社会問題小説・評論板

地球リセットプロジェクト。
日時: 2018/04/23 20:53
名前: 深神祐介

時は2×××年……



政府による緊急記者会見が行われた。


「今回の記者会見は、年々問題となっている少子高齢化問題についてでしょうか!?」

「荒れた環境の改善についてはどのように考えていますか!?」


マスコミは言葉一つ聞き逃さぬようマイクを向ける。


「マスコミの皆様、落ち着いて下さい!これから会見を行いますので!」


会見会場にいる政府関係者が必死にマスコミを抑えると、政府達が口を開いた。


『……これより、会見を始めます』


会見会場が一気にカメラのシャッター音などで騒がしくなる中、政府の代表者のようなものが語り始めた。


「えー…年々問題となっている少子高齢化、環境問題についてですが…我々の力ではもう手に負えないという判断に至りました。」


政府の真剣な声色での全てを放棄するかのような発言に、会見会場は次第にざわつき始めた。

「手に負えない…となると、これからの事を貴方達政府はどのようなお考えを?」

マスコミの一人が政府に問いかけると、政府はとても信じられないような言葉を口にした。

『……我々政府が話し合いをした結果、地球を一度゛リセット゛するという方向に考えさせて頂きました』


「……!!!」



あまりに衝撃的な発言に、カメラのシャッターを押すことすらも忘れ絶句するマスコミ達。
静まり返るような空気の中で、政府はそのまま続けて話し出した。

「国や町の全てを取り壊し、やり直すんです。この世界の全てを。そして、残された人々は人体実験に利用し、今後の地球に更なる発展を…」

『そんなの間違っています!!!!』

静まり返る会見会場で、マスコミの一人がそう叫んだ。

「貴方達政府は…我々人間を見捨てるんですか?私達を、新たに生まれる生命を、未来ある子供達の未来を悠々と踏みにじるんですか…っ」

何処か泣きそうな声で叫ぶように言うマスコミの一人の言葉など、今の政府にはまったく響く事は無かった。


「子供達の未来…はっ、知りませんよそんなもの。」


暫くして政府の一人が冷えきった瞳で言葉を放った。


「見捨てる…ねぇ。じゃあ貴方達は地球と子供なら子供を尊重すると言うのですか?」


政府は話を続ける。

「このまま少子高齢化、環境問題が進み続け地球が無くなってしまえば逃げ場など無いのですよ?火星だって、まだとても住める段階では無いんです。子供が居ても、地球が無ければ意味は無い…そうでしょう?だから」


『我々政府は、゛地球の未来゛を尊重します。』


政府がそう言うと、会場内は一気にカメラのシャッター音で騒がしくなっていく。
質問したマスコミの一人は、政府のごもっともな正論に返す言葉が見つからず、再び静かにマイクを政府の方へ差し出した。


「……話はそれだけです。会見は以上となります。集まって頂いたマスコミの皆様、その他関係者様に感謝申し上げます。それでは」


政府はそれだけ伝えると、画面外へと去っていった…。



そして、この会見は全国のテレビに報道され世界中が大騒ぎとなり、ニュース番組はこの話題で持ち切りとなった。

ニュースだけでは無い、いつもは思わずタイトルだけで笑ってしまうような掲示板サイトのスレッド一覧もこの話題のみしか並んでいなかった。


無理もない、これは今世紀最大の大ニュースなのだ。



進んでいく゛地球リセットプロジェクト゛の中、為す術もなかった人々。


そんな中、とある少年少女達がそれぞれの未来を、平和を取り戻すために立ち上がった。


その少年少女達を人々はこう呼んだ……





『 terre 』



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