社会問題小説・評論板

アイラク思春期-卒業-
日時: 2017/09/08 20:14
名前: シエル

初めまして、シエルです。二日に一回更新します。ツライ学校で頑張って生きている女子高生の小説です。
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 綺麗な青空にぷかぷかと浮かぶ空気読まずな雲になぜか腹が立っていた日の事。仲のいい友達でさえ突き放す身勝手な自分に腹立たしさを覚えた。
 母親に叩き起こされて、二つ下の妹に早く学校行けと急かされたり。今日は、いつもと同じ日だ。授業も、六時間で。更に六時過ぎまでの部活。しかも、今日は総合授業のレポート提出日だったな。まだ、字を一文字も書いていない澄んでいて綺麗なレポート用紙を、くしゃくしゃにした。

「ばいばい・・・。」

勢いよく玄関から出ていった。この家は居心地が悪いわけじゃないけど、嫌いだ。

 少し歩くと、公園があって、朝早くからラジオ体操をしている老人に目をやった。

「別に・・・。わざわざ来なくても。」

なんて、つぶやきながら歩いていく。

 耳にはイヤホンを付けて。よくわかんないクラッシック曲を聴く。

コンビニを左に曲がって広い路地に出る。高級そうな住宅街を通り過ぎ、チョコレート色の大きな建物に目をやる。

「沙那、起きてるかな・・・。」

沙那とは、私の親友である。この、ごく一般的なアパートの三階を住まいにしているのだ。
 階段を上がっている際に大きなゴミ袋を掲げて高らかに笑っている沙那を見つけた。

「沙那・・・。」
「お、逢李。おはよ」

 本人いわく隣の叔母さんとご近所話で盛り上がっていたそうだ。

「ほら、遅刻するよ。」
「てか、逢李さ、レポート書いたの、?」

 余裕ある顔で覗き込むようにして聞いてきた沙那に少し苛立ちを感じながらも答えた。

「捨てたー。」
「逢李っぽい」

ふっと、笑った。

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Re: アイラク思春期-卒業- ( No.1 )
日時: 2017/09/14 02:54
名前: シエル

 学校へは、バスを乗り継いで登校する。
バスに乗ると沙那はいつものお気に入りの一番後ろの席の右側に座って、私を隣に置きたいのか、自分の隣の椅子を叩いて何か喋ってる。

「うちがこんなんで違和感感じない?」

「全然」

 この世界には完璧な人間は居ないって良く言うけど、それは単なる良い訳で居るか居ないか解らない際を歩いている不思議な人たち。誰だって嫌なトコ位あるから皆、一緒だよ。とか言って結局仲間になってくれない奴。とか。全部、パズルみたいに綺麗に埋まっていく。
 実はと言うと、沙那は現に言う心は男の子の女の子なんだ。
 良く耳にするのは、スカート履くと気持ちが悪いや、変な感じがする。とか。
別にそれで沙那を嫌ったりはしない。自分が女として生まれてきたからには女として生きていくしかない。と沙那だって言っていた。

 

Re: アイラク思春期-卒業- ( No.2 )
日時: 2017/09/17 20:23
名前: シエル

「うちが逢李に迷惑かけてるよね」
「ふざけんな、俺で良いから。遠慮すんなって」
「はーい」

 心配性すぎる沙那と能天気すぎる私は釣り合ってるんだか・・・。
たまに心配になる。

「次おりまーす」

バスから降りると一際視線を感じる。

(見んなっつーの・・・)

「逢李・・・。」

学校の皆の敵。クラスメイトの敵。嫌われ者。要らない存在。

って幾ら言われ続けてきたか。

「うっわwまたじゃん、女好きと歩いてる」

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