参。今日だけ、ね?」

そう言うと全員がワッと喜んで声を上げた。

「面目ないです主。弟たちの我が儘で…」

「いいのいいの、ここにはスケベな人なんていないから大丈夫だろうと思って…多分」

小声で最後の言葉を審神者は呟いた。風呂は大きな露天風呂になっている。藤四郎兄弟が

入ってくると鯰尾が先陣を切る。

「みんな、ちゅうもーく!」

「どうしたの?鯰尾。何かあったの?」

加州が聞くと全員がニヤニヤと笑みを浮かべる。そして後ろを向いて急かすような言葉を話す。

その後に入って来たのは上半身をタオルでしっかり巻いた審神者だった。

「あっはは、みんなにお願いされて来ちゃった」

お湯に浸かると全員が審神者の周りに集まって来た。

「主は藤四郎兄弟には特別弱いみたいだな」

鶴丸は笑いながら話す。それを苦笑しながら肯定する。

「否定はしないよ。にしてもやっぱりここ、広いんだねぇ…」

審神者は辺りを見回した。

「やーやーあるじどのと一緒に風呂に入るのは久方ぶりですね鳴狐」

「…そうだね」

「そうだ!あるじさん、もうこの際これからも僕たちと一緒に入ろうよ!ね?」

「え!いや、でも…恥ずかしさというものが」

乱がにやけた顔で審神者の耳元で囁く。

「何かあったらちゃんと僕が守ってあげるよ」

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